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ライフオブデビッドゲイルについて(ネタばれあり)
まず最初に、この映画を見たことがない人は ご覧にならないで下さい。 この映画は、何の予備知識もなく見て頂けることを 望みます。ぜひ映画をご覧下さい。 さてさて、やっと私の住む街でこの映画が上映され 昨日見に行って参りました。 このような後味の悪さは『カル』以来ですし 最後の衝撃度は『ユージュアル・サスペクツ』や 『真実の行方』を凌ぐほどだったと思います。 この映画を見て、考えることは数多くあるのですが、 『ユージュアル~』という前例があるだけに どこからこの結末は仕組まれていたのだろう?と 疑問を持ちました。 はたして、ゲイルの語る話は全て真実だったのだろうか? 最初のレイプ騒動がきっかけで、ああいう方向(事件)に進んでいったのか??それとも騒動そのものは、全く別物だったのか?最後のお金の意味は?? 『なんでもする女』の何でもは、告発だったのか?? それとも、この計画に参加することだったのか?? 授業中に渡されたメモ書きは何だったのか?? とにかく見終わって尚、謎が残りました。 カウボーイ男も、弁護士も、死んだコンスタンツも ゲイルも誰一人利益はないんです。 あの元学生のみお金を受け取っただけ。 あと、べッツィは名声を得たかもしれませんが。 全ては死刑制度を見直すことを世の中に 知らしめるという使命のためだった訳です。 あなたは、この映画を見てどのように解釈しましたか? 色々なご意見を聞きたいので、しばらく質問を締めずにおります。どうぞご回答下さい。
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お礼
お待ち申し上げておりました! しかし、まさかこんな大学の卒論のような ご回答が得られるとは思っておらず ビビリまくっております。 前置きは言いとして、早速・・・。 ●各登場人物の気になる言葉 「息子が死をどう記憶するか」 この計画について、デビッドは自分の意志なので 結末に対して何の後悔もないが、息子が自分に対する 記憶をどうしてもキレイなままにしておきたかった、 無実で死んでいったことを残しておく必要があった訳ですね。 「噂と違って我々の戦いはこれからでね」 最初は、死刑確定後からどう取り組むかが 弁護士の腕の見せ所的な発言のように思っておりました。 しかし、映画を見終わって(二度目に見て) 今までの計画は思い通りにいったがビッツィを 記者として招き入れたことによって、順調に進むかどうか?という意味にも取れる気がしました。 ●コンスタンスの症状 ここまで詳しく探ると、ちょっと笑ってしまいました。 ●デビットゲイルは確実に起訴されて死刑は実施された バーリンの件があったからこそ、起訴され死刑が確定したわけですよね。指紋・精液・アリバイ不十分 (友達いないし、住所不定無職なわけだから)なら、やむを得ずなのでしょうか。ゲイルの予想通りだったわけですね。 ●コンスタンス邸の2回回す特殊な呼び鈴 あの呼び鈴は、何度も聞くことになりましたが、本当に現実に戻らされるような 「ここはキーだぞ!!」と言わんばかりの音でしたね。 印象に残っています。 ●ゲイルの死刑直前の晩餐の食べ物 死ぬまで手をつけなかったのは、彼が息子に作ってあげれなかった少しばかりの後悔の念だったのかな?? ●キーマン"ダスティ"一連の行動と関係 この計画の重要な任務を担う役でしたね。 弁護士はある程度ほっておいても死刑になるようだったし。不利な証言も行動の全てにおいて コンスタンスの意思の元に、動いていたでしょう。 ゲイルの証言では、どうもダスティとゲイルはあまり仲がよろしくないように言っていましたが、それは嘘だと思います。てお金を届けることは、計画に含まれていたとしても、ゲイルの為ですもの。コンスタンスの崇拝者のような描き方だったですが、私にはどうも疑問です。
補足
お礼の続きです。(こちらは後から読んで下さい) ■事件の全貌とは まさにおっしゃる通りなんです。 当初、お金が渡ったのは女学生だと思いこんでいたので、 女学生の事件が、すでに計画の原点だったと思っていたんですけど、奥さんだと分かって、 まさにこの全貌のとおりだと思いました。 しかし、この解釈だとどうしても疑問が残ってしまうんですよね。上手く説明できない部分が出てきてしまう訳です。 疑問1.スペインへの送金方法 これは、コンスタンスの病状に引き続き めちゃくちゃツボにハマッてしまいました。 口座から口座へ送金しちゃった方が、 早いし確実ですね、絶対。 でも、泥棒映画やルパン三世でもない限り そうされちゃうと、なんか今回の映画としては しっくりいかないかな??笑 疑問2.ベティ弁護士 この弁護士は「死刑反対論者」でなければ 成立しないですよね。コンスタンスとゲイルの預貯金は 大学の先生だし、たかが知れてるような気もするし。 (ま~ゲイルの奥さん&義理の父は金持ちだったけど) かなりの大金積まれないと、今回の件はリスクが高すぎます。それとも、結末後に名声が得られるということが 報酬だったのか??? 疑問3.コンスタンス殺害の最初のビデオテープ 確かにおかしいですね。どの部屋にあたるか 分からなかったと聞き込みしてたようですし。 少し気になったのは、初日「満室」だったモーテルが その後は空いてた点。わざわざ「満室」って字幕まで出たし。考えすぎかな?? 疑問4.バーリンへの手紙 当初から気になったシーンでした。 映画の冒頭にあたる部分で、あの手紙には何が?? と後から疑問が解かれることなく終わってしまいました。 あのシーンがあったからこそ、あのハガキの意味も とても深く考えてしまいました。 「何でもする女」は、復讐のためゲイルを陥れたのか?? それとも、ゲイルのために一枚噛んだのか?? 車の窓を閉めた女性ですよね?? 確かに私もあの子かな??って思いました。 2回見ても確信ないですけど。 疑問5.ゲイルが映っているマスターテープは誰から送付されたのか? このことはdaredevilさんから言われるまで考えもしませんでした。確かに最後のテープの存在は、今回の目的には反しています。希望とするならば、最後の三日間で意志の通じ合った(全貌を解明できた)ことへの、ご褒美「自由への鍵」だったとしたいところですけど。 先のご回答者様から頂いた回答にもありますが、 バーリンの手紙こそ、この計画の原点「無実」を はらす「鍵」だったかもしれません。 奥さんは、このハガキをみて少し悲しそうな顔をしてます。きっと、バーリンのことも「冤罪」だったと 思ってくれたはずです。そう信じたい!! もしダスティやベティが死刑廃止論者だったら 捕まることは怖くないんでしょうね。 この結末を計画した時点で、すでに彼らの「生きる」という意味での「LIFE」は「生涯」を掛けて戦う意味での「LIFE」に変貌してったのかな?? この映画を見終わって、たった一文字の「LIFE」という単語が重みをましておりました。 パンフレットにも同じようなことが書かれてあり 「私と同じように思った人がいるんだなぁ」と嬉しくなりました。 見方は色々変わっても、映画に対する思いって 人それぞれ魅力的なものですね。 こんなに長くお付き合い頂いてありがとうございました。 こんなに熱く語って頂いて感無量です。