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ピアノの楽譜 ヘンレとウィーン原典版二つが存在するのはなぜ?

こんにちは!ピアノが好きで趣味で弾いてます。 バッハ、モーツアルト、ベートーベンなどのヘンレ、ウイーンを原典版(URTEXT)と呼びますが、どちらがより正確な楽譜なのでしょうか? 個人的に校訂者の手が加えられてない、作曲家の一番忠実な楽譜を原典版と理解しています。何故二つ存在するかが疑問です。是非お教えください。

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回答No.1

校訂者の手が加えられていないと言いましたね?それは間違いです。手を加えられていないのは、作曲者の自筆譜です。いくらなんでもそのままでは弾けませんね?だから、「それを見て演奏できる」最低限の形にするために校訂者が必要なのです。その校訂を、余計な解釈を入れずに、最小限に抑えたものを原典版と言います。対して、校訂者の解釈によって演奏や研究に助言を与えたものを解釈版と呼びます。これは自分で解釈をするのが困難な初歩の学習者や、原典版を使っていても、一つの解釈を参考にしたいときなどに使用します。 しかし、作曲者も人間なので、書き間違えや、曖昧な部分(スラーをどこまで伸ばすか、等)がありますし、何回も書き直したりします。また、何をもって最小限にするかも人によって違います。 つまり校訂者によって楽譜が変わるのは、特にバロックや古典派など時代がさかのぼるほど当然のことなのです。 原点版は2つどころか、それ以上、曲によっては、バッハのインヴェンションや、ベートーヴェンのソナタは何十とか、かなり存在すると言われています。有名どころでは、ベーレンライター原典版がありますね(青い表紙の)。時代によって原典の考え方も違うし、また曲について新しい研究や発見がなされれば、楽譜も新しくなるのは当然でしょう。 よって、同じヘンレ原典版でも、重版されるごとに少しずつ変わっています。楽譜の最終ページに書いてあるアルファベットを見てください。 つまり、厳密な意味で「作曲者に忠実」という楽譜は存在しません。原典版とは、「それが忠実であると推測される、と校訂者が勝手に思っている」楽譜のことです。 しかも、ベーレンライター版には運指がついていません。運指は多くの場合、作曲者が書いたわけではないので、校訂者が不要と感じれば、より正確な原典版を作るために省かれます。しかしそれでは演奏しにくい。よって、原典版でも、多くは校訂者によって運指が書かれます。よって、演奏譜には、正確な原典版は存在しないといえます。 一応、お勧めをあげますと、バッハはウィーン原典版、ベートーヴェンはヘンレ、モーツァルトはウィーンでしょう。ベーレンライター版は演奏にはお勧めできません。

fusennoshima
質問者

お礼

ずっと疑問に思っていたことが、目から鱗です。見やすさから作曲家に関わらずヘンレを使用してましたが、モーツァルトはウイーン原典版ですね!素晴らしいコメントを本当にありがとうございます。

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