小林よしのりは政治家になるべきなのか？

質問

はじめまして。今日父と対話し「小林よしのりはタブーを遠吠えして
人気を取っただけの拝金主義者だ」と言いました。というのも私が高校生のころから読んでいたゴーマニズム宣言をあまりよく思っているようでなく、前の通り感情的でしかない意見を言っていたのです。
　すかさず私は「拝金主義なら毒にも薬にもならない都合のいいマンガを描いている」「金稼ぎは問題になりそうなことはしない。」などと色々と意見を言ったのですが、最後に父は「本気で世の中を変えたいなら政治家なり何か上に立つ場所になるべき」「フリーの部分から意見を言うもんじゃない上の方から言うべき」といってました。小林よしのりが政治家を目指す気はなく、マンガ家というスタンスをとり続けていることは知っているのですが、最後のその二つの部分がどうも反論出来るほどの見解が立たず、対話は終わりました。
　そこで思ったのですが、彼の意思に問わず、彼は政治家になるべきなのでしょうか？また今のマンガと言うメディアで問題を訴え続けると言うのはいつまでもやる続けるべきものではないのでしょうか？

回答No.6

tyr134 · ベストアンサー

日本は、善くも悪くも言論の自由を認めている国です。
なので、どのような立場であれ、どのような内容であれ、それが憲法や法律に触れない限りは認められます。（まぁ、モラルというグレーゾーンも存在しますが）

憲法にも

第19条　思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
第21条　集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
２　検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

とありますしね。

そういった意味では、政治家の発言であろうと、民間の思想家や漫画家の発言であろうと、ネットの匿名の発言であろうと、変わりはありません。
ただ、影響力という意味では「有名人」になればなるほど増していくのが、自由主義社会の特徴です。

＞「本気で世の中を変えたいなら政治家なり何か上に立つ場所になるべき」「フリーの部分から意見を言うもんじゃない上の方から言うべき」

参考になるかは分かりませんが、このお父様の意見に対して私ならこう反論しただろうな。。。と考えてみました。

世の中を変えるのは、単純化して大きく分けると二つある。
一つは、上から変えていく方法です。
そういった意味では、政治家となり総理大臣となって変えていくのが究極の方法といえます。
この方法のメリットはトップダウンであり、憲法改正や法律の制定・改正で半強制的に世直しができる点です。
デメリットとしては、権力を握っていく過程でしがらみや利権が生まれやすく、それが手枷・足枷となり、また途中から権力を握ることが目的と化しやすいことです。
本来、権力とは手段であり目的ではありません。
このすり替えが起こりやすいのが、永田町（政治）の世界でもあります。

もう一つの方法は、下から世の中を変える方法です。
こちらは、ボトムアップ式です。
具体的には、市民運動や啓蒙活動を通じて社会に訴え、世論の力や選挙などによって政治に圧力というか影響力を行使し、世の中を変えていく方法です。
これは、軽視できないことは１６～１８世紀の市民革命や第二次大戦後の植民地解放運動が示してきた通りです。
小林よしのり氏は、この方法の一つとして「漫画」という手段を使っているのでしょう。
こちらのデメリットは、実るまでに時間が掛かること、世の中が政治家ほど厳しい目を向けないので、ややもすると無責任化しやすいこと、衆愚化すると暴動などが起こるかもしれないことなどなどです。

と、まぁ一口に「世直し」といっても、多様な方法が用意されているのが民主主義社会であり自由主義社会です。
そして、日本はそうした社会を選択してきたのであり、現在はそうありますし、近々はこのまま続いていくでしょう。（１００年後、１０００年後は分かりませんが）

と、以上のように反論しますかね。
あ、因みに今回は小林よしのり氏の思想や意志、評価については割愛します。

回答No.13

t6jsunw

小林氏は批判のための批判をしているような気がします
http://mltr.ganriki.net/faq12e02k.html
http://mltr.ganriki.net/faq99d02s.html

