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線形変換について

線型代数入門(東京大学出版・齋藤正彦著)の116ページの2,3行目に「線型写像Tの、基底E、E’に関する行列は明らかに標準形に等しい」とありますがなぜ標準形に等しいのかわかりません。詳しい方、回答お願いいたします。

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  • ベストアンサー
  • misumiss
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回答No.1

まず, 114ページの真ん中あたりに, Te_j = a_1j・e'_1 + a_2j・e'_2 + ..... + a_mj・e'_m が成立つ, とかかれていますが, これに関しては, 理解できているでしょうか. で, 線型写像 T:V → V' に対して, T(V) = Im(T) の基底として <e'_1, e'_2, ....., e'_r> をえらび, さらに, Te_i = e'_i (1 ≦ ∀i ≦ r) となるように, V の元 e_1, e_2, ....., e_r を取っています. さらに, T^-1(0') = Ker(T) の基底として <e_(r + 1), e_(r + 2), ....., e_n> を取ると, E = <e_1, e_2, ....., e_r, e_(r + 1), ....., e_n> は V の基底になりますが, Te_(r + 1) = Te_(r + 2) = ..... = Te_n = 0' ∈ V' が成立つことを, 忘れないでください. ここまでで, 疑問点がなにもないなら, あとは簡単です. 線型写像 T の, 基底 E = <e_1, e_2, ....., e_n>, E' = <e'_1, e'_2, ....., e'_m> に関する行列を A = (a_ij) とします. (1) 1 ≦ j ≦ r の場合は, Te_j = a_1j・e'_1 + a_2j・e'_2 + ..... + a_mj・e'_m = e'_j が成立つのですから, a_ij = δ_ij となります. (2) r + 1 ≦ j ≦ n の場合, 各 e_j は Ker(T) の元ですから, Te_j = a_1j・e'_1 + a_2j・e'_2 + ..... + a_mj・e'_m = 0' ∈ V' が成立ち, よって, 1 ≦ i ≦ m であるすべての i に対して, a_ij = 0 ∈ K となります. (1) と (2) をまとめると, A = F_r(m, n), すなわち, A が標準形に等しいことがわかります.

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質問者

お礼

すごくよく分かりました。詳しい解説をありがとうございました。これで先に進めます^_^

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