税効果会計適用のヘッジ会計の処理について

このQ&Aのポイント
  • 税効果会計適用のヘッジ会計の処理について教えてください。
  • 国債売却時の金利スワップの決済および繰延ヘッジ利益の戻し入れに関する仕訳を示してください。
  • 税効果会計におけるヘッジ手段の仕訳について疑問があります。
回答を見る
  • ベストアンサー

税効果会計適用のヘッジ会計の処理について

よくわからないので教えてください。 第111回 日商簿記1級 会計学第3問 問4の仕訳についてです。 (問題は下に記載いたしました。) それは繰延ヘッジを適用している場合の、ヘッジ対象の損益認識時における、ヘッジ手段の仕訳です。 ヘッジ対象(国債)が売却され損益認識をすると同時に、ヘッジ手段(金利スワップ)も繰延べていた損益を認識します。決済時の時価7,500のうち繰延ヘッジ利益は4,500、繰延税金負債は3,000で共に借方に来ることは理解できます。他方、貸方がどうなるのかがしっくりきません。基本的にはヘッジ対象と同じ損益科目(投資有価証券売却損益)が来るとは思いますが、それが繰延税金負債3,000の相手勘定となるのかが疑問です。 [第3問]ヘッジ対象は国債(その他有価証券、全部純資産直入法)、 ヘッジ手段は金利スワップ(固定金利支払い、変動金利受取)です。 法定実効税率は40%。 市場価格の推移は、 スワップ契約時(保有国債200,000、金利スワップ0)、 決算時(195,000、5,500)、 国債売却時(193,000、7,500)です。 (問4)国債売却時の金利スワップの決済および繰延ヘッジ利益の戻し入れに関する仕訳を示しなさい。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ACEofBASE
  • ベストアンサー率100% (1/1)
回答No.2

追加のご質問に回答差し上げます。 ご質問 金利スワップの決算時評価に係る繰延税金負債が、金利スワップの決済時に収益へ振り替わることの考え方が分からない。 回答 そもそも論になりますが、繰延ヘッジ損益に係る繰延税金資産/負債は、ヘッジ手段の決済時に損益へ振り替えられることはありません。 (釈迦に念仏ですが、)ここで繰延ヘッジの目的を思い出してください。 デリバティブ(金利スワップなど)などの金融商品は、原則として毎期時価評価することが求められます。したがって、金利スワップも原則としては、期末に時価評価されます(設例では決算時に借方計上される「金利スワップ」は、まさしく時価評価の結果として資産計上された金利スワップの価値ですよね)。 しかし、ヘッジ取引を行っている場合、ヘッジ対象が時価評価されないのにヘッジ手段だけが時価評価されることになると、ヘッジ対象と手段の対応関係がPL上に反映されなくなります。そこで、ヘッジ会計は金融商品の時価会計の特例として、厳格な要件の元にヘッジ手段の損益をヘッジ対象の損益に合わせて計上することとしたものです(ヘッジ手段の損益を、ヘッジ対象の損益が実現するまで繰延るのが繰延ヘッジ処理ですよね)。 設例の場合、国債は「その他有価証券」として、期末に時価評価されますが、評価損益はPLを通らず、直接純資産の部へ計上されます(全部純資産直入法)。とすると、当該国債をヘッジ対象とする金利スワップの評価損益についても、PLを通さずに直接純資産の部に計上されることになります。 このように繰延ヘッジ損益は直接純資産の部へ計上されますが、その評価損益に係る税効果についてもやはりPLを通りません。したがって、PLを通らず計上された繰延税金資産/負債は、決済される際にもやはりPLを通らない(損益に計上されない)のです。 先の設例を元に決済時の仕訳をより詳細に示すと以下のとおりです。 1.金利スワップの決済時 (1)前期末評価損益の戻し (借)繰延税金負債  2,200 (貸)金利スワップ   5,500    繰延ヘッジ損益 3,300 (2)金利スワップの決済 (借)現金預金    7,500 (貸)有価証券売却損益 7,500 (1)の「金利スワップ」は資産科目で、前期末に計上された金利スワップの時価です。(1)の仕訳では貸方に計上され(決済され)て、残高がゼロになります。同じく「繰延税金負債」も「繰延ヘッジ損益」も残高はゼロになります。

その他の回答 (1)

