• ベストアンサー

統計学的に正しい考え方でしょうか?

高血圧の薬の効果を調べています。 同じ分野で最近使われる方法が、統計学的に正しいか御教示下さい。 薬A→新薬Bに変更して血圧が低下したら、再び薬Aに戻します。 戻して有意に上昇すれば新薬Bの効果は本当、 有意でなければ、新薬Bの力ではなく、新薬への期待効果(真面目に服用する)で低下したと考えます。 薬A→新薬Bに変更するだけの一方向の検討より確実な方法とされますが、これは統計学的には正しい考え方なのでしょうか。 二重盲検法がベストと分かりましたが、臨床では難しいので、(次善の策として)使っても良いものか、それとも統計学的に明らかにおかしいのか知りたいです。 アドバイスよろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kgu-2
  • ベストアンサー率49% (787/1592)
回答No.4

No2です。  そこでも書きましたが、研究→データ処理の流れです。検定というのはデータ処理の一つの方法ですから、逆の流れ、すなわち検定から研究法の適否を判断することはできません。  ただ、検定法を決定しておらず、「データはあるが、なんとかして」何ぞの質問をする人は、研究法の適否ではなく、データ処理(検定)が出来ない(ぼかして書くと、能力が・・・)だけです。統計学的から研究法が正しいかどうかは判断するのは不可能で、統計的な資質の問題です。もっとも、データの出し方も疑問、データ処理も間違い、研究法も、というのが無いとは・・・。  私は、毒性学をやっていますが、A1→B→A2で、A1レベルに戻ることは限らない、というより想定できません。  なにより、データ処理を統計でやるなら、A1とA2が同じであることを示す必要がありますが、検定は有意差がある、ことを示すもの。なので、本質的に困難です。  というのも、A2がA1まで戻った、という判定はどうするのでしようか。たとえば、A1が100のときに、A2が、100.000なら戻ったでしょう。100.1、101、105、110、120と、どこで戻ったか、というのは統計学では基準が無く、判定できません。  しかし、無理というのではありません(教科書には書いていない)。ただし、手間と金を限りなく注ぎ込み、たまたまデータがうまくいけば、という条件がつきます。  ただ、アメリカ行けるか、という研究テーマで、歩いていけるかどうかを判定するのに検定をしても無駄です。すなわち、このテーマを検定で判断、という研究法の選択が誤りです。また、飛行機で飛べば、と言われると反論できません。  研究というものは、出来ない、との結論は出せません。出来なかったことを、なんとか出来るようにすのが、研究そのものだからです。

rumikonik
質問者

お礼

何度も読ませて頂いて、少しずつ理解できたような気がします。 今まで、A1→B→A2の時、感覚的にA1=A2=Aと思い込んでいたため、A1→BとB→A2を往復すれば、(A→B)x2で、2倍信頼性が増すと思っていました。 しかし、A1→Bで有意差が出て、B→A2で有意差が出ても、A1=A2ではないため、(A→B)x2倍確実とは言えないんですね。 その上、A1=A2の立証は、「検定は有意差があることを示すもの」のため困難。 つまり、A1→Bの状況でA1が有意ということと、B→A2の状況でA2が有意ということは別物。2つの想定場面で検定できただけで、他にA3→BやB→A4では、結果が異なる可能性がある。A1→Bの状況での有意差、B→A2の状況での有意差はそれ以上でも以下でもなく、確実性の足し算はできない。 考え方をまとめると、同じ50名でA1とA2の血圧の平均値の差を検定して有意差がなく統計学上、血圧はA1=A2と考えことができたとしても、(例えはおかしいですが)、A1→Bで新薬への期待?で真面目に服用して、今度はB→A2で元の薬に戻ったとガッカリしてA1の時より不真面目に服用したとしたら、A1とA2の血圧に有意差は出なくても、A1とA2の服用態度などを含めた群の性質はイコールではない。A1→B→A2をしても、あくまでA1→Bの、薬効による変化+新薬への期待効果?による変化と、B1→A2の、薬効による変化+旧薬へのガッカリ効果??による変化をそれぞれ見ているとなるのですね。だから二重盲検が大切なのですね。 このような受け取り方でよろしいでしょうか。 今まで色々統計を行ってきましたが、本質を知らぬままだったことを再認識しました。ご助言、本当にありがとうございます。

その他の回答 (3)

