• ベストアンサー

高周波の測定時のアッテネータの使用理由

高周波での測定時(例えばネットアナやスペアナでの測定時)で、送信用、まはは受信用にアンテナを使用する場合、時々、アンテナの入力端に、VSWR(リターンロス)改善のため、アッテネータを入れる ことがあると、私の先輩から教わりました。 アッテネータを入れると確かにVSWRが改善することはわかります。 しかし、そのアッテネータの分、電力が減衰するはずです。 電力減衰を犠牲にしてまでVSWRを改善しても、本末転倒だと思うのですが、 本当にアッテネータ使用の意味があるのでしょうか?

  • 科学
  • 回答数5
  • ありがとう数6

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tadys
  • ベストアンサー率40% (856/2135)
回答No.5

>判断基準(指針)はなにかありますでしょうか? キーワードは「Kファクター」です。下記資料を参考に 送信機の出力では往々にしてマッチングを完全にとると負荷のVSWRが大きい時に発振します。 キャリヤの振幅が大きい時だけ発振する場合もあります。 発振すればスプリアスを撒き散らしてしまいます。 場合によっては回路が壊れます。 アンテナが外れた場合等を考えるとVSWRが無限大になることは想定内とすることが必要です。 下記資料が参考になるでしょう。 「トランジスタ整合回路設計の基礎」 http://www.melinc.co.jp/Japanese/SNAPnote.html

RichardDD
質問者

お礼

なるほど、発振する場合なども考慮にいれる必要があるのですか。 Kファクターなどもあわせてまだ勉強不足のようです。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • take0_0
  • ベストアンサー率46% (370/804)
回答No.4

送信機の場合は、終段回路の保護用に入れたりしますね。 アンテナが整合したとしても、周囲に反射物があれば送信機に戻ってきます。終段は大抵増幅器ですので、反射波で発振したりしますので。 計算してみるとわかりますが、3dB入れておけば負荷が終端しようが短絡しようが、結構安全です。それで発振するようなら終段の設計を見直すべきかと。 本当はアイソレータとかサーキュレータを入れたいのですが、価格やサイズの問題で、おまじない的に入れることもあります。質問者さんの会社もそのような方針なのでしょう。 あとは、他の方がお書きのように、回路間に入れる場合は広帯域での反射抑制だったりします。 フィルタの帯域外反射を抑える等。特に、パルス信号を扱う回路でよくやります。 狭帯域でスペースに問題の無い時は、マッチングを取るなりの選択肢も使えますが、アッテネータの採用がベターな解になることもあります。ゲイン配分に余裕のあるときなんかは特にそうですね。

RichardDD
質問者

お礼

発振等は勉強不足でした。どうもありがとうございました。 さらに勉強に励みます。

  • tadys
  • ベストアンサー率40% (856/2135)
回答No.3

>電力減衰を犠牲にしてまでVSWRを改善しても、本末転倒だと思うのですが、 大いに意味のあることで、本末転倒では有りません。 VSWRが大きい時にはリターンロスが発生します。 つまり入力された電力の一部が反射されてしまうので正しい測定が出来ません。 定在波が立つ場合は周波数特性が波打つので広い周波数範囲で測定を行う場合にはとくに重要です。 電力が問題になるのは扱う電力が微小な場合です。(例えば遠距離の放送を受信する場合など) 電力が十分にあるのならばアッテネータを使用するのが正しい選択です。 VSWRとリターンロスの関係を示します。 http://www.stack-elec.co.jp/tech/return_loss.html この表によるとリターンロスが60dBの時のVSWRは1.002となっています。 これがどれだけ厳しいものなのかお分かりでしょうか。 リターンロスが60dB超の終端抵抗器は数万円を超えます。 終端がマッチングしていない伝送線路はインピーダンスマッチング回路として使用されます。 しかしながら、正しく動作する周波数範囲は限られます。(LC回路でも同じ) アッテネータを使用することで広い周波数でインピーダンスマッチングを行う事が出来ます。 特に直流を含む場合には抵抗を使う以外に方法は有りません。 例えば、50Ωの測定器を75Ωの線路にマッチングさせるには25Ωの抵抗器を挿入します。 これにより測定器側の反射はゼロになります。