  • ACEofBASE
  • ベストアンサー率100% (1/1)
回答No.1

ご丁寧な設例ですが、おそらく下記のようになるのではないかと思います。借方と貸方のインデントがうまく調節できず申し訳ないですが、雰囲気で貸借を感じ取ってください。 解答案 1.スワップ契約時 仕訳なし。 2.決算時 (借)有価証券評価差額 3,000 (貸)有価証券 5,000    繰延税金資産   2,000 (借)金利スワップ   5,500 (貸)繰延ヘッジ利益 3,300                  繰延税金負債  2,200 3.国債の売却時(期首には決算仕訳の洗替えはなし) (借)有価証券売却損  7,000 (貸)有価証券    195,000    現金預金    193,000    繰延税金資産   2,000                    有価証券評価差額 3,000 (借)繰延ヘッジ利益  3,000 (貸)金利スワップ   5,500     繰延税金負債   2,200    有価証券売却損  7,500      現金預金     7,500 なお、「有価証券売却損」はネットして500のマイナス残になりますので、PL上は売却益に振替える必要があります。

ganta-desu
質問者

お礼

ACEofBASE様 どうもありがとうございました。 丁寧に説明くださり、自分自身もよくわかりました。 その他有価証券にかかる繰延税金資産については、評価差額の洗替によって期首に消えるため、(とりあえずは)すっきりするのですが、 繰延税金負債はヘッジ手段の決済時まで残っているため、貸方に仕訳されて消えるときの理屈(負債が収益になる)がよく理解できずにいます。 繰延税金負債の性質との関係がよくわかっていないのかと思います。 ご教示よろしくお願いします。

関連するQ&A

  • ヘッジ会計の中止についての質問です。

    ヘッジ会計の中止 (問題文) ≪ヘッジ会計の中止≫ ヘッジ手段としての先物契約に1,500の損失が生じたため、この時点で、今後も商品の価格が上昇すると予測したため、先物契約を解約して決済した。 (借)繰延ヘッジ損益1,500  (貸)現金1,500 ヘッジ会計を中止した後に、ヘッジ対象に係る含み益が減少した際に、ヘッジ手段に係る損失または評価差損に対して重要な不足額(1,200)が生じている場合に、 (借)ヘッジ取引損失1,200  (貸)繰延ヘッジ損益1,200 という仕訳が切られますが、この仕訳が理解できないのです。 なぜ借方にヘッジ取引損失という科目が来るのか?既にヘッジ手段に関しては損失を計上済みなのではないでしょうか?また、 なぜ貸方に繰延ヘッジ損益が来るのか?貸方にきてるということは収益???損失が生じているのに? すいません、どなたか御教示いただける方がいましたら御教示の程お願いたします。よろしくお願い致します。

  • デリバティブの時価ヘッジ会計で疑問があります。

    デリバティブの時価ヘッジ会計で疑問があります。 デリバティブ取引の時価ヘッジ会計で 問題集をやっていると、 その他有価証券の期末処理を「全部資産直入法で」とありながら、 時価ヘッジ会計の仕訳では (その他有価証券評価損益)と損益科目で処理されます。 全部資産直入法の意味がわかりません。 この指示はどういう意味で出されているのでしょうか。 どなたかお教えください。 ※つまらない余談ですが、 私は繰延ヘッジ会計をヘッジ対象の債権債務の損益が確定するまで ヘッジ手段の損益とつきあわせない 「鳴くまで待とうホトトギス」的処理 時価ヘッジ会計をすぐさま当期で損益を確定させたいということで 「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」的処理と覚えています。 実務上でも、けっこうこういう感覚なのでしょうか。

  • 税効果会計

    税効果会計なのですが、その他有価証券の評価差額金は、損益には 計上されておりませんが、この部分に対する課税を将来加算一時差異 として、繰延税金負債として計上することになるのでしょうか?

  • 繰延ヘッジ差益

    繰延ヘッジ差益は繰延スワップ差益と同じでしょうか。また、連結で為替損益調整勘定があるのはわかるのですが、なぜ繰延ヘッジ差益が連結にもでてくるのですか

  • 税効果会計

    その他有価証券の評価差額を純資産の部に計上した時 その他有価証券100 / その他有価証券評価差額金60                 繰延税金負債60 その他有価証券評価差額金60  / その他有価証券100 繰延税金資産40 と処理しますよね。このときの繰延税金資産、負債は何を意味してるのでしょうか? 会計上の資産と税務上の資産に差異があるのは理解していますが、 会計上の税金の額と税務上の税金の額には差異が無いですよね? 翌期には洗い替えられ売却時にも各税金の額に差異は無いと思うのですが… 資産の評価替えに税効果を適用する理由がどうしてもわかりません。 どなたかお教え頂ければ幸いです

  • 株主資本等変動計算(簿記1級)の問題についてですが

    問題文には、当期においてヘッジ対象が消滅し、ヘッジ手段に係る繰延ヘッジ損益(利益)1,700千円増減があった。繰延ヘッジ損益前期末2,500千円 当期末2,600千円、とあります。  上記問について私の解答は、仕訳 繰延ヘッジ損益1,600千円/繰越利益剰余金1,600千円   株主資本等変動計算書の繰延ヘッジ損益の動きとして、                                 ヘッジ会計の終了による増減 △1,600千円                                  純資産の部に直接計上された                                  繰延ヘッジ損益の増減      1,700千円  としたのですが、正解は、仕訳 繰延ヘッジ損益1,700千円/営業外費用1,700千円  株主資本等変動計算書の繰延ヘッジ損益の動きとして、                                 ヘッジ会計の終了による増減 △1,700千円                                                             純資産の部に直接計上された                                 繰延ヘッジ損益の増減       1,800千円                                とあります。この一連の流れについて理解できなく、また、仕訳の営業外費用はなぜ費用なのでしょうか?営業外収益ではないのでしょうか?まったく分からず悩んでいます、どなたか詳しい方に教えて頂きたく思っています、よろしくお願いいたします。

