• ベストアンサー

log(coth(x))dxの区間 0≦x<∞の定積分 

皆さんよろしくお願いいたします。 ∫log( coth(x) )dx (積分区間0≦x<∞、logは10を底とする常用対数) この積分が解けなくて四苦八苦しております。 t=coth(x)と置いて、置換積分すると自信がありませんが、 積分範囲が発散するように思います。 何か良い方法があればご教示いただきたくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.5

常用対数と自然対数は定数倍の違いでしかありませんから, 以下自然対数を Ln と書いて (小文字のエルにすると数字のイチと区別しづらくなるので) (1)  Ln(coth(x)) の積分を求めることにします. (2)  (1) = Ln(1+e^(-2x)) - Ln(1-e^(-2x)) ですから,Ln(1+y) の Taylor 展開 (3)  Ln(1+y) = Σ{n=1 →∞} (-1)^(n+1) (y^n/n) と組み合わせて (4)  (2) = 2 Σ{n=0 →∞} e^{-2(2n+1)x}/(2n+1) になり,x についてゼロから∞まで項別積分して (5)  ∫Ln(coth(x)) dx = Σ{n=0 →∞} 1/(2n+1)^2 が得られます. Euler 和 (6)  Σ{m=1 →∞} 1/m^2 = π^2/6 を思い出すと, (7)  Σ{n=0 →∞} 1/(2n+1)^2 = Σ{m=1 →∞} (1/m^2) - Σ{m=1 →∞} 1/(2m)^2     = (1-1/4) Σ{m=1 →∞} (1/m^2) = π^2/8 がわかります. 本当は項別積分には一様収束のチェックが必要ですが,さぼりました. 最後に常用対数と自然対数の変換因子を忘れないようにしてください.

mathstudy
質問者

お礼

懇切丁寧な、ご回答をいただきありがとうございます。 やっと自分の中で回答の糸口が見えてきました。 しかし、少し理解できない部分がありますので、以下に分かった部分の確認と質問をさせて頂きました。 お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただければ幸いです。 (1)について  log(x)=Ln(x)/Ln(10) となることから、Ln(10)を省いて Ln(coth(x)) について考えるという理解ですが、よろしいでしょうか。 (2)について、以下の計算で合っているでしょうか。    (1) = Ln( cosh(x) / sinh(x) ) = Ln( (e^x+e^(-x) ) / ( e^x-e^(-x) ) )  = Ln( (1+e^(-2x) ) / (1-e^(-2x) ) = Ln( 1+e^(-2x) ) - Ln( 1-e^(-2x) ) (3)について、y=e^(-2x)とし、Taylor 展開  Ln(1+y) = Σ{n=1 →∞} (-1)^(n+1) (y^n/n) = y-y^2/2+y^3/3-y^4/4+y^5/5-・・・ と  Ln(1-y) = Σ{n=1 →∞} (-1)^(2n+1) (y^n/n) = -y-y^2/2-y^3/3-y^4/4-y^5/5-・・・ より  Ln(1+y)-Ln(1-y) = 2 (-y^2/2-y^4/4-y^6/6-・・・) = 2Σ{n=0 →∞} (y^(2n+1))/(2n+1)  の計算方法で合ってますでしょうか。 (4)について  y=e^(-2x)を(3)に代入すると  (2) = 2 Σ{n=0 →∞} e^{-2(2n+1)x}/(2n+1)になる。(ご回答頂いた通りです。) (5)について  Ln(coth(x)) = 2 Σ{n=0 →∞} e^{-2(2n+1)x}/(2n+1) ですよね?  そこで、なぜ ∫Ln(coth(x)) dx = Σ{n=0 →∞} 1/(2n+1)^2 と導き出せるかが分かりません。  ご教示いただきたくお願いいたします。 (6)について  Euler 和については、まったく知りませんでした。この公式の導き方についてですが、  以下のURLを見つけました。URLのとおりの導出方法は、かなり手が凝っており、更に少々難解です。  この方法以外にもご存知でしたらご教示いただきたくお願いいたします。  http://www2.ocn.ne.jp/~mizuryu/kadai3/kadai197a.htm (7)について  m と n の関係が良く分かりません。なぜ  Σ{n=0 →∞} 1/(2n+1)^2 = Σ{m=1 →∞} (1/m^2) - Σ{m=1 →∞} 1/(2m)^2  と分けられるのでしょうか。導出方法をご教示いただきたくお願いいたします。 以上、小生の理解不足で申し訳ありませんが、ご教示いただきたくお願いいたします。

その他の回答 (6)

