文壇と文学賞の審査員の関係について

このQ&Aのポイント
  • 文壇とは文学界のことであり、作家や批評家、編集者などが集まる場所です。文壇に入るためには文学的な才能や実績が求められます。
  • 作家が文壇に所属することは必ずしも条件ではありませんが、一部の大きな文学賞には文壇に所属していることが求められる場合もあります。
  • 文学賞の審査員になるためには、文学の知識や実績、評価が必要です。また、候補になることで依頼がある場合もあります。
回答を見る
  • ベストアンサー

文壇と文学賞の審査員の関係について

質問1、そもそも文壇とはどんなもので、何をする集まりなのですか? どんな人は文壇に入れるのですか?または入れないのですか?   質問2、作家は文壇に所属?しないと、直木賞など大きな賞は受賞できないのでしょうか? 質問2、また、そういった賞の審査員になるにはどういう条件が必要になるのですか?(何度か候補になった段階でも依頼はあるとエッセイに書いている作家もいました) 質問4、オール読物・文藝春秋などいくつかの文藝雑誌がありますが、昔の白樺派などのように現代でも、派閥があるのでしょうか? 質問5、村上春樹や辻仁成など執筆生活の拠点を海外に移し、作品も海外での評価が高く、受賞歴もあるような作家は、文壇には所属していないのですか? その場合、所属していなくても大きな出版社から作品は出せるのはなぜですか?(Faxなどでやりとりするのでしょうか?) 質問だらけですみません、もし部分的にでもわかる箇所があれば ご回答頂けると嬉しいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • hp_1200
  • ベストアンサー率53% (106/200)
回答No.1

ぼくは業界内の人間ではないので、これまで読んだ本や雑誌、文学賞の結果からの想像になりますが、5つの質問に答えてみます。 回答1 文壇(ぶんだん)とは、作家、文芸評論家、雑誌編集長、出版社の編集者など文学・文筆活動を取り巻く人たちのつながりと付き合いの世界のこと。 文壇 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%A3%87 現在は以前ほど小説家や編集者の付き合いは密ではなく、範囲も狭いようですので、文壇という言葉はあまり使われなくなりました。文壇という大きな社会はなくなり、個人的で小さな付き合いばかりになった、といえるかもしれません。 回答2 文学賞は作品本位で選ばれます。覆面作家や他の小説家とは距離を置いている人、全くの新人でも受賞例はあります。 回答3 ほとんどの文学賞では「審査員」ではなく「選考委員」という呼び方を用いています。選考委員は、小説家として評価されている人の中から、主催者側の判断で選ばれます。判断基準は不明ですが、知名度や主催者との関係が重視されるのではないかと思われます。 回答4 派閥というよりも、純文学、エンターテインメントといったジャンルごとに繋がりがあるのではないかと思われます。 回答5 村上春樹は日本にいるときも他の小説家との付き合いは殆どないようですので、文壇に所属しているとはいえないでしょう。本を出すために必要なのは、実力と出版社との仕事上での繋がりです。文壇とは無関係です。また、小説家と出版社とのやり取りは、海外からであっても、ファックスや電子メールなどいくらでも手段はあります。

nanorunamo
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 まず回答1・2の文壇についてですが、文壇自体が小さくなったということですね。そして文学賞は、確かに新人でも受賞していますね! 回答3は、私もなんとなくですが似たような考えです。 回答4は一番気になるところです。 回答者さんがおっしゃるように、ミステリー、ノワールなど ジャンルはしっかりと別れていると思うのです。 ただその中でもさらに派閥がある、 もしくはジャンルは関係なく文学に関する考え方などで派閥があるのかな・・・と思いました。 こちらはもしわかる方いらっしゃいましたら、 回答をお願いしたいです。 回答5、よくわかりました。特に文壇の付き合いがなくても ベストセラーになるような小説を書ける環境は提供されるようですね。 ただ、ひとつ気になるのは村上春樹さんはプロの文章力があり ベストセラーを数々生み出せるほどの内容の小説が書けるのに どうして芥川賞・直木賞などの大きな賞を受賞していないのでしょうか??  他の賞はいくつか受賞しているようですが。 これは文壇に所属していない(であろう)ことと関係がありそうに思うのですが・・・? 色々と気になることはありますが、 もしわかればまた回答お願いします。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • hp_1200
  • ベストアンサー率53% (106/200)
回答No.2

村上春樹がどうして芥川賞・直木賞を受賞できなかったかという、追加の質問に回答します。 直木賞はエンターテインメントの賞なので、純文学の村上春樹作品は対象外です。 純文学の芥川賞は、新人の短編及び中編小説が対象になっています。村上春樹は二度候補になったものの受賞には至りませんでした。芥川賞はデビュー作での受賞も多くあるので、当時はまだ高い評価を受けていなかったのが原因だと思われます。その後は、長編小説が活動の中心になったために、三度目の候補にならないまま、新人とはいえなくなってしまいました。 村上春樹の評価が高まったのはこれ以降だと思われます。初の長編小説「羊をめぐる冒険」で野間文芸新人賞を、次の長編小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で谷崎賞を受賞をしています。

nanorunamo
質問者

お礼

度々回答ありがとうございます。 なるほど、よくわかりました。 タイミングを逃してしまったのですね。 ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 芥川賞・直木賞について