  • okormazd
  • ベストアンサー率50% (1224/2412)
回答No.3

新薬Bの効果を見るための統計的に正しい方法ではありません。 統計的には、新薬Bの効果を求める場合、新薬Bの効果を独立に評価しなければなりません。薬A→新薬Bや新薬B→薬Aとすることは、新薬Bの効果を独立に評価していることにはなりません。簡単に言うと、薬A→新薬Bの効果と新薬Bの効果を分離できないのです。質問の操作は、薬A→新薬Bの効果や新薬B→薬Aの効果を見ているに過ぎません。新薬Bの効果は全く評価されていません。薬A→新薬Bの効果と新薬Bの効果が別のことだということがわかりますか。 「有意でなければ、新薬Bの力ではなく、新薬への期待効果(真面目に服用する)で低下したと考えます。」 にいたっては論外です。 新薬への期待効果とは何ですか。 もともとこういう治験は、新薬か小麦粉(プラセボ)かわからないように検査するものでしょう。新薬への期待効果などどこからでてくるのですか。 とにかく、薬Aと新薬Bの効果を比較したければ、同じプラセボに対して、AとBを検査して、その効果を統計学的に比較することでしょう。

rumikonik
質問者

補足

ありがとうございます。薬効評価にプラセボが不可欠と再認識しました。 ただ、臨床では困難も多く、プラセボ不使用は根拠が弱いと理解したうえで、もう少しご意見をお聞きしてもよろしいでしょうか。私も新薬への期待効果に違和感があり、この方法を使用しない理由を、勧めてくれた先輩に説明したいと思ってます。 言葉が足りませんでしたが、未治療時の血圧を測定しており、薬A、新薬Bそれぞれの、未治療時からの血圧下降率を効果として比較しています。血圧は季節変動があるため、AとBは1年の期間をあけて、同じ対象、同じ時期で比較しました。 過去に、A→Bで下がっても、B→Aに戻すと有意に上昇しないという報告がよくあります。また、薬の服用忘れは実は多いことも分かっています。これが新薬への期待効果とされた理由と思いますが、その解釈はともかくとして、 「A→Bにして下降率に有意差が出た時に、Aに戻して再び有意に上昇することを再確認することが、実験手法の確実性を増す方法であるか」と、その理由を一番知りたいです。 臨床対象の場合わずかな差で有意か変わることもあるため無意味な方法のようでもあり、ただ、戻して差が出ないほどなら確実な差と言えないようでもありますし。。判断に迷っています。御助言頂けますとうれしいです。

  • kgu-2
  • ベストアンサー率49% (787/1592)
回答No.2

>それとも統計学的に明らかにおかしいのか  これは、統計学の守備範囲ではありません。統計学で主張できるのは、「有意差あり」のみ。「群間に有意差あり」が見られたら、検定法としては適切と言えますが、実験方法の正否に論究できるものではありません。  実験方法の適否は、研究者の判断です。  実際にそのように実験するについては、No1のお考えに賛成できます。  ただ、ブラインドテストについては、プラッシーボー群の患者は、何の利益もなく、モルモットの代用にもなりませんので、恨みたくなる・・・。

rumikonik
質問者

お礼

二重盲験が正しいことは分かっているものの、おっしゃるとおり臨床的に困難でいつも困っています。実験方法と統計学、いずれも未知の世界で混同しておりました。御指摘の通りです。御意見ありがとうございました。

  • alice_44
  • ベストアンサー率44% (2109/4759)
回答No.1

統計学的回答でなくて恐縮ですが… 処方変更後に血圧が改善しているのに、あえて 高圧薬を旧処方に戻すという治験デザインは、 医療倫理的にマズイのではないかと思います。 二重盲験以上に、患者の理解も得にくいでしょう。

rumikonik
質問者

お礼

この方法は、私の分野で通常の切り替え試験より最新の確実な方法との流れができいるものの、私も違和感があり、正しい方法でなければ、他の方法をとりたいと思って質問させて頂きました。同じ気持ちの方がいらっしゃって嬉しく思います。ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 2データの経時的推移に相関があるか、を検定するには?

