• ベストアンサー

冠詞について(医療系文書)

医療関連の文章の和文英訳をしていますが、いつも冠詞の使い方で迷います。例えば「HIV antibody test」ですが、「by HIV antibody test」「by an HIV antibody test」をグーグル検索すると、両者ともそれほど違わない件数でヒットしてきます。そこで質問ですが、 1.冠詞がついていない方は「HIV antibody test」全体を固有名詞的に扱っており、付いている方はそうではないためにこういった相違が生じるのですか。 2.一般に、「~ test」の冠詞をどうすべきか、何らかの判断基準はありますか?個別にヒット数の比較などを行うべきでしょうか。それとも現実的にはどちらでも好みの問題ですか。 以上、ご回答お待ちしております。

noname#91223
noname#91223
  • 英語
  • 回答数7
  • ありがとう数6

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • KappNets
  • ベストアンサー率27% (1557/5688)
回答No.4

私の google 検索の結果は (1) by HIV antibody tests: 23-1=22 (2) by HIV antibody test: 16-4-1=11 (3) by a HIV antibody test: 2-1=1 ここで引いたのは "by HIV antibody test program..." のように test で句が終わっていないものおよびこの WEB 頁(質問の頁)のような質問の頁です。(なお「 "by the HIV antibody test" に一致する英語 と 日本語のページ」の数字ではなく具体的に挙げられた項目を数えました) tests とする使用例が最も多いですね。これは私にも納得です。test を countable とみなし、さらに複数形 "tests" にしているのです。「任意の」と「総称的」に言うには複数の方がよいのですね。 ある一人の患者についての一つの試験を議論する時には "a" が相応しいということが起きて来そうですが、ただしその場合むしろ "the" 付きにしたりしますので、"a" の出番が減ります。 問題は (2) です。これは uncountable の扱いです。(総称的に考える場合 uncountable もよいからです)何故「問題」かと言うと辞書では普通 test は countable とされているからです。こういう「矛盾」を普通、辞書の説明よりも現場は多様だという風に理解します。理系ではこのような例が多いのです。理系の名詞の場合冠詞についてはいろいろの可能性を考えねばなりませんので、(独善は困りますが)悩んだ場合は google 検索は有用です。 蛇足ですが (4) by the HIV antibody tests: 5 (5) by the HIV antibody test: 18-1=17 (ご質問に "the" がなかったので議論しませんでしたが、本当は "the" 付きも選択肢として考える必要があります)

noname#91223
質問者

お礼

参考になりました。ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (6)

  • googoo1956
  • ベストアンサー率47% (623/1316)
回答No.7

 お答えは簡単明瞭です。「test」という名詞は「countable」の名詞ですから、その前に冠詞の「a(n)」か「the」をつけるか、または「test」の後に複数形の「s」をつけるかしなければなりません。  ただし、上記の説明はあくまで文法的な視点からのものです。実際に使われている状況を無視することはできません。そこで、ネット検索という便利なものを利用することは決して悪いことではありません。  しかし、ネット検索にはいろいろと問題があります。文字の括り方で検索数が変わってくることもあれば、結果の解釈の仕方において注意を要する場合があります。表面的な結果をすべて鵜呑みにはできない危険性を認識しなければいけないからです。  私の調べ方で「google」を検索すると下記のような件数がヒットします。 (1): "by HIV antibody test" → 19件 (2): "by an HIV antibody test" → 248件 (3): "by the HIV antibody test" → 21件 (4): "by HIV antibody tests" → 97件 http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%22by++HIV+antibody+test%22&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr= http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%22by+an+HIV+antibody+test%22&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr= http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%22by+the+HIV+antibody+test%22&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr= http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%22by++HIV+antibody+tests%22&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=  興味深いのは、冠詞をつけない"by HIV antibody test"で検索した場合には、その後に様々な語が続いている場合があることです。例えば「kits」、「results」、「couseling」などです。  すなわち、「by HIV antibody test <results>」のような表現では「by ... results」で「・・・の結果によると」という意味を表しています。  そして「HIV anitibody test」という部分は「results」にかかる形容詞のような働きをしているために冠詞をつける必要がないわけですが、ネット検索では探し手の意図に反して、このようなものも結果として表示されてしまうのです。  他にも、広告の見出しのような使い方をしているために 冠詞が除かれているケースもあります。ご存知のように新聞の記事の見出しでは冠詞などが省かれることは当り前のことです。  また、今回のケースではなかったのですが、調べ方(" "の括り方)によっては「HIV antibody test(ing)」がヒットすることもあるかもしれません。ネット検索の結果を盲信することが危険なことがお分かりになるのではないでしょうか。  このような偽物を見抜いてこちらが本当に望んでいる実例を探すためには、正しい文法的な知識と周到な心構えが必要です。私たちが一生懸命に英語の基礎を学習するのはこのためでもあるのだと思います。  さて、上記のような不適当な例を除くと、冠詞をつけない"by HIV antibody test"という表現が使われている実数は19件よりもっと少なくなります。  その中には間違って表記している例が混じっている可能性もあるでしょう。Native speakerだからといってすべての人が正しい英語を使っているわけではないことは英語を少し勉強したり、彼らと接触したことのある人にとっては衆知の事実です。  本題に戻りましょう。冠詞を用いた"by an HIV antibody test"を使用している数は248件です。文法的な視点で見ても実例という視点から見ても、結論は明らかではないでしょうか。  もしあなたがより正確な表現を心がけたいと思うのであれば、冠詞をつけて「by an HIV antibody test」とするか、または複数形にして「by HIV antibody tests」とするべきだと思います。  ご参考になれば・・・。

