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これ以上CO2が増えても気温は上がりようがない?

みなさん、こんにちは。 実は、山本弘『“環境問題のウソ”のウソ』(楽工社)という本で紹介されていて初めて知ったことなんですが 第8章「地球温暖化問題・どこまで本当なの?」の中で 著者の山本氏はCO2やメタンや水蒸気といった温室効果ガスによる温室効果について説明します。 太陽の光には熱を持つ赤外線が含まれていて、温室効果ガスは地球から宇宙へ逃げる赤外線の一部をさえぎることで、熱を保ち続けている。 大気中にCO2がたったの0.03パーセントしか含まれていなくても 地球は温室効果がないマイナス18度から33度も温められて平均気温が15度になっている。 その量が凄い勢いで増えつつあるのだから心配するのは当たり前だろう。と説明します。 しかし、ここから先の解釈が温暖化論者と温暖化懐疑論者では食い違っているのだそうです。 懐疑論者は「既にCO2が赤外線をさえぎる能力には限界があり、既にその限界に達しているから、これ以上CO2が増えても気温は上がりようがない」と言ってるらしい。 例えば煤で汚れたガラス窓を想像してほしい。煤の量が十分多ければ、外から来る光は完全にさえぎられる。 つまり、いくらそれ以上、煤が増えても、さらに暗くなることはありえない。 上の文章の煤を「CO2」にガラス窓を「大気の窓」に光を「赤外線」に暗くなることを「気温が上がること」に置き換えて読めば、よりわかりやすいと思います。 実はこれはかなり古い議論で、最初にCO2増加による温暖化の可能性を指摘したのは19世紀末のスウェーデンの科学者で、その反論として持ち出されたのがCO2の赤外線遮断能力の限界である。 そして、1960年代になってから、やはりCO2が増えれば温暖化が起きそうだと分かってきて、復活したのである。 そして、著者の山本氏は「ネット上でもこの点について賛否両論が火花を散らしているが、正直言って、このへんの議論はかなり専門的で、僕もついていけない。ただ、気温の上昇がCO2のせいじゃないというなら、いったい何が原因なの? と疑問に思う」 と言って投げ出して終わってしまいます! 結局「これ以上CO2が増えても気温は上がりようがない」というのは本当なのでしょうか? この問題をはっきりさせなければいけないと思います。 それに「気温の上昇がCO2のせいじゃないというなら」と言っているのもおかしいと思います。 本を読む限りでは、これ以上CO2が増えても気温は上がりようがないと唱えている人達は「温暖化の原因はCO2だが、これ以上増え続けても気温は上がらないから問題はない」と言っているように読めるのですが、違うのでしょうか? 以上、長文失礼しましたが、よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • harepanda
  • ベストアンサー率30% (760/2474)
回答No.3

山本弘は、着眼点はまともなのですが、時々、意図的にやっているのか、単に暴走しているのか分からない発言をします。 彼の著名作である「トンデモ ノストラダムス本」は力作で、笑えて、実に素晴らしい内容なのですが、冒頭と最後の五島勉評価に、妙な点があります。バタフライ効果を持ち出し、予言など存在しない、全て世の中は偶然や個人の意志のままに進んでいくのだと主張しています。五島勉批判の文脈として読めば、見事な話術だと思うし、そもそも山本弘は、小説家はウソをついても構わないと公言している人物です。しかし、ここには重大な問題があると思います。バタフライ効果論は、本来、因果律を否定するものではなく、ミクロ現象がマクロ現象に影響することがあるという議論なのです。山本弘は、論点のすり替えで読者にインパクトを与え、五島勉を笑いものにしているのです。 もうひとつ気になるのは、彼には、ネットワーク上の仮想コミュニティーにおいて、批判者や初心者や荒しに対して、口汚く笑い飛ばす傾向があるのです(本田勝一ほどではありませんが)。これは、インターネットの登場する以前の、パソコン通信の世界でも同じことをやっていました。 さて、問題の温暖化効果ですが、温暖化効果が地球人の常識を超えて、はるかに進んでいる例が存在します。そう、金星です。金星は、より太陽に近い水星よりも熱いのです。私としては、金星の存在だけで、温暖化効果の恐ろしさは、十分、分かると思いますけどね。 地学的に言えば、天体が太陽光以外の方法で熱を発生させることもあります。木星や土星の衛星に、この手の天体が多く、周囲の天体からの影響で形が歪み摩擦熱を発するとか、内部に放射性物質を持っているらしいとか、そういう星が現に存在するわけです。地球は地球型惑星(水星、金星、地球、火星)の中でも変わった特徴を持っており、地球全体の構造を把握せずに温暖化現象を語っても、正しい結論にたどり着くことができるのかは、非常に難しい問題です。 たとえば、あまり意識されていませんが、地球は現段階では太陽系の天体の中で唯一、プレートテクトニクスの存在が確認されている星です。プレートテクトニクスにより、地下に鉱物として蓄えられたCO2や、海底にたまったメタン・ハイドレートが、再び空気中に放出されるという現象を考慮しないと、正しい数値は出てこない可能性はあります。また、地球の月は、惑星の天体としては大きな部類に入るので、潮の満ち引きがあるのとおなじく、地球の形を微妙に歪め、内部で摩擦熱を発する要因になっているかもしれません。さらに、地球は内部に液体の鉄を持っており、これにより磁場が構成されるわけですが、実は金星と火星には磁場がなく、内部まで固体です。水星には、ごく弱い磁場がありますが。 なお、惑星本体とその衛星の大きさの比率という観点では、地球は太陽系惑星では、最大の衛星を持っている天体となります。冥王星の衛星カロンは地球・月を上回るサイズの天体ですが、冥王星自体が惑星から矮惑星に格下げされてしまったので、考慮する必要もないでしょう。