    臨床的「血糖値とHbA1cに相関がある」、 といえると思いますが、どういった検定をすれば、 2データ間の経時的推移に統計学的に相関がある、といえるのでしょうか。 例えば症例1~50で、A,Bの2つのデータをDay1,2,3,4,5に測定し、 その2つのデータ間の経時的推移に統計学的な相関があるかどうか、 ということを調べるとします。  症例1だけでみると、日を追うごとに、Aは上昇し、Bは低下しています。 症例2,3,4・・・も個々でみると、 AおよびBは視覚的には症例1と同様な動きをしています。 つまり、症例ごとにみてみると、 AとBは反比例の関係にあるように視覚的に見えます。 ただし、測定は5ポイントだけなので、 症例を1つとっても統計学的有意差は検定できません。 そこで、症例1~50をあわせれば、 統計学的に相関があるといえそうですが・・・。 データAの経時的推移(平均+標準偏差)と、 データBの経時的推移(平均+標準偏差)に「相関がある」 とはどのような検定をすればいえるのでしょうか。  つまり、最初の例で言えば、 血糖値の推移(1月、2月、3月・・・12月)と HbA1cの推移(1月、2月・・・12月)に相関がある、(たとえば、血糖値が上がればHbA1cも上昇する)、 ということはどうすれば統計学的有意にいうことができるでしょうか。 なお、症例1~50において、 データAは血圧のように個人間で大きな差があります。 ご教授のほどお願いいたします。  

  • 世論調査の統計処理

    世論調査の統計処理  テレビで見る世論調査の結果が”支持率~ポイント低下”などと報道されるので,この数字の変化は本当に有意差があるのかNHKに問い合わせたところ有意差の検定をしないで”上昇、低下、大きい、小さい”と放送しているのだと回答あり,そんな結果を勝手に解釈して討論番組で政治家に意見を求めたりしていたのかと驚いてしまいました.  学術論文では統計結果の評価を有意差検定しないと門前払いが当たり前です.パーソナルコンピューターでもすぐできるくらいのの手間なのですが.マスメディアではなぜ統計結果を有意差検定しないのでしょうか?

  • この様なデータは統計処理できますか!?

    この様なデータは統計処理できますか!? 統計処理に関して素人です。 次の様なデータでも、統計処理することはできますか? 薬A,B投与時のスコア(N=3) 薬A(0日目)100,99,99 薬A(2日目)80,82,77 薬A(4日目)70,71,69 薬A(6日目)65,65,64 薬B(0日目)100,100,99 薬B(3日目)50,53,51 薬B(7日目)30,28,29 薬B(14日目)20,20,21 薬Aと薬Bの効果に差が有るか無いかを知りたいです。 よろしくお願いします。

  • 統計学についてお願いします。

    統計について素人です。 A群(n=30)とB群(n=40)を比較して有意差があるか調べたいと思います。 検定の順序としては、A群とB群は対応のあるデータではないです。 その為、まずは正規性の検定を行うことになるのでしょうか。 次に正規性があれば、F検定で等分散か確認し、等分散であればステューデントのt検定、等分散でなければウェルチのt検定ということになるのでしょうか。 そして正規性が無ければノンパラメトリック検定となるのでしょうか。 ここまでは合ってますか? それでここからが本題なのですが、私はSPSSやエクセル統計などの統計ソフトを持っていません。 普通のエクセルのみで、このA群とB群を比較して有意差があるか調べる方法を教えていただけませんでしょうか? 手順等できるだけ詳しく教えていただけますと幸いです。 よろしくお願いいたします。 (最悪、エクセル統計であれば購入できそうですが…)

  • 統計での質問です.

    統計での質問です. 3つの環境の違う母集団A・B・Cがあり,ある検査結果で陽性がAでは8人中5人,Bでは12人中2人,Cでは10人中4人という結果でした. 少人数ではあるのですが,この3つの環境によって検査結果に影響があるのか有意差をみたいとおもうのですが,どのような統計処理をすればよろしいのでしょうか? どなたかご教授下さい.

