• 締切済み

囚人のジレンマ

現在、ノイマンやゲーム理論、囚人のジレンマなどについて調べています。 そこで囚人のジレンマについてなんですが、 ジレンマが起こるということはわかったのですが、 「だから何?」という感じで何がすごいのかがよく分かりません。 ジレンマで結局決められないのか、あるいは裏切って結局損をするのか ゲーム理論はそもそも何をしたいのか。 囚人を両方開放する新たな方法を導き出すのが目的? それとも人間は結局ジレンマで苦しんでしまうというのが結論? この辺の胸のもやもやを取り除く明快な回答をお願いします。

みんなの回答

  • oldperson
  • ベストアンサー率25% (4/16)
回答No.4

回答というより単なる個人的な意見ですが、 「個人として最善の行動をすれば全体として最善の結果となる」 という条件が社会の安定に必要ですが、その反例を明確に示した ことが「すごい」と思います。 > ジレンマで結局決められないのか、あるいは裏切って結局損をするのか 両方が最適行動をすれば、両方とも裏切ることになります。 でも別に損をするわけではありません。 相手だけに裏切られる場合より得をするわけですから。 > ゲーム理論はそもそも何をしたいのか。 各個人のとりうる行動とその結果が分かっている場合の 人間の行動の理論的解明。 > それとも人間は結局ジレンマで苦しんでしまうというのが結論? ゲーム理論を理解していれば、ジレンマで無駄に苦しまずにすむ。 囚人のジレンマでは、お互いに裏切ることが最適戦略なので まったく悩む必要がないし、相手を恨むこともない。 囚人のジレンマの本当の問題点は、設定された内容が 非現実的であることです。 刑期の長さだけが評価の対象となっていますが、現実には 相手を裏切ることによって、刑期を終えた後の生活にマイナスになるはずです。 そういった必然的に付随する内容が数値的な評価として与えられて いないために、単純に数値的に計算した結果と社会常識がずれてしまうため、 もやもやとした、納得できない気分になってしまうのです。

  • proto
  • ベストアンサー率47% (366/775)
回答No.3

ゲーム理論は、状況に応じてどのように行動すればより多くの利益を上げられるか、その意志決定の方法を研究する学問です。 例えば、賭けじゃんけんをすることを考えてみましょう。 自分と相手が100円ずつ出し合って、勝った方が総取り、引き分けならば山分けとしましょう。 いざじゃんけんをしようとしたとき、相手が「俺はグーを出す」と宣言したとします。 この場合、なるべく利益が大きくなるにはどうしたらいいでしょうか? もし自分がグーを出せば、必ずあいこで利益は0円 もし自分がチョキを出せば、必ず負けて利益は-100円 もし自分がパーを出せば、必ず勝って利益は100円 このとき利益が最大になるように意志決定すると、自分が出すのはパーだ!と決まります。 では、別のパターンで、相手が「俺はグーは出さない」と宣言するとします。 この場合、利益がなるべく大きくなるにはどうすればいいでしょうか? もし自分がグーを出せば、勝つか負けるかで利益は100円or-100円 もし自分がチョキを出せば、勝つかあいこかで利益は100円or0円 もし自分がパーを出せば、あいこか負けるかで利益は0円or-100円 先ほどより少し複雑ですが、リスクも無く勝つ望みのあるチョキを出すのが最善だと決まります。 ここまでは相手はすでに行動(出す手)を決めていて、それに従って自分が行動決定すればよかったですが、囚人のジレンマを含めて一般のゲーム理論では、相手の方も利益が最大になるように行動決定するだろうという仮定のもと自分も行動決定をします。 相手が自分の利益を考えて行動した場合、じゃんけんの手を正直に宣言したりしませんよね。宣言したとしても嘘か鎌かけの可能性大です。 ですからゲーム理論ではそんなに簡単に最善の手が求まる訳ではありません。 囚人のジレンマでも同じです。 自分の刑期がもっとも短くなるように考え、(自分自白・相手黙秘)のパターンをねらって自白を決意したとします。 しかし、相手も全く同じように考え(自分の刑期を短くするために)自白をすると、むしろ自分も相手も刑期は長くなってしまいます。 つまり(自分自白・相手黙秘)のパターンをねらうのは最善では無いのです。 というわけで、今度はお互い歩み寄って(自分黙秘・相手黙秘)のパターンを狙って黙秘を決意したとします。 しかし、ふたを開けてみれば相手は裏切り自白して、相手の刑期は短くなり自分の刑期は長くなるかもしれません。 結局自分が黙秘するのも最善の手ではないということになります。 このように囚人のジレンマでは最善だと思って行動しても、それで刑期が最短になるとは限りません。 なぜなら、 相手も利益優先で行動するらしいことはわかりますが実際どのような行動に出るかは、そのときになってみないとわからない。 さらに、相手は自分を蹴落としてでも自分の利益を考えるからです。 このような相手に対して自分が利益を上げるにはどうしたらいいか、その方法を考えるのがゲーム理論です。 ゲーム理論はビジネスに応用されます。 市場ではみんなが自分の会社の儲けを考えて行動します。 しかし、市場に出回るマネーはいつの間にか増えたりしませんから、どこかで誰かが大きな黒字を出せば、別のところでは別の人が赤字になっているということです。 相手は自分を蹴落としてでも儲けを考えます。 そこで自分が黒字を出すにはどうすればいいかを考えます。 もしゲーム理論で簡単に最善の行動がわかれば、誰だって黒字を出すことが出来て誰も損しません。 でも実際はそうではないですよね。 それがゲーム理論で最善の行動を考えることの難しさでもあります。 特に囚人のジレンマは利益を考えて行動しても結局損をしてしまうという、意志決定の難しさを表しているのです。 囚人のジレンマで、100%確実に自分の刑期が短くなる方法を見つける事が出来れば、そこでジレンマは解決します。 しかし、ちょっと考えてもそう簡単にはいかないはずです。 なぜなら相手もまた100%確実に自分の刑期を短くしたいと思っているからです。