noname#91223
質問者

お礼

ありがとうございました。

noname#86553
noname#86553
回答No.6

No.5です。 参考図書の著者名が間違っていました。 大変失礼しました。 横井川康弘著 金芳堂→横井川泰弘著 金芳堂 また、 「冠詞ありの方でよいのではないでしょうか。」 の冠詞とは不定冠詞のことです。 よろしくお願いします。

noname#86553
noname#86553
回答No.5

下記の説明が参考になると思います。 1)by a disc method:「いくつかのディスク法があるが、そのうちのどれかによって」という気持ちを表している。 2)by disc methods:「いくつかのディスク法によって」のように限定の気持を表していない。その場合はtheを省略する。1)の例と意味はほとんど同じである。 3)by the disc methods:「いくつかの周知のディスク法があるがそれらと」のように限定する気持が前景に出ている。 医学論文英訳のテクニック(横井川康弘著 金芳堂) 以下はwebを眺めての私見ですので参考程度にしてください。 漠然としていてもよいのですが、発信者、受信者とも共通のイメージができ誤解はないだろうと判断した場合は冠詞なしで(論文のタイトル、項目の場合なども含める)、そういうことを特に発信者が思っていない場合には冠詞がつくのではないでしょうか。 anのつく場合は、実際にその場で実行したときで具体的にどのような方法かの説明不要の場合(hiv testは複数あるようです)の感じがします。 http://en.wikipedia.org/wiki/HIV_test 冠詞の問題では過去に回答したことがありますが、冠詞抜きの技術レポートを複数のネイティブのテクニカルライターに冠詞を復元してもらうと、異なる冠詞(無冠詞も含め)の箇所がでてきたという報告もあります。 またwebではhivではないですが、test名が同じで、あるところでは冠詞を入れ、あるところでは冠詞を抜いているという例もあります。 こういことをふまえると、前にどういう動詞をもってくるか等の前後関係や何を前後で強調したいのか等々で、冠詞の運用が異なる感じもします。 ちなみに今回の場合、仮に動詞に実行と関係するdetermine、detectをつけるとすれば、前後関係にもよりますが、冠詞ありの方でよいのではないでしょうか。 google(英語版)での検索 "detected by an hiv test 70件 "detected by the hiv test 11件 "detected by hiv test  0件 "determined by an hiv test 8件 "determined by the hiv test 1件 "determined by hiv test 2件 (testのあとのぶら下がりも含みます) 非英語圏からの発信もありますが、それを問題視するほどでないと思います。 冠詞は難しく、ある程度考えても分からなければ、それこそサイコロをふるような感じでつけて、可能ならネイティブの専門家か同等の方に見てもらうしかないと思っています。

