解決済みの質問
日本語を勉強中の中国人です。「日本人らしい」って結局本人は日本人なのでしょうか。「日本人っぽい」などの言い方もあるのでしょうか。シチュエーションによって文を作りましたが、とても自信がありません。自然な日本語に添削していただけないでしょうか。自然という基準は人それぞれで、とても難しいと思います。回答者は自分の表現が自然だと思ったら、それで良いです。よろしくお願いいたします。
1.Aさんは日本人である。
「Aさんは日本人らしい顔をしています。Aさんの顔を見ると、日本人であることがすぐ分かります。」
2.Aさんは日本人ではない。
「Aさんは中国人です。日本人らしい顔をしています。日本人とよく間違えられます。」
3.Aさんは日本人である。
「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。さすが日本人です! 」
4.Aさんは日本人ではない。
「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。どこで覚えてきたのでしょうか。」
また、質問文の中には不自然な表現がありましたら、指摘していただければ大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。
投稿日時 - 2006-06-30 11:29:08
「日本人らしい」も「日本人ぽい」も「日本人的な」という非常に曖昧な表現であり、また、曖昧だからこそこの言い回しが必要になってもいるのです。
1.Aさんは日本人である。
「Aさんは日本人らしい顔をしています。Aさんの顔を見ると、日本人であることがすぐ分かります。」
⇒「Aさんは日本人らしい顔をしています」だけでは、Aさんが日本人なのかどうかはまだわかりません。
これが、
⇒「Aさんは日本人特有の顔つきをしています」
⇒「Aさんは、これが(これこそ、これぞ)日本人だ、という顔をしています」
⇒「Aさんはいかにも日本人らしい顔つきをしています」
となれば、これだけで日本人であることが判ります。
ところが、
「Aさんは日本人ぽい顔をしてる」となると、外国人だけど日本人的な顔をしているという意味にもなりますし、日本人の顔をした日本人という意味にもなります。
2.Aさんは日本人ではない。
「Aさんは中国人です。日本人らしい顔をしています。日本人とよく間違えられます。」
この場合、このままの言葉遣いを使うのであれば、
「Aさんは中国人です。でも日本人らしい顔をしているので、よく日本人と間違えられます」と、「でも」を入れるだけでかなり聞きやすくなります。
⇒ここでは「日本人ぽい」も使えます。
⇒「Aさんは中国人ですが、日本的な顔をしています。」
3.Aさんは日本人である。
「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。さすが日本人です! 」
⇒ここも、このままの言葉遣いを生かすのであれば、
「Aさんのこの仕草は、いかにも日本人らしい仕草ですね。(【さすが日本人です】は、何かのコンクールとかコンテストとか競い合っているような場合はともかく、普通は必要ないかもしれません)
⇒「Aさんのこの仕草は日本人独特(特有)の仕草です」
⇒「Aさんのこの仕草は、日本人でなければ出来ない仕草です」
4.Aさんは日本人ではない。
「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。どこで覚えてきたのでしょうか。」
⇒ここでも、
「Aさんのこの仕草は、いかにも日本人らしい仕草ですね。いったい何処で覚えてきたのでしょうか」とすると聞きやすいですね。
⇒ここでも「日本人ぽい」は使えます。
⇒「Aさんのこの仕草は日本人的な仕草ですね。」
★このような表現を使うときに、「顔」という言葉を、「顔つき」「目鼻立ち」と置き換えると、何処を以って日本人らしさを表しているのかが鮮明になります。
★「日本人らしい○○」「日本人ぽい○○」ではなく、「日本人らしいですね」「日本人ぽいですね」という表現になると、日本人である可能性が非常に強いことを匂わせています。
⇒仮面をいつけて踊っている人々を見て、「あいつは日本人ぽいね」というと、「あいつは九分九厘日本人だ」というニュアンスになります。
こうやって考えてみると、「らしい」「ぽい」は説明するのがとても難しい表現であることが判ります。
何となく使っている言葉の一つかもしれません。
あまり自信がなくなってきました。
投稿日時 - 2006-07-01 15:36:36
補足
下記の四箇所についてもう少しご意見をお聞かせください。
私はNo.6さんがおっしゃった「らしい」の二つの使い方の「I.A.~にふさわしい」の使い方で悩んでいます。「I.B.推定を表わす」の使い方は問題がありません。今ここで言っている使い方は全部No.6さんがおっしゃった「I.A.~にふさわしい」の使い方ですので、ご了承ください。
その1.