northbig
質問者

お礼

回答が遅くなり申し訳ありませんでした。 まだ完璧に理解できていないのでもう少し勉強してみようと思います。

回答No.2

そこまでできないでしょう。 ゲーム理論はその結果を導くプロセスを示したことによって、 ジレンマを事前に回避する可能性が見出したと私が理解しています。 たとえば、やはり囚人AとBの場合、 ゲーム理論しらないとジレンマに陥り、結果双方10年ずつの刑に。 ゲーム理論知ったら、 ケース1:  もし捕まっえたら黙秘をやり切ると約束し(人質を取るとかいろいろ必要だろうけど)、本当にやり切ったら各自2年刑しかないです。 ケース2:  もし捕まえられたらBが自白しろ(そのかわりいろいろあるでしょうが)と約束したら、Aは1年刑しかないです。 要するに結果が思うように操作できるようになります。 まぁ、捕まえられないようにできたら一番いいですが、 それもまたリスト対処の問題と絡んでいます。 あんまり明快でない回答ですが 如何でしょうか?

  • Meowth
  • ベストアンサー率35% (130/362)
回答No.1

囚人のジレンマ はゲーム理論の簡単なモデルで それ自体も面白いですが、 ゲーム理論を発展させれば、 たとえば、金融工学のモデルができます。 簡単にいえば、今株とかを買うと儲かるか 損するか、がわかり、 金儲けができます。

関連するQ&A

  • 囚人のジレンマゲーム

    ゲーム理論に「囚人のジレンマ」と「繰り返し囚人のジレンマ」とがあります。この二つの英訳(正式名称)を教えてください。

  • フォン・ノイマンの理論にあるゲーム理論・囚人のジレンマの問題点と解決法

    フォン・ノイマンの理論にあるゲーム理論・囚人のジレンマの問題点と解決法は何でしょうか? マクロ経済学の観点からお願いします。

  • イスラエル様vs.ハマス様

    イスラエル様vs.ハマス様の戦争はゲーム理論で説明出来るそうですが、どういうことですか? ゲーム理論は囚人のジレンマで有名ですよね。

  • ゲームの理論…(>_<)

    学校で「ゲームの理論」について勉強したんですが、理解できなくて…(T T) 「囚人のジレンマ」というものも教えてもらったのですが、 これとゲームの理論とは何の関係もないのでしょうか? 課題で「○○をゲームの理論を用いて論述せよ」というものがあるので、 ゲームの理論の意味が理解できていないと何もかけないのでかなり困っています。 出来るだけ分かりやすい回答をお願いいたします(T T)

  • 繰り返しチキンゲームについて

    チキンゲームにおいて、無限繰り返しゲームを行った場合、無限繰り返し囚人のジレンマゲームと違った結果がでますか。同じ結果ですか。その道の詳しい方、宜しくお願いします。数冊ゲーム理論の本を見ましたが、見当たりませんでした。新分野でしょうか。

  • 学生へのウケ狙い(?)どれをやりたい?

    10年前は大学生(経済)でしたが横文字系講義やアヴァンギャルド系講義がいくつかありました。 覚えているのを紹介するから一つ選んでください。 マクロ経済(どうして不景気か、が少しわかる) ミクロ経済(微分積分のオンパレード。これは落とした) ゲーム理論(「裏履修マニュアル」に難しい、とあった。確か当時のゼミは「囚人のジレンマ(悩み、葛藤)」をテーマにしたと思う。「囚人の~」は心理ゲームのようなもの。 都市経済学      (この二つは親の世代にはまだなかったのでは?) 環境経済学

  • 囚人のジレンマ

    無限回繰り返した囚人のジレンマで「しっぺ返し」よりも強いオリジナル戦略を考えています。 良い方法が見つかりません。何か例などがあればおしえてください。

  • 囚人のジレンマについて

    以下の例は囚人のジレンマに当てはまるのか教えてください。 あるひと組のカップルがいます。 男(25歳)はまだ学生で、大学院に通い、アルバイトはしているが収入はあまりない。 女(26歳)は就職していてそれなりの稼ぎがある。 2人が結婚を考えたとき、 男は大学院での研究を続けるまたは就職して彼女を養う 女は男を養うまたは専業主婦になる この条件で囚人のジレンマは考えられるでしょうか。 回答お願いします!

  • 囚人のジレンマについて

    例えば、社内別々の部の関係について。 2人が協力すれば両者win-winになると分かって入るが、互いに離反している。 原因は、作業が面倒とか、協力しなくてやっていけるって感じです。(派閥とかではない) 本など見ると2人で解決する方法は見つかります。 今回の質問は、実社会で2人の間にたって第3者の立場に入ることです。両者をwin-winにもっていく方法について。(看守の立場で囚人を改善する) 案 (1)互いに協力するメリットを再確認 (2)こちら(第3者)が血を流し(マイナス覚悟)お互い頑張ろうってもっていく (3)経過をチェック 順番にしていく。 本では、あくまでも2人での動きで終わっています。 実社会では誰かが壁を打ち破る行動をしないといけない、と考えています。 第3者がバカを見て終わりとか、2人で解決すべき、その通り、ご意見いただければと思います。

  • 囚人のジレンマ

    囚人のジレンマの結末はどうなったのでしょうか?