  • パソコンによる2要素を含む統計について

    こんにちは。 論文作成のために統計処理を行っているところなのですが、苦戦しています。 授業で多少は習ったはずなのですが、お世辞にも理解しているとはいえず、実際に使用するとなると全くどうにもなりませんでした。 安易に質問せず自力で調べるべきとは思ったのですが、専門書を見てもあまりの難解さに理解が追いつかず、さらにその本に書かれていることを実際にパソコンで計算するとなると、用語が異なっていたり知識不足から結果が読み取れなかったりと、もはやさっぱりです。 数学が苦手だった私からすると、今から理解をし直すにはかなり厳しい状況ではないかと思います。 皆様のお力をお貸し願えたらと思います。 大学は農学系なのですが、実際に私が検定を行いたい内容は、 とある農作物の品種A~Cの3種に対し、肥料を与える方法を4パターン作りました。 つまり総合パターンは3×4=12パターンです。 この組み合わせの結果、得られた収穫量がデータとなります。 この収穫量について、『品種』『肥料』のそれぞれによってそれぞれ有意差があるかどうかを知りたいのです。 例えば、 ・品種Aは品種Bに比べ有意に収穫量が高い ・肥料Aは肥料Cに比べ有意に収穫量を高める などといった結果を出したいのです。 (品種・肥料の組み合わせによる効果については今はそこまで重要としていません。 あくまで品種、あるいは肥料単品による変化のみです。) すなわち、『どの肥料を使用しても品種AがBより収獲量が高い』『どの品種でも肥料AがCより収穫量を高める』といった結果を知りたいわけです。 そこで、統計ソフト『JSTAT for Windows』を使用して統計を試みておりました。 怪しい知識でなんとか、恐らく『JSTAT』で示されている『2因子』の統計を行えばいいのだろう、と判断し、データ設定をしました。 すなわち、収穫量をJSTATに入力し、2因子のデータ設定欄で同じ品種を縦列、同じ肥料を横列のように並べて、統計処理を試みました。 この際、『2元配置 繰り返しなし』にて統計を進め、結果を表示させましたが、求めていた品種と品種での間の有意差および肥料と肥料の間での有意差が出ず、品種A・肥料Aと品種A・肥料Bの間の有意差、品種B・肥料Aと品種C・肥料Cの間、など、個別に有意差が計算されてしまいました。 私が知りたいのは、品種のみ、あるいは肥料のみの間の差ですので、これは望んでいたものではありません。 そこで、 ・私の知りたい品種のみの間での有意差・肥料のみの間での有意差については、出す方法はありますでしょうか? ・ある場合、もしよろしければJSTATでそれが可能かどうか、また可能ならやり方を、不可能なら可能なソフトなどを教えていただけたらなお助かります。 ・また、私は上記の検定の際、『2元配置 繰り返しあり』と『なし』の差が良く理解できませんでしたので、もし説明できる方がいらっしゃいましたらご教授願えませんでしょうか。 また、このデータで検定をしようとした際、『繰り返しあり』が何故か使用できませんでしたので、もし理由が分かりましたら是非。 当方、多少は統計を習ってはおりますが上記の通り理解は素人以下かと思われます。 あつかましい願いかと思いますが、なるべくなら噛み砕いて教えていただけましたら幸いです。 全部ではなく、一部分についてでもヒント、あるいは回答をいただけましたらとても助かります。 よろしくお願いします。

  • 統計

    統計初心者です。 ある商品のパッケージをみて、 カテゴリーA,B,C,Dから分類を予想し、分類してもらうアンケートを実施しました。 80名の集計が終わったのですが、 カテゴリーAを選択した人 40名 カテゴリーBを選択した人 20名 カテゴリーCを選択した人  8名 カテゴリーDを選択した人 12名 とします。 その商品のカテゴリーの正解はAだとすると、正答率は50%ですが、 A,B,C,D間での比較をしたいと考えています。 例えば、カテゴリーAとカテゴリーBを比較し、有意差がなければカテゴリーAとBは間違えやすい分類であると言えるのではないかと…。 この時の統計に用いる方法をお教えいただければと思います。 よろしくお願いいたします。

  • 統計学教えてください。

    風邪をひいてる人に、薬aか砂糖の固まりを処方して風邪の進行について調査したところ、以下のようになった。薬aと砂糖は同じ効果であるという仮設について、有意水準5%で検定せよ。 病状 ・ 良くなった ・ 変化なし ・ 悪化した ・ 計 薬a ・ 50 ・ 22 ・ 10 ・82 砂糖 ・ 44 ・ 26 ・ 12 ・82 計 ・ 94 ・ 48 ・ 22 ・164

  • SPSSでの統計

    卒業論文のアンケート結果の統計で悩んでいます。図書館で本を借りたり、インターネットで色々と調べたのですがSPSS(11,5 j for windows)での検定方法がよくわかりません。ある3つの大学で「朝食を食べる・食べない」という質問に対して、最初にノンパラメトリック検定で独立したk個の検定「Kruskal-Wallis検定」を選択して、この質問項目で有意差が確認できました。次に「Bonferroni検定」を行いました。するとa大学とb大学の間に有意差が確認できました。しかし、有意差が確認できてもaとb大学でどちらが朝食を食べるのが多いということが言えるのでしょうか?すいませんが、どなたか教えてください。

  • 数理統計学

    数理統計学の問題がよくわかりません。回答及び、解き方のご提示よろしくお願いします。 動物実験で2通りの処置を行ったところ、Aの処置方法では生存118に対し死亡63、Bの処置方法では生存81に対し死亡56であった。2つの処置法には差があるといえるか。有意水準5%で検定せよ。