• ベストアンサー

飽和蒸気圧で・・・

質問です。 「飽和蒸気圧が大気圧と等しくなると、液体内部に蒸気の微小な気泡が生じても それがつぶされずに成長し、大きな気泡となって大気中に飛び出すようになる。 これが沸騰と言う現象である。」 と教科書に書いてありますが、ちょっと引っかかるところがあります。 それは・・・ 飽和蒸気圧って、気圧平衡であるときの蒸気の示す圧力なんですよね?? 気圧平衡って、見かけ上、凝縮も蒸発も起こらない状態なんでよね?? なんかおかしいような気がするんですが・・・

  • 化学
  • 回答数5
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.5

飽和蒸気圧は平衡状態が実現しているときの圧力です。 沸騰現象は平衡が実現していないからこそ起こる現象です。 この食い違いに対しての質問ですね。 これまでの回答には「100℃では沸騰は起こらない」と書かれています。ならどうやって沸点が100℃と決まったのかが問題になります。沸騰の実現と沸点の決定とは別のことだと考えるほうがいいでしょう。飽和蒸気圧の測定は平衡状態で行われます。その値が1気圧になる時の温度を沸点とするのであれば沸騰現象の起こっているところに温度計を突っ込んで沸点を測るよりも精度の高い決定が出来ます。 物性定数の1つとしての沸点は平衡を前提としたものでないと精度がでてきません。温度の測定も平衡状態が前提です。 沸騰現象が実際に起こっている場合の温度がこのようにして決めた沸点とどれだけ異なるかは実験条件によって変化するでしょう。 泡の内部の蒸気の圧力が(液体上面に掛かる圧力+液圧)を越えなければいけないと言うのは力学的な要請です。いつも成り立っています。 液体上面に接している蒸気の圧力が飽和蒸気圧であるとは限りません。泡の内部の蒸気圧は飽和蒸気圧としていいでしょう。液体の温度をt℃とすればt℃の飽和蒸気圧です。この飽和蒸気圧が(液体上面に掛かる圧力+液圧)を越えているはずです。 質問文中の >「飽和蒸気圧が大気圧を越えると、液体内部に蒸気の微小な気泡が生じてもそれがつぶされずに成長し、大きな気泡となって大気中に飛び出すようになる。これが沸騰と言う現象である。」 と書かれている内容はこのことに対応します。(#3にある指摘にしたがって「等しい」を「越えると」に書き直しています。) 液圧の部分は深さを浅くすれば影響を小さく出来ます。でも10cmの水で0.01気圧の影響がでますからこれくらいの幅は見込まないといけないことになります。 液体上面に掛かる圧力を一定に保つのも難しいです。生じた蒸気がたまれば圧力は上昇します。加熱によって空気の温度も上がります。 液体の全体を一様な温度にコントロールするのも難しいです。 実際の沸騰での沸点の測定では精度を出すのが難しいはずです。 生じた蒸気がたまるように容器を密閉すれば沸騰は起こらなくなります。

その他の回答 (4)

  • okormazd
  • ベストアンサー率50% (1224/2412)
回答No.4

気圧平衡 →気液平衡 気液平衡状態では、蒸発速度と凝縮速度が等しくなっているので、見かけ上蒸発も凝縮も起こらない状態ですから、液体内部に蒸気の泡が発生することはありません。蒸気の泡が発生している間は平衡ではなく、蒸気の泡が発生しなくなったときの蒸気圧がその温度(飽和温度)における飽和蒸気圧です。 http://zgkw3.mse.kanagawa-it.ac.jp/jikken/jkn2/houwa.PDF この状態が続くのは、温度、圧力が一定に保たれているときです。温度圧力が変化すれば、それに応じて平衡状態も変化します。温度が上がれば、蒸発が進んで蒸気圧も高くなり、新しい平衡状態に移行します。 大気圧下で液体を加熱すると、次第に温度が上がり、蒸気圧も大きくなり、やがて沸騰が始まります。このとき、液体内部と泡の温度は、液体の深さに相当する静水圧が加わるために、大気圧101.3kPaでの沸点とされる100℃より高く、泡の圧力は101.3kPaより大きくなって、新しい平衡状態に移行しようとします。新しい平衡状態に達しなければ、沸騰が続きます。 教科書の記述は、沸騰の説明で、気液平衡の説明ではありませんが、「飽和蒸気圧が大気圧と等しくなると」→「蒸気圧が大気圧より大きくなると」と訂正した方がいいんじないかな。

