エステル交換によって生成物Bが形成される原因とは?

このQ&Aのポイント
  • 酢酸エチルとエタノールのエステル交換によって生成物Bが形成される可能性があります。
  • 生成物Bが得られるためには酢酸エチルが酸加水分解される必要がありますが、その理由はまだ不明です。
  • この状況に関しては考察が進んでいませんが、酸加水分解の選択性は化学反応の条件や生成物の安定性によって変化する可能性があります。
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エステル交換について

CH3CH2CH2CH2CH2-C(=O)-O-Ph(生成物A)を合成し、 精製の段階で酢酸エチルに溶解させ1N塩酸で分液した後の 有機層をNMR測定したところ、生成物A由来のピークではなく CH3CH2CH2CH2CH2-C(=O)-O-Et(生成物B)由来と思われるピークでした。 この原因を考察しているのですが、考察にいまいち確信を 持てないため相談させてください。 私の考察では、分液の段階で酢酸エチルの酸加水分解によって エタノールが生成し、生成物Aとエタノールのエステル交換にて 生成物Bが生成したものと考えています。この考えでよいでしょうか? また、生成物Bが得られるためには酢酸エチルが選択的に 酸加水分解されなければなりませんが、生成物Aよりも 酢酸エチルの方が積極的に酸加水分解されるのだとしたら それはどういった理由によるのでしょうか?

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noname#160321
noname#160321
回答No.1

>生成物Aとエタノールのエステル交換にて生成物Bが生成した そう考えるのが妥当です。 >酢酸エチルが選択的に酸加水分解されなければなりませんが いいえ、同程度に加水分解されても構いません。 >生成物Aよりも酢酸エチルの方が積極的に酸加水分解される これははっきり言って「誤り」です。 エステルの加溶媒分解では酢酸エチルからエタノールができるより、生成物Aからフェノールが脱離する反応の方が圧倒的に有利です。 そのため過剰にある酢酸エチルから少しでもエタノールができればエタノールがフェノールを「追い出し」生成物Bができる反応が有利になります。 その上1N塩酸のようなエステル交換促進触媒が存在したら反応はますます速くなります。 生成物A(ヘキサン酸フェニル、慣用名カプロン酸フェニル)は純水で洗った後乾燥し、 減圧下分留して得る方が良いようです。134-136℃/19mmHg。

iawser
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 誤りまでご指摘いただき助かります。 >エステルの加溶媒分解では酢酸エチルからエタノールができるより、 >生成物Aからフェノールが脱離する反応の方が圧倒的に有利 これはどうしてでしょうか? エトキシドアニオンよりもフェノキシドアニオンの方が 電子の共鳴により安定化するためでしょうか?

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.2

>エトキシドアニオンよりもフェノキシドアニオンの方が電子の共鳴により安定化するためでしょうか? おっしゃる通りです。共役塩基の塩基性とアニオンの脱離能力は完全には一致していませんが、フェノキシドアニオンはエトキシドアニオンより水中でずっと安定です。 さらにこの場合エトキシドアニオンの方がフェノキシドアニオンより多いので、フェノキシ基が一度はずれたら元に戻る確率は非常に小さいでしょう。

iawser
質問者

お礼

お礼が遅くなり申し訳ございません。 大変よくわかりました。どうもありがとうございました。

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