赤外吸収についての基本的な質問
- 物質に赤外線を照射すると、分子の振動や回転の状態が変化する現象が起こります。赤外分光は、この変化を検出することで対象分子の振動・回転の励起に必要なエネルギーを測定する方法です。
- 赤外線がなぜ必要なのかという疑問ですが、可視光や紫外線、X線でも同じ現象が起こります。しかし、赤外線は分子の振動・回転に応じたエネルギー変化をより感度良く検出することができます。
- つまり、赤外線は物質の特定の振動や回転に対して高い感度を持ち、その変化を検出することができるため、赤外分光に適していると言えます。他の波長の光では同じような変化を検出することが難しい場合もあります。
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- hiro1863
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分子の振動モードの固有周波数がたまたま赤外域と一致しているんだと思います。 紫外線やX線では周波数が高すぎて、分子振動を効率よく励起することができません。
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お礼
参考にさせてもらいます。 どうもありがとうございました。