noname#62864
noname#62864
回答No.3

平衡というのは、『見かけ上』、凝縮も蒸発も起こらない状態というのは正しいですが、それよりも、両方の速度が同じ状態と考えた方が良いと思います。 ですから、液体内部に『蒸気の微小な気泡が生じても』、それと同じ量の蒸気が液体の戻るのであれば平衡は成り立っていることになります。 ただし、現実には「飽和蒸気圧が大気圧と等しくなると、液体内部に蒸気の微小な気泡が生じても~」 というよりも、「飽和蒸気圧が大気圧を超えると~」とした方が適切だと思います。つまり、加熱の過程で液体の一部において温度が沸点を超え(飽和蒸気圧が大気圧を超え)て、沸騰が始まるということです。

noname#160321
noname#160321
回答No.2

実際には沸点では「沸騰は起きません」(笑 と言うのは、 >液体内部に蒸気の微小な気泡が生じてもそれがつぶされずに成長し、… と言う「言明」は正しくないのです。 表面が凹の場合、蒸気圧は平面より「小さく」なり、凸面では大きくなります。そのため、飽和蒸気圧が外圧に等しくなった点では液体内部の泡(当然凹面しかない)での蒸気圧は外圧より小さいのです。 それが突沸が起きる理由であり、沸石が必要な理由でもあります。 沸騰は#1のお答えにあるように「動的平衡」ないし「定常状態」と呼ばれる現象ですので、熱供給が続かなければ生じません。

  • tono-todo
  • ベストアンサー率16% (169/1028)
回答No.1

気圧平衡ということばがあるのかどうかは知りませんが、平衡状態とは、確かに変化をせず均衡を保った状態です、環境に変化がなければですが。 質問の場合入熱が継続していますので、環境に変化がありますので、平衡状態ではありません。 蒸発天での相の平衡状態とは変化しないということではなく、どちらも起こりうるということです。 熱を加えれば、同じ温度で気相への変化が続きますし、熱を取り去ると、液相への変化が継続します。

関連するQ&A

  • 沸騰と蒸気圧

    液体を加熱して温度を高くすると蒸気圧は大きくなるが、液体の蒸気圧が外圧(空気中では大気圧)に等しくなると、液体の内部からも蒸気(気泡)が発生し、液体は激しく蒸発しはじめる(沸騰)。 ここで、内部からも蒸気が発生することについてなんですが、大気と接してもいない液体内部がどうして蒸発を始めるのでしょうか?ちょっと変な言い方かもしれませんが、大気に接していない液体の内部は、大気圧が液体の蒸気圧と比べてどのくらいの大きさかを知ることはできないはずです。 にもかかわらず、蒸気圧と大気圧が等しくなったことをあたかも知っているかのように、液体の内部が蒸発を始めるのはなぜなんでしょうか?

  • 飽和蒸気圧

    こんばんは。 蒸発速度=凝縮速度 で見かけ上蒸発がとまるときの蒸気圧(飽和蒸気圧)について、 正しいものを1つ選ぶ選択肢の中に 「同じ温度の純水と飽和食塩水では飽和蒸気圧が等しい」 というのがあったのですが、 どうして等しくないのですか?同じ温度であるので、純水の飽和蒸気圧も 飽和食塩水の飽和蒸気圧もゼロであるように思えるのですが⋯⋯⋯?? 教えて下さい><お願いします。

  • 飽和蒸気圧のイメージ

    物質が気体の場合は飽和蒸気圧のイメージがつかみやすいのですが、液体が沸騰する場合のイメージがつかめません。気体の場合、その気体の圧力が飽和蒸気圧に達するとそれに耐えれなくなり液体に戻るという圧力の最大値としてイメージがつかめるのですが、沸騰の場合、なぜ飽和蒸気圧が大気圧に達すると沸騰するかのイメージがぜんぜんつかめません。化学を専攻しておられる方々はどのようなイメージでこの現象を捉えていらっしゃるのでしょうか。どうかよろしくお願いします

  • 飽和蒸気圧一定

    この動画の後半の飽和蒸気圧が一定と言う意味が全然分かりません。 https://m.youtube.com/watch?v=Nf8GWIihsu4 2の圧力が上がると、凝縮が始まり、結局飽和蒸気圧が一定。 3の圧力が上がると、蒸発が始まり、結局飽和蒸気圧が一定。 2の凝縮、3の蒸発がと言うところまでは、分かりますが、その後の飽和蒸気圧が一定と言う意味が、分かりません。 この時の温度は、一定なのでしょうか? 他の条件がどういう意味なのかがちんぷんかんぷんです。

