• ベストアンサー

毛細管凝縮理論(ケルビン式)について

ガス吸着法での、毛細管凝縮理論(ケルビン式)において、相対湿度RHとケルビン半径との関係があるのですが、例えば相対湿度80%で気体吸着させた試料の重量増加から、半径50Å(断面積)以下の「細孔容積」が求まるとあるのですが、この細孔容積なる数値はどのように求められるのでしょうか? どなたか分かる方いましたら教えてください。

  • 化学
  • 回答数3
  • ありがとう数0

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • jamf0421
  • ベストアンサー率63% (448/702)
回答No.3

No2です。補足します。No2で書いた話は重量増が全て細孔に凝縮した、と仮定しての話です。しかしNo1さんが書かれているように重量増を齎している水の一部は細孔に凝縮しておらず、表面に吸着している可能性があります。その分を考慮した細孔分布の計算はBJH法などを勉強されるとわかると思います。

その他の回答 (2)

  • jamf0421
  • ベストアンサー率63% (448/702)
回答No.2

毛細管凝縮のKelvin式は以下のとおりです。 lnP0/P=2vσcosθ/rRT...(1) ここでP0が飽和蒸気圧、Pがその時の吸着圧ですよってP0/Pは相対湿度の逆数になります。vは凝縮したガスのモル体積、σは凝縮液体の表面張力、θは凝縮液体と固体の接触角、rはその凝縮が起きている細孔の半径、Rは気体定数、Tはその時の温度(K)です。 もし水の吸着でやるなら水は吸着媒以外にも凝縮が起こりえるので測定に注意が必要です。仮に湿度80%ならばln(1/0.8)=0.2231です。もし吸着する物質が水によくぬれるものならθは0°です。もし接触角についての知見があるのならその数値を使います。水の表面張力は大体72dyn/cm=0.072 N/mです。v=18cc/mol=18x10^(-6)m^3/mol よって(1)はθ=0と仮定して、298 Kだとして 0.2231=2x18x10^(-6)x0.072/rx8.31x298 r=4.7x10^(-9) m=4.7 nm=47Å となります。すなわち半径47Å以下の細孔が水が凝縮していることになります。重量増を測定したならば、これは細孔中の液体の水の量に対応しますから半径47Åより小さな細孔中に凝縮した水の重量がわかったことになります。水の比重1g/ccでこれをつかってccに直せば細孔の容積になります。

  • c80s3xxx
  • ベストアンサー率49% (1631/3289)
回答No.1

吸着量から,吸着気体の液相での密度で体積に換算する. ただし,物理吸着層の厚み分,毛管が細くなっていることを考慮すると少しずれてくる.

関連するQ&A

  • ケルビン凝縮理論について

    ケルビン凝縮理論について 水蒸気を吸着質とした場合、水分子がクラスターを形成するなどするためケルビン凝縮理論(細孔のケルビン半径に対する凝縮が相対湿度に依存する)は成り立たないのでしょうか? 文献等では水蒸気吸着によるケルビン半径の表はよく見かけるのですが、疑問としてお聞きしたく思いました。

  • ケルビン式等々の意味について

    ケルビン式をご存じの方にお聞きしたいのですが、あの式の意味としては、「ある試料(粉体)に吸着可能な細孔半径の大きさは、その吸着における相対湿度環境に依存する」と解釈してよろしいのでしょうか? ケルビン半径rkを求める式には、液の密度や気体定数、絶対温度、液の分子量等いろいろ出てきますが、どれも定数であるため上記のように解釈しました。 もう一点お聞きしたいのですが、Vliq=(Pa×Vads×Vm)/RT という式があります。 Vliq=(rp×S)/2  rp:ケルビン半径 S:比表面積 Pa:=RH(相対湿度) Vads:細孔容積 Vm:吸着質のモル体積 R:気体定数 T:絶対温度 です。 上記よりケルビン半径及び比表面積が求められれば、細孔容積が求められると思うのですが、この式を言葉で説明するとどのように説明すれば良いのかを苦心しております。どなたかアドバイスいただければと思います。よろしくお願いします。

  • 低相対圧でのケルビン半径について

    ケルビン半径は毛細管凝縮理論よりなると思うのですが、低相対圧(水分吸着)のように表面に吸着している単分子状態では、細孔内は凝縮前だと考えられるのですが、このような状態の相対圧(RH5~15%等)で、相対圧を代入して算定されたケルビン半径は意味をもつのでしょうか? 今更ながら気になりましたので、できましたらご教示お願いいたします。

