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取れすぎたピーマンの価格調整

今日のニュースで、鹿児島県の農家がピーマンがあまりにも採れ過ぎたため価格を調整するために大量に廃棄しているというのがありました。ここで疑問に思ったのですが、 (1)経済学の理論によると、供給量が増えても価格で調整されるため需要と供給が一致し、売れ残りは出ないのではないですか? (2)そして、価格は下がっても販売量が増えるため、農家の収入はそれほど減らないのではないですか? と思うのですが、農家はなぜ必死にピーマンを廃棄しているのでしょうか?

  • oppaw
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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • gootttt
  • ベストアンサー率61% (191/309)
回答No.5

市場経済では量と価格は連動していますので、量が増えると価格は下がります。 ここで価格の下落が消費量の増加と見合う範囲で下がるなら問題はありません。 しかし実際は人間が食べられるピーマンの量には限りがありますので、価格が半分になっても消費量は1.5倍くらいしか増えないわけです。 だから農家は豊作で野菜を『作りすぎて』しまうと、逆に儲からない事があります。これを豊作貧乏といいます。 これには、野菜の収穫量は天候次第で生産量の調整がし辛い上、保存が効き難いので出荷量の調整が出来ない※1、という生産者側の都合と、価格が安くなっても高くなっても短期間では需要量の変化が乏しい※2、という消費者側の都合が重なって起る現象です。 ※1 お菓子は決めた分だけキッチリ作る事ができるので価格を変えずに売れ残りを防ぐ事が出来るのに対し、魚や野菜は生産『量』がどうしても変動してしまうので、『価格』が上がったり下がったり変動してしまうのです。 ※2 多少高くてもトンカツやサラダにはキャベツが必要でしょうし、どんなに安くても毎日キャベツを一玉食べる人は殆ど居ないと思います。

oppaw
質問者

お礼

非常によく理解できました。ありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • Tourbig
  • ベストアンサー率35% (25/71)
回答No.6

No.5 のかたのご説明の通りです。 ピーマンの需要面に関して、余計かもしれませんが一言参考まで。 供給量が増えた場合の価格の変化は、その財の性質により異なります。「需要の価格弾力性」が高いとか低いかという言い方をしますよね。経済学の入門書に載っていると思います。 一般に、食料品は、需要の価格弾力性が低いと言われます。価格が少し下がっても、需要が大きく増える訳ではないのということです。そうすると、供給量がかなり増えたとき、価格の低下に歯止めがかからないことになります。 価格が大暴落して二束三文になってしまうと、販売量が大幅に増えても、農家の収入はほんの僅かとなってしまいますね。 需要曲線と供給曲線のグラフを思い浮かべてみましょう。 その際に、需要曲線の傾きを垂直に近くしてみるとどうなりますか? 供給曲線を右下にシフトさせると、通常の場合に比べて、価格の低下が大きいですね。 一般に食料品は、価格が安いからと言って消費出来る量には限界があり、逆に価格が高くても消費量を減らしにくいという性質、と言えるのでしょう。

oppaw
質問者

お礼

ピーマンの需要量は限られてるんですね。ありがとうございました。

  • kan1127
  • ベストアンサー率13% (2/15)
回答No.4

ピーマンが安いからといって消費者がピーマンをたくさん消費するという事はないですし、供給過剰で値崩れすると農家が市場に持っていく経費だけで赤字になってしまいますから泣く泣く廃棄処分という事になります。

oppaw
質問者

お礼

結局供給過剰になるんですね。ありがとうございました。

  • hirokazu5
  • ベストアンサー率16% (308/1836)
回答No.3

あんまり安くなると、収穫する人件費も賄えなくなりかねません。 収穫したあと、選別するのだって人件費がかかりますし。 また、仮にピーマンを売ったところで、 ピーマン代として自分の懐に入るのはほんのわずか、 お金の大半は運び賃に消えてしまうなんてことだって…。 農家の側からすれば、ピーマンの売価はタダ同然なのに、 消費者の側からすれば、運び賃があるので、ピーマンは結構なお値段、 けっしてタダ同然では買えません。 だとすると、手間をかけずに処分して、 まともな値段の付く作物に植え替えたくもなるというものです。 簡単なのは、耕運機で畑にすき込んでしまうことですか。

oppaw
質問者

お礼

実際問題としてはおっしゃるとおりですよね。ありがとうございました。

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

ゴッセンの第三法則 財の価値(価格)は、財の需要量が供給量を超えるときにのみ成立する。 生産されすぎると、価格が成立しない。 なので、生産調整をします。 価格が成立しなければ農家の収入は成立しないということになります。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
oppaw
質問者

お礼

こんな法則があったんですね。経済学部にいたけど習った覚えないですね。。ありがとうございました。

noname#165598
noname#165598
回答No.1

相場の乱高下は、農家だけではなくスーパーの今後の販売活動に関わるのではないからじゃないでしょうか。 ピーマン1袋100円のものが、明日から50円、30円となってしまっては、スーパーの目玉である「特売」「お買得」の効果が全くなくなってしまいます。 消費者は安いものになれると、高くなったら敬遠しがちです。 将来のためにも相場の維持は欠かせないものだと考えられます。

oppaw
質問者

お礼

たしかにピーマンの価格が普通に戻ったら、高くて買う気がしなくなるかもしれません。ありがとうございました。

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