RichardDD
質問者

補足

詳しい説明どうもありがとうございました。 もう一点確認させてください。アッテネータを付ける、付けないの 判断基準(指針)はなにかありますでしょうか? 弊社では、アンテナのVSWRが比較的よくても、 とりあえず3dB程度のATTを付けていますが、付ける付けないの基準がありません。とりあえず付けておけば問題ないという感じでもいいのでしょうか? (ただし、技術者として、とりあえず、の行為は疑問ですが。。)

  • tance
  • ベストアンサー率57% (402/704)
回答No.2

私もときどきアッテネータで反射の影響を減らすことがあります。 特にパルス回路など、帯域が広くてマッチング手法が使えないときにやります。 進行波はそのアッテネータを1回通ると出力側に到達しますが、反射波は往復で 2回アッテネータを通ります。何度も往復する反射であれば、あっという間に 減衰します。 これにより3dBのATTを入れると、戻ってくる反射は6dB小さくなります。

RichardDD
質問者

お礼

やはりそうですか。 どうもありがとうございました。

  • ymmasayan
  • ベストアンサー率30% (2593/8599)
回答No.1

VSWR改善のため、アッテネータを入れるというのは 聞いたことが無いですね。 マッチング回路を入れるならわかりますが。 アッテネータを入れて見かけ上のVSWRを下げても 何の意味も無いと思います。 高周波測定でアッテネータを使うのは2つのケースがあると思います。 1.信号が強すぎるので減衰率の判ったアッテネータを通して測定する 2.2回の測定で信号比較を行う際信号のレベル差が非常に大きいとき   1つのメータが同じだけ振れる様にアッテネータで調整する。   これにより正確なデータが得られる。 余談ですが VSWR=リターンロス ではありません。 もちろん大きな関連は有りますが。 

RichardDD
質問者

お礼

詳しい説明ありがとうございます。 どうもありがとうございました。

関連するQ&A

  • スペクトラムアナライザの内部アッテネータについて

    スペクトラムアナライザ(以下スペアナ)で信号を測定する際、耐電圧以上の入力がかかると破損する為に外部にアッテネータを入れ 信号を減衰させることがあると思います。 しかし、スペアナは内部にもアッテネータを持っているのですが、内部のアッテネータでは減衰出来ないのでしょうか? (私の現在使っているスペアナは0~30dBの内部アッテネータを持っているということになっています。) 色々測定方法等を見ていますが、常にスペアナの入力側に外部アッテネータを接続して測定している図ばかりなので、非常に謎です。 さらに、スペクトラムアナライザによる高周波測定という本を読んでいた時に見つけたのですが 「内臓アッテネータの値を変更してもスペアナ内部の演算により測定値は変わらない」 という表記がありました。 (もしお持ちの方いましたら、参考までに54ページです) これを見て、入力信号に対してのアッテネータではないのかと思いました。 そうすると、内部で発生した雑音や歪を抑圧する為なのかとも考えましたが、それなら常に最大で減衰した方が測定値が正しく出そうで わざわざ任意で指定させる必要性が無いように思えます。 どうにも私では理解できませんでしたので、ご存知の方いらっしゃいましたらアドバイスをお願いします。

  • AA-600でVSWRをリアルタイムで測定できる?

    最近スペクトラムアナライザを購入したいという要望が事務所内部で上がっており、色々と調べています。 要望の中に”VSWRも測定したい”というのがあり、VSWR測定機能が付随するスペアナを実際に見に行ったりしたのですが、価格を見てためらっております。 ここ10年間くらいの間に販売されているVSWR測定のあるスペアナだと、ほぼリアルタイムでVSWRの測定値が表示されるようなものであることがわかりました。 現在、製品出荷時のアンテナ調節の作業ではAA-600というアンテナアナライザを使用しています。 https://youtu.be/ntJSHfZ_RIQ このVSWRの測定結果の出力に30秒程度かかるとのことなのですが、AA-600でもVSWRの測定結果をリアルタイムで見るようにすることはできませんでしょうか? どうぞ、ご教示頂きますようよろしくお願い致します。

