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ペニシリンの効果

ペニシリン系の薬は細胞壁合成を阻害するため菌の増殖を抑えるのだと習いました。しかし、調べて見るとペニシリンの中でも、グラム陰性球菌には効果があっても陰性桿菌には効果がないものもあるそうです。細胞壁の薄い陰性菌全体に効かないのならわかりますが・・・。この場合での、球菌と桿菌との違いはなぜ生じるのでしょうか? それとも、細胞壁の厚さとは無関係なのでしょうか?

みんなの回答

  • rei00
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回答No.3

rei00 です。  生物が御専門(?)の suiran さんの回答を拝見して,あわてて先の成書をめくり直してみました。と,セフェム系抗生物質の所に,次の様な記載を見付けました。  第1世代のセフェム系抗生物質に関する記載に『また,緑膿菌の外膜を通過しにくい』。  第2世代のセフェム系抗生物質に関する記載に『グラム陰性菌の外膜透過性も改善されている』。  また,半合成ペニシリンに関する記載によると,半合成ペニシリンは4群に分けられ,その中に「グラム陽性菌および緑膿菌,変形菌を除くグラム陰性菌に有効」,「緑膿菌,変形菌を含むグラム陰性桿菌に有効」の2群があります。  これから考えると,suiran さん御指摘の「膜透過性の違い」も関係している様に思えますね(こっちがメインかな? 自信まったくなし)。

noname#29428
noname#29428
回答No.2

この質問に,何方が答えるのかなと思っておました。やはり,rei00さんでしたね。 rei00さんの回答でほぼ良いのではと思います。 しかし,私の知識では, 「グラム陰性菌の中で,外膜がリポ多糖類によって構成されているものは,ペニシリンが通過できないために作用しない。」 と教わったような気がするのですが,ホームページ等調べても解りませんでした。もう少し探してみます。 ほとんど参考になりませんが

  • rei00
  • ベストアンサー率50% (1133/2260)
回答No.1

> ペニシリン系の薬は細胞壁合成を阻害するため菌の増殖を抑える  その通りですが,もう少し詳しいメカニズムや細胞壁の生合成については習わなかったでしょうか。抗生物質関係の教科書には出ているかと思いますので,図書ででも探してみて下さい。  例えば,「微生物薬品化学 改訂第2版」(上野芳夫・大村 智 編集,南江堂)には次の様な事が書かれています。  ペニシリンは,細胞壁の主要構成成分であるペプチドグリカンの生合成の最終段階で働く peptidoglycan transpeptidase や DAla carboxypeptidase に結合して活性を阻害します。  このようなペニシリンが結合する細胞壁生合成に関連するタンパク質(PBP)は数種類(上記の成書では7種類)存在し,それらの PBP に対する作用が個々の化合物によって異なるそうです。また,その中の PBP-2 が桿菌状の形成に必要な酵素だそうです。  つまり,同じペニシリン系の薬でも,結合するタンパク質が異なるためにお書きの様な違いが生じると考えられます。

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