noname#91223
質問者

お礼

興味深い逸話をありがとうございました。また、動詞をくっつけて検索してみるというのも参考になりました。

  • duosonic
  • ベストアンサー率51% (585/1140)
回答No.3

こんにちは。 1. 素人考えですが、多分 HIV antibody test にも血液検査?薬物反応検査?など、いくつか確立された方法があるのだと察します。これらのうちの特定の検査方法について書かれているのであれば by the HIV antibody test となるでしょうし、または「方法は問わず、HIV antibody test の一つの結果」というような話であれば、by an HIV antibody test といった言い方がされるのでしょう。 これらの場合、HIV antibody test は「抗体テスト(?)」という実態がある施術ですから、単に: ・Existence of HIV virus was confirmed by two separate HIV antibody tests. ・All the doctors are well convinced by the/these HIV antibody tests. 、、、という使い方をするのではないかと考えます。 2. by が付くと、無冠詞で「by sea /land /air ⇒ 方法・手段」を表し、同じように: ・The final results are sorted by score /by date /by location. 、、、で「~による区分」が表現されますから、どこかの大学で: ・Admissions by test /by recommendation /by donation. (入試で / 推薦で / 寄付金で) 、、、というような「(入学)手段・媒体によるカテゴリー分け」をしているかも知れませんね。 一方で test という名詞は: ・absence is a test of love 、、、という抽象的?感情的?事柄を指す場合でも、冠詞が付いて a test となるようです(出典:dictionary.com)。それだけ「一回一回の検査、一本一本のテスト」という意味合いが濃い基本的には「数えられるもの」なのでしょうから、実態がある施術であれば冠詞が付いてなお更のことかと考えます。 なので、よっぽど業界で無冠詞の言い回しが使われているということでなければ、by HIV antibody test よりは by an/the HIV antibody test と言った方が良いのだろうという気はしますね。 3. この例に限ったことはではないですが、ググってみたところで、よっぽどヒット数に極端な差がある場合以外、どういうケースでそう使われていて、それによってヒット数にどんな偏差が表れているのかまでは完全に把握できませんよね。もしかして人命に関わる?ようなヤバイ医療文書だとしたら、ヒット数をもって判断するのはどうかとは思いますが、いかがでしょう? ご参考までに。

noname#91223
質問者

お礼

参考になりました。ありがとうございました。

noname#202629
noname#202629
回答No.2

quote ARTICLES: SPECIAL RULES AND EXCEPTIONS 1) common expression without articles; In some common fixed expressions to do with place, time and movement, normally countable nouns are treated uncountable, without articles. Examples are: to school… ….. by day by car/bus/bicycle/plane/train/tube/boat by radio/phone/letter/mail unquote from Practical English Usage. 以上がbyに後に付く冠詞の取り扱いに付いての記述です。 質問のtestは含まれていないため、冠詞なしで使用してはいけない可能性があります。 イギリスを検索地域と定め: by test    46,200件 by a test   299,000件 by the test  272,000 件 by tests    14,900 件 by test usersのような複数系の単語を伴うケースをこの46,200件のby testから除外すると、件数はかなり少なくなると推測します。 http://www.google.com/search?as_q=&hl=ja&client=opera&rls=en&num=30&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&as_epq=by+test&as_oq=&as_eq=&lr=&cr=countryGB&as_ft=i&as_filetype=&as_qdr=all&as_occt=any&as_dt=i&as_sitesearch=&as_rights=&safe=images 同様に by HIV antibody test by a HIV antibody test by the HIV antibody test by HIV antibody tests として調べても同じような結果が得られるはずです。

noname#91223
質問者

お礼

ご回答ありがとうございまいた。

回答No.1

>冠詞がついていない方は「HIV antibody test」全体を固有名詞的に扱っており ということではありません。 一つには,test という語を countable と扱うかどうかということです。 「テストすること」という感覚が強ければ uncountable なのでしょうが,今回のように,HIV antibody で修飾されると,具体的な「テスト」として,an をつける方がいいと思います。 by HIV antibody test でもある程度ヒットするのは,by のせいでしょう。 on the telephone → by telephone on the train → by train のように,by の後は具体的なものより,手段として抽象的な uncountable が適しています。 後は,(HIV antibody test) results とか,(HIV antibody test) kits のように, HIV antibody test で形容詞的になり,複数名詞が続いているため,不定冠詞がついていないケースがあるようです。

noname#91223
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。不可算扱いか否かということですね。 ・HIV antibody で修飾されていると具体的なのでcoutable ・by の後だと抽象的なものが適しているからuncountable とする傾向があるということですが、今回の場合のように、両者の条件が併存している場合はどちらがより妥当でしょうか。

関連するQ&A

  • 冠詞のこと

    英会話また英作文で特に気になっていることがあります。 それは冠詞の使い分け。単複とも関係もあって益々分からなくなってしまいます。 例えば初めて出てくるものならa、又はan、二度目以降なら the。この辺は混乱しませんが、山には無冠詞だけど 山脈なら定冠詞。それから固有名詞(人名とか)は無冠詞 でも、たった一つしかないもの(天体とか)は定冠詞。 なんで?人名だって一人しかいないのに・・・ こう考えていると混乱してしまいます。 何かすっきり整理できるようにするにはどうすればいいのでしょうか?

