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遺伝子組み換えの表示について

遺伝子組み換えについて調べ物をしていますが、本やインターネットで調べても難しくてなかなか理解できません。(しかも遺伝子組み換えについては項目がたくさんあるので…) そこで「遺伝子組み換えの表示の現状」や「遺伝子組み換えの問題点」を教えていただきたいです。 ご回答よろしくお願いいたします!

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  • joshua01
  • ベストアンサー率66% (222/333)
回答No.4

こんにちは。 なかなか複雑な問題で、すんなりとは理解しにくいところですね。 このような場合は、ひとまず、出来るだけ単純化していくつかに「分類」してみるのがよいと思います。次のようなパターンではいかがでしょう。 基本的には、「組み換えの目的」の分類と、「組み換えによる危険性(拒否感)」の分類です。 1・・・目的の分類 (1) 直接、収量・品質・栽培しやすさを目的とするもの。  実の量や大きさを増やすような組み換え、たんぱく質などの栄養が特に増えるようにするものや逆にアレルギー源成分を減らしたもの、腐りにくくするもの、背が高くならないようにして風に倒れにくくするようなものなどです。 (2) 害虫や病気に強くするもの  茎、葉、実の中に、殺虫成分や殺菌成分、虫の嫌う成分などを分泌させたり、特に虫や菌・ウィルスの好む成分を減少させるもの、菌・ウィルスの出す毒を分解できるように分解酵素を分泌させるようなものです。 (3) 農薬に強くするもの  雑草を枯らすための除草剤で作物まで影響を受けるのを避けるために、除草剤を吸収しにくくしたり茎の中で除草剤を分解できるように分解酵素を分泌させるものです。 2・・・危険性・拒否感の分類 いずれも、歴史が浅く、実績が少ないことが不安を増大させているのは事実でしょう A 予定された分泌物への危険性や拒否感  上記(2)の「殺虫生分」などと書かれると「危険」と感じるのは当然でしょう。「毒の分解酵素」などと書くと少し安心しますが、例えば「殺虫生分」も虫には毒だが人間人は影響のないものも多く、逆に「分解酵素」も人間にとってどのように働くかわからない場合には主張の食い違うところでしょう。  (例えば、玉ねぎ・チョコレートは人間には無害ですがそれぞれねずみ類や犬類には毒性があることはご存知かもしれませんところ、問題としてはこれと同じかもしれませんが、「たまねぎ」に比べて歴史の浅い点では不安感もあるでしょう。) B 予定外の物質の生成  組み換えで導入した遺伝子は特定の機能しか持たないことを前提にしていますが、遺伝子が思わぬ読み方をされて、思わぬ毒性物質や害が出る可能性を不安視する方も少なくありません。  これは、遺伝子組み換えでなくても通常の交配による品種改良でも起き得るのですが、やはり歴史の浅い点で不安視されるところ C 農薬への歯止めが利かない  従来、雑草駆除のために除草剤を使用する場合でも、あまりに多量に使用すると作物にまで影響が出るため、使用量には歯止めがありました。これが、除草剤への耐力がつくと、農家は心置きなく大量の除草剤を使用できることになります。除草剤への耐力が「吸収抑制」や「排出促進」ならばそれなりのバランスがとれるのでしょうが、「吸収したあと分解する」場合など分解生成物まで含めて何らかの形で残留するならば、不安は残るところでしょう。 (なお、逆に、虫の嫌う物質を分泌させることなどで散布する農薬を減少させられる場合もあるので、事態は複雑) D 自然の摂理の反する  「遺伝子」という「神の領域」に踏み込んだことはそれだけでうしろめたいところ。さらに、これに対して、もし、野生種に組み換え遺伝子が混入して雑種化したら、貴重な「固有種」が絶滅するかもしれず、また、思いもかけない「化け物」が生まれる可能性もあります。前者は「外来種」でも同じような問題ですが、うしろめたさをもとに想像するにつけ、不安になるでしょう。  なお、これらの分類に当たっては、遺伝子組み換えで「新たな物質(酵素など)を生成させる組み換え」と、「特定の物質を生成させない組み替え」とがありますが、まあ、あまりしっかり区別できないかも。  さてさて、すっかり長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。  結局、私も賛否どちらとも言いにくいのですが、メリットは明らかに存在する以上流れは止められず(特にアレルギー源減少型作物などは命を救うことさえできる)、そうなれば研究を差し止める分だけわが国が遅れていくほうに不安があります。 (かつて英国では、発明されたばかりの自動車の安全性に疑問があったことから、自動車の前方に赤旗を持った人を配置することを義務付けた「赤旗法」がありました。確かに交通事故は未然防止できましたが、他国に比べて自動車の開発が数十年遅れたとのこと・・・) 必ずしもご質問の答えになっていないかもしれませんが、お役に立てば幸いです。

nyoronyoro714
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました! しばらくログインができなかったため気が付きませんでした。お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。 とても詳しく書いていただき、レポートを書く際にとても役立ちました! ありがとうございました。

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その他の回答 (3)

