日本の円高対策について

質問

世界では自国通貨安競争が激しいんですけど、日本は何もしていないように思います。

円高が進むと日本ってピンチなんですよね？
でも、なんか別に焦ってもないようだし日本は別に円安にしなくても大丈夫なんですか？

そして、日本が円高を食い止めるためにはどのような対策をとるのが適切なんですか？

よろしくお願いします。

回答No.3

島崎 信也（@zakky74） · ベストアンサー

円高が進むと日本はピンチという印象がありますが、それはマスコミやマスメディアによって意図的に国民が煽動されている結果である事を理解する事が大事なのだと思います。

円高が進むと日本がピンチという事はありません。

ですが、円高が進むと最も困る人たちがいる事は確かです。今までの古い政治、今までの古い産業、今までの古い習慣・・・とにかく古い体質から見た時には今の様な円高は最も困ります。

だから、マスコミは円高が進む事について敏感になったり対応を迫る様に言います。

そして、対応とは円高が進む事によって最も困る人たちの為に何とかしようとする対応ばかりでございます。ですから円高が日本に要求している変化があるのですが、その本質的変化について焦点を合わせるのではなく、今まで通りの古い体質で何とか乗り切れればいいなぁ、くらいの考えしか出てきません。

今まで通りの古い体質で乗り切れたらなぁ・・・程度の考えですので何もやっていない様に見えてしまうんですね。実は、対策はやっている事はやっているんです。ところが、その対策が今までやっている事と全く同じ事を繰り返している為に、何もやっていない様に見えるんですね。

円高が要求している事があるんです。

実は明確に、円高は日本に要求している変化があります。円高が要求している声を聞く事が出来れば、日本はそちらに向かえばよいのですが、既得権益者たちの考えではその変化を好ましくは思いません。

そうした理由から、円高が日本に望む変化について、日本を動かしている多くの人たちは無関心でございます。ですので、円高に対する対策を今までと同じ様に、国に任せていたり、今までの既得権益に任せていただけでは絶対に解決しません。

この事を明確にしておきたいです。

そして、金融政策、通貨政策、これらも意味がありません。効果も期待できません。円高が日本に要求している変化とは関係のない世界だからでございます。今までも、金融政策や通過政策はやってきました。

何百兆円と言うお金を注ぎ込んだり、ゼロ金利をやったり、何かとなにかとやってきましたが、一向に景気は回復しませんしそれどころかバブルまでやってきて、個人一人ひとりに大きなダメージを残すに至っています。２０年間も続いている日本経済の長期沈滞の本質的な課題に対して、世界には経済学者が溢れていても解決策を明確に提示出来ていませんし、この現実から目を伏せ逃げているのが実情でございます。

円高が日本に要求している変化とは、一体何でしょうか？

それはモノ作りを止めましょう、という事です。モノ作りが中心の産業では、もはや日本経済は立ち直りません。それは、世界の流れと時代の流れから明らかです。ここでは字数制限の為にそこには触れませんが、今の時代、今の日本はグローバルビジョンを持たなければなりませんし、グローバルリーダーシップがないといけません。

今の時代、今の日本に必要なグローバルビジョン、グローバルリーダーシップから見ました時には、これ以上、日本でモノ作りを中心産業に据えておく事は出来ないんですね。円高は、実はその事を教えてくれている事に気付かねばなりません。

円高を食い止めるという発想をするのではなく、円高を活かした新産業の開発に全力投球するのが正しい道であり正解です。モノ作り産業は、重要なところだけを残して後はアジア諸国にお任せすれば良い時代が来ました。

今から日本は、Made in Japanに続く新しい第二の国家ブランドを立ち上げる程の、世界を牽引する新産業を樹立する動きに入らなければなりません。それは、既得権益から動くのではなく民間から、市民・国民の方から積極的に動かねばなりません。

円高が起こる様になっているキッカケ、その本質に学ぶのでしたら、今の円高を円安に持っていく動きをするのではなく、今の円高を更に円高にさせても全く日本には問題はない様に、古い産業を終わりにさせ新しい産業を動かす事ですね。それによって、不健康な円高から健康な円高へと持って行き、日本から世界に発信出来る新しいグローバルビジョンが動き出します。

その事によって、円高が起こる様になったキッカケを有り難く受け取り活かす事によって、アジアの中でも調和できますし、アメリカ・西洋の間でも学びに来てもらえる様な新しい関係を築けます。

