• 締切済み

日本の農薬に対する制度

農学部の学生です。農薬について調べているうちに、日本ではポジティブリスト制度が施行されてから残留農薬などの違反件数が増加して、大量の食品の回収、処分が行われていることがわかりました。食料自給率が低い日本にとって、必要以上の安全性管理にも思えます。かといって、消費者の安全にはかえられません。今の日本の農薬に対する厳しい基準の是非を考えるうえで少し迷っています。どなたかご意見お願いします。

  • 農学
  • 回答数3
  • ありがとう数4

みんなの回答

  • pome12
  • ベストアンサー率83% (5/6)
回答No.3

同じく農学出の人間です。安全性管理はどこまで厳密であるべきなのか。とても興味深い質問であると思います。私は以下を参考意見として述べさせて頂きます。 1 安全性管理のハードルを低くしても,食料自給率はあがらない。 ハードルを低くすると,海外の食料の認可率の上がり幅の方が日本の上がり幅より大きいです。つまり,あがるのは自給率ではなくて食料供給量です。 2 安全性管理は,横との連携も必要,つまり日本と同水準にある国や共同体(米国やEUなど)の基準から大きく逸脱することはできない。 貿易,外交等の問題があるためです。 2については,例えば米国,EU,中国それぞれに関して,様々な農薬の許容量について日本のそれと比較をされてはいかがでしょうか。日本が一律に厳しい値ではないことと,厳しい値を設定している農薬についての戦略が見えてくるかもしれませんよ。うろ覚えで申し訳ありませんが,FAOのウェブページに関連する統計データがあったと記憶しております。 私は,"周囲の国から輸入される食材よりも日本の食材はこんなに安心だ"→ゆくゆくは自給率向上,というのをアピールするために,他国より厳しい基準を設けているようにも感じております。ただし,将来の食料不足を回避するためには,全体の供給量を維持することがとにかく必要です。周囲の食料輸出国の意識をそいでしまうような強硬な政策は当然とれません。 まとめますと,自給率の話と農薬基準の話をまずは切り離し,安全性管理に求められる基準の妥当性に絞って,他国との比較を行って吟味してみてはいかがでしょうか。そのとき,遺伝子組み換え作物を含めて検索すれば,なおさら各国の傾向をつかむことができるのではと思います。 おそらく,自給率は高めたいが全体供給量は確保したいという,農水省と厚労省の苦しい事情を目の当たりにできるのではないでしょうか。

chombo
質問者

お礼

自給率の話と農薬基準の話切り離す、遺伝子組み換え作物、なんかまで考え付かなかったです。もっと自分でも調べて考察に役立てたいです。 ありがとうございました!

  • taro1121
  • ベストアンサー率43% (178/409)
回答No.2

ポジティブリスト:遅かったくらいです 危険性がわかっていても、ほかに代わる農薬がないからといって 使用許可される。それが農薬の世界 医薬品や食品添加剤はその逆、危険性のかけらでも見えたら使用不可能 農水が厚生に歩み寄った形となる(農家にとっては食品輸入規制として有効) 日本の農薬に対する厳しい基準はもっと設けるべきだと私は思います 「消費者にとって」ではなく、「生産者自身の体を守る」ための法整備が必要 例えば、一人年間使用量。簡易土壌残留検査薬。等 逆に、なんだそれといった議論もされているのには驚きました 例:カルガモは除草剤か?殺虫剤か 水田にカルガモを放して稲作する方法において、カルガモをどのように考えるか 農薬とは何かを農学部学生ならいろいろ考えてみてはいかがでしょう 例:「バキュロウイルス 核多角体ウイルス」を検索してみてください

chombo
質問者

お礼

たしかにポジティブリストで前の制度がかなり見直された気がします。 /バキュロウイルス…すごいです、初めて知りました。 ご回答ありがとうございます!