>「Aさんは日本人らしい顔をしています」だけでは、Aさんが日本人なのかどうかはまだわかりません。
shigure136さんの意味は、Aさんは中国人でも、「Aさんは日本人らしい顔をしています」は正しい文ということなのでしょうか。私はまさにここで混乱しています。「△は日本人らしい○○」の構造の中で、名詞△は「らしい」の前の名詞(「日本人」)グループのものではないと、この構造を使えるのでしょうか。2,4の中でも私は「らしい」を使いました。shigure136さんは「らしい」の部分を添削してくださいませんでした。しかし、いろいろな文例を集めましたが、全部名詞△は「らしい」の前の名詞のグループに属するイメージを受けています。
1.今日は暖かくて春らしい一日でした。
2.またあの人を殴ったのですか。実にあなたらしいやり方ですね。
3.上海図書館はいかにも図書館らしい立派な建物ですね。
4.毎日遊んでばかりいて、子供の世話をしない彼女は、母親らしくないですね。
5.私の住んでいる町は小さくて、映画館らしい映画館もありません。
6.彼の取った態度は男らしい。
7.彼女の声がきれいで、女らしい。
8.今年は雪らしい雪が一度も降らなかった。
9.最近は朝晩涼しくて秋らしい日が続いていますね。
10.このアメリカの映画はとても雄大な感じがして、アメリカの映画らしい映画です。
11.彼の男らしいさっぱりとした態度が気に入った。
12.あの人は今年25才だが、青年らしい活発さが全然ない。
13.わたしは政治家らしいタイプの人と結婚したくない。
その2.
>>1.Aさんは日本人である。
>>「Aさんは日本人らしい顔をしています。Aさんの顔を見ると、日本人であることがすぐ分かります。」
1のシチュエーションを書かせていただきます。日本人向けのアンケート調査の番組を見ています。その番組に出ている一人の日本人参加者を見ると、顔つきについて感じたことがあります。「Aさんは日本人らしい顔をしています。Aさんの顔を見ると、日本人であることがすぐ分かります。」は自然でしょうか。「日本人特有の顔つきをしている」という意味を表したい時に、「日本人らしい顔をしている」はあまり言わないのでしょうか。
その3.
>「Aさんは中国人ですが、日本的な顔をしています。」
Aさんは日本人である場合、「日本的な顔をしています。」とも言えるのでしょうか。
その4.
>>3.Aさんは日本人である。
>>「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。さすが日本人です! 」
3のシチュエーションを具体的に書かせていただきます。日本人の茶道の発表会を見ます。始める前に、司会者はその先生の名前を観衆の私たちに紹介してくれました。茶道の発表会が始まってから、茶道をする日本人の先生のとても礼儀正しい、女性らしいしぐさを見ながら、感心させられました。その時に、「Aさんのこのしぐさは日本人らしい仕草ですね。さすが日本人です! 」という発言は日本語として自然なのでしょうか。「さすが」には皮肉の意味がなく、感心させられたという極単純の気持ちを強調したいだけです。「さすが日本人です! 」がないと、なんか感心させられたという気持ちが出ないような気がします。ふさわしい表現がありましたら、お勧めください。
以上の四箇所でもう少しご意見をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
投稿日時 - 2006-07-02 09:45:15
お礼
毎度お世話になります。
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。ご説明と文例は大変参考になりました。
本当にありがとうございました。
投稿日時 - 2006-07-02 10:06:57
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ベストアンサー以外の回答(11件中 1~5件目)
#6です。ご返事ありがとうございます。
補足も拝見いたしました。
シチュエーションを詳しく教えていただきありがとうございます。
大変わかりやすい説明でした。
1、>「Aさんのこのしぐさは日本人らしい仕草ですね。さすが日本人です! 」という発言は日本語として自然なのでしょうか。
:非常に難しいご質問ですが、厳密に言えば前回述べたように不自然な表現だと考えます。
端的に言えば、同じことの繰り返しになっていると思うからです。
ですから、「【強調】するために敢えて同じようなことを繰り返し口にする」という意図があれば、何とか成立する文と言えるかもしれません。
では、何が繰り返しなのか。
まず「~らしい」と言う時は、単に「~にふさわしい」とか「~の特質が良く出ている」と言っているわけではなくて、そのことに話し手が【感心している】というニュアンスが必ず含まれているはずです。(推定する場合は別ですが)
つまり「日本人らしい仕草ですね」と言う場合、「日本人らしい【すばらしい】仕草ですね」と言っているのと同じことになります。
次に、「さすが」というのは前に「~であるとは」「~するとは」という言葉が隠されていると思ってください。
隠れていない場合は、
「あそこまで頑張るとは、さすがAさんだ。」
「こんなにきれいに仕上げてくれるとは、さすがBさんだ。」
などのようになります。
原文の場合は、
「(こんなすばらしい仕草をするとは)さすが日本人です。」
ということになるでしょう。
隠れた言葉を登場させて原文を書き直してみると、
「Aさんのこの仕草は日本人らしいすばらしい仕草ですね。こんなすばらしい仕草をするとは、さすが日本人です。!」という感じになるでしょうか。
一見普通の文章のようですが、前半では「仕草が日本人らしくてすばらしい」と述べていて、後半では「そういう仕草をする日本人が素晴らしい」と述べていることになります。
つまり2重に誉められているわけで、「過剰な賞賛」という不自然な構文になると思われます。
ちょっと理屈っぽくなってきたので、他の例を挙げてみます。
「awayuki_chさんの言葉遣いは女性らしい(優しい)言葉遣いですね。さすが女性です!」
「彼のあの仕事はプロらしい(正確な)仕事ですね。さすがプロです。」
どのようにお感じになりましたか?