参考URL：

http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/index02.html

回答No.12

rikukoro2

＞彼は政治家になるべきなのでしょうか？
　なるべきではないでしょうね
　彼の書物を見れば分かるのですが、確かに問題提起能力はありますが・・・
　実際にこの問題にだいしてどうすればよいか？
　という部分にはほとんど触れられていません
　触れてもギャクで済ましている部分が多いですね
　政治家は問題提起能力と問題解決能力が必要なんです

お礼

返答ありがとうございます。
まだ読み始めて間もない高校生の頃は彼が
政治家になるのかなぁと淡い考えを持っていた事もありましたが、
・・・確かになるべきではない性格ですね（泣苦笑）
それに情熱と権術策謀を秤にかけたら情熱に傾く人だから
すぐやめちゃいそうですしね。

回答No.11

harepanda

情報発信だけなら、なにも漫画を描くことだけが手段ではなく、誰でもホームページを作って、そこそこ本気になって宣伝すれば、世間を動かす力になります。政治家になる必要はありませんし、漫画を描き続ける必要もありません。

彼を見ていると、日本とは違うタイプの「戦う民主主義」というドイツのスタイルの存在価値が分かります。日本の民主主義は、「誰もが何を主張してもよい」という民主主義。ドイツの民主主義は、「正義を守るため、ネオナチの取り締まりや、ナチの残党狩りを続ける、戦う民主主義」。

お父様の懸念が、よく分かります。小林よしのりは、ドイツ基準だと危険人物です。牢獄に入れるべきだと思います。

日本は、小林よしのりごときを社会的に封じ込むことも出来ないような、ひ弱な民主主義国なので、オウム真理教の拡大を止めることができなかったのですね。思想・心情の自由という名目の下、宗教団体への介入に警察がためらっているうちに、オウムは危険性をどこまでも拡大させていきました。事件が地下鉄サリン事件程度で済んだのはものすごい幸運で、もともとの計画は、サリン７０トンを、ロシア製大型ヘリコプターから首都圏に投下しまくるというものだったのです。これを止めたのは、読売新聞の貢献が大きいのですが、あまり知られていません（１/１正月からいきなり、上九一色村からサリンの分解製造物が見つかったと報道して、警察に早期調査を強く促したのです）。

まだ若いので、時間はあります。危険人物との縁は切りましょう。

回答No.10

hiroki0527

本人には政治家になる気は全くないでしょう。

＞「小林よしのりはタブーを遠吠えして人気を取っただけの拝金主義者だ」
「拝金主義」なら、ゴーマニズム宣言なんか即止めて子供向け等のマンガ書いてヒットした方が何百倍も儲かるんです。受ければね。
ゴーマニズム宣言ではあり得ない二次利用(アニメ等ね)等で執筆以外でもお金が入ってくるんですから。
受けない悲哀も本人は十分経験してますけどね。ネタにする位。
それをせず、掲載誌とのケンカ、弟子に対するイヤガラセ、命を狙われる等でしても書き続けたい理由が有るんでしょう。

＞「フリーの部分から意見を言うもんじゃない上の方から言うべき」といってました。

コレって、ＴＶでもっともらしい事言っているコメンテーターに言えることのような気がしますけどね？
そっちについての意見って無いんでしょうかね？

＞今のマンガと言うメディアで問題を訴え続けると言うのはいつまでもやる続けるべきものではないのでしょうか？

本人が何度も何度も書いているとおり「世間とずれたら本人にやる気があっても掲載打ち切り」されちゃいますから。
そういう意味では残酷な世界ですね。でも漫画の世界では非常に良くある事です。

回答No.9

sotom

政治家になる気があれば、とっくになっているでしょう。
しかし、彼にはやる気がありません。政治家になると、今までのような
口幅ったい事が言えなくなりますから。どっちかって言うと、テリー伊藤
と同じように、ゴシップ誌やワイドショーの間でしか生きていけない類の
イキモノでしょう。