  • booboox
  • ベストアンサー率32% (176/538)
回答No.1

ポジティブリストに、なったところで、規制が強くなったとは、思えませんし、違反件数の増加と、もともとのネガティブリスト方式との因果関係は、特段ないと思われます。なぜなら、ネガティブリスト時代は、性善説で、リストに掲載されていない農薬は、存在しないという仮定の下に、制度が決められていたからです。今日、食品が、グローバル化して、生産国、加工国、消費国など、複数にまたがり、流通する以上、ポジティブリスト化は、やむを得ないことでしょう。もともと、農薬によらない方法を普及すれば、良い話で、害虫駆除も、害虫のオスメス分離による産卵の停止法とか、酸性水、アルカリ水による消毒。完全ハウス栽培による無菌化など、農薬を使わない方法が、いくつも開発されているのに、そういう方法を利用しないのが、問題なのでは? 流通が国際化した今、性善説では、対応しきれないでしょうね。

chombo
質問者

お礼

また違う考え方が出来ました。自分も今いろいろ調べていてIPMの考え方というのを知りました。もうちょっと調べてみます、ありがとうございました!

関連するQ&A

  • 残留農薬のポジティブリスト制度について

    ポジティブリスト制度について勉強しておりますが、分らない事があります。 原則、全ての農薬について残留農薬をチェックするのが、ポジティブリスト制度だと思うのですが、現実は違うのですが? 1つの食品(穀物)に対して国内・海外で使用されている800種類くらいある農薬を全てチェックするのは現実問題として難しく、農薬の管理をきちんと行って栽培されている場合は、そこで使われた農薬をチェックすれば、ポジティブリスト制度に則って残留農薬をチェックしていると言っても良いと聞きました。 ・・・が、これではネガティブリスト制度ではないか?と、私は考えてしまいます。 詳細をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。 よろしくお願いいたします。

  • 残留農薬を減らす調理法

    お米、野菜、果物と色々と農薬が使われていますが、残留農薬を少しでも減らして、より安全に食べられる調理法を教えてください。ちなみに、危険な農薬が使われいる食品やこれだけは避けたいと言うような物があればそれについても教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

  • 各国の残留農薬などの規準について

    輸入している食品や、口に入るもの(例えば、割りばし、ストローなど。)で、残留農薬などの規準が緩やかな国・あまり守られていない国はどこでしょう? 品物によっても違ってくると思いますが、規準が日本と同じくらいにしっかり守られている国はどこですか? また、その食品は何ですか?

  • 日本農業の最大の問題とは

    食料自給率の向上などをうたった新農業基本法が施行されていますが,食料自給率が低いことは本当に問題になるのでしょうか? エネルギを初め,日本は既に世界との相互依存を前提にしたシステムになっています. なぜいまさら自給率に拘るのでしょうか? 高齢化する過渡期はなにかと農村に問題があるでしょうが,それさえ過ぎてしまえばもはや自給率に拘る必要はないのではないかと考えますが,みなさんのご意見をお願いします.

  • 日本の食品自給率向上が必ずしも良いと言えないのでは?

    食品に関して、日本は現在輸入に頼りっぱなしで食品自給率は先進国で最下位である聞きます。そのため、国内の食品自給率の向上が望まれていますが、このことにより今まで日本に食料を輸出していた国の経済が衰退してしまうという新たな問題が発生する恐れがあると思うんですが・・・どうなんでしょうか?

  • 中国からの輸入食品の安全性?

