• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:質量作用の法則??)

質量作用の法則とは?

101325の回答

  • 101325
  • ベストアンサー率80% (495/617)
回答No.8

1: > 反応式の係数が何でべき乗関数の指数になってるんですか?? logったからです。 > 例えば I2+H2が2HIになる化学平衡は、 > HIの濃度を二乗しますよね?どんな意味があるんですか? I2+H2⇔2HIという、非常に特殊な化学平衡に限っていえば、逆反応の速度がHIの濃度の二乗に比例するから、と考えても間違いではありません。 しかしN2+3H2⇔2NH3などの他の多くの化学平衡では、そのような考え方は、間違いになります。A+B⇔2Cのように一般化することもできません。間違いになります。詳しくは http://www.keirinkan.com/kori/kori_chemistry/kori_chemistry_2_kaitei/contents/ch-2/2-bu/2-2-1.htm の最後にある◆平衡定数と反応速度式 を参考にしてください。 2: > そもそも高校範囲でこの法則は理解可能なのでしょうか? 不可能です。 化学ポテンシャル(ケミカルポテンシャル)について学ぶ必要があります。少なくとも自由エネルギー(ギブスのフリーエネルギー)について知っていなければなりません。上で示した啓林館の解説ページにも、「化学平衡にある系では,系全体の自由エネルギーが極小値になっており」とか「この式は統計力学や熱力学から導く事ができ」などと書かれています。反応速度に基づいた説明は、理解を深めるためというよりも記憶を助けるためになされるもの、と割り切って考えてください。 > 厳密な証明はいりません。概論的な納得が得られれば十分です。 平衡定数の式を熱力学から導く方法は、だいたい こんな感じです。 ---------- 温度T,全圧pのもとで  A + B ⇔ 2C  ……(1) の化学平衡を考える。 温度T、圧力poのときのA, B, Cの化学ポテンシャルをそれぞれμoA, μoB, μoC とすると、温度T、分圧がそれぞれpA, pB, pCのときのA, B, Cの化学ポテンシャルは  μA = μoA + RT ln(pA/po)  ……(2a)  μB = μoB + RT ln(pB/po)  ……(2b)  μC = μoC + RT ln(pC/po)  ……(2c) で与えられる[注1]。ただし、A, B, Cのいずれも理想気体の状態方程式に従うものとした。 式(1)の化学平衡が成り立っているとき、μA, μB, μC の間には  μA + μB = 2・μC  ……(3) の関係が成り立つ。式(3)に式(2)を代入して少し計算すると式(4)が得られる[注2]。  (pC)^2/(pA・pB) = e^(-(2μoC-μoA-μoB)/(RT))  ……(4) μoA,μoB,μoCがp,pA,pB,pCに依らないので、式(4)の右辺はp,pA,pB,pCに依存しない。 一方、pA,pB,pCはpoに依らないので、式(4)の左辺はpoに依存しない。よって式(4)の右辺もpoには依存しない。なぜなら右辺がpoに依るならば等式で結ばれている左辺もpoに依ることになり、矛盾するからである。これらのことから、式(4)の右辺がTにのみ依存することがわかる。 式(4)の右辺は、平衡定数(より正確には圧平衡定数)と呼ばれる。平衡定数は温度のみの関数であり、分圧(組成)や全圧には依存しないことが上の導出からわかる。 ---------- 注1:ln(x) は、xの自然対数(eを底とする対数)。 注2:e^x は、eのx乗。exp(x)と書くことも多い。 “化学平衡にある系では,系全体の自由エネルギーが極小値になっている”という知識を使えば、即座に式(1)から式(3)を書き下すことができます。 N2+3H2⇔2NH3 という化学平衡ならば μN2+3×μH2=2×μNH3 という具合です。 熱力学から平衡定数の式を導くと、反応式の係数が2より大きくなっても何の問題もないことが理解できます。アンモニアが生成/分解する化学平衡において、(極端な高圧でない限り)質量作用の法則が成り立っていることは、よく知られた事実です。 式(2)の導出は少し難しいので、大学に入ってからゆっくりと学んで下さい。RT ln(pA/po)の項は、“気体は圧力の高いところから低いところへ流れるのが自然の摂理だ”という、ごくごく当たり前のことを数式で表現しているだけなのですけど、真面目に導出するとエントロピーやら自由エネルギーやらの話になるので、下準備が必要になります。

hallomajesty
質問者

お礼

回答ありがとうございます! お礼ですが#9の方のお礼欄にまとめて書かせていただきました。 ありがとうございました!

関連するQ&A

  • 「質量作用の法則」という名前の由来

    化学平衡の所で出てくる 「質量作用の法則」という名前の由来は何なのでしょうか?「化学平衡の法則」はそのものズバリで納得できますが、『質量作用』というのはどんな意味をもっているのでしょうか?

  • 質量作用の法則について

    質量作用の法則(mass action law)についての質問です この法則は、化学における反応速度論においては 『化学平衡式とその基となる反応速度式が物質量のみで決定する』 ということを、半導体工学においては 『半導体物質中において正孔濃度と電子濃度の積が一定の値となる』 ということを示しています。 この二つを同一のもの(同一の法則に由来するもの)とみなすことは可能でしょうか? そうであるならば、この二つにどのような関係性があるのかご教授ください。

  • ニュートン力学 仮定?法則?

