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居合、もしくは抜刀術の速さは…?

noname#57613の回答

noname#57613
noname#57613
回答No.12

No.5のkumosuke32です。相変わらず甲野善紀氏の受け売りなのですが、皆さんとちょっと違うと思うので書いてみます。  甲野氏と相対した人の話で共通するのは、甲野氏の動きが見えなかったと言っています。速過ぎて見えなかったのではなくて、死角に入ったから見えなかったからではなくて、我々の使う関節運動的な動きではないために、視覚で捉えても理解できないからではないかと甲野氏は言っていたと思います。武術の動きは関節的な動きというよりも細胞的な動きという話を最近していました(ちょっと理解が違うかもしれません)。細胞単位で動いているという話だったと思います。もちろん、骨や腱の制約はあるのでしょうが。  達人になると現代の常識では計れない動きになるという話で、近代中国でも意拳のオウコウサイ(漢字、難しいんです。)という人の話は凄いです。人間業ではないなという感じです。  甲野氏でも、先ほど書いた居合いの創始者でも、抜き身で切っ先がこちらを向いている状態では、普通に抜刀しては間に合わないと考えていたようです。「カムイ伝」で有名な白土三平の解釈では、鞘内にある刀の長さを計られないというメリットを取り上げていましたが、本来は追いつめられた状況を設定した上での技術と捉えた方がよさそうです。  僕の私的な解釈で質問者様にも他の方々にも申し訳ないのですが、”抜き”と”切り”が一拍子でも、抜き身の突きには間に合わないというような極限状況の技術、相手のほうが抜き身で刀が長いというときに鞘内の短い刀でどう対処するかという極限状況に対処する技術、不可能を可能にするものが本来の居合いだったのかなと思います。先の状況において甲野氏は動きの質を変えた武術的な動きによるのではなく、不安定を利した動きで持って対処するのですが、これを見た居合いを長年研究している人が非常に感銘を受けたとありました。甲野氏に関わる本に載っていたので周囲を説得する力のある情報ではないかもしれませんが。でも、まぁ、この抜刀の動きを元にして甲野氏はプロ野球両リーグの誰よりも早いモーションで牽制球を投げて、桑田真澄選手を「笑うしかない」という状態にしたのですから、それでも、スポーツ的動きより速いということなんでしょうか。  この二つの相手に見えない・捉えられない動きと、スポーツ的筋肉運動よりも速い動きが組み合わされば居合いというものが、ただの抜刀術ではすまないものになると思います。甲野氏自身が過去の達人に比べれば遥か遠い動きと言っているもので、これですから、居合いの達人の凄まじさはかくやという感じです。  甲野氏の言っているような動きの工夫を日ごろしてみると、武術的な動きの世界の一端に触れられるように感じます。居合いを考える上でも試してみる価値はあるかもしれないです。

y_hisakata
質問者

お礼

甲野氏についての補足、ありがとうございます。 「動きが見えない」という部分については、フェイントや ギミックなどというレベルではなく、想像するに 武道家やスポーツ選手は普段から相手の動きを「パターン」として 認識することによりすばやく情報処理を行い、次に起きることを 予測しているからこそ常人には見えない素早い動きが「見える」し、 的確な対応が出来るのでしょう。パターンとして認識処理できない 動きに対しては、当然それが「見えない」 というようなことではないでしょうか。 「関節的な動きというよりも細胞的な動き」という表現が、 感覚からくる文学的表現なのか、それとも私のような凡人には 理解できないような物理学的事実に基づいたものなのかどうかは、 想像すらできませんが…。 桑田真澄選手に関して言うと、たしか甲野氏は「50歳まで現役が できる」というようなことを仰っておられたようです。 ただし、公平に見ると 「笑うしかないという状態」 の境地にまで桑田投手がなれたかどうか、今春の動向が 注目されるところであると思うのですが。 (確かに成績を無視すれば、50歳まで現役続行は可能でしょうが プロ野球という結果を求められる現場でそれが許されるかどうか…) 武術を語る上において、近代スポーツ力学理論のみに縛られて いてはいけない、狭い常識に捉われてはいけないということは 重々肝に銘じております。また、それと同時に、武術家もしくは 武術のむやみな神格化、伝説化も避けるべきだと考えています。 仰るとおり、甲野氏の言っておられる動き、たとえばわざと ダメージなしに転ぶ方法、倒れている人間を楽々と起こす方法、 なんば歩き、一本歯のゲタで高速歩行…などなどについては、 従来の常識を覆す(というより、忘れられていた人体行使の ノウハウの復活と開放)素晴らしいヒントにあふれていると 思います。 ただ、あまりそこに力点を置きすぎてしまうと、 「武術はスポーツより優れている」というような短絡的発想に 陥ってしまう危険もあるなあと思うのです。 ある意味、「刀と銃」の比較よりもさらに無意味な比較になって しまわないよう、文筆家としては心しなくてはならない部分です。 ご回答ありがとうございました。

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