- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答番号:ANo.1です。 先日、他の街に行く機会があり、その街の図書館で調べた処、「金属データブック 改訂4版」(編者:(社)日本金属学会、発行者:村田誠四郎、発行所:丸善(株)、発行日:平成16年2月29日)の131頁に、 化学成分が、炭素0.42mass%、マンガン0.64mass%の炭素鋼(他の成分の記載は無し)の電気抵抗率のデータとして、 17.1×10^-8Ω・m(20℃) 29.6×10^-8Ω・m(200℃) 49.3×10^-8Ω・m(400℃) 76.6×10^-8Ω・m(600℃) 111.1×10^-8Ω・m(800℃) 117.9×10^-8Ω・m(1000℃) 123.0×10^-8Ω・m(1200℃) という値が掲載されていました。 これを電気伝導率に換算しますと 58.5×10^5S/m(20℃) 33.8×10^5S/m(200℃) 20.3×10^5S/m(400℃) 13.1×10^5S/m(600℃) 9.001×10^5S/m(800℃) 8.482×10^5S/m(1000℃) 8.130×10^5S/m(1200℃) になります。 S45Cの化学成分は、JIS G 4051によって、 炭素0.42~0.48% 硅素0.15~0.35% マンガン0.60~0.90% 燐0.030%以下 硫黄0.035%以下 と規定されていますから、上記の電気抵抗率のデータが記載されている炭素鋼の化学成分は、炭素とマンガンに関しては、S45Cの規格範囲内に収まっています。 他の成分に関しては不明ではありますが、常識的に考えて、市販されている鋼材とは、硅素や燐、硫黄のみの成分比を変えた素材を、わざわざ用意して、物性値を測定し、そのデータを掲載しても意味はありませんから、上記の電気抵抗率のデータは、おそらくS45Cの測定値ではないかと思います。 尚、S45Cの様な炭素鋼は、例え化学成分が同じであっても、焼き入れや焼き鈍し等の熱処理によって結晶粒子の相が変化します。 例えば、同じ炭素からなる物質であるにも関わらず、黒鉛が導電性物質であるのに対して、ダイヤモンドは絶縁体である様に、結晶構造が変化すると、電気伝導率も変化する可能性があるのではないかと思いますが、その事がS45Cにも当てはまるのか否かは、私には分かりませんし、上記の電気抵抗率のデータが、どの様な相におけるデータなのかに関しても特に記載はありませんでした。
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
インターネットの検索結果に過ぎませんので、何処まで信頼出来るのかは判りませんが、以下のサイト 【参考URL】 株式会社大野アルミニウム鋳造所 > 技術資料 > 当社使用材料 材料比較 諸元表 アルミニウムと他材料の特性比較 http://www.wht.mmtr.or.jp/~ohno-al/tec_ma.htm に拠りますと、S45Cの導電率は9%IACSとなっておりました。 以下のサイトに拠りますと、 【参考URL】 電気抵抗率 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%8A%B5%E6%8A%97%E7%8E%87 JIS規格用語 > 伸銅品 > その他 > その他 > IACS/コイル単重/ミリ幅単重/質別 http://ca.jisw.com/01150/iacs.html IACSとはInternational Annealed Copper Standard (国際焼きなまし銅線標準)の略で、その体積抵抗率は、 1.7241×10^-2μΩmという事ですから、 S45Cの導電率=9%IACS=0.09×(1/1.7241×10^-8[Ωm])=5.2201×10^6[Ω^-1・m^-1]≒5×10^6[S/m] という計算になります。 【参考URL】 ジーメンス - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B9 元のデーターの有効桁数が1桁しかないため、目安程度の情報にしかならないと思いますが、お役に立ちますでしょうか。 それから、このサイトでは、一般人からの質問数が膨大なため、技術系の質問が専門知識を持つ回答者の目にとまる確率が低いかも知れません。 ですから、技術系の質問でしたら、以下のサイトに投稿された方が、欲しい情報が得られ易いのではないかと思いますので、そちらの方にも質問を投稿されては如何でしょうか。 【参考URL】 製造業Q&Aサイト - 技術の森 http://mori.nc-net.or.jp/EokpControl?&event=TE0001
関連するQ&A
- 銅の電気伝導率の単位について
電気に関する知識が全く無い素人ですが宜しくお願い致します。 電気伝導率の単位換算についてですが。 インターネットで調べたところ 銅の伝導率σ=56000000 [S/m]となっています。 この[S/m]を [1/Ω・m]に変換したいのですが方法が分かりません。 知識がおありの方,ご教授願います。 宜しくお願い致します。
- ベストアンサー
- 金属
- 固体の導電率(電気伝導率)について
固体の導電率(電気伝導率)が10^-16~10^8 [S/m]という大きな幅を持つ理由を、帯理論(バンド理論)でわかりやすく説明して頂けませんか?
- ベストアンサー
- 科学
- 水の伝導率について
どうもこんにちは。 仕事で水の伝導率を測ることがあるのですが、 伝導率がどういうものなのかがよくわかりません。 字の通り、電気の通しやすさということですよね? 過去の質問などから、電気抵抗の逆数を取ったもの というところまでは理解しました。 仕事でRO膜で処理した水を扱っていまして、 pHを測ると9から10くらいまであるアルカリ性の水なのです。 ですが、伝導率は20μS/mくらいなのです。 (この感覚が違うのかもしれないですが) アルカリ性ということは、OH-イオンが残存していて、 結構な値の伝導率になりそうと考えたのです。 そこで、精製水に水酸化ナトリウムを溶かし、 同じくpH9~10くらいの水溶液を作ったのですが、 伝導率は100μS/mくらいになってしまいました。 高校化学は理解してるつもりですが、 この差がよくわからずに悩んでます。 よろしくお願いします。
- 締切済み
- 化学
- 熱伝導率と電気伝導率について
熱伝導率と電気伝導率について 熱伝導率の大きな物質(例えば銅、アルミニウム、鉄、・・・など)は電気伝導率も大きく、 熱伝導率の小さな物質(例えばアスベスト、ガラス、発泡スチロール・・・など)は電気伝導率も小さい。 これは常に成り立つのでしょうか。 またこの熱伝導率と電気伝導率の関係性は物理的に解明されているのでしょうか。
- ベストアンサー
- 物理学
- 電流・電圧値からの電気伝導率の求め方
電流・電圧値からの電気伝導率の求め方 こんにちは。質問させてください。 電流計と電圧計をかませた回路に抵抗を設置し、その抵抗の表面に熱電対をはりつけ、通電し、電流値と電圧値、温度を計測しました。そのデータから、電気伝導率の温度変化をグラフにしようと思うのですが、その方法に自信がありません。 R=V/Aから抵抗値Rを導いて、電気伝導率S/m=1/(R×抵抗の長さ)として出してもよいのでしょうか? 抵抗の長さを入れるだけでは、不十分な気がします。 長さは同じでも、断面積が違えば抵抗値も変わるからです。 断面積分の影響を考慮したような方法はあるでしょうか? ご教示いただけると助かります。 よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 物理学
- 熱伝導率と電気伝導率の関連性について
タイトルにも挙げたように金属や半導体における熱伝導率と電気伝導率はどのような関係を持っているのかがいまいち理解できません。分かる方がいらしたらぜひ教えてください、お願いします。
- ベストアンサー
- その他(学問・教育)