    高校で物理を勉強し始めてからずっと疑問を持っていてなかなか納得することができないことがあります: ニュートン力学において、物体の質量mは力Fが既知の場合はma=Fを利用することによって分かりますが、そもそもFはなぜ分かるのですか? Fとしてもっとも代表的なのは万有引力だと思いますが、なぜ、万有引力は質量に比例することがわかるのですか? ma=Fによれば、Fを知るためには物体の加速度と質量を知らなければいけないと思います。加速度は実験により知ることができるので、Fが何か与えられていれば、物体の質量を知ることができて、実験によって万有引力の法則がなりたつことが確かめられます。 万有引力が質量に比例するというのは、ニュートン力学における仮定なのですか?それとも、ma=Fが仮定なのですか?どちらかを仮定しなければ、ニュートン力学は実験によって検証できないと思うのですが。 そもそも、仮定したものを法則と呼ぶのもおかしいので、どこかまずい考え方をしていると思っています。 ご指摘をお願いします。

  • 熱力学の問題について

    反応 N2+3H2⇔2NH3を考える。ただし気体定数は8.0JK^-1mol^-1とします。 ここで500セ氏度における、この反応の圧平衡定数Kを1.5*10^-5とする。 27セ氏度におけるKを求め、反応を促進させるため(生成物の分圧を増す)ためには 温度が高いほうがいいか低いほうがいいか、質量作用の法則を用いて示せ。 という問題なのですが、エンタルピ、エントロピの減少量は それぞれ90kJ mol^-1、200JK^-1mol^-1 と与えられていたのでG=-RT In Kより K(27)=exp(0.01203)=1.01.... よりK(27)>K(500)になると思います。 ここから質量作用の法則を用いるべきだとは思うのですが、質量作用の法則自体あまりつかめていないのでどうすべきか、 また高いほうがいいのかどうかもわからないです。よろしければこの問題について教えてください、お願いします。長々と申し訳ありません。

  • 溶媒抽出

    溶質が混ざり合わない二相の溶液の界面で分配され有機溶媒相中でn分子会合し、水槽側では会合しない。 この場合の平衡を n HA ⇔ (HA)n 相1   相2 この速度平衡を K12 とし 質量作用の法則を表す式を求める方法を教えてください。(電離は無視できるものとする)

  • べき乗微分の指数の拡張

    高校2年生です。 ひょっとしたら高校レベルではないかもしれませんが、少し気になったので質問します。 一般にべき乗微分は (x^n)'=(x^n-1) で表されます。ずっとnは自然数のときのみかと思っていましたが、どうもnは実数の範囲に拡張できるようなのです。 調べてみましたら、指数が負の整数のときについては積の微分公式を使用して証明できましたが、指数が分数のときが、なぜそうなるのか理解できません。 どなたか高校生でも分かるように説明していただけないでしょうか。 またこれは関係ないのですが、反比例の式を原点から定積分するとどうなるのでしょうか。 反比例の式は最大値がありませんが、面積(定積分)はどうなるのでしょうか。

  • 第四属陽イオンの分離・検出

    画像の実験操作(4)において、アンモニアを入れると硫化水素からの硫化物イオンが増加する。硫化物イオンが増加するためニッケルやコバルトが硫化物を作りやすくなる。なぜ、アンモニアを入れると硫化物イオンが増加するのか、その理由を化学反応の平衡移動や質量作用の法則の観点から説明しなさい。という問題が分からないので教えていただけると助かります。おねがいします。

  • 物理化学についてです。

    解いたことがない問題があったので質問させて頂きます。 1054.7cm3の内容積をもつ容器に297.0KでNO(g) 0.3292atm になるまで入れて、 さらにBr2を0.008811 mol 加えた。温度を323.7Kまで上げた後、反応が平行になっった時の容器内の全圧は0.4710atmであった。 これを元に、質量作用の法則から、この温度での標準圧平衡定数を求めよ。 ただし、この場合については標準圧力を1atmとする。 また、この時Br2は全て気体として存在するとして良い。 きっと標準圧平衡定数なのでKp゜だと思うのですが・・・。 皆さんの回答お待ちしております。

  • 2つの弱酸の電離

    電離定数kaの弱酸HAと電離定数kbの弱酸HBの混合水溶液がありモル濃度をそれぞれCa,Cbとするとき、水素イオンの濃度を求めよ、という問題なのですが、HA→(←)H(+)+A(-)(1)、HB→(←)H(+)+B(-)(2) の反応で質量作用の法則を適用するためにモル濃度に関して平衡前後の表を作ろうと思ったのですが、平衡前の(1)式の[H(+)]が初めCbαbにして、(2)式においての平衡前の[H(+)]をCaαaとしてもいいのでしょうか????そうすると(1)が(2)より先に起こっているのに(2)も(1)より先におこっているようで矛盾しているかなぁ~と思うのですが・・・ 長文および乱文失礼しました。

  • 相互溶解度曲線についての問題ですが・・・

    今、60℃において30gのAと70gのBを混合し、その後30℃に下げた ところ、二液相に相分離した。共存する二液相のうち、Bの含有量が多い方の液相の質量はいくらか? (液体AとBの相互溶解度曲線がありまして、縦軸に温度、横軸にBの質量分率があります。曲線は釣鐘状の曲線をしています。 30℃で二液相に当てはまる範囲がBの質量分率0.4~0.9となっていて 約45℃で曲線の頂点→Bの質量分率0.7 となっています) この問題なのですが、【ラウールの法則】を使うのでしょうか。 ラウールの法則だと混合液体の蒸気圧でA,Bの気体が液相と平衡に なったときに使うようなのであり、飽和蒸気圧、A,Bの分圧も必要と なってくるので使えないみたいです。 単純に横軸の質量分率が高い0.9を用いて、Bの質量 70×0.9=63g とすればよいのでしょうか? 誰か分かる方いましたら、よろしくお願いします。