  • 不定冠詞の付け方。

    『サッカーは、面白い(わくわくする)スポーツです。』を英訳すると 『Soccer is an exciting sport.』と、なると思うのですが・・・。  でも疑問が残ります。 上の英文の場合、Soccerには冠詞がありません。『サッカーというもの』と捉えて、サッカーを抽象名詞と見ているからです。ところが、an exciting sport は、数えられるもの(単数形)と捉えています。これでは、不可算名詞=可算名詞 となって矛盾をきたします。 『Soccer is exciting sport.』 と表現するのが正解なんでしょうか?どうも納得いきません。文法的な説明を是非いただきたいですし、実際アメリカ人はどう表現しているのかも知りたいです。よろしくお願いいたします。

  • 冠詞を付けるか付けないか?

    NHKテレビ「新感覚・キーワードで英会話」のホームページ゛に毎回テストが掲載されます。 http://www.nhk.or.jp/shinkankaku/flash.html 今回GET,HAVEのテストで冠詞の使い方が解りません。 (1)She got (A/an A) on her final exam. (2)I had (good/a good) time talking with them. 質問: (1)[an A]が正解という根拠は、A,B,C..のうちの一つという考えでよろしいでしょうか? (2)[a good time]が正解だという根拠は、「ひと時の良い時間」という考えでよろしいでしょうか? 抽象名詞への冠詞を理解したいのですが、難しいようです。何度も同じような質問を繰る返し、理解を深めたいと思います。よろしくお願いいたします。以上

  • by +交通手段について。修飾語付きで冠詞など。

    ウィズダム英和第二版のbyには 交通手段を表す名詞は通例無冠詞だが、具体的に修飾語が付く場合は冠詞が必要 とありました。例文として by the tour [shuttle] bus ツアー[シャトル]バスで が挙げられていました。またネットで by my new bike で検索すると結構ヒットします。なので名詞の前に修飾語が付くと、冠詞でも 所有格でもいいのだと思います。ここで思ったのですが、上のウィズダムの説明に あるように「修飾語」ですが、名詞の前ではなく、後ろにof句などや関係詞が付く 場合はどうなんでしょうか? ~by the car which I have. ~by your bike I found yesterday. ~by the bus of this city. ~by his car under this tree. などは文法的に問題ないのでしょうか?大丈夫な感じも自分ではしていますが 自信がもてません。ネットで調べてもそこまで言及しているのが見当たりません。 実際に使ってもいい表現なのかどうかとプラスちょっとした解説があると 更に納得ができ、ありがたいです。 よろしくお願いします。

  • theとa(an)の違いは?

    最近英会話を習い始めました。まだ始めたばかりで初心者レベルです。 不定冠詞についてうまく理解出来ないので、英語に詳しい方または英会話に慣れた方の回答をお待ちしております。 以下が私の頭の中で理解した物での質問です。 不定冠詞とは『数えられる普通名詞の単数形』に付くaとan。固有名詞には付かない。 と、教わりました。では『コンサート』や『ミュージカル』は普通名詞ですが… When is the concert? ↑に不定冠詞が使われ無いのは何故でしょうか?? When is a concert? ↑というのは間違いなんでしょうか? theとa(an)の違いがわかりません。それとも『コンサート』や『ミュージカル』は固有名詞なのでしょうか…??

  • I'll give yur car a look and see ............

    NHKラジオ英会話講座、巻末の和文英訳より 問題:修理できるかどうか、君の車見てみるよ。 答え:I'll give your car a look and see if I can fix it. (質問) [look]は名詞として辞書に載っていますが、[see]は名詞は記載されていません。 (1)不定冠詞(a)を付ける事で動詞を名詞化した考えていいのでしょうか? (2)辞書に名詞と記載されていなくても、動詞に不定冠詞(a)を付けて名詞を作っても、いかなる場合でも許されますか? (3)動詞に定冠詞(the)を付けて名詞化することがありますか? 他に参考になる類似した表現があれば教えていただければ・・ よろしくお願いいたします。  以上

