• ベストアンサー

エネルギーと不安定さ

温度が高くなると気体が水に溶けにくくなるのは、温度が高くなると分子の運動エネルギーが大きくなり、そうすると不安定になるために気体は溶けなくなる、と聞きました。 エネルギーが大きくなると不安定になるのはなぜなのでしょうか? 教えてください。

  • 化学
  • 回答数4
  • ありがとう数3

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • DexMachina
  • ベストアンサー率73% (1287/1744)
回答No.4

No.2です。 > たとえではなく本当の理屈を理解することが可能でしょうか? 前回も少し触れたように、気体分子と水との間には、分子間引力は殆ど働いていません。 そのため、「気体が水に溶けている」というのは、「水分子の網目の間に、気体分子が 閉じ込められている」だけの状態といえます。 従って、気体分子の移動速度が大きい(=温度が高い)ほど、気体分子は水の網目から 抜け出しやすくなります。 また、高温になると水の密度は低下(=同じ質量で体積は増加)しますが、水分子1個が 占める体積は(殆ど)変わらないので、水分子の網目の間隔は大きくなる方向のはず ですから、これも、高温下で気体分子が抜け出しやすくなる要因として挙げられると 思います。 (なお、気体の圧力を上げると水に溶ける気体の量も上がる、というのを中学か高校で  習った(→あまり昔すぎてどちらだったか忘れてしまいましたが)かと思いますが、  これも、気体の圧力が上がることで水面に衝突する気体分子が多くなり、水の網目に  突き刺さる確率が上がるため、と考えることができます) 上記のようなことから、「高温であるほど、気体分子が溶けた状態を保つことができない」 ことになります。 (前回は「なんとなく~不要な気も」と言いましたが、改めて考えてみると、「不安定」と  いうのは、「その状態を保てない」ということの言い換えでしかないように思います。  つまり、同じ意味のことを重ねて言っているので、余計に混乱を招く、と) ・・・あまりご期待に沿えるような説明にならなかった気が・・・(汗) なお、溶質が固体の場合は、「溶質-溶質」「溶質-溶媒」「溶媒-溶媒」のそれぞれで 分子間力が働く分、気体の場合よりも複雑です。 (砂糖や食塩のように、高温の方が溶解度が高くなるものが多い一方、硫酸カルシウム  (確か・・・)のように、高温にすると逆に溶解度が低下するものもあります) *その「より複雑なもの」と比較して「自明」と結論されるNo.3の方の回答は、私としては  首を傾げざるを得ません。

その他の回答 (3)

noname#160321
noname#160321
回答No.3

>エネルギーが大きくなると不安定になるのはなぜなのでしょうか… #2のお答えで細かく説明されていますが、「エネルギーが大きくなると不安定になる」という「言明」は必ずしも正しくありません。 例えば熱せられた窒素は不安定かと言ったら、分子が開裂するほど熱せられれば不安定かも知れない。ということになるでしょう。 つまり、安定か不安定かは「その状態よりエネルギー的に低い状態がある場合」に、はじめてそちらへ「遷移」する可能性があることになります。 窒素を加熱して窒素分子を開裂させるとしたら原子状態と分子状態の間に平衡がある(ギブスの自由エネルギーが等しくなる)ことが必要になります。(そのような平衡が問題になるまでエネルギーを高めてやらねばならない) さて、いまご質問の「気体の溶解度」の件ですが、これはある意味迷う必要のない問題です。 今水の分子を考えたとき温度が高ければ飽和蒸気圧は上昇します。温度が上昇すれば分子間の凝縮エネルギーを超えて自由になる=気化する分子数が増えるためです。 液相内の気体分子も温度が上がれば運動エネルギーを獲得し気相に移動する確率が上がります。これは疎水性の気体分子ばかりではなく塩化水素やアンモニアの分子でも全く変わりません。 なぜ、気体の溶解度が温度上昇によって下がることが問題になるのでしょうか。それは固体の溶解度と比較するからです。固体の溶解度が上昇するのは固相の分子が「結晶格子」の凝縮エネルギーと液相の分子との溶媒和エネルギーが平衡に達するだけのエネルギー(熱)が供給されたからです。(窒素分子の開裂と同じ) 固体と気体、この両者の液体への溶解度が同列に比較されれば温度による平衡の移動方向が逆になることは自明のことではないでしょうか。

