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財政と金融の政策を分離の必要性って?

民主党が、「財政と金融の政策分離の原則に反する」という事で 武藤さんの日銀総裁就任の反対理由の1つに挙げていますが、 財政と金融はなぜ政策を分離しないといけないのでしょうか? 初歩的な質問で申し訳ありません…よろしくお願いいたします。

  • 経済
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  • free_777
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回答No.2

 財金分離とは財政政策、金融政策の分離の事をいいます。少なくとも、野党が言っているのは、この意味です。理由としては、国債の引き受けを実施したり、金利引き上げに対して、独立性を保つために必要だと言う事です。  つまり中央銀行には、インフレ圧力が、掛かり易いので独立性が必要なわけです。しかし、日銀法の第4条には、政府の基本方針と整合的なものとなるようにとも書かれていますから、政策的な協調は、当然求められています。 以下は、日銀法の抜粋です。 > 第4条  日本銀行は、その行う通貨及び金融の調節が経済政策の一環をなすものであることを踏まえ、 >それが政府の経済政策の基本方針と整合的なものとなるよう、常に政府と連絡を密にし、 > 十分な意思疎通を図らなければならない。 ■日本銀行の独立性とは何ですか? http://www.boj.or.jp/oshiete/outline/01102001.htm  又、現在の日銀の状況は、日銀の財務諸表を見ると資産の約7割が、国債になっているのです。新聞では書かれていませんが、こういう事も知っておく必要があります。 以下は、日銀の資産情報の抜粋です。 全資産 :112,740,947,514,601円 国債  : 76,445,744,145,213円 ■第122回事業年度財務諸表等(平成19年3月31日現在) http://www.boj.or.jp/type/release/teiki/kaikei/zaimu/data/zai0705a.pdf  元々財政法では、日銀が直接国債を引き受けることを原則禁止しています(財政法第5条)。では、何故日銀が国債を保有しているのかと言えば、所謂買いオペをこれまで実施してきたからです。 ■買いオペ http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_2362.html  1995年村山内閣では、41兆円の通貨流通高だったのが、2008年福田内閣では、通貨流通高が約2倍になっています。1997年に廃止された最高発行額制限制度の廃止が主な原因と考えられますが、この発行が増えた通貨で国債の買いオペが実施されているわけです。 1995年01月 通貨総額:412425(単位:億円) 村山内閣 2008年02月 通貨総額:808971(単位:億円) 福田内閣 ■量的金融指標(市場規模・残高等) http://www.boj.or.jp/type/stat/dlong/fin_stat/money/list/listat31.htm  今回の日銀人事は単純な問題ではなく、今までの日本の金融政策、経済政策について是非を問う事になるからです。今、静かな話題である参議院議員の自見庄三郎氏が言っていた、元筑波大学副学長 宍戸駿太氏 VS 大田弘子 内閣府特命担当大臣の公開討論で、これから明瞭になるのかもしれません。

その他の回答 (1)

noname#160785
noname#160785
回答No.1

財政は国のお金のことです。今借金まみれですね。 金融は自由な市場経済の場での言葉です。 借金まみれの財政のために金利をいじったりお金をバンバン刷ったりすればインフレになって借金は目減りしますが、健全ではないですね。 120円のコーラが、12000円になるのがインフレですが、借金の価値も1/100のになるので、借金まみれの国にとっては都合がいいですね。 でも国の都合でそんな勝手なことされては困りますよね。 ですから、国のお金をコントロールする財政と、市場経済をコントロールする金利は、別に考えなければいけないのです。 すみません、分かりづらいですかね…。

miho_kumi
質問者

補足

回答ありがとうございます!! なるほど!! とてもわかりやすかったです。ありがとうございます。 私は「財政状態に対して金融政策を考える」ということから、財政=財務省と金融政策=日銀は親密であって然るべきと思ってしまいました。 パワーバランスを考えて、1つの組織が全部を決定出来ないように しているようなイメージなんですね、きっと。 初歩的な質問にもかかわらず、丁寧に教えてくださってありがとうございました!! 金融=日銀、財政=財務省は

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