映画について。損害があるのですか？

質問

ハリウッドなどで、他国を敵や悪者とした映画がよくありますが、あれはその国に損害を与えたり、訴えられたりはしないのでしょうか？
当然ハリウッドのみならず、邦楽も然りですが・・・。
考えすぎかもしれないのですが、例えば日本がアメリカを悪者とした映画があると、アメリカ人としてはあまりよい印象を持たないと思うのです。何かしらの問題が発生したりする心配はないのでしょうか。

回答No.4

pupurr

映画の評価は国によって違いますが、そういうところで興行収入に結果は現れると思います。

黒澤作品の「八月の狂詩曲」は原爆についてアメリカ人が日本の老人に謝るシーンが不評だったと聞きます。
　そういうものなんでしょうね。
　和解するいいシーンですが、アメリカ感情では今でも原爆は戦争終結のために正しいという世論が多いと聞きますから。
　訴えられたりは聞きませんが、上映中止はよく飛び交う言葉ですね。

回答No.3

isoiso0423

ハリウッド映画で取り上げられる人種の描き方などに関して、かなりのクレームがあります。
ですが、人権団体や、対象となった国から訴えられるなど裁判にまで発展したものは聞いたことがありません。
もしも万が一、訴えられてもアメリカで行う裁判になってしまうでしょうから、勝ち目は薄いでしょうけど。

デモに発展したケースはけっこうありまして、シュワ知事主演の「トゥルー・ライズ」では架空のテロ集団がアラブ系の組織として描かれていたので、公開時にはアラブ系アメリカ人が大規模なデモを行いました。

日本では下記のようなことがありました。
「ブラックサンデー」という映画では実在するテロ組織「黒い九月/ブラックセプテンバー」をそのままモデルにしていたので、公開直前に組織から脅迫され、映画雑誌では大々的に特集まで組んだのに、政治的判断ということで結局未公開に終わりました。ＤＶＤは出ましたけどね。

「ミッドナイトエクスプレス」という映画では初のＴＶ放送時にこの映画の舞台となった中東の国から放送中止を求められ、結局ＴＶ放送は急遽取りやめになりました。これも政治的判断だったと思います。衛星放送ではいまはやってますけど。

最近だといま公開中の「沈まぬ太陽」がちょっと問題になってまして、Wikipediaで関連項目の削除を審議中です。

こういった例は探せばまだたくさんあると思いますが、「ステルス」という映画のクライマックスは北朝鮮での米兵と朝鮮軍との戦闘ですし、「チーム・アメリカ/ワールドポリス」という人形アニメでは金正日にしか見えないキャラクターが悪役で登場します。
これです。
http://www.cinematoday.jp/page/N0006821
http://www.youtube.com/watch?v=b49Iwfp8U-U&feature=related
ここまでやると外交筋では当然何かあるでしょうけど、まず国交がないので、提訴までには至らないようです。

日米間では人気アニメ「サウスパーク」が捕鯨や天皇制をパロディにしたので、これはけっこう問題になりましたけど、アメリカでは放送したようです。日本での放送時にはその話は見送ったはずです。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51525036.html

裁判沙汰になっても表現の自由を盾にするでしょうから、アメリカ国内ではまず勝訴は見込めなさそうです。

参考までに個人対映画会社といったケースでは、モデルとなった人物やその関係者が映画会社を訴えた例はあります。
ヒラリー・スワンクがアカデミー賞を受賞した「ボーイズ・ドント・クライ」という性同一性障害者を描いた作品ではモデルとなった人物の関係者が映画会社を提訴してます。
緒形拳が三島由紀夫を演じたハリウッド映画「ミシマ/Mishima: A Life In Four Chapters」では諸事情から日本公開はされず、ビデオにもＤＶＤにもなっていません。
http://wapedia.mobi/ja/Mishima:_A_Life_In_Four_Chapters

回答No.2

dulatour

事実を歪曲しなければ、問題はありません。

名誉毀損と同じです。
真実で在れば、真実をドラマにすることに何も問題はないでしょう。
批判されて、傷つく「名誉」というものは初めからないのですから。

回答No.1

trajaa

暫く前の００７シリーズで、どうしても北朝鮮にしか見えない某国の設定がありましたね。

確かその際に、彼の国が何やらクレームを付けた様な記憶がある。
ま、そのくらいでしょうね。

フィクションである映画での描写についていちいち反応するよな事は、ほとんどの場合ない。
作る方も見る方も大人なので、その事は了解済み。

但し余りにも、一方的だったりステレオタイプだったりすると、ちょっと行き過ぎなんじゃないの？と言うようなアピールをする団体がいたりするがそれでも訴える様な事は無い。

先にも上げたように、北の国とか人種差別が盛んな頃の南アとか、旧東側諸国とか、格好の悪役に位置づけられるけど・・・
そう言った国々では、その映画を一般市民が見ることは無いと言う面もある。