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海外ミステリについて教えてください。

メフィスト賞受賞作品のようなメタミステリ、アンフェア(?)なものを好んで読んでおります。 国内の作品は結構読んだつもりですが、 海外の作品について教えてください。 不勉強で心苦しいのですが、質問させてください。 海外にもメフィスト賞作家のような問題意識でミステリを書いている作家がいるのでしょうか? ここで言う問題意識とは、例えば、清涼院流水、麻耶雄嵩が抱えているような問題意識のことです。 (あんまりメフィスト賞関係なかったりして。) ネタバレ無しで、宜しくお願い致します。

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noname#217196
noname#217196
回答No.3

エラリー・クイーンの『災厄の町』以降のいわゆる「後期クイーン問題」の作品群が筆頭にあがるように思います。名探偵の抱えるパラドックスや限界に名探偵自身が苦悩する。ライツヴィルものは肌に合わない読者とすごく面白がる読者にわかれますね。 麻耶雄嵩は謎解きを楽しむだけで、ワトソン役に説明するのも面倒くさがるものぐさで、警察の捜査協力に否定的な名探偵を解答として提出。どうせ司法の手に犯人を委ねたあとは名探偵は役に立たないし、一介の私人である名探偵に警察が捜査協力を求めて捜査結果を最大漏らさず公開したり容疑者や被害者の周辺を探る手助けをするなど現実的でないとシニカルな態度。清涼院流水は逆に名探偵を十分機能させ得るには犯罪捜査機関自体に特殊専門性の高い名探偵を大量に抱え、お抱え名探偵の降格や解雇という人事評価といった組織システムを解答。 期せずして同時期に両極端な作品が日本に登場。両氏の全作に目を通しているわけではないので、こんな印象です。一作読んだら企図はだいたいわかるけど金出してこういうのを読み続ける気にはならなかったなあ。クイーンの場合は国名シリーズの名探偵ぶりを踏まえて読めばなかなか面白いんですけどね。 ほかには推論機械のジレンマをモチーフにしたアシモフの『鋼鉄都市』がもしかしたらお探しの本に近いかも。

xsluerate
質問者

お礼

ありがとうございます。 推理小説は、素人目には、クイーンとクリスティで、ある意味、終わってるんではないかと思えます。 (再版されてないだけでもっと前にということも。。。) もっとも、クイーンは読まずにとってあるのですが。。。^^ ”後期クイーンの問題”は大変興味深いと思っており、 それに対する現代の作家の回答がないのかな?と質問させていただいた。と言い直しても良いのかも知れません。 それに対する回答がある種の社会派ミステリだとしたら、ちょっと悲しすぎます。 だいたい、推理小説の形式に言及する(海外の)作家って誰?というと、 代表がクイーンとかクリスティとか。 その辺のところ現代の(海外の)作家さんたちはどうお考えなのでしょう? あまりセールスに繋がらないから、訳されてないだけと信じたいのですが。。。

その他の回答 (2)

  • loogaroo
  • ベストアンサー率62% (35/56)
回答No.2

メフィスト賞受賞的な、メタ・ミステリ、アンフェア(?)なものということですから、あまり王道的ではないミステリ、つまりいかにもミステリらしいミステリ(捜査や推理など合理的で納得のいくプロセスで犯人や犯行手段が判明するような小説)以外の作品がご希望なのではと想像しました。 ホセ・カルロス・ソモザの「イデアの洞窟 」(メタ・ミステリ) カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」 ティエリー・ジョンケの「蜘蛛の微笑」 マイケル・グルーバーの「血の協会」(同著者の「夜の回帰線」よりこちらがお勧め) イングリート・ノルの「特技は殺人」 古典的な作品としてはセバスティアン・シャプリゾの「シンデレラの罠」 フレッド・カサックの「殺人交叉点」  (同じ話ですがタイトルが「殺人交差点」となっているものは訳が良くありません。ご注意を。) どちらかと言えば欧米でも英語圏以外のミステリにお好みに合うものが多いのではないかと存じます。 (ただし英語圏外でも北欧のミステリは王道的なものが多いです。) 英語圏では、 ミネット・ウォルターズの「女彫刻家」 サラ・ウォーターズの「茨の城」(2002年ブッカー賞最終候補) カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」(2005年ブッカー賞最終候補) 

xsluerate
質問者

お礼

ありがとう御座います。 「殺人交叉点」以外は始めて目にするものばかりで、 大変に楽しみにしております。 ウォーターズは大好きでした。「半身」は知らずに読んだのでアレですが、 「茨の城」は身構えてしまい失敗しました。 女史が稀有なストーリーテラーだと言うのは間違いないと思いますが、 地の文とか主人公の主観とかあんまり気にして書いてないように思えるのですが、ミステリとしてはどうなのでしょう? イシグロ作品は何となく遠ざけてきたのですけど、 これを機会に読んでみようと思います。

  • okome3
  • ベストアンサー率30% (13/43)
回答No.1

 メタミステリをご所望とのことですが。 そうなると、文章の展開の仕方がお上手な方がよろしいのではないでしょうか。  古典をひもといてみてはいかがでしょう。  それから別のジャンルに思い切って飛んでみると驚く事もありますので、広くいろんな作品をお読みになる事がまず大事かと。(作家をご志望の方でなかったら、ごめんなさい)  海外のお薦めは、スウェーデンの古典・『笑う警官』(マルティン・ベックシリーズ4作目)です。  構成がとても美しい(変な表現ですが)です。(シリーズものですが、他がなかなか手に入らないです)  スウェーデンといえば、昨今映画がアメリカでも出来るという『ミレニアム』がありますが、こちらはお読みになっている事と思います。  これのおかげで再販されていますので、よろしかったらマルティン・ベックにお会いになってはいかがでしょう。  他にもと思いましたが、皆さんのご意見をお聞きしたいのでまずは一冊。  素敵な読書生活を堪能してくださいませ。

xsluerate
質問者

お礼

早速の回答ありがとう御座います。 「笑う警官」ですね。早速捜してみることにします。 「ミレニアム」は知ってはいますが読んでません。 昔はポストモダン文学(?)を中心に海外のものも読み漁っていたのですが、 最近は専らミステリです。 死体、探偵、ワトソン役といった構造に言及するようなものが読みたいと思っています。 そんなものがありましたら(それ以外でも)、またよろしくお願い致します。

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