  • tabachann
  • ベストアンサー率25% (26/101)
回答No.3

「モンサントの不思議な食べ物」という映画をご存じですか? この映画の中で、遺伝子組み換えの作物の危険性を指摘する学者が排斥されたりする問題が指摘されていました。 また、TPPとの関連で、今までは「遺伝子組み換え」のものは表示義務があったのが、いずれ表示義務がなくなってしまう危険性も指摘されています。 「モンサントの不思議な食べ物」の公式HP見てみて下さい。 参考になると思います。

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  • windwald
  • ベストアンサー率29% (610/2083)
回答No.2

遺伝子組換えの問題点はもっぱら生態系に対するもので、食の安全に関するものではない、ということです。 表示義務についても「使用している」か「不分別」かのどちらかのしかありません。 それなのに、「遺伝子組換えを使用していない」と各社が競って表示する現状では、 遺伝子組換え植物を使用していない食品が、さも良い商品であるかのように誤認させるおそれがあります。

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  • ddeana
  • ベストアンサー率74% (2976/4019)
回答No.1

日本に限定して宜しいのでしょうか? おっしゃる通りとても複雑なのでエッセンスだけをまとめるのはなかなか難しいのですが、やってみます。 ・遺伝子組み換えの表示の現状 遺伝子組み換えの表示義務については農林水産省、および消費庁のマニュアルで規定されていますが、これがまた役人言語でわかりづらい・・・(苦笑)それでも一度目を通すと宜しいかと思います。 http://www.maff.go.jp/j/fs/f_label/f_processed/gene.html 大きく分けると日本の場合、 1.遺伝子組み換えの表示義務がある農作物:大豆、とうもろこし、ばれいしょ、菜種、綿実、アルファルファ、てん菜及びパパイヤの8種類の農産物。およびこれらを原材料とし、加工後も遺伝子組み換えを表すDNAか、たんぱく質が認められる食品33品および組み替え大豆およびそれを原料とした加工食品(大豆油など) 2.義務としての表示:「遺伝子組換えである」もしくは「遺伝子組換え不分別である」の2種類のみ ※「不分別」とは遺伝子組み換え作物と、遺伝子組み換えでない作物を分別しない管理方法。IPハンドリングと呼ばれる分別管理法があり、この証明書があれば、確かに分別しているといえるが、この管理法を使っているかどうかの表示義務もない為、不分別であるかないかが消費者にはわかりません。 3.表示義務がないケース: 1)油や醤油などに遺伝子組み換え大豆などが使われていても、組み換えを示すDNAやたんぱく質が製造過程で分解されたりして検出できなかったら、表示義務はない。 ※つまり実質使っていても、そう表示しなくていいのです。 2)遺伝子組み換え義務のある農作物であっても、管理の途中で「意図せざる混入」(つまりわざとでなくとも分別途中でまざってしまった場合など)が5%以下ならば表示義務はない。 ※つまりあざとく考えれば、「意図せざる混入」として5%以内は遺伝子組み換え農作物をまぜても、表示しなくていいことにもなる。 3)遺伝子組み換え作物が、全体の5%以下で、主な原材料の上位3位以内でなければ、表示義務はない。 なので、日本の表示義務は、加工食品および外食の場合該当しませんし、加工食品の場合、原料の上位3位以内に入っていなければ義務もないので、私たちが口にする飲料類、スナック、缶詰、漬物、ドレッシングなどほぼすべてに遺伝子組み換え原料が使われている可能性があります。 ・遺伝子組み換えの問題点 これについてみるときは、利点もあわせて論じないと、偏った見方になると思いますので、あえて両論併記します。 1)利点: 遺伝子組み換えで、種によってはペスト菌や病気、あるいは環境の状況への耐性をもつものが安定的に栽培できたり、絶滅しかかった種の新種として、継続的栽培、および安定した栄養価などを保持できる可能性がある。 動物などの場合は、病気への耐性を高めることにより、生産量の増加や味がよくなる可能性がある。 2)欠点および問題点: 遺伝子組み換えにより、重要な他の遺伝子を破壊することは避けられない。(遺伝子を一つの組織から別の組織へと移動さるので) また、全ての種が同一の遺伝子配列を持つということは、例えばペストあるいはウィルスが特定の作物を攻撃した場合、全滅から凶作になる可能性がある。 遺伝子組み換え食品を摂取することにより、乳癌や、前立腺癌、結腸直腸のリスクが高くなったり、アレルギーになったり、体内に毒素が溜まるなどの健康被害が増える可能性を否定できない。(絶対誰もがそうなるという断言も出来ないが)

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このQ&Aのポイント
  • 在宅勤務中に使っているDCP-J988NのADFで、10~20枚の資料をまとめてスキャンしていましたが、最近紙詰まりエラーが頻繁に発生します。紙が強く押さえられて搬送されなくなっているようです。この問題を解決する方法はありますか?
  • また、最初は1-2枚送ったあとに止まっていましたが、試行回数を重ねると1枚でも詰まることがあります。同じ症状がADFでのコピーにも起きています。このような状況は故障の兆候なのでしょうか?
  • 使っているのはブラザー製品であり、在宅勤務をするために1年以上使用しています。ADFでのスキャンが思うようにできなくなり困っています。解決策や故障の可能性について教えてください。
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