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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:全ての集合の定義を元とする無限集合は定義可能?)

無限集合の定義とべき集合の関係について

boisewebの回答

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  • boiseweb
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回答No.4

ちょっと問題を修正しましょう. (a) X が「集合」なら, X のべき集合 P(X) (に限らず,X に集合演算を施して得られる集合)をつくれる. (b) オブジェクトを集めたものは何でも「集合」である. 集合論の黎明期に発見されたパラドックスの根本は,「(b) の原理を無制限に認めたうえで (a) の原理を適用すると破綻する」ということだと理解されています. それで,破綻をきたさないように集合論を構築するには,(b) の原理に制限を加える,つまり,「オブジェクトを集めたもの」を何でもかんでも「集合」と認めるのでなく,ある制限された範囲の「オブジェクトの集まり」だけを「集合」と呼ぶことにして,その制限された範囲内で集合論を構築する必要がある,というのが,集合論パラドックスの発見以後の合意です. そして,「制限された範囲」を決めるときに, (1) その範囲内の「集合」については, (a) の原理をいくら適用しても破綻しない (2) 数学で集合を使って議論するために必要な「オブジェクトの集まり」はすべて「集合」と認める という要請をみたすように工夫するのです. その「工夫」をきちんとすると,結果として「すべての集合の集まり」は「集合」の仲間には入りません(入ってしまうと (1) の要請をみたせない,また,無理に入れなくても (2) の要請はみたせる). 「すべての集合の集まり」は,そういう「オブジェクトの集まり」を考えてもいいけど,それは「集合」ではないから,べき集合などの演算は適用できない(適用できなくてかまわない)という立場をとるのです. 大学一般教養までの数学で扱う集合論では,こういう込み入った話に立ち入ることを避けています.ですから,大学一般教養レベルの数学の教科書や読み物を読んでも,完全な答は見つかりません. ある制限された範囲の「オブジェクトの集まり」だけを「集合」とみなす,という考えを徹底して構築された集合論の理論体系は,公理的集合論と呼ばれます. 公理的集合論は日本の大学の学部では(理学部数学科でさえ)ほとんど教えられていません.そのため,数学者であっても公理的集合論を正確に説明できる人は少数です.公理的集合論の基本的な考え方を正しく知るためには,「数理論理学」あるいは「公理的集合論」を専門とする著者による入門書・専門書を参照することをすすめます.

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 ご専門の方から素人向けに解説いただきまして感謝しております。 もともと、無限集合の濃度は下限が加算濃度アレフ0で上限が連続体濃度アレフ1だと思っていたところに、アレフ1の集合のべき集合なるものを提示され、それでアレフ2だアレフ3だ、と訳の分からないとことになりました。 べき集合などと”ワイルドカード”の様なものを出されたので「それは反則じゃないか?」と思い、べき集合があることによる矛盾を指摘し、背理法でコイツを撃退したいと考えたのですが、、、。 公理的集合論をみると、なんと「冪集合の公理」があるではございませんか! 冪集合の定義の無矛盾性に疑義があるのに、コイツの存在自体を憲法に明記して、問答無用だと言われた気分です(笑)。 ゲオルグ・カントールは「数学は自由だ!」と言ったそうですが、 「けれども、ここから先は右折禁止だ!」と言われた感じです。 なぜかを問うても「公理に書いてある」って、交通切符の警察官みたいな対応!失礼。 こんな公理系を作って良いなら、別の公理系で「冪集合はベースの集合が有限集合の場合のみ定義できる」という公理を創って、その公理系では、無限集合の濃度は下限、上限の二種類だけとしても良いですよね。少し拗ねてみたくなりました(笑)。 冗談はさておき、公理的集合論では「ある制限された範囲の「オブジェクトの集まり」だけを「集合」とみなす,」との事ですが、この「ある制限」つまり、”村八分の条件”はZF公理系(Wikipediaの説明)に見当たらないのですが、それは何処で誰が決めているのでしょうか?

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