• ベストアンサー

暗殺を認める国際法の条項ってあるんですか?

先日、チェチェン指導者の暗殺を無事遂行しました!とロシア幹部がプーチン大統領に報告をして、大統領も笑顔でねぎらいの握手をしている写真をニュースで見ました。 今回ロシアでのサミットでも、全然話題にならなかったみたいですね?(報道が少なかっただけでしょうか…) 学校の社会科で習う近代現代史までは、暗殺というと大きな戦争に直結する重大な事件で、極力誰が実行したかわからない方法で行なわれるからこそ「暗殺」という名称なんだと思っていました。 しかし、ブッシュ大統領が指揮したフセイン大統領の息子達の暗殺や、プーチン大統領が指揮した今年のチェチェン指導者の暗殺など、国家の首長が堂々として「明らかな殺人」を指揮実行して、世界に報道され、何もおとがめが無し、というケースがこのごろ目立っているように思いました。 これら堂々と行なわれた暗殺(明殺?)は、国連の承認とか国際法の特記事項(そんなん、あるのかどうかこれもハテナなんですが)などで手続きを踏んでほんとうに特別に堂々とできた、殺人にならない承認済み特例になるのでしょうか?

  • 政治
  • 回答数4
  • ありがとう数8

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.4

 チェチェン共和国と言うのは、ロシア連邦内の自治共和国の名称で、ロシアの国内ですから、ロシア連邦の法律・行政の元にあります。ですから、国際法の適用はありません。  イラクについては、かなり微妙(と言うか、アメリカが国連決議に基づき適法であると言って、軍事侵攻しました。それ自体が国際法上かなり怪しい上に、その軍事侵攻の根拠となった大量破壊兵器なるものが、存在しなかった以上、ほぼ間違いなく国際法違反でしょう。)ですが、アメリカを国際法違反で制裁することが現実問題として、ほぼ不可能だし、自国の国益にアメリカ以上の損害を出しかねません。  相手の国以上に自国の方が損害を受ける政策を、どの国の国民が支持するのでしょうか?  国際法は、ソビエト崩壊後世界の一強となったアメリカに対しては、事実上機能していません。

altosax
質問者

お礼

大変お世話になります。 >国際法は、ソビエト崩壊後世界の一強となったアメリカに対しては、事実上機能していません。 将にその通りですね。 ゆえに「一国の論理」による「世界の警察」活動に、地球民?の疑問の目が向けられて当然であり、当のアメリカ国内でも肉親を戦争で失った遺族を中心に「おかしな内政干渉特権」への疑問が大きな渦となりつつある訳ですね。 >ロシア連邦の法律・行政の元にあります。ですから、国際法の適用はありません。 国際法には、連邦型大国の論理に配慮したそういう「抜け道」が用意されている、ということになりそうですね! 要は「こころを一つにする民どうしで幸せに独立したいのだ」という信条の自由の権利に基づいた自治権への配慮が、国際法では大国に押し切られ、あえて排除されていることに問題の根本がありそうですね。 ゆえにシリアとレバノンならば問題視されて、米露はおとがめなし、ですよね。 (属国としての自治は許すけれど、決して独立国にはさせることを許さない、という論理の具体的な説明がしきれない[帝国思想はどうお化粧しても誤魔化しが利かない訳ですよね]ことが全ての根っこであることを再認識しました) 「心を一つにする民どうしの独立」についてはイスラエルの強引な建国のトラウマが尾を引いて及び腰なのだろうと容易に推測できそうですが、ソビエト崩壊後に連邦属国から離脱できた諸国のことを考えると、あいかわらず属国でありつづける国民たちの不条理感は相当なものだろうと思います。 どうもありがとうございました。 また色々教えて下さい!

その他の回答 (3)

