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「いはぬはいふにいや増る」の出典は?

gekkamukaの回答

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  • gekkamuka
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回答No.2

いわぬはゆうにまさる(言はぬは言ふに勝る)<諺>「勝る」は「増す」「弥勝る」とも。(前田勇編「江戸語の辞典」)  もともとは白氏文集の「琵琶行」の一節「此時無声勝有声」から、「古今和歌集 6帖」の「心には下行く水の湧き返り言はで思ふぞ言ふに勝れる」を踏まえた上での、「源氏物語 横笛2-3」の「言(こと)に出でて言はぬも言ふにまさるとは人に恥ぢたる気色とぞ見る」で、「琴」と「言」の掛詞や、何よりその「想夫恋」の場面と共に、「諺」として人口に膾炙するに至ったものでしょう。

参考URL:
http://etext.virginia.edu/japanese/genji/frames/Mur37GO.html#in23
sono-higurashi
質問者

お礼

1 江戸後の辞典は当該箇所を読んでおきました。 2 琵琶行を含む白氏文集は手近にはありませんが検索により見つかったので、字面を追っただけですが読んではおきました。こんな長い漢詩は初めてです。 3 源氏物語は未だ当該箇所の確認だけしかしていません。小学館版でこの部分を含む6ページほどは読んでおこうと思います。 4 古今和歌集に「心には下行く水の湧き返り言はで思ふぞ言ふに勝れる」は未だ発見できていません。角川の「新編国歌大観 第一巻 勅撰集編 索引」で「こころには した・・・」「こころには もと・・・」のいずれで調べても記載がありませんでした。多分、この書籍は本日初めて手にしたので正しい利用法が掴めていないものと思われます。 この歌はネット上ではヒットするのに、「国歌大観」のみならず小学館版、その他手近な古今集数冊の何れの巻末の索引にも発見できないのが不思議です。しかし、焦点は絞れているので何れは見つけられると思います。 琵琶行の「此時無声勝有声」を源として古今和歌集、源氏物語、その他の作品を通じて広まり江戸時代には諺として定着したことが分かりました。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。 お二人のご回答で十分と存じますが他にも調べに取り掛かってくれている方があってはいけないので29日(日)までは締め切らないでおきます。ご了承くださいませ。

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