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源氏物語はどっちがいいのでしょうか?

LN-TFの回答

  • LN-TF
  • ベストアンサー率53% (320/596)
回答No.5

既に幾つか回答があがっていますが、「源氏物語」の現代語訳はその二つだけではなく、記者は他のをお勧めしています。 与謝野晶子訳…角川文庫(最近迄は3冊本だったが、改版して5-6冊本になった。旧いものは6冊本もある)切れ味の良い解り易い文章で自身も国文学の造詣が深いので信頼がおける。難点は和歌がそのまま書いてあるので和歌の意味をとるのが大変。台本は当時の湖月抄本か。 谷崎潤一郎訳…中央公論社(文庫もあり)当時の国文学者の山田孝雄博士らの校閲を受けているので信頼がおける。戦前の最初の版は「和歌講義」として和歌は別扱いだったが新訳からはそれぞれに組み入れられた。晩年に新々訳を出した。難点は文章が重く、現代的ではないことでしょうか……実はそれだけ源氏の世界を表現しているともいえるのですが…。台本は湖月本が主体。 今泉忠義訳…講談社学術文庫(元20冊、改版7冊)近代的の口語訳。もともと桜楓社から本文編(原文校訂版)、語法編と共に出版する積もりで出されたものなので原文に忠実の訳となっている。和歌も簡単の説明が付いている。記者のお勧め。難点は所謂古文の口語訳的なところがある事でしょうか。台本は首書(かしらがき)本系、前掲湖月抄本と細かい違いがある。 玉上琢弥訳…角川文庫。独立して読める事も狙った訳。現在はソフィア文庫。台本は定家本が存在する部分は定家本、存在せない部分は適宜同系統の他本による。 円地文子訳…新潮文庫。可也の創作的な加筆があるとの定評で、逆にそれが円地解釈となっているのですが、原文に忠実とは云えません。 以上ですので、記者のお勧めは与謝野訳+今泉訳です。 ご質問者のご質問とは違った回答になりましたが、「原文に忠実」と云う観点からだと以上になります。

haruemonn
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 詳しい解説ありがとうございました。 しかし、奥深いですね、源氏物語って。 ありがとうございました。

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