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コロイドの塩析
よろしくお願いいたします。 コロイドの塩析も凝析も中和により沈殿する。 塩析の際は水分子に覆われているため多量に必要という理解でよろしいでしょうか。 そこで疑問が生じるのですがなぜ、電解質を入れるとコロイド周囲の水が離れるのでしょうか? また、塩析と凝析を混同しそうになります。混同しないための記憶の強化につながる お話なども聞けたら幸いです。 ご教授よろしくお願いいたします。
- remonpakira
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凝析は主として疎水コロイドに対して使われる言葉で、少量の塩類を加えただけで簡単にコロイドではなくなるというニュアンスになると思います。 それに対して、塩析は主として親水コロイドに対して使われる言葉で、多量の塩類を加えることによって、いわば力技でコロイドを分離していると思います。 したがって、『塩析の際は水分子に覆われているため多量に必要という理解でよろしいでしょうか。』という理解は、感覚的には正しいと思います。 疎水コロイドは、電気的な反発力でコロイド状態を保っていることが多いので、それを電気的な意味で中和すれば簡単に分離します。 それに対して親水コロイドは親水性の原子団や水分子に囲まれているために、水との親和力が高いと言えるでしょう。 電解質を入れると、水溶液部分とコロイド粒子の周辺(の水)では塩類の濃度に差が出ます。それを多少なりとも均一にするためにコロイドの水分子が離れて、水溶液を希釈するように作用するとも言えるでしょうし、逆に塩類がコロイド粒子の周囲にも入り込もうとし、それが水分子から親水コロイドを引き離すように作用するとも言えるでしょう。 物理化学的な説明としては必ずしも正しくないかもしれませんが、大雑把な話としては上記のようになると思います。
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凝析はコロイドにしか使われない言葉で「広辞苑」(第六版)によると「凝結」とも呼ばれます。 wikiによると、塩析との差は明確でないですね。↓ 「凝析(ぎょうせき、Coagulation)は、分散質粒子同士が吸着集合して沈降する現象であり、イオン性物質(塩)により引き起こされる凝析は「塩析(えんせき、salting out)」と呼ばれる。一般に分散質粒子の表面は電荷が存在しており、同種の粒子には同種の電荷が存在する為に粒子質量が小さい場合は、分子間力よりも表面電荷の斥力が大となる為、粒子の凝集が妨げられ分散系は安定化する。また、親水コロイドの場合疎水コロイド同様に表面電荷を持つとともに水和により多数の水分子が配位している為にさらに安定化している。保護コロイドのように表面電荷にたんぱく質等が吸着してたんぱく質の表面電荷によりさらに安定化している場合もある。分散系にイオン性物質を加えると、表面電荷にイオンが吸着することで表面電荷が中和されるので、分子間力による凝集作用を増強する。親水コロイドや保護コロイドは保護層を形成している水和している水やたんぱく質などに塩やエタノールが吸着して分散質表面から引き剥がしてから表面電荷が中和されるので、より大量の凝析・塩析物質を添加する必要がある。各種ゾルに対するイオンの凝結能力(臨界ミセル濃度の逆数)で測定すると、 陰イオン クエン酸塩 > 酒石酸塩 > 硫酸塩 > 酢酸塩 > 塩化物(Cl-) > 硝酸塩 > 塩素酸塩 陽イオン(あまり明確ではない) Li+ > Na+ > K+ の順に凝結能力が高い。この性質は1888年に発見したF・ホフマイスターにちなんで、ホフマイスター系列(ホフマイスターけいれつ、Hofmeister's series)と呼ばれる。タンパク質は表面電荷(イオン性の側鎖)の量と分布とによって沈殿が起こるイオン濃度が異なるため、塩析はタンパク質の分離・粗精製の手段として用いられる。」
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ご回答ありがとうございました
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