知的財産権取引と知財戦略・研究開発コンサルティングについて

このQ&Aのポイント
  • 弁理士資格の取得を目指して勉強をしています。資格取得後は、弁理士としてのキャリアを積むために特許事務所に入所し、まずは弁理士としての基本業務を一通り身につけたいと考えています。
  • 将来的には、技術移転や知的財産権の取引、企業や大学で研究開発を進める上での制度設計や知財戦略に関するコンサルティングといった仕事に携わりたいと考えています。
  • 具体的なアクションとしては、1.弁理士の基本業務を習得するために特許事務所への入所、2.キャリアパスを実現するための具体的な方法、3.必要な能力と望ましい経験、4.他の考えられるキャリアパスがあります。勉強のモチベーションアップのために、これらの情報を教えて欲しいです。
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知的財産権取引と知財戦略・研究開発コンサルティングについて

現在、弁理士資格の取得を目指して勉強をしています。 資格取得後は、弁理士としてのキャリアを積むために特許事務所に入所し、まずは弁理士としての基本業務を一通り身につけたいと考えています。しかし、クライアントからの出願依頼に基づいて、明細書の執筆などを機械的にこなすだけの弁理士で終わりたくはありません。将来的には、より幅広い活躍ができそうなやりがいのある仕事に就きたいと思っています。 具体的には、技術移転や知的財産権の取引、企業や大学で研究開発を進める上での制度設計や知財戦略に関するコンサルティングといった仕事に携わりたいと考えています。大学院で博士号(工学)を取った経緯があるため、アカデミックな分野には詳しく、特に専門の分野に関しては広く人脈もあります。 しかし、進むべき方向のイメージとキャリアプランに関するキーワードはあるものの、具体的なアクションとしてどういう可能性があるのかがよく分かりません。 そこで、 1.弁理士の基本業務を習得するために、まず適当な特許事務所に入所することについての是非 2.上記キャリアパスを実現するために考えられる具体的な方法(例えば、こんな会社でこんな仕事ができる等、望ましい会社や環境など) 3.そのために必要と思われる具体的な能力と望ましい経験 4.その他にも考えられるキャリアパス について教えてくださいませんでしょうか。 徐々に、弁理士試験の勉強も大詰めを迎えてきた感じがするこの頃です。勉強のモチベーションアップのために、ぜひご教示くださると嬉しいです。よろしくお願い致します。

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  • sabidnsk
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回答No.1

当方は戦略コンサルタントでして、化学修士で大学院時代にバイオのベンチャーキャピタルにてアルバイトの経験があります。 1.弁理士の基本業務を習得するために、まず適当な特許事務所に入所することについての是非 大学院時代の友人がトップクラス(といわれる)特許事務所で働いていますが、外資系メーカーを中心とした出願依頼の処理しか行っていません。ですので、知財業務の現場を知る、顧客ニーズを知る、という意味で短期的な経験は非常に有効ですが、1,2年で次の道を探されるのが良いと思います。 2.上記キャリアパスを実現するために考えられる具体的な方法(例えば、こんな会社でこんな仕事ができる等、望ましい会社や環境など) キヤノンをはじめ、知財でトップクラスといわれるハイテクメーカーで最も重視されることは相手から有利な条件を引き出したり、クロスライセンスに持ち込むなどの交渉力です。ですので、ご希望の仕事のイメージとは異なります。 また、その他の企業の知財部は、弁理士の友人いわく超大手であっても地味な間接部門でパワーが無く、主に特許関係の定型的作業を行うケースが多いようで、これもまたkotatsuCatさんのご希望される仕事ではないと思います。 当方の経験では、kotatsuCatさんに向いている、ぜひチャレンジしていただきたいと思うお仕事は3つです。 (1)技術戦略コンサルティング 日本の製造業は途上国の発展により、安価な労働力、高度な生産技術で低価格高品質製品を生産・販売するビジネスモデルは限界に達し、自社の強みの再確認と強みを中心にした新たな戦略構築が求められています。しかしながら、技術を理解し、戦略を立案できる人材は企業には限りなく0ですし、社外のプロフェッショナルはほとんどいません。当方も機械や機能性素材など技術が重視される領域での事業戦略立案に従事したことがありますが、知識の障壁が高く難しかったです。実際にこの手の案件ニーズは多く、また他社と競争となることはまれです。 この手のコンサルティングに強いコンサルティング会社にお勤めになるのは非常に大きな可能性を秘めていると思います。このあたりに特化した企業として、ネット関係のパブリッシングで著名な梅田望夫さんも一時在籍された戦略コンサルティング会社アーサーDリトル社や、同社OBの古田健二さんという方が立ち上げたフュージョン&イノベーションという会社などがあります。(古田さんの著書『第五世代のテクノロジーマネジメント』という著書をご参照ください。kotatsuCatさんがご希望される業務に近いイメージと思います。) 野村総研などのシンクタンクでも近いことを行っていますがビジネスアイデアを考えるよりも調査中心であったり、知財関連のITツール販売に持ち込むといったあたりの色が強くなる傾向にあると思います。 (2)ベンチャーキャピタル ナノテクやバイオなどを中心にテクノロジーベンチャーに投資するベンチャーキャピタルでは(投資に値するかどうかの)技術の目利き、特許の保護、成長戦略立案、人材の目利き・コネ といったところをもつ人材が求められており、kotatsuCatさんのノウハウが生かせると思います。 (3)知財マッチングビジネス(?) 海外では様々な企業と契約し、契約企業間の技術をマッチングさせて新規ビジネスのプランを考え、さらに経営者人材確保・資金調達・会社立上げなどを一貫してサポートするようなビジネスが進んでいます。アジアでもシンガポールに欧米系の企業が少し前に進出しています。 日本では大学などが少し行っていますが、レベルが低く、(技術そのものも、TLOも)今後は日本にこのような企業が進出してくると思います。 3.そのために必要と思われる具体的な能力と望ましい経験 上記の3つのビジネスに共通して必要となる能力はビジネスノウハウです。また、理系高学歴の方は一般にコミュニケーション力が低い傾向にあり、また英語でのコミュニケーション力の強化も必要です。外資に強い知財事務所で知財ノウハウ、コミュニケーション力を学び、その上で技術系に強いコンサル業に転職してビジネスノウハウを蓄積されると良いと思います。その上でベンチャーキャピタルやその他のビジネスに転職すると良いと思います。 ぜひ、日本の将来を左右するようなスケールの大きなお仕事に従事されることを願っております。

kotatsuCat
質問者

お礼

すばらしい回答をありがとうございます。 私が知りたかったことにドンピシャリの内容でした。 ご紹介くださった本はぜひ読んでみたいと思います。 あとは、弁理士試験に合格するだけです。がんばって勉強して、必ず合格したいと思います。 お忙しいところを、本当にありがとうございました。

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