  • 簿記1級の質問です(複数)

    1級を独学しているのですが、使用しているテキストは仕訳中心で解説が少ないので、以下のことが理解できません。ご教示いただければ幸いです。宜しくお願いします。 (1)金利スワップ取引 「決算日における金利スワップの時価は100円である」といった場合の「金利スワップ資産(負債)」とは一体なんでしょうか?時価というからには、スワップ契約内容が市場で取引されるってことなのでしょうか?利払いは受取利息勘定等で処理しているので、仕訳とはそれで十分ではないでしょうか。 (2)ヘッジ会計 なぜ時価ヘッジが例外で繰延ヘッジが原則なのでしょうか?時価評価のほうがより正確な内容を開示できると思うのですが。 (3)為替予約 独立処理した場合に為替差損益の相手科目として「為替予約」勘定が使われていました。この勘定の要素は何ですか?

  • 税効果会計その2

    以下は前回の質問です。 税効果会計なのですが、その他有価証券の評価差額金は、損益には 計上されておりませんが、この部分に対する課税を将来加算一時差異 として、繰延税金負債として計上することになるのでしょうか? 今ひとつ理解できませんのが、「その他有価証券の評価差額金」が損益に計上されていないと いう点です。 (1)税引前当期純利益 (2)法人税、住民税、事業税 (3)法人税等調整額 (4)当期純利益 となるわけですが、イメージとしては(1)を申告調整(加算、減算)して(2)を求めた上で、 (3)によってまた逆に戻して(4)の当期純利益を求めているように見えます。 ところが「その他有価証券の評価差額金」は、(1)に計上されていませんので、その必要がないよ うに見えてしまうのです。

  • 財務会計論の税効果会計で分からない問題があります。

    財務会計論の税効果会計で分からない問題があります。 問題は下記です。 ----------------------------------------- 条件: 当期×3年4月1日~×4年3月31日 A社株式 取得原価:22000 前期末時価:20200 当期末時価:22400 保有目的:その他(税効果会計を適用、部分純資産直入法) 約定日基準を採用 ・×3年2月14日に購入契約を締結し、×3年2月17日に株券及び代金の受け渡しを行った。 仕訳: ・前期決算整理 投資有価証券評価損益1800/投資有価証券1800 繰延税金資産(固定)720/法人税等調整額720 ・期首 投資有価証券1800/投資有価証券評価損益1800 ・当期決算整理 法人税等調整額720/繰延税金資産(固定)720★ 投資有価証券400/繰延税金資産160 ×××/その他有価証券評価差額金240 ----------------------------------------- このような場合で、★マークの箇所がよく分からないのです。 なぜ、法人税等調整額720/繰延税金資産(固定)720 をするのか? 株式が売却されたりしたら、会計上と税務上の差がなくなり、 今までのを取り崩すというような感じで習ってきたつもりなのですが、 株式が売却もされていないのに、取り崩されているのが、なぜか分からないのです。 よろしくお願いします。

  • 時価ヘッジ会計について

    いつもお世話になっております。 この度はつぎの時価ヘッジ会計の仕訳について質問させていただきます。 問 X社(6月決算)はつぎの国債(売却可能目的)を保有しているが、値下がりするおそれがあるので2X03年5月20日に9月限月債券先物を単価96.00円で10億円売建ててヘッジをすることとした。 額面:10億円 満期日:2X12年8月20日 クーポン利子率:年利7% 利払日:毎年6月末日および12月末日 年2回 保有国債と債券先物の時価の変動はつぎの通りであった。 5月20日  現物単価当たり時価 99.80円   先物単価当たり時価 96.00円 6月30日  現物単価当たり時価 99.00円   先物単価当たり時価 95.30円 予想通り金利が上昇したので、8月20日に反対売買約定をして債券先物を手じまい、先物利益を現金で受け取った。反対売買日の保有国債と債券先物の時価はつぎの通りであった。 8月20日  現物単価当たり時価 98.30円   先物単価当たり時価 94.50円 このとき、反対売買日の時価ヘッジ会計の仕訳を示しなさい。 ------------------------------------------------------- 下記の様に考えてみたのですが、正しいかどうか確認していただけないでしょうか。 何卒よろしくお願いいたします。 ヘッジ契約時点 (借)売建債券先物未収金   96,000,000  (貸)売建債券先物   96,000,000 決算日時点 (借)有価証券評価損      8,000,000  (貸)有価証券       8,000,000    売建債券先物       7,000,000  (貸)先物利益       7,000,000 決済日時点 (借)売建債券先物       8,000,000  (貸)先物利益       8,000,000    売建債券先物       9,450,000     売建債券先物未収金 9,6000,000    現金           150,000

専門家に質問してみよう