  • theの付ける必要性

    I want to travel around the world some day. My parents traveled around Europe by train for a month. この二つの文なんですが、上はworldに定冠詞のtheが付いていて したのEuropeには冠詞が付いていません。 これってEuropeは固有名詞だからですか?詳しく教えて下さいm(_ _)m

  • カテゴリーと外延と冠詞の関係について

    外延とは辞書の定義によれば、概念が適用される事物の集合のことです。外延はカテゴリーの成員(タイプの実例)のことです。又、外延は漠然としたものではなく具体的なものです。それを実体(実物)と呼んでおきます。今回の議論においては、抽象的なものに見えても、言語使用者に具体的な影響を及ぼすものであれば実体であると見なします。それは空想の産物であっても構いません。結局、実体でないのはカテゴリーのみという考え方で議論を行います。  今回の質問は外延と冠詞の関係がどのようなものかということですが、これからこの件について説明を始めます。おかしいと思われることがあればご指摘をお願いします。今回の投稿における例文は辞書の記述を利用したもの以外は自作のものです。ネイティブチェックも受けていません。  外延と冠詞の関係について、物質名詞(water)、抽象名詞(love)、固有名詞(John Smith)、普通名詞(lion)について見ていきます。今回の議論においては形容詞1語が付加された形は扱いません。どうしても限定語句が必要な場合は前置詞句又は関係詞節を使います。 waterという概念に対応する外延はたくさんありますが、そのうちの冠詞と関係するケースを挙げてみます(無冠詞も含みます)。--- water (実体としての不定量の水), some water (実体としての一定量の水), the water (実体としての特定の量の水), a water (空間的にひとまとまりと見なされる水の集まり-すなわち湖-可算名詞用法) ---ここで使われたsomeは具体的な量を示さず、単に一定量を表すしるし(不可算名詞につく冠詞)のようなものです。フランス語の部分冠詞に相当するものです。 カテゴリー用法の例文を挙げておきます。Water is a clear pure liquid. 同じようにloveの外延を挙げてみます。--- love (実体としての不定量の愛) 、I felt love for her.と言う時、なにがしかの愛を現実に感じているので実体と言えます(目に見えなかったり触れることができなかったりするものは実体ではないとする見方は、ここでは採用しません)。他の外延としてはa love (可算名詞用法)がありますが限定語を伴います。例えばa love of artとか。他にthe love she lostなど。some loveという言い方もあります(一定量の愛情ですが、もちろん実体です)。カテゴリー用法の例文です。Love is strong affection for another arising out of kinship or personal ties. (Merriam-Webster) John Smithの場合外延は2通り考えられます。John Smith をある文化環境における唯一の人物ととらえると、固有名詞用法です。外延はJohn Smith一人だけです。一方、文化環境による属性の違いを考慮しない場合は、外延にJohn Smithが多数いることになりますが、属性として「John Smithという名の人」だけを持ちます。これが普通名詞用法です。その場合、外延は{a John Smith, a John Smith, a John Smith ----}という集合です。 カテゴリー用法は両用法において共通のものになります。例えばJohn Smith is (a commonly-used noun demonstrating) a male person in English speaking countries. とか、My uncle's name is John Smith, not Joe Biden. を挙げておきます。カテゴリー用法は両用法において共通のものであるとする私の説が正しいかどうかと、上に挙げたカテゴリー用法の例文が適切なものかご意見を伺いたいと思います。  なお、some John smithは使えません。waterやloveと違って、カテゴリー全体のうちの部分を言い表せないからです。 限定語のつかないthe John Smithも使えません。John Smithは唯一の実物を指し示す名詞であると言語共同体によって承認されているので、これ以上そのような性質を持つもの(定冠詞)を付与することはできません。よって、"You said you saw John Smith at the station a few minutes ago, but he / John Smith is here now". において、he / John Smithの代わりにthe John Smithを使うことはできません。 The John Smith I talked with today was not the John Smith I met 10 years ago. においては、John Smith は普通名詞として表現されています。2人のJohn Smithが同一人物である場合と、別人である場合とが考えられますが、いずれにしても、文中のtheには指し示す働きはありません。単に、特定のものであることを示しているだけです。 普通名詞(lion)について見ていきます。 野生動物であるライオンの概念は無冠詞のlionです。その外延で、冠詞がつき、かつ限定語がつかないものはa lion, the lion, the lionsです。冠詞がつかないものとしてlionsがあります。 ところが、ライオンのカテゴリーを表すものは無冠詞のlionではなく、a lion, the lion, lions, the lionsです。ということは、概念であるlionに対応する外延としてのa lion, the lion, lions, the lionsが拡張用法的にカテゴリーを表していることになります。おそらく、定冠詞と不定冠詞が登場して以降、数えられるものには(たとえカテゴリーであっても)冠詞をつけるべきだと考えられたのだろうと思います。そうなると、外延のa lion, the lion, lions, the lionsを使ってカテゴリーを表すしかなかったのだろうと推測されます。 もちろん、もともと外延として使われるものなので、よほどの文脈的な支えがなければカテゴリーを表すことはないはずです。 a lionは一頭一頭の個別のライオンを表すので、カテゴリーを表現する際には、どのライオンにも共通する基本的・本質的性質を表すことにしたものと思われます。A lion is a large wild animal of the cat family with yellowish-brown fur. (Cambridge Dic.) また、the lionは唯一のものを指すので、(ライオン族の持つ典型的な属性を備えた)ライオン族の代表を表すことにしたのではないかと思います。a lionと違って抽象的な表現です。 冠詞の解説書には、ライオン族の代表つまり唯一のものを指すからtheがつくという言い方がなされていますが、実際はその逆だったのではないかと思います。つまり、もともとthe lionをカテゴリーを表すために使おうという意図があって、定冠詞を使うからには唯一のもの、すなわちライオン族という一つの種族-を指すしかないという考えだったのではないかと思います。この考えはいかがでしょうか。The lion is a wild animal that preys on the zebra. というふうに上位カテゴリー(ここではwild animal)が明示されている方が、分類学上の種族を表しやすいと思います。   lionsも無冠詞lionの外延でありながらカテゴリーを表します。カテゴリー表現として一番よく使われるものはこれです。lionsはsome lionsと違って数量的には不定のものですが、カテゴリー表現として使われる時は不定であってもかなりの多数集団を表します。実物のイメージを残しています。基本的・本質的性質に留まらず、ライオン族の属性や状況を一般的に表すには、単数より複数の方が安心感が得られたのではないかと思います。Today lions are found in Africa and northwestern India. the lionsは外延ですが、「そのライオンたち」という集団を種族全体にまで広げた時に使われます。種族全体を表すので一応カテゴリー表現であると言えますが、実物のイメージも残しています。Some zoologists say the lions will die out by the beginning of the next century. 以上ですが、記述におかしな点はありませんでしたでしょうか。議論の前半は、物質名詞、抽象名詞、固有名詞、普通名詞について外延と冠詞の関係を俯瞰しました。後半では、普通名詞のカテゴリー用法について考察しました。

