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(気象学)エマグラムの等飽和混合比線について

気象学に詳しい専門家の方にお尋ねします。 お聞きしたいのは、wikipedia日本語版やあるいは、ここ http://www.kusu.kyoto-u.ac.jp/~glider/data/ssi/ssi.html あるいはその他モロモロのサイトで等混合比線という言葉を使っているという事実 についてですが(ネットで検索すればいくらでも出てきます)、私が思うに、 少なくともエマグラムで等混合比線という言葉を使うのは誤りであるハズだという ことです。理由は以下。 1.小倉先生の一般気象学では等「飽和」混合比線になっていますし、新田尚先生の 本でも等飽和混合比線ですし、英語版のwikipediaのEmagramの項でもisopleths of saturation mixing ratio です。 2.これが「等飽和混合比線」ではなく「等混合比線」だとすると、1kgの乾燥 空気中に何グラムの水蒸気を含んでいるかがエマグラム上で圧力と温度を指定する だけで分かることになってしまいます。例えば、摂氏0度で圧力が400hPaだ とすると、この空気塊はほぼ10g/Kgの目盛りが書いてある等混合比線上である ので、この空気塊の混合比は(露点温度がいくらかなど無関係に)10g/Kgで あることになります。そして、この10g/Kgの目盛りが書いてある等混合比線上 の空気塊は全部ほぼ10g/Kgの混合比であることになります。 もちろんそんなバカなことは無いわけで、空気塊の混合比はその空気塊中にいくら 水蒸気が含まれているかで縦横に変わるのであって、圧力と温度だけで分かるわけが ない。だいたい、混合比は1kgの乾燥空気中に何グラムの水蒸気が含まれて いるかという数字なのだから、圧力と温度が関係あるわけがないです。(飽和する点 は圧力と温度が関係しますが。) 例えばエマグラムで真横の直線は等圧線で、縦の直線は等温線ですが、例えば 60kPaの真横の直線上にある空気塊はすべて60kPaであり、摂氏20度の縦の直線上に ある空気塊の温度はどこでもすべて摂氏20度です。あるいは、斜めの等温位線 (つまり乾燥断熱線)上ではどこでも同じ温位であり、1000hPaのところの目盛りを 読めばその空気塊の温位が分かります。これが「等~~線」という言葉の意味です。 等飽和混合比線から分かるのは、その位置にある空気塊から水分を取り除いた 1kgの単位乾燥空気中に何グラムまで水蒸気を含むことが「可能か」という点だけ。 実際にいくら水蒸気を含んでいるかは一切分かりません。(露点温度の状態曲線を 見れば分かりますが。)たとえば、5g/Kg上にある空気塊はどれでも全部水蒸気を 除いた乾燥空気1kg中で考えて、ギリギリ5gまで水蒸気を含むことが可能である (それ以上だと飽和する)ということのみが分かる。 だから等最大許容混合比線(?)みたいな意味(つまり等飽和混合比線)であって、 等混合比線ではない。飽和の言葉を取ったら、全然間違いです。 で、質問ですが、 (ア)以上が私が考えたことですが、正しいでしょうか。 (イ)正しいとして、思うのですが初学者がエマグラムを理解する上で最大の妨げに なっているのが、この等飽和混合比線ではないかという話しがあるのですが、 そりゃ等混合比線と混同が広く蔓延しているような状態なら、スッキリ理解できなく ても当然ではないかと思います。この誤解は、積極的に排除していかなくてはいけ ないと思うのですが、教育的観点から専門家の方としてのご意見はいかがでしょうか。

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エマグラムの等飽和混合比線

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