- ベストアンサー
吸光度計にて 石英セルとガラスセル
抽出したゲノムDNAの濃度測定にて、吸光度計を使用して吸光度を調べる実験を最近行いました。そのとき抽出して希釈したDNAを石英セルに入れたのですが、そこで先生から 「石英セル以外にガラスセルやプラスチックセルもあるのになんで石英セルを使うの?」 という質問をされ、 「屈折率の問題で石英セルが一番適しているからです。」 と答えたのですが、 「それはプラスチックだけ。なんの不純物も入ってないガラスセルなら屈折率なんて問題にならないよね?じゃあそれ以外で石英セルのほうがいい理由は?」 と言われ、そこでまったく答えらませんでした。調べたところ、ガラスより石英のほうが高価だから精密度がいい?といったものが出たのですが・・・違うようです。 なぜ、ここでは石英セルを使用するのですか?教えてください。お願いします。
- RYOSON
- お礼率45% (17/37)
- 生物学
- 回答数3
- ありがとう数11
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
学生時代に酵素の精製をしていて、「ゼロ合わせができません」と先生に言って大恥をかいた記憶があります。酵素ですから、測定波長は280nmです。40年も前のことですから、プラスチックセルはありません。研究上での恥のかき始めなので、今でも鮮明に覚えています。 セルを超音波洗浄器で洗って、バラバラにしたこともあります。セルは、私にとっては、実験の最初の失敗。以後、失敗は数知れずですが、・・・。 >じゃあそれ以外で石英セルのほうがいい理由は? 正解は、「石英セルのほうがいいではなく、石英セルでないと・・・」です。 http://www.fujiwara-sc.co.jp/catalog/sel01.html 石英セルは、可視部も紫外部も通します。ガラスセルでは、可視部は通すが、紫外部はほとんど通さないようです。ですから、石英セルで可視部を測るのは測定上は適正なのですが、破損の可能性を考えて(石英セルは1個1万円、ガラスセルは3000円ほどでした)、可視部はガラスセル使用というのが現実的です。 当時は、石英セルには、セルの上部にスリガラスの線が入っているものが石英セルでした。今は違うようですが。 「セルが壊れました」と実習学生が持ってきてくれると、『福沢諭吉がヒラヒラと飛んでいく』ことになります。貧乏な研究室の教員としては『実習をまじめにしなければ壊れることも無い』と思いつつも、顔は引きつりかけます。学生実習は、結果が分かりきっているので、当然プラスチックでしています。しかし、紫外部の測定に適したプラスチックセルは無いようで、「測定可」とした製品も文字のとおり可の状態で、石英セルのレベルではないとの業者の回答でした。 セルで思い出すのは、吸光度を測定する2面透明のセルで蛍光を測定しているのを見ました。他の研究生の卒論生だったので、「測定するのは難しいのと違う」と声をかけましたが、その後どうしたことやら。
その他の回答 (2)
- geneticist12
- ベストアンサー率67% (701/1045)
>たんぱく質や大腸菌の吸光度を測るときの波長は280nmで・・・ あれ、大腸菌は280でしたっけ。 タンパク質濃度を挙げたのは誤解を招く言い方でしたが、ブラッドフォード法、ローリー法、ビューレット法などは、石英キュベットを使う必要がありません。紫外吸光法は石英を使う必要がありますね。 >ということは、ガラスやプラスチックでは通す波長が石英と違う。 そういうことなんですが、ガラスやプラスチックでは通らない波長があるということです。紫外域は吸収、散乱されてしまうのですね。
お礼
返事遅れてすいませんでした。 そうだったんですね・・・わかりました。ありがとうございます!
- geneticist12
- ベストアンサー率67% (701/1045)
いや、いい先生だなー。好きです。 プラスチックセルであっても屈折率はあまり問題じゃないんです。 タンパク質や大腸菌の吸光度を測るための波長は? DNAの吸光度を測るための波長は? ガラスやプラスチックはどういう波長を通しにくい?
補足
たんぱく質や大腸菌の吸光度を測るときの波長は280nmで・・・ DNAの吸光度は260(核酸は230?)で・・・ ということは、ガラスやプラスチックでは通す波長が石英と違う。つまり230~320nmの波長を石英より通しにくいため・・・ということですか?ガラスやプラスチックがどれくらいの波長がよく通るのかまではわかりませんでしたが・・・。
関連するQ&A
- 紫外可視分光光度計用セルについて
教えてください。 紫外可視分光光度計を用いて吸光度と透過率を測定するために使用する「紫外吸収スペクトル測定用セル」ですが、 材質:UV石英ガラス 光路長:10mm 光路幅:10mm タイプ:蛍光前面透明 で問題ないでしょうか?
- 締切済み
- 化学
- 石英セルの曇りの影響
加水分解反応について分光光度計で吸収スペクトルを測定する実験で、測定に使う石英セルの光路面に水滴や曇りがついていた場合、本来ゼロであるはずの380~400nmの吸光度が明らかに正の値となるとあったのですがこれはなぜでしょうか。 水滴から発せられた可視光が検出されたということでしょうか。
- ベストアンサー
- 化学
- ガラス・石英ガラス・プラの分析
質問よろしくお願いします。 15×15×1(mm)の透明な正方板状の物がプラスチックなのか石英ガラスなのかそれが以外のガラスなのかを非破壊的に分析によって判断する場合にはどのような分析実験をしたらいいでしょうか? 吸光光度分析のセルに用いて判断しようと考えたのですが、非破壊的に行わなければいけないのでそれは無理だと思いました。どのように判断するのが最も良いでしょうか?わかる方教えてください。お願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- o-フェナントロリン吸光光度法について
鉄の定量方法のひとつであるo-フェナントロリン吸光光度法の前処理の段階で、石英るつぼで試料を炭化・灰化して試料に含まれる有機物を分解している際に、硫酸を添加しすぎるとピロ硫酸が生成され吸光度が高くなります。 吸光度が高くなる原因は何なのでしょうか? 溶解性の問題で白濁して吸光度に影響しているだけなのでしょうか?
- 締切済み
- 化学
- DNAの吸光度
今回実験で、鋳型DNAをpcrで増幅し、フェノクロで処理してDNAを抽出しました。そのPCR産物の吸光度を測定したところ A260=0.231、A280=0.207 となりました。通常純粋なDNAの吸光度はA260/A280=約1.8となるはずですが、上記の値ではかなり低いですよね; ここでちょっとした疑問なのですが、A260=0.231ということは、操作の過程でうまくDNAだけを抽出できず、DNA以外の不純物(プライマーなど)が混じっているためこのような極端に高い数値になってしまった、という見解で間違いないでしょうか?? ちなみに同じ実験をしている人のA260の値は0.008とかでした。 どなたか教えていただけたら嬉しいです。
- 締切済み
- 生物学
お礼
遅れてすいませんでした。 なるほど、わかりました!ありがとうございます! しかし・・・価格の問題でガラスを使うといい結果が得られないような気がしますが、方法を学ぶということでガラスでもいいってことなんでしょうかね?