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.7

siegmund です. No.6 への補足を拝見しました. mathstudy さんの書かれたとおりで正しいです. 蛇足ですが,「x=π とおくと」のところで x=0 とおくと 0 = π^2/3 + 4 Σ{n=1→∞} (-1)^n (1/n^2) になり,回答No.6の最後のように偶奇をうまく分離すれば 所要の結果を求めることもできます. まあ,わかってしまえば(あるいは,x^2 のフーリエ展開というヒントがあれば), 「x^2 のフーリエ変換だから x^2 cos(nx) を積分するので,部分積分が2回必要. 一回部分積分すると 1/n が出るから,2回部分積分して 1/n^2 が出るのは見えるでしょ」 になりますが,ヒントのない状態で思いつくのはなかなか大変です. なお,オイラーが最初に求めたときは sin(x) の無限乗積展開を用いましたが,それは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB%E5%95%8F%E9%A1%8C に出ていました. また,英文ですが http://mathworld.wolfram.com/RiemannZetaFunctionZeta2.html の(22)式以下にはここで述べた x^2 のフーリエ展開と sin(x) の無限乗積展開以外の求め方が1つ載っています. 「π^2/6 オイラー」で検索するといろいろな記事が見つかります. 記事が見つかります.

mathstudy
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございます。 教えてもらった方法で解けてほっとしています。 また、2つの解き方をご教示いただきありがとうございます。 オイラーの求め方の発想には驚きました。sin(x)の因数分解なんて思いもよりませんでした。 こちらの方は、理解できましたが、2番目の方は、小生には少し難解でした。 必要に応じて、新たに質問を立てようと思います。 懇切丁寧なご指導、ありがとうございました。

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.6

siegmund です. > (1)について OKです. > (2)について、以下の計算で合っているでしょうか。 合っています. > (3)について、y=e^(-2x)とし、Taylor 展開... 合っています. > (5)について 本文に書きましたように, Ln(coth(x)) = 2 Σ{n=0 →∞} e^{-2(2n+1)x}/(2n+1) の両辺を0から∞まで積分しています. 右辺は項別に積分します. 積分は要するに ∫{0→∞} e^(-ax) dx = (1/a) です.a=2(2n+1) になっています. ∫Ln(coth(x)) dx は丁寧に∫{0→∞} Ln(coth(x)) dx と書くべきでしたかね. > (6)について 大数学者オイラーがかなり苦労して求めたものなので (たしかオイラーの先生のベルヌーイの遺題だったと思います), そんなに簡単ではありません. mathstudy さんが書かれたHPの方法はいわゆるパーセバルの等式を使う方法ですが, x^2 のフーリエ変換を使う方法もあります. http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4003551.html http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1854210.html?ans_count_asc=20 をご覧下さい. > (7)について Σ{n=0 →∞} 1/(2n+1)^2 は正の奇数について2乗の逆数を加えているわけです. これは,自然数全部について2乗の逆数を加えたものから, 正の偶数について2乗の逆数を加えたものを引いたものに他なりません. それを式で書いたのが Σ{n=0 →∞} 1/(2n+1)^2 = Σ{m=1 →∞} (1/m^2) - Σ{m=1 →∞} 1/(2m)^2 です. こういう話でわからなくなったら,はじめの方の項を具体的に書いてみる手間を惜しまないことです. 4,5項書いてみれば一発でわかるでしょう.

mathstudy
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 懇切丁寧で分かりやすいです。 ただし、(6)のオイラー和についてのみは、小生にとっては難題です。 x^2のフーリエ変換をするのですね。 まず、大学時代の古い記憶と教科書を紐解くことから始めなければなりません。 しかも不得意分野です。。。。。。。。 まずは、自力で解いてみますので、今しばらくお待ちください。 解法のヒントだけでも教えていただければ幸いです。

mathstudy
質問者

補足

お待たせして申し訳有りません。 x^2のフーリエ級数展開によるオイラー和の公式を自分なりに導き出してみましたので、 お忙しいところ恐縮ですが、正否または、間違っている部分のご指摘を頂ければ幸いです。 f(x)=x^2 のフーリエ級数は x^2 が偶関数より次式の通り a_0 = ( 1/(2π) )∫{n=-π→π} x^2 dx = π^2/3 a_1 = ( 1/π )∫{n=-π→π} (x^2) cos(x) dx = -4 a_2 = ( 1/π )∫{n=-π→π} (x^2) cos(2x) dx = 1 a_3 = ( 1/π )∫{n=-π→π} (x^2) cos(3x) dx = -4/9 a_4 = ( 1/π )∫{n=-π→π} (x^2) cos(4x) dx = 1/4 ・・・ よって x^2 = π^2/3 + (-4 cos(x) + cos(2x) - (4/9) cos(3x) + (1/4) cos(4x) -・・・) ⇔ x^2 = π^2/3 + 4 (-cos(x) + (1/2^2) cos(2x) - (1/3^2) cos(3x) + (1/4^2) cos(4x) -・・・) ⇔ x^2 = π^2/3 + 4 Σ{n=1→∞} (-1)^n (1/n^2) con(nx) ここで x = π とおくと上式は以下の式のようになる。 π^2 = π^2/3 + 4 Σ{n=1→∞} (-1)^n (1/n^2) (-1)^n ⇔ (2π^2)/3 = 4 Σ{n=1→∞} (1/n^2) ⇔ π^2/6 = Σ{n=1→∞} (1/n^2)

