• ベストアンサー

中越対立の背景について

1970年代後半の中国とベトナムの対立の歴史的背景について おしえてください。

  • 政治
  • 回答数1
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kawakawa
  • ベストアンサー率41% (1452/3497)
回答No.1

間接的には紀元前からの中国によるベトナム支配が尾を引いていたとも言えますが、直接的には、カンボジアの内戦からの流れであると言えますネ。 1975年にクメール・ルージュ(ポル・ポト派)を中心とする解放勢力はプノンベンに入城します。しかし、シアヌーク殿下はポル・ポト政権の極端な社会主義政策に反対して、北京へ亡命します。 1978年末にベトナム軍がカンボジアへ侵攻したためにポル・ポトはタイ国境へ逃げてゲリラ勢力となります。 そしてヘン・サムリン政権が誕生しますが、シアヌーク派はその政権を認めず、ついに殿下の息子のラナリットがヘン・サムリンと戦闘をはじめます。 中国・アメリカ・日本・東南アジア諸国はシアヌーク、ポル・ポト、ソン・サンの三派連合の後押しをし、ベトナムとソ連はヘン・サムリンの後押しをし、1989年のベトナム軍撤退まで戦闘が続きました。この時点で中国とベトナムの対立ははっきりとしたものとなっていました。 そして、ベトナム戦争の結果、1976年にベトナムはベトナム社会主義共和国となっていたのですが、そのときに1955年に中国共産党と交わした合意;ベトナムに住む華僑に自由権限を与える;を破棄してしまい、1976~77年にかけて、ベトナム国籍の取得か国外退去かの選択を華僑に迫りました。 さらには1978年になると、ベトナムは民間企業の廃止・商業資本家の排斥・余剰資産の没収、そして、外国人の就労禁止を決定しました。 その結果、多数の華僑は中国に戻り、中国政府とベトナム政府との間は非常に険悪なものとなりました。 最終的には1979年2月に中国人民解放軍がベトナムに侵攻し、1ヶ月間の中越戦争が起こったのです。 1991年にパリ協定調印が行われ、中国とベトナムは友好関係を樹立しますが、それまでは一触即発状態の緊張状態が続くことになったのですネ。 以上kawakawaでした

xiaonientien
質問者

お礼

詳しい解説ありがとうございます。 南沙諸島の領有権の問題などの国境紛争は、中越戦争の原因ではないのでしょうか。それから、ベトナムはなぜカンボジアを侵攻したのでしょうか。 単純に、ポルポト政権が親中国、反ベトナムであったからなのでしょうか。

関連するQ&A

  • スペインのクラブチームの歴史的背景による対立心とは?

    スペインでは歴史的、民族的背景によりチームごとにライバル心があるというかライバル心よりもっと深い対立があると聞きました。 それはどのような理由なのでしょうか? たとえばレアルとバルサのクラシコなどです。 ほかにもスペイン国内での歴史的背景による対立があるチームを理由も一緒に教えてください!! このようなことが詳しくのっているサイト・本があれば教えてください!

  • 中越軍事衝突はあるのか?

    今かつてない程の緊張が高まっている中越の対立 中国・ベトナム双方とも多数の船を展開させて睨み合いを続けています 陸上では反中デモで中国を抑えてくれるでしょう 海上ではどうなるでしょうか?

  • 冷戦時代の「中越戦争」と「中ソ対立」に付きお尋ねします。

    冷戦時代の「中越戦争」と「中ソ対立」に付きお尋ねします。 同じ社会主義国なのに中華人民共和国とソビエト社会主義共和国連邦が対立した「中ソ対立」と、中華人民共和国と発足したばかりのベトナム社会主義共和国が砲火を交えた「中越戦争」ですが、どうして起きたのかが分かりません。 Wikipediaを見ても「社会主義国による意見の相違による対立----」という書き方なのですが、もう少し発生の原因等詳細を知りたいのですがどなたか教えていただけませんか?

  • 南シナ海緊張、中越が掘削で対立

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140508-35047613-cnn-int >中国の国営企業が石油の掘削作業を開始し、周辺海域に軍用船を含む60隻の船舶を集結させてベトナムの巡視船らに故意に衝突するなどの威嚇行動に出ていると発表した 日本、フィリピン、ベトナムへ侵略行為をしている中国ですが、国連などで問題にならないのでしょうか? 常任理事国から除外すべきだと思いますが

  • 中国の派閥の対立

    中国では、実務派とイデオロギー派の対立があるとのことですが、これは具体的に何が原因で対立となっているのですか?またそれが、中国の社会主義法原理の実現を邪魔しているとも聞きました。分かる方がいらっしゃいましたら、お願いします。

  • 19世紀アメリカの宗教について

    アメリカの宗教事情について質問です。 (1)アメリカの宗教は様々な宗教が対立する歴史だったのですか。特に19世紀後半くらい(特に1890年代くらい)はどうだったのでしょうか。 (2)19世紀後半の宗教の対立や混乱状況などを扱った文献、または文学はありますか。

  • 中越副首相会談 初めから蹴ってやれ!

    中国の楊国務委員と、ベトナムのファムビンミン副首相が会談したそうです。南シナ海での石油掘削を巡る衝突について協議したようですが、実質物別れに終わったそうです。『ベトナム側が、中国の掘削作業を、違法に妨害し続けている事だ』『妨害を停止することだ』とする中国ですが、人の庭先で、勝手に始められた、始めておきながら、何を今更、勘違いをしているのでしょうか?そもそもベトナム側が、会談を持ちかけても、応じようともしていなかったのは、何処のどいつでしょうか?残されたわずかな海域を、ベトナムが守ろうとするのは、当然の事ではなかったのか?それを今更、話合うもクソも無く、ハナッから蹴ってやれば、余程堪えたのではないでしょうか?米軍回帰まで、是非とも頑張って欲しいものです。

  • 尖閣対立、中国を牽制するメニューが必要では?

    尖閣諸島での日本と中国の対立は全面戦争以外に解決方法は無く、戦争が発生する可能性は低いので両国の対立は今後100年は続くと思います。日本としては中国を牽制するメニュー(施策)が必要です。以下私なりに考えてみました。皆様はどう思われますか? 1.台湾を独立国家として承認する。 2.インドと協力してチベット独立を支援する。 3.ベトナム、フィリッピンと協力して両国の主張する南沙諸島線引きを支持する。 4.イスラム諸国と協力して中国北西部(東トルキスタン)の独立の援助をする。 5.モンゴル、ロシアと連携し、内モンゴル自治区はモンゴル領であると主張する。 6.韓国と連携し、中国東北部(旧満州)は韓国領であると主張する。

  • 中越戦争・中国がベトナムにしたこと

    中越戦争・中国がベトナムにしたことについて知りたいと考えています。ベトナム戦争をテーマにした本はたくさんありますが、どれにこのことが載っているかすぐには見つけ出せません。この関心にこたえる1冊があればご紹介ください。(あわせて中国のチベット問題も載っていればなおいいのですが、中国外交と安全保障?侵略のようなテーマで…中国が○○にしたことを束ねているような本があれば理想) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%B6%8A%E6%88%A6%E4%BA%89

  • ドイツとフランスの対立

    第二次大戦後になってヨーロッパ統合が進む以前、ドイツとフランスは約100年間外交での関係が悪化していたそうですが、どのような背景があって対立していたのでしょうか?