    現在、芥川賞・直木賞はともに文藝春秋社が主催していますよね。 文壇全体の行事なのに、どうして出版社一社だけが執り行っているのでしょうか。 賞を主催しているということは選考委員の謝礼、芥川賞・直木賞受賞者への賞金、受賞パーティーの開催費などを文藝春秋社がすべて持っているということですよね。対して、彼らの利益はというと選評、受賞作を「文藝春秋」「オール読物」の二誌に載せられるというだけ。他社の作品が受賞すれば、ライバル会社に利益を与えているだけのように感じるのですが。

  • 芥川賞・直木賞の作品はいつ本になるのでしょうか

    芥川賞・直木賞を受賞した作品はいつ何の段階で本になるのでしょうか。 文藝春秋に載るより前に本になるのでしょうか。 大体受賞と本の出版との時間の関係はどうなるのでしょうか。

  • 芥川賞や直木賞の候補本の発行は?

    芥川賞や直木賞は応募ではなく既発行の本から選ぶようですが、受賞前は無名の作家がどうやって出版するのですか? 例えば自費出版とか。それだったら文藝春秋の目にとまるとも思えませんが。 それとも文藝春秋に頼み込んで発行してもらった本ですか。大手の出版社が無名の本をいきなり出版するとも思えませんが。

  • いろいろな文学賞について

    本屋などに行くと「直木賞受賞」「芥川賞受賞」などいろいろ書いてあるのですが、今書いた以外の賞とかでもそれぞれどういったものが受賞するようになっているのでしょうか、それともいい作品(?)を基準なしに選んでいるのでしょうか、教えてください。

  • 芥川賞は年々レベルが落ちてませんか?

    もともと「純文学」をターゲットとしているはずなんですが、過去の受賞作品と近年の受賞作に隔たりが出てきているように思えるのですが。こう感じるのは私だけなのでしょうか? 直木賞との境目が薄れつつあると言われますが、賞の名前が違う事、創設された当時の理念からすれば文芸春秋側も両者の差別化はこれからもしていくと思います。 新人作家の本が売れない時代、難しい時代ではありますが賞の質を落としてしまっては文学ファンとしては悲しいところです。今回は明らかに売れ線を狙った選考のようです。2作品とも拝見させてもらいましたが、明らかに受賞には値しません。 日本の文学に関わってきた性分なので、将来の文学界が心配です・・・。

  • 売れている芥川賞作家はいないのですか?

    芥川賞を受賞した売れてる作家はいないのでしょう? 本屋に行っても、平積みになっている作品を見ると、直木賞作家か芥川賞ですら取っていない人が大半なのは何故でしょうか?

  • 芥川賞か直木賞のおすすめ作(ほかの文学賞でもよい)

     日本語を勉強中の中国人です。芥川賞か直木賞のおすすめの受賞作を教えていただけないでしょうか。読んでみたいと思います。この二つは一番有名なので、これだけ挙げさせていただきました。ほかの文学賞で優れると思われる作品でもかまいません。  また、質問文に不自然な表現がございましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 有名文学賞を複数受賞している話題の書

    文学界のビックネームの賞を複数同時受賞している 作品を探しています。 出来れば賞の性格が違うものがよいです。 例えば海外のSFではヒューゴー賞・ネビュラ賞が 有名ですが、その賞の性格が似ているためか (選出方法は違いますが) 両賞同時受賞作品が結構あります。 違った性格の賞の、どちらの基準からも 認められたといった感じな作品を探しています。 例えば日本では(私が思うに) ・テロリストのパラソル 直木賞・江戸川乱歩賞受賞作             ・亡国のイージス 日本冒険小説協会大賞・日本推理作家協会賞・大藪春彦賞    などです。なぜ探しているか?というと これまで読んだ本の中で上記の2冊が非常に 面白かったので、そういった視点で探して読むのも よいかな、と考えた次第です。 賞=面白い作品、ではないとは思いますが、 よろしくお願いします。

  • 純文学とは何なのですか?

    文藝といえば、綿矢りささんや青山七恵さんなどの芥川賞作家を 輩出した純文学系の雑誌です(直木賞作家・角田光代さんの作品を よく掲載しているのが解せませんが)し、また、柳美里さんといえ ば『家族シネマ』で芥川賞を受賞された純文学の作家さんだと認識 しています。 ですが、文藝2007年夏号に収録されている柳美里さんの作品『JR 五反田駅東口』にはラストに(T_T)という絵文字がでかでかと 書かれています。 以前、『野ブタ。をプロデュース』が芥川賞候補になったとき 選者は『(笑)』という表現をあげつらって、まだこういう表現は 純文学では許容できない、とおっしゃっていました。(笑)という 表現は許容できないのに、絵文字は許容できるのでしょうか? それとも柳美里さんはベテランだから、何をやっても許されてい るだけなのでしょうか?

  • ノーベル文学賞について。

    ノーベル文学賞は通俗小説作家には与えられない、と一般的に見なされているみたいですが、例えば、直木賞などの大衆文学の賞を取った後に、純文学系統のノーベル文学賞向きの小説をいくつか出版して評価された場合、ノーベル文学賞を受賞できる可能性はあるのでしょうか?