責任がなければ、何でも好き放題発言して、逃げる事もできるんですよ。
あー、最近の野党と一緒ですな。

回答No.8

tooma37

＞ 「拝金主義なら毒にも薬にもならない都合のいいマンガを描いている」
＞「金稼ぎは問題になりそうなことはしない。」
　そもそも“拝金主義者”というのが感情的な表現で、富を求めながらも情熱や高潔さを持っている人間は存在します。また、問題になりそうなことで金稼ぎをしようとする人間もゴマンと存在します。おぼっちゃま君以降ヒット作に恵まれなかった小林氏がゴーマニズム宣言で人気作家の地位を維持し続けたのは事実ですし、その為に命を狙われたことすらある事も事実です。

＞彼は政治家になるべきなのでしょうか？
　なるべきではないと思います。個人的な彼の歴史認識や政治スタンスに対する賛否はおいておくにしても彼の興味の範囲は限定されすぎていますし、自身と違う意見を持つ人間と気長な折衝をして少しでも自分の意見を反映させるといった種類の調整能力に優れた人間であるようにも余り見えません。

＞マンガと言うメディアで問題を訴え続けると言うのはいつまでもやる続けるべきものではないのでしょうか？
　それ自体は問題ないと思いますよ。政治家になってしまえばいえない事も増えると思いますし。まぁ、彼のものいいに賛成しているわけではないんですけど。

回答No.7

nourider

おとうさんはたぶん団塊世代ですかね？
心情左翼、でも生活は右翼。そんなダブルスタンダードを地でいってるくせに、理論的には左翼的なことを言うのです。
まぁ、親子でこんな論議をするのは素敵です。
小林氏をして拝金というのはかなり青臭い物言いですが、商業的には絶対やるべきでないテーマを商業的になんとか成り立たせているというのは、小林氏の能力でしょう。エンターテイメントとして最低限のものをつくらないと、商業的に成功しない。商業的に成功しないということは現実に誰の心にも届かないということなのですから。
反小林というべき作家さんたちが、大衆の心に届く表現力が自分に無いのを棚に上げて小林氏を非難するのは卑怯というべきものでしょう。

ただ「政治家なり何か上に立つ場所になるべき」というのはもういかにも他力本願で無責任だとは思います。政治家に期待しても、それを選挙で選ぶのは大衆の責任ですからね、自分が選んだ政治家がやる所業に責任があるにもかかわらず、責任を放棄している。「無関心は白紙委任状と同じ」なのですから、そのために誰に投票すべきなのかを考える材料のひとつとして小林氏の作品を見るべきだとは思うのですが。
今の日本でマンガほど自由なメディアもないですからね、あのスタンスは崩して欲しくないです。活字や新聞テレビではいえないことも「所詮マンガだから」と軽く見られますが、「それだからこそいえること」という媒体の利点を最大限生かしていると思います。

「王様は裸だ！」と正直に言えるメディアが「マンガ」なんです。

お礼

返答ありがとうございます。確かに父は今年で53になりますので団塊世代でしょうか？今振り返ってみると小林よしのり以外にも色々と気に入らないものは否定していましたね。アメリカは轟々言う癖に中国や毛沢東に対しては一転して180度・・・（汗）。ともかくnouriderさんの意見から、人によって世の中を変えようするのは何も政治家になることだけがすべてではないと言うことがよく分かりました。ありがとうございます！

回答No.5

tiltilmitil

お父上が一体おいくつかわかりませんが、もしかしたら40代ぐらい？　そうだとしたら、小林よしのり氏の初期代表作「東大一直線」とか、それほどヒットはしなかったけど「救世主(メシヤ）ラッキョウ」とか、リアルタイムで読んでた世代では。

　このへんの作品ときたら、そりゃもう権威や権力といったものを徹底して皮肉るような作品で、ああ、この作者はそういうのに屈折した思いを持ってるんだなと思わせるに十分でした。その頃を知ってるなら、今の小林氏の状況を見て「調子に乗ってるだけ」と思っても仕方ないでしょう。