その他の回答 (4)

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.5

引用された文章中, 明確な間違いが 1点あります. 確かに「温室効果によって平均気温が 30度以上あがっている」のですが, この温室効果の主因は CO2 ではなく H2O です. 研究者によって数値は異なりますが, 温室効果のうちおよそ 80~95% は H2O によるものと推測されています (だから「温室効果の主因」にして「酸性雨の主要成分」として oxidane を槍玉にあげるというジョークネタが存在する). あと, 「大昔」を見てしまうと「CO2 濃度と気温との間にはあまり明確な関係が見られない」という結論にしかならない可能性があります>#2. 実際, 地質年代レベルで調べるとよくわかんないし, 縄文時代以降を見てもよくわかんないみたい. あ, 太陽活動の変動によって地球気温が影響を受けるという例は知られています. 確か 16世紀くらいに「ちょっと寒冷化した時期」が存在するんだけど, このときは「太陽の活動が一時的に (ちょっと) 低下した」のが原因とされてたような気がします.

  • aburakuni
  • ベストアンサー率30% (470/1562)
回答No.4

過去の地球の大気には酸素が存在しない時期があり、その太古の地球は良く想像図にある様に極端な高温状態にありました。 当時の大気は基本的に変わらない窒素と二酸化炭素から出来ており、その後そのCO2から分けられた酸素が、大気の2割を占めています。 例に出されている煤について言えば、現在の黒さはややくすんでいる程度で、真っ黒になるにはまだ間があるし、そうなったら元々人類は生息出来ないという事でしょう。

noname#65224
noname#65224
回答No.2

>この問題をはっきりさせなければいけないと思います。 はっきりさせないといけないのは確かです。 しかし、はっきりとした原因が分からないから、いまだに議論が続いているのです。専門家ですらいろんな説明があります(中には利益優先で実際とは違うことを言っている人もいますが)。 ただ、「温暖化の原因の”一部”がCO2であることは間違いない」と言われています。 ANo.1さんも言われているようにCO2は赤外線を吸収しているのです。CO2が増えれば、気温は上昇します。 >例えば煤で汚れたガラス窓を想像してほしい。煤の量が十分多ければ、外から来る光は完全にさえぎられる。つまり、いくらそれ以上、煤が増えても、さらに暗くなることはありえない。 大昔には今よりもっとCO2の濃度が高く、より暖かい時代がありました。ですので、たとえこの例が正しくても、限界はきてない。むしろ上がる。っと言っているようなものです。 今の地球の温度は生命的にも寒いとされています。温度が上がったほうが生命には適しているといわれています。ただ、温度上昇が急激のため生命の移動が追いつけないのが問題で。 >19世紀末のスウェーデンの科学者 このときはまだ、過去の地球についての研究がなかったので、CO2の赤外線遮断能力の限界という例が存在感をもったんでしょう。 < 山本弘『“環境問題のウソ”のウソ』(のシリーズ) 私もこれ読みましたが、明らかにおかしいことや笑ってしまうよなこと、自分に有利な情報のみを公開しているような箇所(判断に必要な情報が抜けている)が結構ありました。 この手の本は、「そうだったんだ」と思える情報の中に「ありえない」もしくは「あやしい」情報が混じっています。 読むときは注意してくださいね。

soridasu
質問者

補足

>大昔には今よりもっとCO2の濃度が高く、より暖かい時代がありました。ですので、たとえこの例が正しくても、限界はきてない。むしろ上がる。っと言っているようなものです。 なるほど。その考えも一理ありますね。これは良い反論になりそうです。 >山本弘『“環境問題のウソ”のウソ』(のシリーズ) 私もこれ読みましたが、明らかにおかしいことや笑ってしまうよなこと、自分に有利な情報のみを公開しているような箇所(判断に必要な情報が抜けている)が結構ありました。 すいません。『“環境問題のウソ”のウソ』はシリーズ化されておりません。 武田教授の『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』1~2シリーズと勘違いされておりませんか? もし、山本氏の著作のことなら「明らかにおかしいことや笑ってしまうよなこと、自分に有利な情報のみを公開しているような箇所」を教えてくれませんか?

回答No.1

二酸化炭素は赤外線領域の光を吸収します。なので、当然、二酸化炭素の量が増え続ければ、その領域の波長(エネルギー)を吸収できる数が増えることになるので、地球の温度はどんどん上昇していきます。 著者の記述で「CO2が赤外線を遮る」と表現していますが、あまりよろしくない表現だと思います。

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