個人的には以下のような文にすべきであろうと考えます。
『awayuki_chさんは優しい言葉遣いをなさいますね。さすが女性です。』(わざとらしさを避けるために、敢えて「!」も取っています)
『彼のあの仕事は実にプロらしい仕事だ。さすがです。』
結論として、原文は、
『Aさんの身ごなしは本当におしとやか(=礼儀正しく女性らしい)ですね。さすが日本人です。』あるいは、
『Aさんの所作からは本当に日本人らしいおしとやかさが溢れてきますね。さすがです。』(エクスクラメーション抜き)などとした方が良いように思います。
2、「さすが」という言葉では深く感心しているというニュアンスを表現できない、と前回述べました。
感心しているという気持ちを表わしていることには違いないのですが、「まさかあなたがそこまで優れているとは・・・!?」といった【意外性をもった驚き】のようなニュアンスが含まれるので、目上の人などに対しては控えたほうが良いと申し上げた次第です。
私はどちらかと言えば礼儀に明るいほうではないので良い敬語的表現が浮かびませんが、今回の例で言えば、
「とても礼儀正しい、そして女性らしい。まさしく日本的な身ごなしですね。とても感動しました。」
「本当に日本的な気品あるおしとやかさに満ちた所作で、心から感動しました。」など感じた内容をそのまま言葉にするのが一番と私は思います。
因みに、「感心する」という言葉も個人的には同輩・後輩に対して、及び本人がその場にいなくて客観的評価をする場合(当人以外との話や論文など)などに限ったほうが良いと思っています。
3、>「お聞かせいただきたい」の前に「……を」(たとえば、「ご感想」、「ご意見」など)がなくてもよろしいのでしょうか。
:あっても悪くはないですが、無い方が私は好きです。
「お聞かせ下さい」は、「それまでの文章で述べてきた内容に関するあなたのご意見/ご感想」をお聞かせ下さい」という意味になります。
改めて「ご意見/ご感想」などと前につけたほうが納まりが良くなる場合はつけますが、必須というわけではありません。
今回の場合は、はじめの方で、
「自然な日本語に添削していただけないでしょうか。」と依頼しています。
また、直前で「回答者の方ご自身が自然だと思われる【表現で】結構ですので」と述べ、そして「お聞かせ下さい」へと続くわけです。
これは、結果的に「自然な日本語」に関するあなたのお考えを文中でお聞かせいただくことになると思いますが、添削をよろしくお願いいたします。
という意味で通用すると思います。
このように話し手の依頼(あるいは望み)が判然としている場合は、「お聞かせ下さい」だけで十分だと解釈しています。
最初の部分だけでも、
「日本語を勉強中の中国人です。よく「日本人らしい」という言葉を聞きますが、そう言われた当人は結局日本人ということになるのでしょうか。お聞かせ下さい」とすることも可能かと思われます
投稿日時 - 2006-07-03 02:01:50
お礼
再びありがとうございます。「Aさんのこのしぐさは日本人らしい仕草ですね。さすが日本人です! 」は不自然な理由がよく分かりました。追加質問は全部すっきりといたしました。
詳しいご解説を本当にありがとうございました。
投稿日時 - 2006-07-04 01:33:41
awayuki_ch さん、早速のお礼 ありがとうございます。
今までのお礼、補足の欄に書かれていたawayuki_ch さんの文章で、少し手直しする方が良いと思われるところを書かせていただきます。
1.私の表したかった意味と違うかもしれません。私はこの文でAさんが日本人であることを判断したいわけではなく、日本人であることが事前に分かっています。
⇒私の表したかった意味とは違うかもしれません。私にはAさんが日本人であることが前もって分かっていますので、この文でAさんが日本人であることを判断したいわけではないのです。
2.とても理解しやすいと思います。
⇒とても理解しやすいです。
⇒とても理解しやすいと思いました。
★「とても理解しやすい」と思ったのですから、「思います」という現在形ではなく過去形で。
3.「さすが!」という言葉は難しいですね。以前、指摘されたことがあります。
⇒「さすが」という言葉は難しいですね。以前にも指摘されたことがあります。
⇒「さすが」という言葉は難しいですね。そう言えば以前にも指摘されたことを思い出しました。
4.【しかし、いろいろな文例を集めましたが、全部名詞△は「らしい」の前の名詞のグループに属するイメージを受けています。】の最後の部分。