　ちなみに自分もそれを知ってる世代なんで。「やり方は変わったけど、あいかわらず世間に噛みついてるな」と見てるだけです。良くも悪くもこのままでいればいい人でしょう。

回答No.4

phantom1

小林よしのり氏がここ数年ゴーマニズム宣言で行っている事は、主に歴史認識を廻る神学論争です。ですので、あのスタイルのまま政界に入っても有害無益でしょう。不毛な神学論争を生のまま政治の現場に持ち込んではいけません。小林氏のように相手の退路まで完全に断とうとする発言者に対して、相手は絶対に敗北を認めないからです。そこが小林氏の強みであり、最大の欠点でもあります。小林氏のやり方は、筋は通っていても成果を上げる効率は最悪なのです。それでも彼が発言を続けられる理由は、漫画と言う言い切り型の発信形式を用いているからであり、同じ内容を国会で、生の肉声で発信するならば、忽ち現実の政治が麻痺するでしょう。あるいは、それ以前に全く誰からも相手にされないかも知れません。しかし、世の中にはタブーを暴く人間も必要ではあります。それを担うのがマスコミの役割りであり、当事者でない立場故に出来る発言がある事は疑う余地がありません（傍目八目と言う事葉もありますね）。責任ある立場の政治家は、問題の当事者としてタブーを作る側の存在ですから、自己に内在する問題点を客観視出来る訳がありません。近年役所で次々に発覚する会計管理上の不祥事などを見れば、これを否定する術が無い事は御理解いただけると思いますが、当事者には自己を完全に客観的に査定する事は不可能と捉えるならば、失礼ながら御父上の御考えは些か現実感覚に欠けると云わざるを得ません。
ついでに言うと、ゴーマニズム宣言は金儲け用としては非効率に過ぎますね。手っ取り早く金儲けしようと思ったら「おぼっちゃまくん」のような作品でも描いて、アニメ化やキャラクター商品で儲ける方が何十倍も儲かります。小林氏にはまだそれをやれるだけの才能はあると思いますよ。それをやらずにあの不毛な苦行を続けている事を考えると、小林氏には小林氏なりの覚悟やケジメ意識があるのでしょう。少なくともその点は認めても良いと思いますね。

お礼

返答ありがとうございます。それにしても政治家でいいんじゃないか
って思ってる方いないんですね・・。私もですが（笑）。
父に現実感覚というのがないと言うのは、おそらくそうだと
思います。仕事が自営業、祖父の農業手伝い、etcとありながら
後先考えずに事を起こし、そのつけが母や私に回り、追求すれば
共働きでありながら誰のおかげで飯を食っているんだと逆切れする
始末です。・・おおいやだ・・。
　確かに問題と言うのは政治からよく生まれてくるものですね。
それを考えればやはり今のスタイルこそが彼にとっては一番
最適という事でしょうか？参考になりました。

回答No.3

green_sheep

当たり前のことを言ってしまえば、あなた様にもお父上にも小林氏にも
言いたいことをそれぞれに言う自由があるわけです。だから、どの立場から
でも何の問題に対しても発言していいわけです。
　ただ、その発言がどれほど人々に伝わるか、という点について、小林氏は
漫画家として主張を表現していく方が伝わる、と考えているのでしょう。
政治家になれば、所属する政党の政策にしばられ自由にモノが言えなくなり
ますし、自分だけの都合で活動できなくなります。そういう点から自由に
漫画を書くことが自分のやり方だ、と考えているのではないでしょうか。
　世の中がもっとよくなって欲しい、なるはずだ、と考えている人
（あなた様もお父上も多分そういう方でしょう）がみんな政治家を目指し
ていたら、実業をまわす人がいなくなってしまいます。みんながそれぞれ
の立場でそれぞれの仕事をしながら、思ったことを言えばいいのです。
つまらない回答ですみません。