• ベストアンサー

重油の熱量について

火力発電には,熱量が高い重油を用いていると勉強したのですが なぜ重油は,他の石油燃料(ガソリン,灯油,軽油)よりも,燃焼させた際の 得られる熱量が高いのですか? 調べたのですが,分かりませんでした。 沸点のちがい,炭素含有量などが関係しているのですか? すいませんが,誰か教えてくれませんか?

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数5

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • okormazd
  • ベストアンサー率50% (1224/2412)
回答No.2

「燃焼させた際の得られる熱量」は、発熱量といいます。 どこで聞いたのか知りませんが、「重油は,他の石油燃料(ガソリン,灯油,軽油)よりも,燃焼させた際の得られる熱量が高」わけではありません。比較の仕方によってそのように見えるだけです。 実際は、重油の発熱量は他の石油燃料と比べて高いわけではありません。 石油系燃料は液体なので、体積を計るのが簡単です。それで、発熱量を表すのにも体積1L当たりで表します。すると、重油の発熱量は他より高いように見えます。これで比較したとき高く見えるのは、密度の違いによるだけで他の物理的・化学的性状の違いによるものではありません。要するに重油を多くとって比べているのです。 物質の量を科学的に表すには質量を使います。体積では条件たとえば温度によって変わってしまうからです。したがって、科学的に発熱量を比べたかったら、質量1kgで比べます。 ガソリンの密度は0.75g/cm^3程度だから、1Lでは0.75kgほどです。また、重油の密度はね0.9g/cm^3前後だから、1Lで0.9kgほどでしょう。 1L当たりの発熱量は、ガソリン34.6MJ、重油40MJほどです。これでは重油のほうが発熱量が大きいように見えますが、1kg当たりでは、 ガソリン 34.6kJ/L×1/0.75=46.1MJ/kg 重油 40MJ/L×1/0.9=44.4MJ/kg になります。重油のほうが発熱量は小さい。ガソリンはよく精製されていて、燃焼成分以外の不純物は少ないのに対して、重油は 各種石油製品を精製した後の残渣油だから燃焼成分以外の不純物も多く含んでいるから当然です。 見かけではなく正しく判断しましょう。 http://www.paj.gr.jp/statis/kansan/index.html http://www.enecho.meti.go.jp/info/statistics/jukyu/resource/pdf/070601.pdf

2u8fFdD4
質問者

お礼

納得しました。ありがとうございます。

その他の回答 (1)

  • Saturn5
  • ベストアンサー率45% (2270/4952)
回答No.1

たしかに重油は質量、体積あたりの発熱量が大きいです。 でも、それは重要な問題じゃないです。 たとえば、軽油が重油の8割の発熱量で価格が5割ならば、 電力会社は全ての発電燃料を軽油に切り替えるでしょう。 一番重要なことはコストです。 ガソリンは一般自動車の燃料、工業材料として、軽油は大型自動車や航空機の燃料、 工業材料として重要な資源です。 重油は燃料としての用途がメインになりますので価格が安いのです。 また、不純物(主に硫黄)の含有率が高いのも工業材料に使いにくいところです。 燃料の用途ならば硫黄が入っていても、排煙脱硫装置を使えばすむことです。

2u8fFdD4
質問者

お礼

発電に絡めた説明,ありがとうございました。 分かりやすく,悩みが解決しました。

関連するQ&A

  • 発電機のガスタービンの燃料は重油ですか?軽油ですか

    発電機のガスタービンの燃料は重油ですか?軽油ですか? 発電機のDEディーゼルエンジン の燃料は重油ですか?軽油ですか? (出来ればDEディーゼルエンジンのポンプも教えて欲しいです、燃料自体は一緒と思ってます) 本でもネットでもDEは立ち上がりスタートさせるために、軽油を噴射させて圧縮させて点火するそうです。それはわかりました。それで燃料は結局軽油なんですか? なぜなら、私の職場のDEのタンクのメーターは重油とあります。どういう事ですか? 重油の中に軽油は含まれる? それともこの重油は、燃料としてではなく、DEディーゼルエンジン周りの機械の潤滑油とか?そんな訳ないですよね。 潤滑油=オイルであって、少なくとも重油ではないはずです。 ダラダラと書きましたが、 ガスタービンの燃料は? DEディーゼルエンジンの燃料は?

  • 燃料別のkWh当たりの二酸化炭素排出量を教えてください。

    発電所では重油、軽油、天然ガス、石炭など様々な燃料を使います。 燃料別のkWh当たりの二酸化炭素排出量を教えてください。 また、石油や天然ガスは採掘するときや精製するとき、石炭は採掘するときに発破やトラック輸送などのエネルギーを使うので、その際にも二酸化炭素が排出されるのではないでしょうか? 採掘から発電までの全過程では、燃料別に単位エネルギー(kwh)当たりどの程度の排出量になるのでしょう?