  • 冠詞の発達と言語意識の変遷について

    冠詞について長年学んできた者です。基礎的なことはおおむね理解できているように思うのですが、基礎の基礎の部分で私の理解が妥当なものか確認したいと思います。確認事項は冠詞の具体的な用法についてではなく、無冠詞・定冠詞・不定冠詞が言語使用者の生活や考え方とどのような関わりを持ったかについてです。 冠詞の発生以前の状況から考察を試みますが、参考文献として、英語の発達や歴史についての文献5冊とChristophersonによる研究書(The Articles)を利用しました。歴史的考証以外に推論が必要な個所においては私独自の見解を前面に出しました。 当然のことですが、英語の発達は直線的かつ不可逆的なものではありません。でも、今回の議論においては論理的整合性を重視したいので、実際の使用における揺り戻しや複線的な発達や地域差については度外視することにします。また当然のことながら、冠詞が付属する名詞と、名詞が組み込まれる文についても分析を行いますが、冠詞との関わりが薄い事柄に関してはほとんど触れることはありません。記述に使用する英語は現代英語で使われているものとします。おかしいと思うことがあればご指摘をお願いします。 まず言葉の発生からです。最初に登場した言葉が<モノ>を名づけることによって発生したことは確実だと思われます。<動き>を表す語はその多くが身振りによって表現可能だったはずですから、<モノ>の名より登場が遅れたはずです。  最初に登場した名詞が固有名か普通名かはわかりませんが(今回の議論では、固有名の考察は割愛します)、例えば"Dinosaur."だったと仮定します。突然発せられたこの言葉に、周囲の者は驚いたり、茫然自失したり、勇敢に立ち向かおうとしたりといった反応が続いたと思われます。  この時のdinosaurという言葉は現代の我々には想像もつかぬイメージ喚起力を持っていたと思われます。その力をここで言霊(ことだま)と名づけておきます。その力は内在するものでありながら、その発現には、発話者の心情と発話状況の切迫という要因も加わっていたはずです。恐らく言葉の発生期においては、言葉はそうした特別の状況において言霊的なものを宿していたと思われます。 もちろん、名づけには、何かを知らせるだけでなく、その名の指し示すものを記憶に残したいとする発話者の意図もあったはずです。 そのうち<動き>を表す語が登場し、ついで性質を表す語が登場したものと推測されます。各種の語が登場するのと前後して文が登場したのではないかと思います(このあたりの事情に関しては自信がありません)。文の登場の契機は、一定のまとまりを持つ考え・意見・心象風景を言葉を介して正確に伝えることだったと思います。  当然のことながら、文中に収められたdinosaurは言霊の持つ力を減じます。言霊は発話者の心の中のイメージを心情と共に外部に放つものですが、(私が思うに)文中に収められることによって、他の言葉と協働することに力をそがれるからです。  でも、それはそれでいいことです。というのは、受け止める言葉が言霊を持つものばかりだと聞く者が疲れます。それに、文化の発達に伴って、集団内での言葉のやりとりに正確さと有用性が求められるようになっていったはずです。 この段階では言霊は、例えば1語だけの"Dinosaur"以外に次のような形でも言い表されます。 "I see dinosaur. Run away." 1語だけの時より言霊の力は弱いものになっています。 そのうち、人間集団の規模が大きくなり複雑化するにつれ、コミュニケーションの円滑化が必要とされるようになりました。そうした観点から、普通名に対して特定の一つのものを指示する必要が生まれ、指示詞が登場しました。さらに、それから分化・発達して定冠詞が生まれました。定冠詞は指示詞のような直接指示を行わず、間接的な指示を行うものです。それによって、聞き手が見聞きしている場所と時以外でも<モノ>の特定ができるようになりました。 ただし、何かを指し示すということは、指し示されるものが外延的なもの、すなわち時間と空間において制約されるものだということです。これは言霊とは相反するものです。言霊にはそのような制約はありませんから。 言霊が宿るのは心の中の言葉、すなわち概念の中です。概念は心の中にあるものなので個別のものとして他の概念から切り離すことができません。当然のことながら、発話者とも切り離すことができません。  それが、文中で使われ、指し示す働きを持つ指示詞や定冠詞と共に使われる時、時間的・空間的制約が生まれ、同時に(概念としての性質を喪ったため)発話者との間に隔たりが生まれました。