  • Redflag
  • ベストアンサー率57% (40/69)
回答No.3

国際社会における「暗殺」の解釈には、実はかなり曖昧な部分が存在します。 そもそも暗殺とは、思想・政治・宗教的な動機をもって計画され、実行された殺人行為と定義されています。 ただ、今回のバサエフ殺害や、アメリカ政府によるフセイン政権要人の暗殺、イスラエルによる「標的の殺害(targeted killing)」などの多くは、「自国の安全保障上」という名目の元で行われたという特徴を持っています。 特定の国家が「国家と国民の安全を守るためだ」と公言した時点で、これら暗殺は外交政策の一部となります。 それが国際的に受け入れられるかどうかは時と場合によりますが、「その暗殺が無ければ国の安全保障に関わってしまう」と大まかに証明できるのであれば、基本的には受け入れられてしまう場合がほとんどだったりします。 例にバサエフ氏をとると、ロシア当局によってテロリストとして考えられていただけではなく、「ベスラン学校人質事件」の首謀者であるとされていたため、彼らにしてみれば問答無用の重犯罪人であったわけです。 もちろん、国家による暗殺にも認められないケースも数多くあります。 世界が主権国家によって成り立っている以上、国際社会では原則として「自決権の尊重」が認められています。 しかし他国の国内政治に、同国の同意も無しに干渉すること(内政干渉)はその主権の侵害となり、国際社会によって国際的な問題として、国連などにおける議題となって取り上げられます。 最近の例では、昨年のシリア情報局によるハリーリー前首相爆殺事件などが該当します。 戦争を知らない私達の世代にとって、「国家が武力によって自国の安全を確保する」という事は想像するのは実際に難しいのかもしれません。 ただそれが現実に行われている以上、私達の観点から物事を見るだけでなく、「他の国々ではなぜそうするのか?」という事を知る必要があるのではないでしょう。 読み難い文で申し訳ありませんが、少しでも参考になればと願います。

altosax
質問者

お礼

大変わかりやすい説得力のあるお話をありがとうございました! >特定の国家が「国家と国民の安全を守るためだ」と公言した時点で、これら暗殺は外交政策の一部となります。 なるほど、そういう理由なんですね。 そこで問題にされるのが「まともな宣言」と受取られる国家か「異常な国」と受取られるかの差ですね…。 これは巧みな外交である意味「どうにでも歴史を創作できる」部分がおおいにありますので私たち国民(というか地球民?)は、後の情報公開解禁や考古学上の発見から初めて事実を知ってやるせない気持ちになったりしますが、これはあくまで報道を知った日にやるせなく思うだけで「国家的憎悪」にまでならずに風化させられていることに「大きな意義」がある訳ですよね。 >もちろん、国家による暗殺にも認められないケースも数多くあります >最近の例では、昨年のシリア情報局によるハリーリー前首相爆殺事件などが該当します。 そうだったんですね、「いつも喧嘩をしているあちらの諸国」という程度の認識しかなかったのですが、大変勉強になりました! >ただそれが現実に行われている以上、私達の観点から物事を見るだけでなく、「他の国々ではなぜそうするのか?」という事を知る必要があるのではないでしょう。 まことにそのとおりですね。 私は以前、行幸の道案内を間違えた責任として割腹自殺した先導白バイ警察官の遺族に、「ありがとう」とお言葉を下賜された昭和天皇の精神に疑問を持ち続けていたのですが、先日の「靖国合祀反対の文書公開」で、本当に開戦反対で、なおかつ終戦後マッカーサーに人間ヒロヒトとして接したのだな、と合点が行くようになりました。 「行幸割腹事件」の「ありがとう」は、天皇直々のメッセージがいただける事自体が国民的名誉だった当時の宮内庁か警察庁の創作だった可能性も検証してみたい私の気持ちに今では変りました。 >読み難い文で申し訳ありませんが、少しでも参考になればと願います。 いえいえ、たいへん読みごたえのある素晴らしいご回答でした! おかげさまで「社会をみる目」が飛躍的に向上できた気がします! どうもありがとうございました。

  • tojyo
  • ベストアンサー率10% (117/1066)
回答No.2

単純に言えば「チェチェン指導者を逮捕し裁判にかけることなく死刑にした」感じですかね。今回の場合は罪状も明らかですから。 「他国の内政には干渉しない」のが原則ですし。 ザルカウイ氏も同様ですね。

altosax
質問者

お礼

どうもありがとうございます >単純に言えば「チェチェン指導者を逮捕し裁判にかけることなく死刑にした」感じですかね そうですね。 これがなぜ、チェチェン国民が行なうのでなく、ロシア連邦政府が行なうことが是なのか?というのが趣旨なのです…。 「チェチェン人」イコール「国民も指導者も全員問題児の異端者」であるゆえにロシア連邦が責任もってコントロールしなければ、という認識ですよね。 たとえば日本で、仮にアイヌ民族や琉球民族の人々が激しく独立を求めている状況があると想定するならば、これを阻止して指導者の殺害を是認する日本政府の警察や自衛隊またはアメリカ軍の出動があるのと同じだと思うんですが…。 日本の少数民族や、アメリカにおけるハワイやアラスカの人々がとてもおとなしかったので(有名なのは西部劇で知られるインディアン民族の抵抗ぐらいですもんね…)「世界の警察」につい同調してしまうのではないでしょうか… 中学高校の日本史で習う征夷大将軍の歴史や、島津藩における琉球行列の見せ物→明治以後の併合などを考えると、日本のいやらしい精神も浮かび上がってくる訳ですが、この辺は現在の日本連邦としての教育上私たちは深く考えないようコントロールされて育っている訳ですよね…。

