• ベストアンサー

Born repulsionとpauli repulsionの違いを教えて下さい。

波動関数の重なりによる斥力相互作用のことを Born repulsionとpauli repulsionと二つの言い方があるようなのですが、 これって使い分けとかってあるのでしょうか? 前者はパウリの排他律からくるもので、後者は散乱問題のボルン近似からくるものだということは分かりますが、 特にどちらでも同じなのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Akira_Oji
  • ベストアンサー率57% (45/78)
回答No.1

いままでBorn repulsionという言葉を聞いたことがなかったので日本語のinternetで調べましたがあなたの質問以外は出てきませんでした。英語のサイトで調べてみました。BIGLOBALなんでも相談室と同じようなサイトでしたが、そのなかではマックス・ボルンが彼の「原子物理」第6版のなかで書かれていることで、同種の電荷(+・+)あるいは(-・-)を持った短距離間のイオンどうしの間の斥力を1/r^nのかたちで仮定するとうまくいくという程度で便宜的な関数形を導入しているそうです。ただし、固体物理の本にはよく使われるそうです。 Pauli Repulsionのほうは「波動関数の重なりによる斥力相互作用」というよりは、同じ量子数を持った粒子(Fermion)は同じ場所には居れないというどちらかというと原理的なRepulsionです。 以下のサイトはMS Word documentなのでSaveしてからOpenしてください。2ページめの上二つがBorn repulsionとpauli repulsionの比較のようです。参考のため。 http://web.mit.edu/3.052/www/Lectures2003/Lecture9TypesofBonding.doc 以下に英語にサイトのものを引用しておきますが、上で言ったことで説明できていると思います。 <質問> hello, I am curious about born repulsion of atoms, ie short range repulsion energy term proportional to 1/r^n. I find this in many solid state type books and they all call it the born repulsion and give no hints to its derivation or where it comes from. In _Atomic Physics_ 6th ed. by Max Born, I find "a law of the form b/r^n has been tried with good success..." in chap. IX but gives no hints to the origin of this form. Is anyone aware of a reference where the theory behind this form is described? Perhaps it is even in _Atomic Physics_ but my browsing has not found it yet. Thank you, smimth <回答> There is no theory --- it is purely a functional form for a short-range repulsion that is convenient. It turns out that usually the exact form of the interaction does not matter, so one just picks something which makes the algebra simpler.

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • パウリの排他律は多電子系において成り立つべきなのか?

    件名の通りですが、パウリの排他律が「多電子系」において成り立つべきなのか疑問に思ったので、質問させていただきました。 よく見るパウリノ排他律の定義: 「2つの電子が同時に同じ量子状態(エネルギー状態)を占めることができない」 まず教科書に出てくるような「中心対称な1電子系における主量子数による電子状態の定義」はわかっているつもりです。この「電子状態の定義」のもとでは、上記の「パウリの排他律の定義」は特に疑問は無く、フェルミオンの反対称性から導出されることも理解できます。しかし、一般にこのような「電子状態の定義」は(私が知る限り)無理です。 (質問1)一般の多電子系において、電子状態とはどう定義されるべきものなのか? 話を簡単にするため、非相対論的ハミルトニアンH(つまりは量子力学の最初にならうようなシュレディンガー方程式)を考えます。このとき、パウリの排他律は、この「H」と「多体波動関数の反対称性」で「パウリの排他律」を説明できないか考えてみました。(もっとも近似的なハミルトニアンを用いているため、パウリの排他律が満足される必然性がない可能性がある、とは思います。) 結論から言いますと、私には説明できませんでした。 (質問2)「H」と「多体波動関数の反対称性」で「パウリの排他律」を説明できるのか?できないのであるとするならば、非相対論の範囲ではパウリの排他律を満足しない可能性がある? (質問3)量子力学にとらわれず、相対論、素粒子論も含めて、なにかパウリの排他律を説明する手段をご存じないでしょうか?多電子系の場合において。 よろしくお願いします。

  • 量子力学によるバンドの形成の具体的説明 (困)

    多数のナトリウム原子が近づいたとき2s軌道の波動関数は重なり バンドを形成すると固体物理で教わりました。 その際どのようなモデルに基づいて計算しているのかを教えて下さいm(__)m このページでやっていることが近いです http://hooktail.sub.jp/solid/band/ ポテンシャルの形は?周期的な井戸型ポテンシャル(1次元?)だとすればその幅であったり 波動関数はどのような形か、使われている近似は? クーロン力について無視しているのであればその妥当性等。 なるべく詳しく教えて下さい。 またバンド(幅)が出来るのはパウリの排他原理によるものだという説明をいくつか見ました。 (バンド、パウリの排他原理などで検索すると出てきます) だとするとこれはどのようなモデルで波動関数を作っているのでしょうか。 また準位の変化具合などは具体的にはどうなるのか等。 文献やインターネットでは定性的な図しか見つけることが出来ませんでしたので 心得のある方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。 授業の先生や先輩に聞いても答えが得られず困っています。 たくさん質問を書いてしまったので、部分的にでも良いので回答をよろしくお願いいたします。

  • フェルミ粒子と波動関数

    フェルミ粒子の波動関数はスレーター行列式で表されますが、これは波動関数の固有状態の積の形の線形結合で表されています。これはフェルミ粒子間の相互作用がない場合にしか成立しないと思うのですが、相互作用がある場合も成立するのでしょうか?