人間が言葉とのからみで孤独になった瞬間です。この孤独は他人だけでなく他者全体に対するものです。  もちろん完全な孤独ではありません。これまで通り、文中での概念の使用は可能です。又、 ある特定のものを指示することは、話者はそのものに対して密接な関係を持つわけですから、一定の結びつきが確保されていると言えます。Christophersonによれば、その関係は親密性を伴うものだったそうです(ちなみに彼の師であるJespersenは定冠詞の働きを親密性という観点でとらえました)。  なお、定冠詞の機能が限定の場合は、話者と指示物との間に、間接指示の場合ほどの密接な関係は生まれません。 そのうち、普通名のうちで数えられるものと数えられないものの区別の必要性が増大し、数えられるものを表す指標として不定冠詞が生まれるわけですが、その前段階で登場したのが数です。 数が何のために生み出されたかについてですが、私自身の見解では、おそらく所有物(羊・奴隷・使用人・臣下とか)をたくさん抱えていた者が管理の必要に迫られたためと思います。その結果、数字と数のシステムが作られたわけですが、さらに、管理の都合上、数えられるものと数えられないものの区別が必要とされるようになってきたと思われます。例えば、数えられるslaveと数えられないoilを同類のものと見なすことは困難です。 そこで、言葉の管理システムである言語体系において、数えられるものを表す指標が必要になりました。それが- s -でした。これは何かが2つ以上(more than one)存在することを表すものでした。ところが、これだとslavesが一つだけで存在する時slaveとなり、数えられないものであるoilと同じ形を取ることになります。そこで、両者を形態面で区別するために、数えられるものが一つだけで存在する時の標識が必要とされたものと推測されます。 ここに登場したのが、一つを表すoneから派生したa(n)-不定冠詞-です。定冠詞が空間的・時間的な制約を持ち込むものだったのに対して、不定冠詞はその制約を一つのまとまりのあるもの(数えられるもの)として示すことになりました。この時点で、不定冠詞登場以前に可算・不可算名詞の双方を表していた無冠詞形は大幅に役割を縮小させました。 この時点で、不定冠詞は聞き手に対して、名詞が可算のものであるという情報を与えることになりました。  不定冠詞をつけられた<モノ>に対して、人間は、無冠詞名詞が持つ他者との密接な結びつきも、定冠詞名詞が持つ<モノ>との親密な関わりも持てなくなりました。この時点で、人間は<モノ(他者一般も含みます)>との関わりにおいて言葉を介した有機的なつながりを大きく損なってしまいました。同時に、発話者は聞き手とのつながりも喪いました。言葉における孤独がさらに深まったわけです。もちろん、先ほども言ったように100%の孤独ではありません。 ところで、定冠詞は聞き手に何かが唯一特定可能なものであることを示す働きを持っていましたが、その特定可能なものは情報伝達という観点から見ると既知情報を表します。でも、ある情報が既知情報になるためには、その前段階において、その情報は聞き手にとって新情報だったはずです。次の例に見られるように、不定冠詞は聞き手に何かの情報を新情報として与える働きを持っていることになります。 "A dinosaurs is rushing towards us. Run away. Hurry up! Can't you see the dinosaur?" 言霊だった"Dinosar."は異なる働きを持つ2種類の情報a dinosaursとthe dinosaurになってしまいました。言霊から情報へという変遷が完成したわけです。 別の例を挙げます。a motherは<私>と関わりのない母親です。the motherは<私>がこういうものだろうと了解している母親です(知り合いかも知れません)。theの代わりにmyを使えば<私>とのつながりを表明できます。φmotherは<私>ともともとつながりのある母親です。 この時点で<モノ>を表す言葉は、その働きの大半において、単なる情報の伝達と蓄積を行うものになってしまいました。情報は相手に何かを使える際に時間と空間(いつ・どこで)という形式を伴ったものです。。話者も聞き手もそうした情報を客観的に(自分と切り離されたものとして)扱うことができるようになりました。 字数の制約でここまでにします。この後、<動き>を表す語の働きの変遷や、冠詞や限定詞つきの名詞と無冠詞名詞との交流の話とかが続きます。

