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全窒素の測定
think777の回答
- think777
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総量規制に対する全窒素の分析ということですので、その観点でお答えいたします。 ご存知とは思いますが、総量規制は、水質汚濁防止法および瀬戸内海環境保全措置法のもとでの規制です。したがいまして、その全窒素(法律的にいうと窒素含有量ですね)の測定は環境庁の告示により、JIS K 0102の45.1または45.2の方法と指定されています。すなわち、総和法と紫外吸光光度法です。 <結局、紫外線吸光光度法では分解しきれていない窒素があるという事でしょうか? おっしゃるとおり、今回のケースでは、分解しきれていない窒素化合物がかなりあったということだと思います。 <その場合、全窒素測定において、総和法と紫外線吸光光度法でこれほど値が違っていると問題ですよね。ご意見を頂けませんでしょうか? 窒素のように複数の分析法を指定されている場合、分析法の選定にあたっては、サンプルに適した方法を採用することになっています。正しい測定値を得るために、そのサンプルにあった方法を採用することは、分析業者の役割であり、また技術力だとも思います。 今回の場合は、総和法が適切な分析方法だといえます。 おまけの補足説明です。 厳密にいうと総和法とケルダール法はイコールではありません。 総和法の概略だけお話します。 硝酸イオンと亜硝酸イオンの窒素量と、アンモニウムイオンと有機体窒素の窒素量を求めで合計するのが総和法です。このうちの後者の分解に用いる方法がケルダール法です。そして、どちらもアンモニアの状態にして、それぞれインドフェノール青吸光光度法で定量します。 もっとも私もこのことを前提に分析方法を選ぶときに 「紫外でする?それともケルダール…」といったやり取りはよくやっています。総和というよりケルダールといったほうがいいやすいのかなぁ。 かなり手間のかかる難しい分析法です。きっと両者では価格にも差があるのではないでしょうか。出来たら安い方法でしたいでしょうが、正しい値を得るためにはやむを得ませんね。 参考になれば幸いです。
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