    中国からの輸入食品の安全性につきまして 残留農薬の危険性などは、よく言われますよね。 中国から輸出するときも その食品が日本に輸入されるときも それなりの衛生管理の検査がありますよね。 これらの衛生の検査は あまり機能していないのでしょうかね? それとも、単に騒ぎすぎなんでしょうか? この辺の事情を教えてください。 よろしくお願いします。

  • 未だに近代国家日本で「無農薬、減農薬=安全」などということが信じられている理由

    どこかの後進国や隔離された少数民族保護地域のような場所であれば非科学的な情報が広く信じられていても不思議はありません。 しかし日本で農薬や殺虫剤が迫害を受けるのは何故でしょうか? 「同じ品種で、農薬を使用すると作物の味などに影響があるという試験報告はありません。反対に、病気や害虫により作物の生育は悪くなります。」(農薬Q&A-詳細解説2-4より) 「研究者たちは食品添加物や農薬のない世の中になったとしてもがんはなくならず、私たちが昔から食べている普通の食べ物そして喫煙が最も重要な要因であると考えています。(黒木登志夫「暮らしの手帖」1990年4・5号)」 「農薬を使わないと、農産物は病気や害虫、雑草によって収穫量が減少したり、品質が低下したりすることがあります。減収率(平均)は野菜や水稲で3割、果物で10割」にいがた 食の安全インフォメーション 非科学的な事柄を信仰しても誰も得しないと思うのですが、こういう科学的なまっとうな話が日本国内で通じない理由を教えてください。

  • 中国産鶏肉が期限内か判別する技術は日本にないのか

    食品安全検査を専門に行う社員もいるような気がするんですが。 非常に大きな会社なのにどうして見抜けなかったんでしょうか。 鶏肉の安全性を図るのは21世紀の科学力ではどうやっても無理なんでしょうか? 日本国内の魚や野菜で、放射性物質や残留農薬の検査は可能なのに、腐敗の程度やカビが検査できないというのがわかりません。 というか21世紀の文明レベルでも分からないとすると賞味期限表示のなかった昔の日本人の料理人や職人、主婦などは仕入れた肉をどうやって大丈夫か大丈夫でないか判断していたんでしょうか。 教えてください。

  • 食料自給率が低いことの問題

     日本の食料自給率は40%程度だそうです。この数字を出して「日本の食料自給率を上げることが必要だ」という議論を耳にすることがあります。  教えていただきたいのですが、食料自給率が低いと何が悪いのでしょうか。  今まで耳にしたのは 1)異常気象・戦争等により食料の輸入が途絶える可能性 2)輸入品は農薬等の問題がある 3)農家の保護 などですが、 1)はエネルギーのほとんどを輸入に頼っていて、なぜ食料品だけ特別なのか?電気もガスも水道もなければ、少なくとも都市部の住民は生きていけないと思うのですが。旱魃等の問題も日本だけがその被害を免れる保証はないし。 2)は、大切な問題ですが、農薬等の使用を抑えることと、日本で生産することとは別問題だと思います。輸送時の品質保持のために、使用する薬品に関しては国産にすれば解消されると思いますが。 3)は、農家保護のために予算がいくら使われるのか。そのお金を直接、農家に分配したほうが効率的ではないのか(不公平感の問題はあります)。 などと思うのですが、どなたか、食糧自給率が低いことの問題点をご教示いただければ幸いです。

  • 何億もの中国人が食べているのに日本は大騒ぎ これって?

    特に中国からの輸入食品に農薬なんかが含めれていたと大騒ぎで回収などしています。 確かに国が違えば検査基準が違うのはわかります。 食の安全も大切な事です。 でも考えてみると、何億もの中国人は食べているし、日本向けは厳しくチェックしているが中国内ではほとんど検査なんかしてないと思います。 日本人も長期や短期観光などでたくさん中国に行ってます。 日本で、新たに基準値以上の農薬混入が見つかると、 「すでに出回って口にしている人がいる」とか 「子供の口に入ると思うとぞっとする」・・とか、 一刻を争うようなコメントを聞きます。 そうかと思うと、 今年の正月は家族で上海旅行・・などと、平気でいいます。 これって、どう考えればいいのでしょうか? 日本が神経質過ぎるのか、中国が無神経なのか? それにしても 億単位の人が、何であれ口にしているのですよね。 お国柄とは言え、どう考えればいいのでしょうか 多数決の原理で行くと中国に分があるようにも思えるのですが・・