  • 文法問題を教えてください

    ☆次に挙げる物質名詞を数える際の単位として適切な言い方を選択肢から選びなさい。 1.salt (1)an act of... (2)a can of... (3)a cake of... (4)a pinch of... (5)a trail of... 2.soap (1)an act of... (2)a can of... (3)a cake of... (4)a pinch of... (5)a trail of... 3.oil (1)an act of... (2)a can of... (3)a cake of... (4)a pinch of... (5)a trail of... 4.dust (1)an act of... (2)a can of... (3)a cake of... (4)a pinch of... (5)a trail of... 5.kindoness (1)an act of... (2)a can of... (3)a cake of... (4)a pinch of... (5)a trail of... ☆( )の名詞句の用法として、それぞれの選択肢のどの説明が最も適切か。 1.I've had (so many kindnesses) show to me by the faculty. (1)学問の名前を複数扱いする用法 (2)固有名詞に不定冠詞を付ける用法 (3)集合名詞の複数扱い (4)抽象名詞の普通名詞化 (5)普通名詞の総称的用法 2.(The jury) are considering thier verdict. (1)学問の名前を複数扱いする用法 (2)固有名詞に不定冠詞を付ける用法 (3)集合名詞の複数扱い (4)抽象名詞の普通名詞化 (5)普通名詞の総称的用法 3.(A Mr. Borg) telephoed. (1)学問の名前を複数扱いする用法 (2)固有名詞に不定冠詞を付ける用法 (3)集合名詞の複数扱い (4)抽象名詞の普通名詞化 (5)普通名詞の総称的用法 4.Some parents believe (a boy) must learn to stand up and fight like a man. (1)学問の名前を複数扱いする用法 (2)固有名詞に不定冠詞を付ける用法 (3)集合名詞の複数扱い (4)抽象名詞の普通名詞化 (5)普通名詞の総称的用法 5.What are your (politics)? (1)学問の名前を複数扱いする用法 (2)固有名詞に不定冠詞を付ける用法 (3)集合名詞の複数扱い (4)抽象名詞の普通名詞化 (5)普通名詞の総称的用法 以上です。よろしくおねがいします。