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発展途上国の諸問題について

 質問を閲覧して頂きありがとうございます.現在私は,発展途上国の水インフラについて調べ物をしているのですが,その中で検索をしても見つからない部分があるので質問をさせて頂くことになりました.私が質問したいことは以下の2点です. (1) 発展途上国において,水道を設置した場合の故障率がどれぐらいであるのか. (2) 発展途上国においては,水道と井戸のどちらが水のインフラとしてふさわしいといえるのか(設置費用・維持コストなどの面で).  今回の場合,発展途上国とはアフリカやカンボジアなどの国を指します(定義はされてるもののはっきりとした基準がないため).もし何か情報を知っている方がいらしたら,何でも構わないのでアドバイスなどをよろしくお願い致します.

  • y1mai
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質問者が選んだベストアンサー

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  • potachie
  • ベストアンサー率31% (1065/3387)
回答No.2

この質問が時点で、どういう方向で調べられているのかが気になるのですが。  貧困国での水道整備≒現地民からの収奪の最終段階 になる、ということは把握されていますか? 水資源メジャーは論外として、政府が管理しきれない状態で「水道」を設置する時点で、現地の人たちの命を奪う可能性が高いということになります。 (1) 発展途上国において,水道を設置した場合の故障率がどれぐらいであるのか. 管理しない水道管は、敷設後20年で使えなくなります。もっとも敷設状態が悪い場合は、直後から使えなくなりますが。東京都でも、上水道のもっとも上位の使用目的が水道管からの漏水です。貧困国の場合、この漏水で命をつなぐという人たちが発生します。 コレを解決するために、水資源メジャーによる民間企業への委託という手段を取った国がありますが、当然、水道代に転嫁し、貧しい人は稼ぎの大半を「水」を購入することに当てることになります。漏水が生じないということは、水を買えない=死 を意味します。 (2) 発展途上国においては,水道と井戸のどちらが水のインフラとしてふさわしいといえるのか(設置費用・維持コストなどの面で). 圧倒的に井戸です。井戸は、現地の人が最低限の道具で掘削できる上に、維持ができます。維持が現地でできるんです。 江戸時代、江戸は世界最大の人口を抱える都市で、2位の倍以上の人口を抱えていました。この理由と、可能にした幕府や民間の施策を調べると、直接的な回答が分かると思いますよ。 都市の人口の上限は、  1.その土地の井戸水の上限  2.その土地に導かれる上水道の上限 で決まり、その都市の衰退は、    その土地から発生する汚水の処理の上限 で決まります。住む土地や仕事は、増やすことはできますし、食料などは経済活動として解決できます。律速となるライフラインは何か、ということですね。 江戸とパリの変遷を見るととてもよく分かりますよ。江戸は多分、この面ではパーフェクトに近かったと思います。 で、ご質問者さんは「大都市」を作りたいのではないですよね。水道は、なぜ必要だと考えられたのでしょう?

y1mai
質問者

お礼

 ご丁寧な回答,ありがとうございました.  水道の故障率についてですが,管理をしなければ使えなくなってしまうということですね.関わりが今まで無かったので,知りませんでした.発展途上国において,水道よりも井戸が圧倒的に向いていることも勉強させてもらいました.  水道が必要だと考えた理由ですが,それはアフリカなどの発展途上国において衛生的な面を考えると,水インフラとして水道が最も優れていると考えたためです.アフリカなどでは,安全な水を得ることができずに病気にかかり亡くなる子どもが大勢います.井戸も水インフラとして最適だと思うのですが,きちんと整備された水道と比較すると安全性に不安が残ると思ったためです.しかし,potachie様の意見を聞いて発展途上国においては井戸の方が現実的に向いていると理解することができました.ありがとうございます.  また,この問題を調べている理由ですが,ある事情で現在「ミレニアム開発目標」について調べていることが大きな理由です.その中にある「安全な水を得られる人々の数を増やす」というものに取り組んでいて,この問題を選んだというわけです.非常に深刻な問題なので,色々と調べて勉強していきたいと思います.

