• ベストアンサー

半導体工学

p型半導体、n型半導体のそれぞれの場合において、ショットキー接触の場合、金属と半導体のどちら側に正電圧を印加すれば順バイアス状態となりますか??

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • inara
  • ベストアンサー率72% (293/404)
回答No.1

ショットキー障壁ができるのは、n型半導体では、図1のように、金属の仕事関数 φm が半導体の仕事関数 φs より大きい場合で、電子に対して障壁ができるような状況です。p型半導体では、図2のように、φm < φs の場合で、正孔に対して障壁ができるような状況です。            金属   n型半導体   真空準位  ┬   ┬           |   φs           φm   ↓           |     \ ← 電子に対する障壁  フェルミ準位 ↓___  \ - - - ← 電子                     ̄ ̄ 伝導帯下端                \                  \__ 価電子帯下端 【図1 n型半導体でショットキー接触となる場合】            金属    p型半導体    真空準位 ┬    ┬           |    |   / ̄ ̄ 伝導帯下端           φm    φs /  フェルミ準位 ↓___|    __ 価電子帯下端                 |  / ++++ ← 正孔                ↓/← 正孔に対する障壁 【図2 p型半導体でショットキー接触となる場合】 これらに対して、順バイアスとなるのは、障壁が小さくなる方向にバイアスした場合です。金属-n型半導体系だと、半導体側のエネルギーを上に持ち上げる方向になります(バンド図の上側というは、電子エネルギーを増加させる方向なので、-の電圧を増やす方向)。つまり、金属側に+の電圧を加えるのが順バイアスになります。 金属-p型半導体系はその逆で、半導体側のエネルギーを下に押し下げる、つまり+の電圧を半導体側に加える方向になります。

その他の回答 (1)

  • inara
  • ベストアンサー率72% (293/404)
回答No.2

訂正です。 【誤】 価電子帯下端 【正】 価電子帯上端

knhn8696
質問者

お礼

丁寧な解説ありがとうございました!!

関連するQ&A

  • 金属・半導体接触

    いくつか質問します。 1.p型半導体の仕事関数はいくらですか? 2.p型半導体とオーミック接触となる金属とその理由 3.オーミック接触とショットキー接触の電流―電圧特性の違いと、その測定方法 かなり専門的な質問で申し訳ないですが,回答お願いします。

  • 半導体に関する質問です。

    金属と半導体の接触において、p型半導体と金属のオーミック接触の原理が理解できません。n型半導体と金属のオーミック接触は理解できたのですが、p型になるとわかりません。n型の場合は、電子の動きを考えればいいので、金属からn型半導体に電子が動いて、フェルミン準位が増加するので、バンド図で、フェルミン準位が上がるのがわかります。ただp型の場合は、正孔を考えなければなりません。ただ、金属は電子しか移動しないので、どのように金属と半導体の間の正孔のやりとりを考えたらいいのでしょうか?金属から半導体へ、または半導体から金属へ、正孔が移動すると考えられるのでしょうか?参考書などを見ると、「n型と同様に考えると」っとしか書いておらず、私には理解できません。すいませんが、教えてください。お願いします。

  • 【緊急】半導体に関する課題

    大学で出された半導体に関するレポート問題がわからなくて困っています。分かる人がいらっしゃったら是非教えてもらえないでしょうか。 以下課題内容 1.半導体の特徴は不純物の導入によってその抵抗が大きく変化することと、温度依存性が金属等とは異なる振る舞いを示すことである。図(添付画像)に示すようなp型の半導体(Eg=2 eV、Ea=0.2 eV、Na=10^20 m^-3)における温度依存性において、 1)フェルミ準位の振る舞いと 2)正孔濃度の振る舞いについて、 a)真性領域 b)枯渇領域 c)不純物領域 に分け、各々の領域におけるバンド図を示しながら説明せよ。 2.シリコンのp-n結合において、ドナー濃度をNd、アクセプタ濃度をNa、真性半導体の濃度をni、ボルツマン定数をk、温度をTとするとき、接合して平衡状態になったときのバンド図を示し、発生する内部電圧を表す式を導出せよ。次に、p-n接合に順バイアスと逆バイアスを印加したときのバンド図を示して、ダイオードが整流特性を示す理由を説明せよ。