  • Ising模型

    Ising模型で平均場近似(分子場近似)を用いる理由は相互作用があると手計算で分配関数を求めることができないからですか?

  • 調和振動子の波動関数

    調和振動子のポテンシャル中にある相互作用していない2つの電子において量子数nのエネルギー固有状態を記述する波動関数ψn(x),スピン波動関数をφ^{±}とする。 I基底状態Etot=2*E1を記述する2電子波動関数を全てもとめよ II第一励起状態Etot=E1+E2を記述する2電子波動関数を全てもとめよ 上記の問題を考えているのですが,スレーター行列式に代入するとどちらも波動関数が0になって解が求まりません。 どのようにとけば2電子波動関数を求められますか?

  • 相互作用がないときの波動関数

    例えば陽子Aと陽子Bの間の距離が非常に大きく、相互作用が無視できるときに波動関数が ΦA・ΦB という風に掛け算で表現できるのなぜなのか良くわかりません。 よろしくお願いします。

  • キッテル 固体物理学入門

    キッテル 固体物理学入門の上巻のP.142一次元のエネルギー準位に 「近似的な状態はN個の電子をN個の異なる軌道に配置することによって作られる.各軌道は1電子に対する波動方程式の解である.軌道モデルは電子間に相互作用が存在しないときにのみ厳密である.」 とかかれていますが,これはスピンを無視していませんか?スピンを考えると各軌道に2個まで電子が入ることができますよね?相互作用がなくてもスピンはふたつあると思うのですが.

  • 正孔ってスピンがあるんですか?

    電子にスピンの自由度があるというのはなんとなく理解できます。 (異常ゼーマン分裂、パウリの排他律などでイメージがつきます) では、正孔にはスピンの自由度がありますか? 正孔は電子が多数ある中から電子が1つ欠けたものを粒子として扱うわけですよね。 だとしたら、そこに電子はないのでスピンもないんじゃないかと直感的に思います。 ちなみにこの質問を投稿したのは、超伝導のメカニズムを示せという課題をやっている中で、この記事 http://asrc.jaea.go.jp/kisonote/kagaku/33kagaku/33note_mori.pdf を見て疑問が生じたからです。この記事では正孔にスピンがあり、それが相互作用しているように読み取れます。 電子同士がクーパー対をなし、ボゾンとして振舞うことで、あるエネルギーの電子の状態が複数許容されるというのが超伝導だと認識しています。正孔同士が相互作用することでクーパー対を作るのがなぜか理解できません。 あるいは、そもそもの認識が間違っているのか。。。 どなたかご助言をお願いします。

  • 固体中で原子核はトンネルしますか?

    量子力学で波動関数といった時に、一つの電子に対して考えるのが通常(?)の量子力学ですが、陽子の波動関数というのもあるそうですね。 また2つの電子の波動関数は、個々の電子に関する波動関数のテンソルで表せましたが、それと同じ様に考えれば一つの原子核を対象とした波動関数は定義できる様に思えます。 なのでそのとき原子核の波動関数を支配する方程式はシュレーディンガー方程式であることに変わりはないということを考えました。 ここで質問したいことは、この議論は正しいのでしょうか?という点と、 またもしそうならば、金属などの固体中で原子核が電子の作るポテンシャルに対してトンネルすることもありうるのでしょうか??という点です。 これを定性的に考えると、原子核と電子との相互作用で電子よりも原子核のほうが「動きやすい」状況が必要だと思うのですが、この時の「動きやすさ」とは何なのでしょうか?電子がたくさんのバンド構造を持てば電子は「動きにくい」と考えてよいのでしょうか?また、そのような状況はありえますか? 部分的な回答で十分なので、どうかよろしくお願いします。

  • 二体の波動関数から電荷密度を求めるには?

    量子力学の波動関数から電荷密度を求めるには、一粒子であれば、 q・|φ(x)|^2 ですが、二体の波動関数の場合はφ(x_1,x_2)どうなのでしょうか? 考え出したらわけがわからなくなってしまい困っています。 ボソンとフェルミオンの場合で違うのか、単にスレータ行列式を 一方の粒子の座標だけで、 ∫q・|φ(x_1,x_2)|^2 dx_2 のように積分するのか、 混乱してしまい、はまってしまっております。よろしく お願いいたします。 具体的には、たとえば、調和ポテンシャルあるいは井戸型 ポテンシャルに相互作用の無い二つのフェルミオンあるいは ボソンを投げ入れたときの問題です。 平面波展開で数表示にしてフーリエ変換するのが正しい のでしょうか。