  • 細孔容積算定で再度おねがいします。

    いつも親切細かいご教示を本当にありがとうございます。 貴殿の回答の中で、またいくつか質問させてください。 (1)古典的な計算なら(吸着等温線をにらんで)あまり問題にならない相対圧の小さい方は粗くとって相対圧0.1くらいで打ち切りにしています。 これは、つまり吸着で用いる場合、例えばRH30未満では適用できないというようなことでしょうか? ケルビン式では、例えばRH10のような低相対圧でも、その径に応じた毛細管凝縮が起こるという理論だと思うのですが、これについてはどうでしょうか? (2)ΔVn_conは毛細管に凝縮していた凝縮ガスの脱離量です。 >差は脱離量ですが、これをガスの重量(g)で見たのなら18で割ればモル数であり、それに22.4をかければリットルで測った気体の体積になります。しかしそれでは細孔容積とは無縁の量です。 となると上記の凝縮ガスの脱離量(吸着量)の値はどう求めるのでしょうか?また吸着量はgで求めています(というか重量法なので測定値そのものです) (3)ある平衡圧に対応する凝縮細孔半径と、次の平衡圧に対応する凝縮細孔半径の平均です。 すいません、言葉が足りませんでした。おっしゃる通りです。つまり、この平均値というのが、rpn_avですね。 (4)RH20とRH15(なんでRH20とRH15が出てくるのか知りませんが)の間でのΔtならそれぞれのP0/Pに対応するtを出して差をとるのです。 ありがとうございます。これがtn_avですね。 (5)rpn_avとrkn_avの間にはrpn_av=rkn_av+tn_avの関係があります。そもそも手計算(あるいはExcelなど)でやるなら Rn={(rpn_av)^2/(rkn_av+Δtn)^2} はデータと関係なく出してしまえるはずですが。 rpn_av=rkn_av+tn_avとなると、上記式よりRn=1になってしまわないでしょうか?rkn_av自体がなんの値なのかが分かりません。 (6)BJHが便宜上の円筒近似なのでcについて幾つか計算してC=RncΔtnとして用意しておき、これをつかって計算してみて、その結果得られたApの総和が別途測ったBET表面積に近いものを採用する、というだけです。 C=RncΔtnまたは、0.75~0.9の間の値のどちらでも良いのでしょうか? 現在Rnの理解がいまいちなので、RncΔtnの意味もいまいち分かりません。 (7)円筒近似ですから半径をrpn_avとして、2Vpn/rpn_av(つまり円筒の体積を2倍して半径でわれば2πrL(Lは円筒の長さ)で側壁の面積になります。これを足していけば全体の表面積になります。 この足していくというのは、例えば脱離で言うと、RH90~80のrpn_av、2Vpn/rpn_avを用いて、算定した比表面積とRH80~70の積算ということでしょうか?つまり、各相対圧での凝縮半径が存在するのだから、RH70のときの算定面積をもって、RH70~90という訳にはいかないということでしょうか? ■仮想設定条件 小型チャンバー等でRH60と80の環境により、試料(セメント)を重量法により水蒸気吸着させていく。 それぞれのケルビン半径は、2.2nmと5nmです。 RH60での吸着量2.5g、RH80では3.5gです。 この場合のRH60または80における細孔容積をこの数値を使って説明していただければ助かります(大変恐縮ですが)。 もう貴殿には感謝してもしきれないくらいです。いつもほんとうにありがとう御座います。

  • 細孔容積の算定式について

    細孔容積の算定にて、某比表面積自動測定器の解説書の中で、以下のような式がありました。 細孔容積=(rp×S)/2 rp:ケルビン半径 S:比表面積 です。上記式を文章的に意味付けると、どのような解釈になるのでしょか?いまいちわかりません。 また、rp(ケルビン半径)は、各相対圧によるものとして、比表面積ですが、これは一点法、又は多点法領域であるRH約15~30%は良いとして、それ以降のRH40~90なども、吸着量から比表面積を算定したものを上記式に用いてよいのでしょうか?その辺りがひっかかります。何度も申し訳ないですが、よろしければ御教示お願いいたします。