  • 教えてくださいおねがいします。

    教えてくださいおねがいします。 次に示すのは石油留分の名称である。 沸点の低い順に番号で並べなさい。 1.軽油 2.重油 3.灯油 4.ピッチ 5.ナフサ よろしくおねがいします。

  • ヂーゼル車規制に伴う軽油の行方

    ヂーゼル車の規制が厳しくなり、ガソリン車への転用が勧められています。  ガソリンや軽油、灯油、重油等は、原油からある割合で生産されますので、軽油の使用量が減ればその分軽油が余るのみならず、ガソリンの使用量が増せばその分原油の使用量も増し、さらに軽油等が余る事になります。  ガソリンの使用率が増した場合、軽油やその他の燃料等はどう処理するのでしょうか。

  • 教えてくださいおねがいします。

    教えてくださいおねがいします。 次に示すのは石油留分の名称である。 沸点の低い順に番号で並べよ。 1.軽油 2.重油 3.灯油 4.ピッチ 5.ナフサ よろしくおねがいします。

  • ガソリン、灯油、軽油、重油とアルコールについて

    危険物乙4の対策をしていますが、 基本的にガソリン、灯油、軽油、重油は アルコールに溶けないと考えてもいいのでしょうか。

  • 重油価格の今後の推移について

    石油先物が高値の半分になりました。 ですが、重油は石油やガソリン等と比べると、実勢価格への反映が遅くなると聞きました。これは本当なんでしょうか? 仕事で、重油と灯油を仕入れています。水道光熱費を予測して損益計算書を作らないといけないので、重油及び灯油が今後、下がっていくのか、しばらく高止まりしたままなのか、或いは・・・。 ご教示ください。

  • バイオエタノール

    バイオエタノールをガソリンに加える研究や開発は急速に進んでいますが、石油製品で消費量が大きい重油や灯油・軽油に加える開発は進んでいないように思います。コスト以外に何か問題があるのでしょうか?

  • 重油の行き先

    朝日の石油販売減少の記事で、年々重油の使用量が減り、ガソリンと逆転していることを知りました。では質問なんですが、減った重油はどこにいくのでしょうか?ガソリンに改質できればいいでしょうが、どうせ残るのはC重油でしょうし、必要なガソリン分製油してたら必ず重油が余るはずです。中国に安く輸出しているのでしょうか?

  • エネルギー資源に関する疑問

    疑問1  エコカー ガソリン消費量の少ない車、あるいは電気自動車のようにガソリンを一切使用しない車がエコカーと呼ばれているが、 その根拠はガソリンの使用量が少なく(またはゼロで)、CO2が減り、温暖化防止に役立つということでしょう。 が、ちょっと待ってください。それって本当にエコですか。 確かにガソリン消費の少ない車はCO2の排出量も少ないでしょう。がしかし、ガソリンって石油(原油)からできていますよね。 石油から作られるものってガソリンだけですか。軽油も重油もアスファルトも一緒に作られます。 ガソリン消費だけ減らしても他の軽油も重油もアスファルトも一緒に減らさなければ石油の輸入量は減らず、単にガソリンが市場にだぶつくだけでしょう。 あまったガソリンは何に使うんですか。まさか火力発電所で燃やすつもりですか。これってギャグですよね。 疑問2  電気自動車 電気自動車が成り立つ根拠は、ずばり原子力発電ではないですか。 原子力発電は出力調整が難しく、一度火を入れたら次の定期点検まで最高出力を出し続けるため、電力需要が減る深夜は、火力発電や水力発電を止めても、どうしても電力が余り気味になる。 やむを得ず揚水発電の揚水ポンプを動かしたり、安価な深夜電力料金制度を設けて余剰電力を消費させようとしている(オール電化住宅等)。 このご時世、原発の新規建設はおろか、既設の原発まで廃炉に追い込まれそうな勢いです。 原発がなくなったら電気自動車の夜間充電は火力発電でまかなうのですよね。 当然夜間も火力発電所はフルパワーで、CO2は噴出します。 その場合、ガソリン(石油)を燃焼して直接運動エネルギーに変換する従来車よりも、石油を燃焼して電気に変換し、バッテリーに充電したのち運動エネルギーに変換する方が効率がいいのですか。 効率が良い=CO2が減る。効率が悪い=CO2が増える、と定義すれば、どう考えても電気自動車ではCO2は増えますよね。 疑問3  原発 原発不要論者は、原発以外の発電所の出力合計を足して、この夏は乗り切れる、と言っていますが、それはカツカツの計算ですよね。 それって発電所が1か所でも故障したらアウトってことになりかねません。 実際この出力合計には、古い遊休設備も含まれているため、故障が絶えない、というニュースもありました。 また最近ではクラゲが大発生して火力発電所の取水口をふさいでしまい、出力が大幅に低下した、というニュースもみました。 故障の不安を抱えた設備を含めての、カツカツの出力合計に頼るのは危険だと思うのですが。 疑問4  石油資源 火力発電、ガスタービン発電を増やして疑問3に対処するのも結構ですが、そもそもこれらの燃料は石油と天然ガスですね。 小学生でも知っているように、これらは地球が数億年の年月をかけて創ったものです。それを、たった数百年で使い切ってしまって良い物でしょうか。 また、石油には数多くの化学物質が含まれております。将来、科学や医学にとってのアメイジンググレイスとなりうる可能性が大です。 数十年前、石油から人造肉を作った、というニュースがありました。安全性の問題で頓挫したようですが、将来はわかりません。 このような貴重な石油を、ただ燃やしてしまって心が痛まないのが不思議です。 少なくともあと数百年先の子孫にも残してあげるべきではないのですか。 今のままでは我々の世代で燃やし切ってしまいますよ。 私は原発に賛成でも反対でもありません。正直わかりません。 反対論、賛成論それぞれに疑問があるからです。 ただ、石油は燃やすものでなない、とだけは強く思います。 それぞれの疑問に単発で回答いただいてもかまいません。 ぜひ、皆さんの意見をお聞かせください。