  • cse_ri2
  • ベストアンサー率25% (830/3287)
回答No.1

国際法というのは、国家間の約束事の取り決めにすぎません。 また、国民が法律違反をすれば警察に逮捕されますが、国家が国際法に違反したところで、それを取り締まる機関は存在しません。 例外として国連が存在しますが、国連は国家間の平和を守るために存在するのであり、一人の人間の生命を守る役割はないのです。 それで結論を述べますと、国が人の生命を守れなければ、誰も守ってくれないということになります。 フセイン元大統領の二人の息子が暗殺されたときは、イラク政府は存在しませんでしたし、先日暗殺されたチェチェンのバサーエフ氏は、もともと反政府勢力でした。 国連という存在は、日本人が思っているほど万能ではありません。 人間の生命と財産を守るのは、国家が果たすべき義務であり、どこの国からも守ってもらえないような人は、誰からも生命の保証はされないと思います。

altosax
質問者

お礼

どうもありがとうございます。 >国連という存在は、日本人が思っているほど万能ではありません。 やっぱりそうなんですよね…。 結局「軍事大国イコール世界の警察」。「世界の警察イコール他国への干渉し放題」…ということですね。 どこの国の戦争も、(規模ではなく数的にかぞえると)第二時大戦後はほとんどが侵略戦争よりも圧倒的に民族または宗教的独立戦争じゃないですか…。 イラクのように恐怖政治でこれを封じ込める手法で「一応の安定」を図ってきたことを思うと、フセイン一族がどんなに腐敗していても「世界の警察アメリカ」の所業は下手にパンドラの匣のふたをあけただけの状態が続いているとしか言い様が無いことをアメリカ国民の多くも認めているんですよね…。 チェチェンを独立させない、暗殺が是認されても連邦の属国として維持することが世界の誰にも納得させられるロシア政府の論理、というのも是非世界に向けて積極的な公開がされないと変に思う人も多いのではないかと思うんですが、どうでしょうか? (例えば、チャウシェスク大統領のように市民の手によって処刑された映像が世界中に報道されれば、ああ、こいつは国民から本当に恨まれている、殺害されてやっと国民は幸せに開放されたのだ、と納得行きやすいですよね…) こういうことが全て意図的に隠されているからこそ「暗殺」なのでしょうけれど…

関連するQ&A

  • ロシアの警察は、なぜネムツォフ野党指導者暗殺事件が

    ロシアの警察は、なぜネムツォフ野党指導者暗殺事件がチェチェンのダダエフ副隊長の犯行って分かったんですか? 監視カメラの映像ではわからなかったと報道されていました。何で分かったんですか? ロシアではどういう報道がされていますか?逮捕までの経緯が知りたいです。

  • ロシア露国のプーチン大統領暗殺計画がイスラム国のI

    ロシア露国のプーチン大統領暗殺計画がイスラム国のISが企てているという情報を入手したんですけど何か知ってる人いますか? いつどこで実行するのか教えてください。

  • 【ロシアのプーチン大統領がウクライナに侵攻した本当

    【ロシアのプーチン大統領がウクライナに侵攻した本当の理由は】プーチン大統領の宮殿建設等の私的に国のお金を使っていたことがバレて国民の支持率が下がって、ロシアの景気も冷え込んで不況になりつつあったので国民の不満がプーチン大統領に向かないようにこの不況のせいをウクライナ侵攻でプーチン大統領の私的流用を揉み消すために実施された疑惑があります。 そしてプーチン大統領の私的流用の金融面を把握していたオルガルヒが次々とウクライナ侵攻と同時に謎の死を遂げています。 自殺と報道されていますがプーチン大統領が私的流用してきた金融情報が外部に漏れることを口封じするために暗殺していると思いました。 またはオルガルヒがプーチン大統領を暗殺しようと企てていたのがバレて殺されている可能性もありますが前者の金融の口封じにプーチン大統領が動いているように見えます。 ウクライナ侵攻で私的利用をロシア国民の関心から外すのがウクライナ侵攻の目的だと結論付けました。 私の結論をどう思いますか?

  • 【ロシアのプーチン大統領が部分的動員を発令しました

    【ロシアのプーチン大統領が部分的動員を発令しましたが】部分的動員を発令する前にオルガルヒを暗殺したのは繋がりがあるのでしょうか? 部分的動員から国家総動員を発令するときに富豪のオルガルヒはプーチン大統領を暗殺しようと国内でクーデターを起こせる資金力があったのでプーチン大統領は暗殺されないために先に殺してから部分的動員を発令したのですか?