逆に、今の円高のタイミングでこれ以上モノ作りに執着する日本となれば、アジアから孤立し、アメリカ・西洋から孤立し、世界からはみ出した日本とされてしまうでしょう。

この事に気付いている人はほとんどおりませんが、実は今の円高は日本にとって極めて危険な分かれ道であり、極めてチャンスである分岐点に来ております。

質問者さまのご関心が新産業胎動の方に向かわれる事を願っています。

お礼

遅くなってすみませんでした
回答してくださった皆様、とても参考になりました
ありがとうございました

回答No.5

dai1000

＞でも、なんか別に焦ってもないようだし日本は別に円安にしなくても大丈夫なんですか？

大丈夫ではありません。

円高メリットはある。これは、収入があることが前提になります。

年金生活者や資産家はいいかもしれませんが、仕事をしないと収入が得られない人たちは、おおむね、給料がそれ以上に下がってしまうかリストラされますので、死活問題となります。そういう人が多いわけですから、日本経済にはうまくありません。

＞そして、日本が円高を食い止めるためにはどのような対策をとるのが適切なんですか？

食い止めるには、日銀がジャブジャブお金を刷ればいいのですが、これも出しすぎると。金利のコントロールができなくなって、いつの日か、金利が急上昇する可能性があって、うまくありません。

したがって、日本は仮に鎖国状態となっても、みんなが食えるように準備をしなければならないでしょう。準備さえしておけば、貿易における外向上、有利に事が運べるようになる可能性が高くなるはずです。

まずは、少ない輸出で食える日本に変貌させることが必要になります。

回答No.4

vitocorleone

メディアは「円高＝悪」のようにいってますが、
自国の通貨の価値が高いという意味ですので
決して悪い状況ではありません。

「急激な円高や急激な円安は歪が生じる」とメディアは
論じるべきです。　
円高・円安とデフレ・インフレは別問題です。

円高と円安では儲ける仕組みが異なります。
簡単に言うと

円高＝輸入が容易
円安＝輸出が容易

メリットを生かした貿易は多々あります。

円高ですと外国資本を取り込むことも容易ですし
海外事業に進出することも容易です。

メディアの偏った煽りで不景気が促進されている気がします。

極端ですが、同じ偏った報道なら毎日どのＴＶ局でも
「景気は回復傾向」「日本安泰」的なニュースを嘘でも連日流した方が
よっぽど一般消費者の財布が緩んでデフレ対策になるでしょう。

回答No.2

inbesuto

-- 日銀による国債購入は円安要因になる、ならない場合は納税者負担なしで借金を返済でき
「コインの表が出ても裏が出ても日本国民の勝ち」円高だからこそできる対策 --

日銀による国債購入が円高対策になるか、という点です。均衡為替レートは以下の通り表されますので、理論的には円安になるはずです。

R\＝R$＋(Ee$\－E1$\)÷E1$\

R\：円金利

R$：ドル金利

Ee$\：1年後の期待ドル円レート

E1$\：現在のドル円レート

条件が一定であれば、E1$\＝現在のドル円レートは上昇しなければなりません。但し理論通りにならないケースも考えられます。特にFRBがさらに量的金融緩和を実施してくるなど、「他の条件が一定」とならないケースです。

そこで、それでももし円安にならない場合の対策も考えておきましょう。

極端な例として、日銀が国債を700兆円購入しても円安にならなかったとします。すると日本国民は納税者負担なしで国債を完済出来てしまう事になります。要するに、日銀による国債購入は円安要因になるはずですが、ならない場合は納税者負担なしで借金を返済できる、「コインの表が出ても裏が出ても国民の勝ち」という訳です。これは円高だからこそできる、広く日本国民が享受できるメリットなのです。
これは考えられる円高対策のほんの一例です。今回始まってしまった為替介入が、日本国民が本来広く享受できるはずのこのようなメリットを奪ってしまわない事を願うばかりです。

http://plaza.rakuten.co.jp/isWallStreet/
（2010年9月21日記）

回答No.1

sudacyu

通貨安政策には、大きく二つの柱があります。

　一つは、政府が行う大幅な赤字国債発行による、財政出動です。
　もう一つは、中央銀行が行う低金利政策です。

　アメリカでリーマンショックが起こって、バブル崩壊が起こり、世界中が不況になるまで、世界中の国は好景気だったので、世界の主要国の財政は、健全財政で国債にほとんど依存していませんでした。（アメリカを除く）
　また、好景気の更なる過熱を抑えるために、中央銀行の金利誘導は、高い水準にありました。
　つまり、アメリカを除く各国は景気抑制策をほぼ最大限に行っていました。

　その中で、日本だけは巨額財政赤字を抱え、超低金利状態で、景気刺激政策を打ちつくしている状態でした。

　ところが、アメリカが巨額の国債を発行し続け、イラク・アフガニスタンの戦費を使ったため、景気抑制に失敗し、経済がバブル化し、それが世界バブルとなってパンクし、世界不況に突入となりました。

　そこで、各国は、景気抑制策から、景気刺激策に政策を変更し、国債発行による財政出動と超低金利政策を実施しました。
　この状態でも、日本が以前から行っていた国債発行・低金利よりも、少ない国債発行・高い金利水準となっています。

　日本は、本来打つべき最有力手段、二つを１０年以上前から、打ちつくしてしまっている状態なのです。