  • (地デジ)特定の周波数だけ減衰させたい

    電波(アンテナレベル)が強すぎる場合は、応じてブースターで調整するか、ATT(アッテネータ)を取り付けるのが普通ですね。 私の場合、神奈川県南部に住んでいて、TOKYOMXを見るためにブースターの出力を上げると、TVKが飽和してしてしまって逆に映らなくなってしまいます。 なにせ、鶴見からの送信は空中線電力1000Wもあるので当然なのですが、TVKの中心周波数である、503MHzだけを減衰させることってできないでしょうか? MXも中心周波数が515MHzなんで、周波数が近くてムリっぽそうなんで困ってます。 TVKだけのアンテナレベルをさげたいのですが・・・。

  • RIGOLのDSA815-TGスペアナVSWR測定

    現在、新しいスペクトラムアナライザの購入を検討していて、候補としてRIGOL DSA815-TGを検討しています。特に、アンテナの設計や製造の際のVSWR計測が、オプションのブリッチ接続器の購入でできるとのことで、youtubeなどで出ていたDSA815-TGのVSWRの測定動画を見ていて、測定結果がリアルタイムで確認できると言うのがとても魅力的に感じました。 https://www.youtube.com/watch?v=INHslyjBxH0&feature=share 今までは、VSWRの測定はRigExpert AA-600と書かれたVSWR測定専用の測定機でこの作業を行なっていましたが、測定結果を得るまでに1回ごとに1分程度の時間がかかっていました。 https://youtu.be/5MUVheY8NmY DSA815-TGで測定すれば、VSWR結果の良いアンテナ作成を作業効率を上げて作成ができるのではと思っています。 一つ疑問の点があるのですが、 RigExpert AA-600のVSWR測定結果のグラフは横軸が周波数で、縦軸がSWR(定在波比)の数値で出ていました。 アンテナ作成での合否はこのSWRの値で判断していましたが、この前DSA815-TGをとある方から見せてもらった際は、縦軸は”dBm”となっていたのですが、これを”SWR”に変更させることはできますでしょうか? どうぞ、ご教示頂きますよう、よろしくお願い致します。

  • スペアナのプローブって電力を測定するものなのですか

    自分はスペアナは使ってません FFTは使っているので周波数成分の話はわかります FFTは普通ハイインピープローブで入力しているはずなので電圧成分はわかります 最近、スペアナを調べると、単位は、dBm、1mWを基準とかありました この意味がよくわからないのですが、ワットだから、電圧と電流が必要になるはずです では、スペアナのプローブは、ハイインピーではなく、電流も計測しているというものなのでしょうか つまり内部に基準抵抗とかあってそこに流しているのでしょうか これが合っていたら、スペアナは電力スペクトル、FFTは電圧スペクトルですか? これが合っていたら、スペアナでは電流の小さい回路のノイズ測定はできないのですか

  • スペアナDSA815-TGのOBW測定オプション?

    RIGOL社製のスペクトラムアナライザのDSA815-TGについて調べているのですが、このスペアナについて詳しいという方から”OBW測定ではオプション品の購入が必要”と聞きました。 現在使用しているアンリツの10年くらい前の中古品では、認定資料の作成などで必要なOBW測定が標準でついているのですが、DSA815-TGではオプションの追加購入が必要なのでしょうか? VSWR測定に関してはオプションということは確認済みなのですが、詳しい方によると、OBW以外にもオプションとして別途購入しないといけないものが多々あると聞いたのですが、 ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示の程よろしくお願いします。

  • アンテナにおける抵抗と電力

    電力が5Wの無線機を使用する予定です。 アンテナは送受信共にインピーダンスが50Ωのものを使用する予定ですが、大丈夫でしょうか。VSWRは1.5以下です。 またこのアンテナであれば電力は何Wまで大丈夫なのでしょうか。