  • 【旧ソ連の最高指導者のゴルバチョフ書記長が91歳で

    【旧ソ連の最高指導者のゴルバチョフ書記長が91歳でお亡くなりになられました】が、ミハイル・ゴルバチョフをソ連の英雄みたいに報道されていますが、これだとプーチン大統領のゴルバチョフ書記長と同じように神格化される気がします。 プーチン大統領は自分の最期が近いことが分かっていて、ロシア国民のために自分1人だけが世界中の悪者になっても良い覚悟でロシア国民のためにウクライナに戦争を挑んだ英雄となるでしょう。 プーチン大統領無き次期ロシア大統領の足かせになる問題をプーチン大統領が自ら悪役になって解決しようとしている。まさにゴルバチョフと同じ匂いがする英雄になるのでは?

  • 【いまSNS上でプーチン大統領というキーワードが検

    【いまSNS上でプーチン大統領というキーワードが検閲対象になっていますが】なぜかプリゴジン氏の暗殺をプーチン大統領が命じたという情報だけは拡散出来るようになっています。 これは西側諸国のアメリカの諜報機関のCIAがロシア人を困惑させて内戦させようと動いているようにしか見えないのですが、不自然だと思いませんか? そしてプリゴジン氏がモスクワを攻撃しに進軍したときにはアメリカ側は沈黙していて、我々はプリゴジン氏に加担していないとプーチン大統領にメッセージを送っていました。 だとすると内戦させようと偽の情報の錯乱作戦のプーチン大統領がプリゴジン氏の暗殺命令を出したとウクライナが偽の情報を発信したとしたら辻褄が合うのでしょうか? 暗殺命令のプロパカンダは誰発信だったのでしょう?ロシアの内戦を起こさせようと動いている巨大な組織がいるわけですよね。 気付きました?

  • 敵はただ1人

    ロシアの軍隊は10万人ともいわれるが、烏合の衆寄せ集め、 士気も秩序も戦闘技術も指揮系統も通信網も何も出来ていな い。そんなロシアにアメリカやNATO(EU)は 10万の数に 脅かされている。まずはロシア軍の最高指揮官を狙撃すべし、 隙あらばプーチンを暗殺すべし、全てが解決する。プーチン 1人の命とウクライナ国民数万人の戦死者を天秤にかけると プーチンのほうが重たいのだろうか、それほど尊い命なのか。 質問です。各国の経済制裁よりもプーチンを暗殺する方が、 双方の軍人や一般国民が死ななくて良いと思いますが、ご意 見をお願いいたします。

  • 無事終了できるかソチ冬季オリンピック

    ソチ冬季オリンピックが始まって7日間経った。 開幕前、ロシアに反発するチェチェン過激派達は 「オリンピック中にテロを起こす!」 と宣言していた。 プーチン大統領のやり方には問題はあるが、テロは断じて許されない。 オリンピックは無事終了できるだろうか?

  • 独立封印 「イスラム化」加速

    以下の記事について。 ●ソ連崩壊後、チェチェン共和国は、  ロシアからの独立紛争で多くの命を失い、街は荒廃していた。 ●現在は、プーチン前大統領の後ろ盾を得たカドイロフ政権下で、  チェチェンの復興が進み、風変りしている。 (首都にブランド店や映画館などが建つ) ●と同時にイスラム教の戒律強化が起こっている。   ロシア帝国時代から抑圧されてきたチェチェンは、 独立を封印する代わり、イスラムの伝統を復活させる自由を得た。 カドイロフ政権がもたらす安定の享受と、イスラムの規律強化でくすぶる不満。 そのバランスが、今後の鍵を握る。 質問です。 プーチン政権の後ろ盾で、カドイロフ親子がチェチェンを統治するにあたり、 ロシアはロシア正教なのに、 何故、イスラム教の戒律強化が高まるのでしょうか? なぜ、自由とのひきかえがイスラムの伝統を復活させることなのでしょうか? ご回答、宜しくお願いします!

  • なぜプーチン大統領は五輪ソチ開催にこだわったのか?

    いよいよソチ冬季オリンピックの開会式が行われ、各競技が本格的に始まる。 ソチは、ロシアと激しく対立しているチェチェン共和国や関係がギクシャクしているグルジア共和国に近く、政治的にきな臭い場所だ。 ロシアなら他にも的確な街があったはずだが? なぜプーチン大統領は、ソチでのオリンピック開催にこだわったのか?