  • 細孔容積算定式について

    前回質問の際には、jamf0421さん丁寧なご回答ありがとうございました。 その時の内容について、再度一つ一つ確認させてください。お手数おかけします。 まず、PJH法(吸着の場合)での測定間隔を初ステップまで(RH15~20)の式についてです。※吸着での初ステップまでは(0~RH15、つまりRH15の値だけを用いるのでしょうか?) (1)Vpn={(rpn_av)^2/(rkn_av+Δtn)^2}ΔVn_con 上記式のΔVn_conですが、これはconとありますが、試料がセメント硬化体の場合の細孔容積として良いでしょうか?すなわちおっしゃるRH99~90にて脱離したガス量を液体容積に換算した値です。 算定としては、{(RH20での吸着量ーRH15での吸着量)/18(水の分子量)}×22.4(水1モル当たりの容積)です。 また、吸着で用いる場合は、15~20における吸着量と考えて良いでしょうか? (2)rpn_avは、RH15とRH20の細孔半径の平均値 これは、それぞれのケルビン半径の平均として良いでしょうか?その際直径でよいのでしょうか? (3)Δtnはt=(13.99/log(P0/P)+0.034)^1/2にて、P0/PをRH20から15を引い たもの これは、吸着で用いる場合として、P0/Pすなわち(0.2/1)の代入式-(0.15/1)の代入式で良いでしょうか? (4)rkn_avについて これは、RH15からRH20での吸着により細孔容積を算定する場合、RH20での細孔径で良いのでしょうか? (5)CとRnの係数について CはRH20での形式的比表面積に0.75~0.9を乗じると思うのですが、BET以下なので当然0.9になるのか。もしくはC=1になるのかを教えてください。またRnの値がわかりません。 長くてすいません。次ステップからについてです。 (6)次ステップ(RH20~30)での細孔容積はcΔtnΣApjにより求める。 ここでもΔtnは、RH30-RH20によるものでしょうか? (7)ΣApjについて これは、今回で言えば、RH20~30の累積値、つまりはRH30(BET)での比表面積をその累積とみてよいのでしょうか? 以上になります。形式的でも細孔径分布を求めたいので、まずは確認をさせてください。大変お手数おかけしますが、なにとぞご教示の方よろしくお願い致します。

  • BJH法について

    よろしくおねがいします。 BJH法について3点質問させて頂きます。ちなみに相対圧間隔はRH100、90、80、60・・・です。 (1)まず相対圧を1に近いと仮定した時に Vp1=V1(rp1/rk1+Δt1/2)^2 という式があります。 ここで、一つ一つ確認したいのですが、 V1とは?またどうやって求めるのか。 rp1:RH99の細孔半径(RH100だと∞だから) rk1:ケルビン半径 Δt1:RH99~次点測定ポイント(RH90)間での減少分の厚さ でよろしいでしょうか? ちなみに、t=(13.99/log(P0/P)+0.034)^1/2という式があります。 上記によって相対圧≒1からの次点相対圧までの細孔容積という解釈でよいでしょうか? (2)次にRH80等以下(相対圧1からの差分ではない場合)の細孔容積は Vp2=(rp2/rk2+Δt2/2)^2(V2-VΔt2) という式があります。 ここでもV2とは? VΔt2とは? V1とV2とも体積と書かれていますが、それを今求めているのでは?わかりません。 (3)最後に、このPJH法を吸着側における式として用いてもよいのでしょうか?セメントにおける水蒸気吸着によるもので、ほぼメソ細孔吸着であり、自動測定機における吸着等温線の脱着側ヒステリシスを見ても、吸着分が多く残っていることが分かるため、脱着側の値は信憑性に欠けるからです。 よろしければ、3点御教示の方お願いいたします。

