国交のない北朝鮮の船が入港しているのは、なぜですか？

質問

北朝鮮とは、国交がなく、パスポートもなく。飛行機もきていません。それなのに船は、年間１，３００隻も入港しているのはどうしてなのでしょうか。教えて下さい。

回答No.6

been · ベストアンサー

既出の回答と重なる部分がありますが・・・

国交とは、国家間の外交関係です。外交関係が開かれれば、両国の間に様々な国際法上の権利義務の関係が成立します。
これに対して貿易は、私人対私人（会社も法律上は私人です）の取引＝商売です。商売の掟はただ一つ、お金を払うということです。敵国の国民といえどもお金さえ払ってくれれば商売の相手として問題はないが、友好国の国民でも代金を支払わなければ大問題でしょう。

一方、国際社会には古くからの慣行を基礎として成立した慣習国際法という掟があります（全ての国家が批准した条約が一つも存在しない現在、慣習国際法は全ての国家に適用される唯一の国際法です）。この慣習国際法により、貿易船は外国の港に自由に入港することが認められているのです。しかし、外国貿易船が好きな場所に勝手に接岸して貨物を陸揚げすることを許すわけには行きません。そこで各国は、外国貿易船に対して開かれた港（開港）を指定し、開港に限り自由な入港を認めているのです。
貿易船の入港について定めているわが国の関税法も、この原則を当然の前提として定められています。
よって、外国貿易船は、治安、衛生、安全の面でわが国の法律に違反する事実が認められない限り、国交の有無に係わらず、自由に入港することができるのです。

なお、飛行機については、
(1)貿易飛行機（？）の自由着陸を認める慣習国際法は存在しない。
(2)領空は、国際法上の無害通航権が認められる領海と異なり、外国の飛行機の自由な通過を認める義務がない。
ので、政府が承認しない限り、外国の飛行機が勝手に着陸することは許されません。

お礼

まとめていただきありがとうございました。
国交ができ、安全に行き来のできるようなりたいものですね。
皆様ありがとうございました。