  • 蒸気圧について

    蒸気圧について色々と疑問があります。 例えば水溜りの水の飽和蒸気圧はこの水の温度により一定ですよね。そして飽和状態になるまで水は蒸発し続けるから、結局全部蒸発すると思います。しかし、化学辞典によると「外圧を飽和蒸気圧以上に増すと、蒸気は凝縮して液体または固体のみとなり、逆に外圧を飽和蒸気圧以下にすると蒸気のみとなる」と書いてあったのですが、この前半部分の「外圧を飽和蒸気圧以上に増すと、蒸気は凝縮して液体または固体のみとなり」という部分がよく理解できないのです。 この水溜りの例では、外圧は大気圧のことで、少なくとも、この水溜りの飽和蒸気圧以上ですよね。しかし、水がすべて残ることはないと思うのですが・・・。 色々勘違い等あると思いますが、どなたか丁寧に教えてください。

  • 127℃の飽和蒸気圧にならないのはなぜですか?

    27℃において容器A(8.3L)と容器B(4.15L)はコックCによって繋がれているものがある コックCは開いており、A、Bには水が入っていて飽和蒸気圧2.7×10^3Paを示している 今Cを開けたまま、Bのみを127℃にした この時の圧力を求めよ 何ですが答えは2.7×10^3Paです 理由は B内の液体が蒸発してAに移動するからA内で凝縮して液体の水になるから 27℃の飽和蒸気圧になるようです なぜ27℃の飽和蒸気圧になるのでしょうか  127℃の飽和蒸気圧にならないといえるのはなぜですか? 確かに27℃のAに液体がありますがBにも127℃の水蒸気があるので圧力が変わらないと言うのは不思議です

  • 飽和蒸気圧

    某参考書に、液体があるとき、気体の圧力は飽和蒸気圧となっている、とあったのですが、例えばコップにある水はその温度での飽和水蒸気圧を示そうとするけど、部屋の体積がかなり大きいから、すべて蒸発してしまうのではないかと思ったのですが、実際のところ一日中置いといても水はまだのこっていました。何故なのでしょうか???? 唐突な質問ですみません・・・・

  • 飽和してない蒸気圧

    飽和していない状態における蒸気圧を知りたいと思っています. 一般に「蒸気圧」と言った場合, その物質の気体が液体と平衡にあるときの圧力を意味すると思います. よく聞くのは, 摂氏 20 度の水銀柱の中に液体のエタノールを少しずつ入れていくと エタノールは蒸発して気体になっていくが, その圧力が 44 mmHg になると エタノールを入れても液体のままで気体にはならない, といった話です. ここで, 44 mmHg に達する前の段階の圧力とエタノールの量の 相関を知ることは可能でしょうか? エタノールが何ミリリットルだったら圧力は何 mmHg だとか 何 mmHg の圧力にするためには何個の分子を入れれば良いとか そういったことを知りたいのです. エタノールだったら実際に実験すれば分かりそうですが もっと一般論で理解する方法がありましたらお教えください.

  • 蒸気圧と蒸発

    熱を与え、液体の蒸気圧を大気圧と等しくすると、液体が沸騰して気体になり、液体は次第になくなる、というのはわかるのですが、大気圧と同じ圧に達する以前の状態でも放置すると蒸発して液体がなくなるのはなぜなのでしょうか?エネルギーを与えなくても、液体の分子が気体になるエネルギーをもつということなのでしょうか? 宜しくお願いします。

  • 蒸気圧とは何でしょうか?

    化学II勉強始めて、蒸気圧が出てきたのですが、 液体の蒸気圧=液体の存在する空間の圧力 のときに沸騰するのは理解できました。 あと、蒸気圧の関係した問題で空間の圧力より飽和蒸気圧が大きいとき 蒸気は未飽和で、気体で存在し、 空間の圧力より蒸気圧が小さい時は液体が存在して気液平行になるのまで 問題を解くために暗記しましたが、 蒸気圧自体がいまいち理解できません。 蒸気圧とは気体が液体と共存する状態になる時の圧力なのでしょうか? 長ったらしくてすいませんがお願いします。