  • DexMachina
  • ベストアンサー率73% (1287/1744)
回答No.2

> エネルギーが大きくなると不安定になるのはなぜなのでしょうか? 感覚的にわかりやすいと思われる、位置エネルギーを例に説明します。  a)台の上にあるボール    →風が吹くなど、ちょっとしたきっかけで台の下に落ち、元の位置には戻らない  b)平らな台の位置にあるボール    →風が吹き続けるなど、他からエネルギーを与え続ければ動く。風向きによっては、     元の位置に戻ることもある  c)すり鉢状の穴の底にあるボール    →風が吹けば一時的に動くこともあるが、風がやめば勝手に元の位置に戻る 「安定」というのは、「多少の力が掛かっても、同じ状態を維持できる」ということです。 上の例で言うと、位置エネルギーの小さい「c)」が最も安定で、位置エネルギーの大きい 「a)」が最も不安定、ということになります。 つまり、最初の状態がエネルギーが低いものは、他からの働きかけで状態が変化すると 相対的にエネルギーの高い状態になったことになります。 この「エネルギー差」が、他からの働きかけが止まった後の「元の状態に戻る力」になる ため、「安定」なわけです。 (すり鉢の底にあったボールは、風に動かされると少し高い場所に移る(=位置エネルギー  を得る)が、風がやむと、得た位置エネルギーを利用(放出)して、元の場所に戻る、と) > 温度が高くなると分子の運動エネルギーが大きくなり、そうすると不安定になるために > 気体は溶けなくなる ・・・この説明なんですが、なんとなく「不安定になるために」の部分は不要な気も・・・(汗) つまり、「温度が高くなると分子の運動エネルギーが大きくなるため、気体は溶けにくくなる」 だけで、意味が通るのではないかということです。 (「不安定に~」という言葉を入れているために、かえってわかりにくくしてしまっているのでは  ないか、と) 説明を追加するすれば、「(多くの場合)気体分子と水との間の分子間引力は非常に弱い」と いうことで、「そのため、分子の運動エネルギーが大きくなると、気体は溶けにくくなる」とした 方が、sdmurakamiさんにとってもわかりやすかったのではないかと思います。 (「それでなくても気体分子を留める力が弱い上に、脱出させる方向に働く運動エネルギーが  大きくなるので、気体分子がより逃げやすくなる=溶けにくくなる」、と)

sdmurakami
質問者

お礼

ありがとうございます。よくわかりました。 わたしは、例えば、たとえではなく本当の理屈を理解することが可能でしょうか?

noname#69788
noname#69788
回答No.1

自然界には、エネルギーを小さくしようとする性質があるためです。エネルギーが小さい→安定と覚えておいてください。

sdmurakami
質問者

お礼

ありがとうございます。 覚えるのではなく、なぜ不安定なのか理解したかったのですが…

関連するQ&A

  • 1eVのエネルギーを持つ気体

    ウィキペディアを見ていたら、「1eVの平均運動エネルギーをもつ気体の温度は11604 Kとなる。」と書いてありました。 これが正しいとすると逆に、気体分子に1eVと同じエネルギーを熱で与えるには0Kから11604Kに昇温すればよいということでしょうか?3eVのエネルギーを与えるには11604×3 Kに昇温すればいいのでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • 1eVのエネルギーを温度で与えるには?

    ウィキペディアを見ていたら、「1eVの平均運動エネルギーをもつ気体の温度は11604 Kとなる。」と書いてありました。これはどのように導かれるのでしょうか? またこれが正しいとすると逆に、気体分子に1eVと同じエネルギーを熱で与えるには0Kから11604Kに昇温すればよいということでしょうか?3eVのエネルギーを与えるには11604×3 Kに昇温すればいいのでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • 蒸発が飽和蒸気圧まで続く理由は?