  • 細孔容積での続きの件お願いします。

    いつも早い回答をありがとうございます。 文字数オーバーのため再度投稿させていただきます。 だんだんと理解が進んできました。 今回は今までご教示頂いたものも踏まえ、手持ちの資料での式を元に再度相談させていただきたく思います。今まで貴殿に紹介頂いた式とは多少異なりますが、資料(HydroWinOperationManual;理論と検討)による式なのでご容赦ください。資料では細孔半径がrp1若しくはrp2との表記ですが、これは貴殿のご教示通りrpn_av等の平均値としてそのまま使わせていただきます。 まず仮定条件です。試験は水蒸気吸着試験です。 測定ポイントはRH60、80、99 算定ステップはRH60~80と80~99とします。(RH100だとケルビン半径が∞になるので99としました) ■RH60~80での細孔容積 算定式:Vp2={rpn/(rkn+Δtn/2)}^2(V2-VΔtn)・・・(1) V2は吸着量(RH60~80) VΔtn=Δtn・Ap・・・(2) ΔtnはRH60~80 ここで、Apは脱着の場合「以前に空になっている細孔の露出している面積」とあるので、今回の吸着では「まだ凝縮していない細孔の露出している面積」と訳します。つまりRH60~80においてのそれは、RH80~99での細孔範囲(初ステップ)とします。 Ap=2Vp/rpn_av・・・(3) Vp1=V1{rpn_av/(rkn_av+Δtn/2)}^2・・・(4) V1は吸着量(RH80~99) Δtn/2は、このステップでの厚さの平均的な変化(引用のまま)とする。 (4)式より、VP1を求め、(3)式に代入し、RH80~90の露出細孔側壁面積Apを導く。 求められたApを(2)式に代入し、VΔtnを導く。 さらに(1)式に代入し、RH60~80の細孔容積Vp2を求める。 ※RH80~99の計算の際は、今回吸着ということからも、当該ステップ以外の細孔は全て凝縮しているものとし、VΔtnは考慮しない。 これで、VΔtnにて凝縮相以外の孔の側壁への吸着を考慮し、更に{rpn_av/(rkn_av+Δtn/2)}^2式よりRH60~80間の平均細孔径における吸着量も考慮した算定となる。 いかがでしょうか? 本来脱着(吸着)に準じてΣApを累積させていくのですが、今回は求めるステップが2つということと、一方(RH80~99)は吸着で考えた場合、すべてが凝縮している仮定から、その範囲の細孔容積を初ステップでの式を用い、そこから側壁面積を算定し、その部分の吸着層を算定することで補正をかけました。 ご意見いただきたく思います。仮にこれで算定するとしても、問題はtの式です^^;水蒸気の場合の式が分かりません。窒素の定数を用いておき、傾向をつかむことはできるかもしれませんが。

  • 単分子層吸着(比表面積)について

    比表面積の算定においてVm(単分子層吸着量)を求める式(一点法)があります。 Vm=V×(1ーX) V:RH30での平衡吸着量とする X:相対湿度 そして求められたVmを用いて比表面積を求めるのですが、ここで疑問が出てきました。 というのは、Vmを求めるのにRH30(程度)の平衡吸着量を用いる(重量法とする)ということは、つまりはRH30に対応する細孔が凝縮している仮定での(1-0.3)つまりは0.7掛けの値になります。 ここで単分子層吸着とは理論的には細孔側壁での単層の吸着質のことだと理解しているのですが、RH30に対応する細孔だけを考えるならば、平衡状態(≒凝縮状態)の0.7掛けであり、これは単層とはならないのでは?と思いました。 それとも、RH30対応細孔の平衡(≒凝縮状態)の0.7掛けでの値が、その試料の全ての細孔(セメントでいえばミクロ~メソ~マクロ)での単層吸着の値にほぼ相関しますよという意味なのでしょうか? どなたかご意見よろしくお願いします。 もう一点初歩的な確認としてですが、比表面積の算定にあたり「単分子層吸着量を水の分子量で除し、吸着分子のモル数を導き、その物質量に相当する原子総数(アボガドロ定数)を乗じ当該分子数とする」 この文章で、「単分子層吸着量を水の分子量で除し、吸着分子のモル数を導き」というところと、「その物質量に相当する原子総数(アボガドロ定数)を乗じ当該分子数とする」というところの解釈を言葉を換えてご説明いただけないでしょうか? 以上2点になりますが、よろしくお願い致します。

  • BET範囲以外の細孔容積の算定式について

    たびたびすいません。 表題の通り、BET比表面積はいわゆる単分子層での比表面積だと思うのですが、それ以外つまりは高相対圧(40~90%等)での細孔容積の算定式についてです。 ある書籍の中で、細孔容積をVadsとすると、 (Pa×Vads×Vm)/R×T という式で表されるとあります。 変形すると、Vads=(RT)/Pa・Vm でしょうか。 Pa:大気圧 T:絶対温度 Vm:吸着質のモル容積 とあります。 例えば、RH50%までの吸着における細孔容積は、その時のVmを代入して、Vads(細孔容積)を求める形でよいのでしょうか? とりあえずは形式的でも構いません。またモル容積の値は、吸着量ではないのでしょうか?50gから53gに増加したのならVm=3gというような。 BET範囲以外は多分子吸着のため、厳密には多層部分は補正しなければならないとは思うのですが、まずは上記式の意味を教えていただきたく思います。 ちなみに、自動測定器で測られるBET範囲以外の細孔容積というのは補正はされてるものなのでしょうか? 諸々よろしければ御教示お願いいたします。