  • 50Wのギターアンプに許容入力100Wのアッテネータを使用すると煙が出

    50Wのギターアンプに許容入力100Wのアッテネータを使用すると煙が出ました 大変お恥ずかしい質問で申し訳ございませんが、周りに有識者がいないためここで質問させて頂きます。 宜しくお願い致します。 つい先日、初めて真空管ギターアンプを購入致しました。 PEAVYの6505+ 112 comboです。 http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=571%5E6505PLUSCOMBO%5E%5E こちらの出力は60Wとなっておりますが、説明書を見ると50W(RMS)と書いてありました。 アンプの出力インピーダンスは4、8、16Ωが選択できるようになっており、スピーカーはデフォルトで16Ωのものが使用されております。 マスターボリュームは付いておらず、プリアンプ前のPREとプリアンプ後のPOSTつまみがあるのみです。 このアンプのパワーアンプ部をドライブさせたかった為、アッテネータも購入致しました。 FOSTEXのR80Bです。インピーダンス8Ωで許容入力は100Wです。 そしてケースとフォンプラグ2つと、このR80Bを用いて簡単なアッテネータを制作しました。 で、6505+のスピーカーアウト→アッテネータ→スピーカーという流れで接続しました。 この時、アンプの出力インピーダンスは(なんとなく)8Ωを選択しました。 アッテネータのつまみを最小まで絞りきった状態で、アンプの出力をあげていくと(POSTつまみを上げていくと)、たしかに減衰されて出力されているのが確認できました。 アッテネータが最小の状態で、アンプのPOSTつまみがMAXの時にちょうど家で弾けるぐらいの音量になりました。 そのまま喜んで10分ぐらい弾いていると、なにやら変なにおいが・・・ その時、見てしまいました。アッテネータから煙が出ていたのを!! すぐにアンプの電源をOFFにしアッテネータを取り外しましたが、かなり熱くなっておりました。。。 許容入力100Wであったので問題ないと思っていたのですが。。 そこで色々質問したいことがございます。 (1)スピーカーのインピーダンスは16Ωで、アッテネータは8Ωのものしか無かったため、 出力インピ8Ω→アッテネータ8Ω→スピーカー16Ωという変な?構成になってしまいましたが、この場合の問題点などはありますでしょうか?アッテネータが焦げたことに関係してるのでしょうか。 そもそも、T型アッテネータを噛ました場合、アンプ側からみた相手機器側の入力インピーダンスがいくらになるのかが分かりません。。 もし16Ωのアッテネータがあるとすれば、 出力16Ω→アッテネータ16Ω→スピーカー16Ω というのが正常な構成となるのでしょうか? (2)6505+の出力が60W(50W?どっち?)というのは、調べてみると定格出力がその値ということでした。 もしかしたら最高出力は100Wを越えるため、許容入力100WのR80Bが焦げた?のでしょうか。 それではさらに高負荷の200Wまで対応したR82B(8Ω)を使えば、問題ないかもしれないのでしょうか? (3)アッテネータが完全に冷え切った状態で分解してみましたが、中身はそんなに損傷しているように見受けられませんでした。。 このまま使うのは流石にまずいでしょうか? (4)別件に近いですが、6505+を普通の使い方(アンプ直)で使用し、出力インピーダンス切り替えを変えながら、音質や音量が変わるのか調べてみたのですが、何も変わる気配はありませんでした。 スピーカーが16Ωなので、マッチングもしくはロー出しハイ受けなら問題ないかと思い、色々切り替えしてました。 この出力インピーダンス切り替えスイッチ、マッチングのために必要なのでしょうが、いまいちよく分かりません。 たとえば今のように出力16Ω→入力16Ωと使用している状態と、出力を4Ωに切り替えて4Ω→16Ωと使用した状態で、具体的にいったい何処の何が変わるのでしょうか? もちろん普段は出力16Ω→入力16Ωのように通常通り使用するつもりですが、何が変わるのかが気になって仕方ないのです。。 大変素人質問で申し訳ございませんが、上記の1項目からでもいいので、回答頂けると嬉しいです。 以上、宜しくお願い致します。

  • 無線機の送信部の測定で

    測定項目    使用測定器 ・出力       ・通過形電力計 ・周波数     ・周波数カウンター ・D&V       ・直線検波器 以上のうち、D&Vとは何の略(正式名称)になるのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • ひずみ測定時のサンプリング周波数の違いによる歪量…

    ひずみ測定時のサンプリング周波数の違いによる歪量について教えてください プリント基板のカット時の応力測定において、 以前使用していたひずみ測定器から新しく測定器を変更したら 急に歪量が500μεから2000μεと4倍近く変ってしまいました。 なにが原因で歪量が変ってしまったのか良くわからず困っています。 従来のひずみ測定器と新しい測定器の違いは、  従来測定器 20ms(50Hz)  新らしい測定器 2ms(500Hz) です。 サンプリング周波数の違いで歪量が4倍も変るものでしょうか? ちなみに、測定ポイントは基板切断面から3mmにひずみゲージを設定。