  • R_Earl
  • ベストアンサー率55% (473/849)
回答No.4

ANo.1です。 > しかしながら、おそらくcoshとcothを間違われているのではないかと > 思いますが、いかがでしょう。誤った理解をしていたら申し訳有りません。 すみません。その通りです。 cothでもう一度考え直してみたのですが、良い方法が出てきません。 お力になれず、申し訳ありません。

  • arrysthmia
  • ベストアンサー率38% (442/1154)
回答No.3

あ、しまった。 lim[a → +0] ∫[a から b まで] ln(x) dx は、収束しますね。 #2は、忘れてください。

  • arrysthmia
  • ベストアンサー率38% (442/1154)
回答No.2

問題の積分は、両側広義積分 ∫[0 から +∞ まで] log( coth(x) ) dx  = lim[a → +0, b → +∞] ∫[a から b まで] { ln( coth(x) ) / ln(10) } dx です。( ln は e を底とする「自然対数」とします。) この極限は、a → +0 の側が +∞ へ発散します。 大雑把な話… x ≒ ±0 のとき、e^x ≒ 1 + x なので、 coth(x) = { e^x + e^(-x) } / { e^x - e^(-x) }  ≒ { (1+x) + (1-x) } / { (1+x) - (1-x) }  = 1/x よって、x ≒ +0 のとき、 ln( coth(x) ) ≒ ln( 1/x ) = -ln(x) lim[a → +0] ∫[a から b まで] ln(x) dx が発散することは、よく知られています。 確認するのなら、y = ln(x) で変数変換して lim[y →] の極限をとるとよいでしょう。 因みに、b → +∞ の側は… x ≒ +∞ のとき、ε = e^(-2x) ≒ 0 なので、 coth(x) = { 1 + e^(-2x) } / { 1 - e^(-2x) }  = -1 + 2 / (1 - ε)  ≒ -1 + 2 (1 + ε)  = 1 + 2ε また、h ≒ 0 のとき、{ ln(1 + h) - ln(1) } / h ≒ 1 であることから、 ln( coth(x) ) ≒ ln( 1 + 2ε ) ≒ 2ε = 2 e^(-2x) lim[b → +∞] ∫[a から b まで] e^(-2x) dx は、収束しますね。 「≒」を使って、テキトーな式変形をしましたが、 ランダウの記号を使えば、ほぼこのままの形で、厳密な議論にできます。

  • R_Earl
  • ベストアンサー率55% (473/849)
回答No.1

cosh(x) = { e^x + e^(-x) } / 2で、0 < e^(-x)なので、 { e^(x) } / 2 < cosh(x)です。 よって∫log(e^(x) / 2)dx < ∫log(cosh(x))dxとなります。 ∫log(e^(x) / 2)dx = +∞を示せば、 ∫log(e^(x) / 2)dx < ∫log(cosh(x))dxより ∫log(cosh(x))dx = +∞となりますよね。

mathstudy
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 しかしながら、おそらくcoshとcothを間違われているのではないかと 思いますが、いかがでしょう。誤った理解をしていたら申し訳有りません。

関連するQ&A

  • ∫{log(x+1)}/x^2dx

    ∫{log(x+1)}/x^2dx この問題がわかりません。 最後の答えだけはあるのですが過程がなくて… 置換でやろうと思って t=x+1とか            t=log(x+1)とか            t=x^2とかやってもだめでした… 方針変えてx^2を部分積分使用と思ってもこれもだめでした。 方針だけ(置換だったら何をtと置くか)教えてくれれば後は自分でどうにかしますので お願いします。