    「液体も気体同様にその物質を構成している分子の運動エネルギーはその温度に応じた一定の分布をしている。その中で比較的大きな運動エネルギーをもっている分子が、分子間力を振り切って液面から飛び出していくのが蒸発である」「蒸発後の液体分子は平均エネルギーが下がり残った液体の温度が下がる」と教科書には書かれています。とすると蒸発後の液体はエネルギーの低い分子ばかりが残るはず。それでも、飽和蒸気圧まで蒸発が続くのはなぜですか。「大きな運動エネルギーをもった空気の分子が水分子に衝突→水分子は空気の分子からエネルギーを受け取る→受け取ったエネルギーを運動エネルギーとして結合を振り切って気体になる」というのを以前見た記憶がありますが、なにかしっくりきません。 アドバイスをお願いいたします。

  • 運動エネルギーの平均値

    水分子の運動エネルギーの平均値をf:運動の自由度(この問題では分子数が216なのでf=6×216-6)、T:平均温度、k:ボルツマン定数を用いて f×k×T/2 で求められるらしいのですがこれによって出た値は水分子が216分子での運動エネルギーの平均値または1分子での運動エネルギーの平均値のどちらなのでしょうか? わかる方いらっしゃったら助けてください。

  • 気体の内部エネルギーについて

    気体の内部エネルギーについては 理想気体では分子間力はゼロとみなせるため 位置エネルギーは考えず運動エネルギーだけを考えると思いますが 実在気体では分子間力に加え 分子内における共有結合のような結合力も 位置エネルギーとしてとらえることはできないのでしょうか?

  • 熱と分子運動とエネルギー

    以下の項目の関係を教えてください。ある系にエネルギーを加えた時 ・その系(気体)の温度が上がる ・その系の分子が激しく運動する ・その系のエネルギーが上昇する わかりにくい質問ですいません

  • 温度とは何ですか?

    1) 気体の温度は分子一個あたりの運動エネルギーだと説明されると思います。この「分子一個あたり」の運動エネルギーが、私たちが(マクロに)認識する「温度」とどのように関連づけられるのでしょうか?どうして「分子一個あたり」なのでしょうか。 2) 液体や固体の温度を、気体のようにミクロに説明すると、どの「単位あたり」の運動エネルギーとなるのでしょうか。或は全く別の説明になるのでしょうか? 3) 例えば一様な温度の気体の中に非常に小さな温度計を入れたとき、温度計の感熱部全体が気体の温度と同じになって、その結果温度計は気体の温度を示すと思います。このとき温度計の温度と気体の温度は(ミクロな意味で)どうやって同じ温度になるのでしょうか。又、同じ温度というのはどういう意味になるのでしょうか? どれか一つでも良いので宜しくお願いします。

  • 分子運動における運動エネルギーと熱エネルギー

    ご覧頂きありがとうございます。 昔、高校と大学で教わった事をふと思い出し、疑問が浮かびましたので質問いたしました。 様々な分子は回転、並進、伸縮運動を繰り返してますよね。外部から熱エネルギーを加えるとそれらの運動も活発になると記憶しています。この場合、熱エネルギーが運動エネルギーに変わったと考えても宜しいでしょうか。 しかし、水に熱を加えると分子運動が活発になるのと同時に温度も上がりますよね。 これは外部からの熱エネルギーが運動エネルギーに完全に変わることが出来ず、熱エネルギーとして発散していると考えて宜しいでしょうか。

  • 気体の分子運動について

    気体の分子運動の分野で、 「運動の自由度が大きい気体分子は内部により多くエネルギーをためることができるため、温度が上がりにくい」 という説明を目にしたのですが、いまいち理屈がわかりません。 エネルギーをためる能力が高いと、どうして温度が上がりにくいのでしょうか? U=(3/2)nRT をみると、エネルギーがたまればたまるほど温度が比例しているように見えるのですが・・・ どなたか解説のほど、よろしくお願いいたします。

  • 運動エネルギー

    二原子分子以上の気体では運動エネルギーとして 並進、回転、振動運動があるが、 単原子分子では並進運動エネルギーしかありません。 なぜ、回転、振動は起こらないのでしょうか? それとも起こってはいるが、回転や振動しても単原子なので 相互作用のようなものが起こらず、エネルギーとして観測されないと いう意味なのでしょうか? 質問よろしくお願いいたします。