アメリカ人の日本人に対する感情は一般にどういったものでしょうか

質問

• アメリカ人が日本人に対して抱く感情は、一般的には戦争の苦い思い出があるものの、恨みというほどではなくとも悪い感情を抱いています。
• 特に第二次世界大戦における日本との戦争による影響が大きく、真珠湾攻撃などの出来事により、一部のアメリカ人は日本や日本人に対して恨みを抱いています。
• しかし、戦後の日米外交関係の良好な影響もあり、一般的には日本人に対する感情は良好であり、個人の意見や年齢層によっても差があると言えます。

回答No.2

ucok

一口に「感情」といってもさまざまで、また、アメリカ／日本といっても、それぞれの国は（日本も案外と）広くて多様です。ただ、過去につらい経験をしたり、敵意をすりこまれた人の感情は、古今東西、似たり寄ったりだと思います。

しばらく前に、太平洋戦争の帰還兵同士で草野球をやった時の模様を伝えるドキュメンタリー番組が日本で放送されました。「クローズアップ現代　野球　太平洋戦争」で検索してみてください。

やはり、双方にわだかまりがあったようで、それをまた双方が払拭したくて野球を企画したようです。ところが、なにせ、お互いに頭が固くなってしまった爺さん同士。なかなか打ち解けなかったのですが、試合も終わり、いよいよお別れという段になって、思いきって話しかける人が続々と出てきて、固い握手を交わしていました。

ほかには、「エノラゲイ　スミソニアン」「日章旗返還」といった切り口で調べてご覧になってはどうでしょう。やはり保守層や、いわゆる「バイブルベルト」と呼ばれるアメリカ中西部地方の人々は、わだかまりを抱える傾向があり、反面、東海岸や西海岸は移民が多い分、そうも言っていられないのか、リベラルな人が多く、あまりわだかまりを持っていません。

とりわけ西海岸やハワイには大きな日系社会がありますし、それに、ベトナム戦争で戦地における東洋人差別の深刻さが浮き彫りにされた結果、アメリカは真剣に人種差別と一度向き合っていますしね。日章旗についても、代替わりして、「祖父／父の遺品から出てきた日章旗を元の持ち主や遺族に返したい」と言うアメリカ人が続々と出てきていて、中には金目当ての人もいれば、純粋な善意で変換しようとしている人も少なくありません。

ちなみに日本でも、見知らぬ日本人女性が白人男性と電車に乗っているだけで、国籍も確かめずに「アメリカ人なんかと結婚しやがって」と言う人がいたり、在住外国人に役立てるべくアンケートを回収しに行っただけで「俺は戦争で酷い目に遭ったから、外国人は大嫌いなんだ」と抜歯道具を握ってすごんでくる歯科医がいたりと、いろんな人がいますよ。一方で、これだけ本物のアメリカ人と国際結婚している日本人がいるということは、それだけ大勢のアメリカ人舅や姑が、それを認めているということですよね。

ただ、普通にアメリカの都市部で暮らしたり、アメリカを旅する分には、とりわけ日本人だからという理由でイヤな目に遭ったり優遇されたりすることは、まずないと言っていいです。それどころか、中国を旅した時にも、これほど日本人に寛大で親切な人たちは、年配者を含めて、いないと思いましたよ。

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