  • 不定積分∫log(1+x)/x dxが分かりません

    不定積分∫log(1+x)/x dxが分かりません。教科書(理工系の微分積分学:学術図書出版)を読み漁ったのですが、見つかりませんでした。部分積分と、置換積分を考えてみて計算したのですが、私のやり方では両方うまくいきませんでした。(参考書としては、マセマの微分積分学の本を持っています。) 置換積分:1+x=exp(t)と置換する。(与式)=∫texp(t)/exp(t)-1 dtとなりうまく計算できません。 それともこれは何かでうまくはさんで解くタイプの問題なのでしょうか?(ハサミウチの原理などを利用) 大本の問題は広義積分の問題で、積分区間は、-1→1となっています。 何か知っていることがありましたら、教えてください。よろしくお願いします。

  • 定積分の問題について

    皆さんよろしくお願いいたします。 問題は以下を証明せよです。 ∫W(u)du=π^2/2 ただしW(u)=log( coth(|u|ln(10)/2 )、積分範囲-∞<u<∞ (※ここでlogは10を低とする常用対数、lnはeを低とする自然対数) ここでW(u)は|u|があることから、またグラフの形状から偶関数であることがわかったので、 与式を次のようにしました。 ∫[-∞<u<∞]W(u)du=2×∫[0≦u<∞]log( coth(uln(10)/2 )du この次に変数uは2つの関数の中に入っているので、t=coth(|u|ln(10)/2と置いて、置換積分を試みようとしました。 ところが、置換積分て積分範囲が∞の時も成立するのか分からず四苦八苦しております。 どなたか、ご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示いただきたくお願いいたします。

  • ∮[-1→1]√(4-x^2)dxでx=2sin(

    ∮[-1→1]√(4-x^2)dxでx=2sin(t)に置換した後のtの積分区間が分からないので教えて下さい。よろしくお願いします。

  • ∫{x/(x+1)}dxの解き方

    とても初歩的なのですが、積分についての質問です。 ∫{x/(x+1)}dxの解き方が分かりません。 以下のように解きました。 ∫{x/(x+1)}dx x+1=tとする x=t-1よりdx=dt よって ∫{x/(x+1)}dx=∫{(t-1)/t}dt =∫(1-1/t)dt =t-log(t)+C (C:積分定数) =(x+1)-log(x+1)+C こうなったのですが、どうやら計算違いのようで、解は「x-log(x+1)+C」となっていました。 解が出なかったわけではなく、最初の時点で「x/(x+1)」を「1-1/(x+1)」と変形したらちゃんと解は出たのですが、上記の解法の間違いが分からず、もやもやしています。 どこが間違っているのでしょうか。 置換積分が使えるのは特定の数式の場合のみなのでしょうか。 積分は不得意なので、見苦しい点あるかと思いますが、ご指摘お願いします。

  • ∫b/(log(x)-a)dx=?

    はじめて質問します。 以下の問題が解けないで困ってます。助けてください! ∫b/(log(x)-a)dx ただし、a,bは定数。log(x)は自然対数。 対数積分関数の ∫1/log(x)dx=log(log(x))+(log(x))/1×1!+(log(x))^2/2×2!+(log(x))^3/3×3!+・・・ に似ているのですが、微妙に違うので解けません。 近似式でも良いのでどなたか教えてください。

  • log(sin)dxの積分について

    x^2log(sin π(パイ)x)dx [0~1/2]の積分が上手く出来ません。 log(sin π(パイ)x)dx [0~1/2]に関しては置換積分を用いてとくことは出来たので、おそらく同じようにして置換積分を利用してとくと思うのですが・・・ どなたかよろしくお願いします。

  • 定積分(区間がxの式)について

    「関数f(x)=∫[x→2x+1] 1/(t^2+1) dt とする。 (1)f(x)=0を満たすxを求めなさい (2)f'(x)=0を満たすxを求めなさい (3)f(x)の最大値を求めなさい」 という問題に取り組んでいます (1)なのですが、t=tanθとおいてみたのですが、積分の区間がxなのでθの区間にできないのです。(やり方を知りません)何かほかのものに置くといいのでしょうか? (2)は結局1/(t^2+1)のtをxに変えてそのxに2x+1を入れたものからxを入れたものを引く方法でいいのでしょうか?(見当はずれでしょうか?) 回答宜しくお願いします

  • ∫log sinx dxや∫log cosx dx のやり方

    ∫log sinx dxや∫log cosx dxの計算をやっているのですが、置換積分や部分積分をフル活用しているのですが、先が見えません。助けて下さい。

  • ∫1/√(x^2+a)dxの求め方

    ∫1/√(x^2+a)dxの求め方 積分公式の一つに ∫1/√(x^2+a)dx=log{x+√(x^2+a)}+C(Cは積分定数) がありますよね。 これってどのように証明すればよいのですか? x=asinθで置換積分してもうまく解けないのですが…。