  • トランスのような半導体を探しています。

    トランスのような半導体を探しています。 一次側(入力)にバイアス電圧を供給することなく二次側(出力)にアナログ信号が取り出せる半導体です。二次側はバイアスを与えても良いのですが。 音声信号はマイクレベルになります。周波数帯域は音声が認識できる狭い範囲で良いのですが。

  • MIS構造の半導体中に誘起されるキャリアについて

    n形の半導体を用いたMIS構造を有するデバイスにおいて、 メタルに正のゲート電圧を印加すると、半導体層には蓄積層が形成されます。 その際の、バンドが曲がることによって蓄積層に出てくるキャリア濃度を求めたいのですが、どうやって求めたらいいか分かりません。。。 教えてください。 よろしくお願いします。

  • 半導体工学の問題が分かりません

    半導体工学の問題が分かりません 問題は以下の通りのものです。 1.真性Siに不純物を添加して、導電率が5S/cmのp形と抵抗率が2Ωcmのn形不純物半導体を作りたい  ただし、温度は室温、真性キャリア密度は1.5×10^10/cm^3、  電子及び正孔移動度は1500cm^2/Vs,500cm^2/Vsとする (1)添加すべき不純物密度はそれぞれいくらか (2)p形、n形半導体のフェルミ準位は、真性フェルミ準位を基準にそれぞれどの位置にあるか (3)拡散電位はどれだけか (4)p形での電子の寿命が1μs,拡散定数が10cm^2/s,n形での正孔の寿命が0.1μs,拡散定数が3cm^2/s   であるとき、電子及び正孔によって運ばれる逆方向電流密度はどれだけか (5)このダイオードに0.3Vの順バイアスを加えたとき、流れる電流はどれだけか   ただし、接合の断面積は0.3mm^2とする というものです。一応やってみましたが問題から拡散長しか求められません おねがいします。

  • 半導体について

    半導体を知らない人に半導体の基本と役割を口頭で簡単に説明する場合、どのように説明すれば良いでしょうか? 友人に「どういう勉強してるの?」と聞かれ、「半導体」って答えると、必ず半導体って何?って聞かれます。このパターンが多々あり、勉強し始めの私は毎回困ります。 まだこんなことしか分かっていません。 ↓↓↓ 物質には電気を通す導体と電気を通さない絶縁体があるが、半導体はその中間に属していて..... シリコンでできている半導体にPやAlをドープするとn型、P型半導体になり....pn接合に電圧を加えて、電子が流れることで電流が流れる。  電気を通すことも通さないこともできるので便利。 上記のようにまるでまとまってません。導体や絶縁体よりも何が優れていて、半導体によって何が実現したのかを説明したいです。 勉強始めたばかりで、まだよく理解できていないのでどうか回答よろしくお願いします。

  • 半導体を直接くっつけたいのですが・・。

    熱電発電機を作るためにN型、P型半導体を直接接触させたいのですが、その接続方法として良い方法を教えてください。

  • 半導体の電熱効果について

    お世話になります。 標記の電熱効果の説明についてなのですが、 ある図書では、2種類の金属の両巻を接触して回路を作り・・・」とあり図においても熱電対のような記載があります。 また、ある図書では、N形半導体を例として、N形半導体の両端に温度差を設けると・・・・」とあり、図に於いてもこの半導体の両端に金属電極を設け回路を作製しております。 また、ある図書では2種類の異なる金属又は半導体を組み合わせて」とあるのですが、図では2つの説明の図と同様に半導体の両端に金属電極を設けた回路になっております。 疑問としましては、半導体の電熱効果の説明としては、どれが正しいのでしょうか。また、金属の場合は2種類のことなる金属が必要ということはわかっているのですが、半導体の場合例えばN形だけでも熱電効果を有しているのかどうか。単独で可能なのであれば、2種類の異なる半導体を組み合わせてという説明はどういう意味で記載されているのでしょうか。 細かな内容になりますが宜しくお願いいたします。

  • 化合物半導体の電子親和力

    金属-化合物半導体接触のショットキー障壁を見積もるため金属の仕事関数(フェルミ準位と真空準位との差)と化合物半導体の電子親和力(伝導体底と真空準位との差)を調べています。 金属の仕事関数は文献で調べられたのですが、化合物半導体の電子親和力はどうしても見つけることができません。適切な文献やサイトをご存知の方がいらしたら教えてください。また、計算により求めることができるのであれば、その方法についても知りたいです。 尚、対象としている化合物半導体は、GaN、SiC、GaAsなどのワイバンドギャップ半導体です。