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古い 詩 たくさん 本
zephyrusの回答
- zephyrus
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詩は文芸の花、真善美が具現化したものだと思っています。 その最上のものと、まずはアンソロジー(詞華集)で出会い、自前の観賞力で味わい、出会いの最初の印象を大切にすべきですが、同時にその後、自分の観賞の妨げにならない程度の短い的確な解説を読み、その詩の良さを再認識したり賛同したり意外に思ったり驚いたりするということも、詩に接する大いなる楽しみの一つであると思います。つまり、ご趣旨に賛成します。 講釈はさておき、比較的近年のものを中心に、私がたまたま読んだことがあるきわめて限定的な範囲で、いくつか挙げてみます。 『詩の玉手箱』三木卓編 いそっぷ社 2008年刊 『通勤電車で読む詩集』小池昌代編 NHK出版生活人新書 2009年刊 『詩の中の風景 ―くらしの中によみがえる―』石垣りん編 婦人之友社 1992年刊 などがご趣旨にかない、手頃の分量で、まず最適と思います。 また、子供向けに編纂されているけれども大人が読んでもちっともおかしくないものとして、 小池昌代編による 『かさぶたってどんなぶた (1)あそぶことば』 『レモン (2)かんじることば』 『どっさりのぼく (3)いきることば』 『うち 知ってんねん (4)みんなのことば』 『かんがえるのって (5)ひろがることば』のシリーズ あかね書房 2007~2008年刊 があります。それぞれの巻末に短いが印象的な小池さんのコメントがつき、スズキコージや太田大八といった現代の児童画を代表する人たちが画を描き、詩画集としても楽しいものです。(こうした、詩と絵や写真やとコラボした詩画集を開くのも詩を読む楽しみの一つです) もう一点、茨木のり子、大岡信、川崎洋、岸田衿子、谷川俊太郎の「櫂(かい)」(現代詩グループの一つ)メンバーが頭を寄せあって精選した『おーいぽぽんた』福音館書店 2001年刊 は、詩(新体詩・現代詩)ばかりでなく、短歌や俳句の古典まで載せてあり、別冊では大岡信による短歌や俳句の解説がしてあって、子供たちやその父母が参考にするのにたいへん適切ではないかと思った記憶があります。 そういえば大岡信には膨大な詩歌のアンソロジー『折々のうた』がありました。ここではそれを抜粋した、 『精選折々のうた』上中下巻三冊本 朝日新聞社 2007年刊 を挙げておきます。 詩の一つ一つを必ずしも解説しないが興味深いものとしては、 『詩歌の待ち伏せ』上・下・続の三冊、北村薫/編・エッセイ 文芸春秋社 2002~2004年刊 『名詩渉猟』天沢退二郎他 思潮社 2005年刊 『あの頃、あの詩を』鹿島茂/編・著 文春新書 2007年刊(かつて教科書に載っていた詩を編し時代の変遷を語ったものです) 『詩の風景・詩人の肖像』白石かずこ/編・エッセイ 書肆山田 2007年刊 脚注ふうに鑑賞が付けられたシリーズとしては、 『日本の詩歌』全30巻 中央公論社 1970年代 『現代の詩人』全12巻 中央公論社 1980年代 が代表的なところでしょうか。 以上、日本の近代の詩を中心に思い出してみました。これでもほんの一部です。このあたりを手掛かりに捜されてはいかがでしょう。 アドバイスとしては、実際に詩作に苦しんでいる人(詩人)が編集・解説したもののほうがはずれが少ないように思います。詩の需要は最近少ないですから、大型書店・老舗の古書店・蔵書の豊富な図書館のほうが見つけやすいでしょう。
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