その他の回答 (4)

  • fisker
  • ベストアンサー率31% (103/324)
回答No.5

アフリカのモザンビークで開発援助の仕事をしていたことがあります。ちゃんとしたデータはもっていませんが、経験者の感覚ということでご参考までに。 (1)条件に大きく左右されるので、意味のある定量的なデータは存在しないでしょう。曲がりなりにも管理されている水道では、一時断水の原因は動力によるもの(停電等)が多いと思います。断水が長期間になれば、水道管の腐食などで再開が更に遅れ、結果的に使われなくなるケースも多々あります。 (2)これも条件次第ですが、まずは利用可能な水源がなければ井戸は使えません。地下水位や水量の面で適当な水源があっても、下水が垂れ流しの地域だと汚染されて使えないこともあります。私のいた地域では、水道の敷設と並行して地下水を汚染しないタンク式トイレの普及を進めていました。 日本は昔から水資源には恵まれていますが、多くの国では未だに安全な水へのアクセスが衛生面で最重要の課題となっています。いきなり高度な技術を導入しても上手くいかない事が多く、あくまでも現地調達可能な資材で構築・運用可能な技術の導入が最良です。水道か井戸かの選択も、現地の条件に合わせてケースバイケースで判断すべきです。

y1mai
質問者

お礼

 回答ありがとうございます.経験者としてのアドバイスは非常にありがたいです!  やはりケースバイケースの対応がベストみたいですね.日本では何不自由なく安全な水を得ることができますが,それも全て水インフラが整っているからですし.出来れば現地の人たちだけで水の供給が可能な井戸の設置が望ましいですが,fiskerさんのおっしゃる通り水源がないと設置できませんし,井戸から得られる水が安全なものとは限りません.水道を設置しようと思うと,今度は電力の問題が発生しますね.ハイコストな分,使われなくなった場合の処理が大変なことになりそうです.  発展途上国などにおける水インフラの普及,および安全な水を得るための衛生施設の設置は早急に解決すべき課題ですね.私もよく勉強して考えてみます.

  • potachie
  • ベストアンサー率31% (1065/3387)
回答No.4

参考になれば。 http://www.japanriver.or.jp/taisyo/oubo_jyusyou/jyusyou_katudou/no9/no9_pdf/kazusa.pdf 上総掘りの技術供与は、日本にしかできないものですね。 また、不衛生な水を、安全な水に変える技術も、日本の得意分野のひとつです。 歴史的にみて、日本って昔から極端に水が足りない国なんです。その環境で養ってきた技術です。雨は多いんですが、傾斜地ばかりで水が溜まらないんですね。その状況で多い人口を支えてきた。 水田も畑よりも少ない水で、しかも農耕に向かない土地で作物を育てる技術ですし、井戸掘りもそのひとつです。上水道の技術も同じですし。 参考までに。 http://www.mizu.gr.jp/kikanshi/mizu_14/no14_h01.html

y1mai
質問者

お礼

 回答ありがとうございます.日本の水技術について,非常に参考になりました.水が足りない国らしいですね,日本という国は.身近にあふれている水はほとんど輸入された水みたいですし.私も,浸透膜などの水を安全化するための技術は日本の誇るべき技術だと思います!

  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (811/3029)
回答No.3

ボリビアのどたばたとか勉強すると面白いですよ。 まあこの国はいろいろな資源でバタバタするお国柄ですが。 まあ住民が闘争できるだけ、本当の発展途上国よりは恵まれていますが。

y1mai
質問者

お礼

 回答ありがとうございます.ボリビアでは複雑な状況になってそうですよね.確かに問題を解決するために行動してるだけいい方ですね.

  • jkpawapuro
  • ベストアンサー率26% (811/3029)
回答No.1

1水資源メジャーがやれば、先進国とほとんど変わらないですよ。 地元資本がやれば、その業者の技術力しだい。 2ケースバイケースです。水源・管理コスト・人口密度など勘案しないといけません。 ただ地下水が水源なら、井戸が基本的に管理コストが低いですね。 大事なのは、井戸なら技術を教えれば地元の人間で掘ったり管理ができることです。 水道では外部に頼り続けることになります。

y1mai
質問者

お礼

 回答ありがとうございます.  資本次第でしたか,力のある会社が行えば続きそうですが,別の問題が発生しそうですね.やはり一度作ってしまえば,現地の人々だけで管理などが行える井戸の方がいいですね.人口密度の多い場所では水道が相性が良く,人口密度の低い場所では井戸の方がいいですね.

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