⇒イメージを持っています。
⇒イメージを持ちました。
★「イメージを受ける」はあまり使いません。
5.私は「らしい」という言葉に対する感覚も変わりました。
⇒私の「らしい」という言葉に対する感覚は変わりました。
⇒私の「らしい」という言葉に対して持っていたイメージが変わりました。
⇒私は「らしい」という言葉に抱いていたイメージを変えるに至りました。
⇒私が抱いていた「らしい」という言葉に対するイメージは変わりました。
6.四つの追加質問は全部すっきりになりました。大変参考になりました。
⇒四つの追加質問は全部すっきりといたしました。
★「すっきり」は「になりました」とはつながりません。
⇒「すっきりする」「すっきりした」「すっきりとした」
⇒追加した四つの質問はすべて解決し、私もたいへんすっきりいたしました。
少しずつ、少しずつ、日本語の日本語らしい表現方法、微妙なニュアンスの伝え方などをマスターして下さい。
投稿日時 - 2006-07-02 21:47:04
補足
添削していただいたところの中で、一箇所納得できないところがあります。
>2.とても理解しやすいと思います。
⇒とても理解しやすいです。
⇒とても理解しやすいと思いました。
★「とても理解しやすい」と思ったのですから、「思います」という現在形ではなく過去形で。
ここの「と思いました」はちょっと理解できません。今でも「とても理解しやすい」と思いますので、敢えて現在形にしました。「と思いました」なら、「以前はそう思いましたが、今はもう変わってそう思いません。」というニュアンスを与えないのでしょうか。
もう一度ご意見をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
投稿日時 - 2006-07-02 23:40:23
お礼
shigure136さん、度々ありがとうございます。ご親切に添削していただき心より感謝いたします。「以前にも」、「イメージを持つ」、「すっきり」などの使い方を復習して覚えます。今後気をつけます。大変参考になりました。また書く練習をしますので、よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
投稿日時 - 2006-07-02 23:29:57
shigure136さんの意味は、Aさんは中国人でも、「Aさんは日本人らしい顔をしています」は正しい文ということなのでしょうか。私はまさにここで混乱しています。
★★★「らしい」は、
名詞や代名詞に付いたとき
⇒~の様子である、~の風である、
●馬鹿らしい。愛らしい。
形容詞の語幹に付いたとき
⇒~の感じがする、いかにも~と思われる
●可愛らしい。憎らしい。
ーーー以上が辞書による「らしい」の説明の要約です。
★こうして書かれている解説を読んでも、「日本人らしい」という言葉が、「日本人の様子である」「日本人の風である」と解釈すべきであって、「日本人である」との断定は下せないことがわかります。
⇒すなわち、「Aさんは日本人らしい顔をしている」だけでは、Aさんが「日本人であっても、イタリア人であっても、モンゴル人であっても、中国人であっても」使える表現であることが判ります。
⇒「この方は中国の方ですが、日本人らしいお顔をなさっているので、いつも日本人と間違われるそうです」
⇒「もちろんこの方は日本人ですが、こうしてみるとやはり日本人らしいお顔をしていらっしゃいますね」
このようにいずれも通用する言い回しになります。
「△は日本人らしい○○」の構造の中で、名詞△は「らしい」の前の名詞(「日本人」)グループのものではないと、この構造を使えるのでしょうか。
★【△=Aさん】として考えるとき、【Aさん=日本人】という公式は成り立ちません。
⇒Aさんは、「日本人らしい顔」の持ち主。「日本人らしい顔をしている人」なのです。
したがって、「Aさん」は「どこの国の人」でもいいのです。
2,いろいろな文例を集めましたが、全部名詞△は「らしい」の前の名詞のグループに属するイメージを受けています。
★はたしてそうでしょうか?
1.今日は暖かくて春らしい一日でした。
⇒(季節は冬)今日は暖かくて年末だというのに春らしい一日だったね。(今日は春ではありません)
2.またあの人を殴ったのですか。実にあなたらしいやり方ですね。
⇒これは、あなたはあなたですから正解。
3.上海図書館はいかにも図書館らしい立派な建物ですね。
⇒ここでは上海図書館とわかっている文章ですが、「あの建物はいかにも図書館らしい建物ですね」となると、「あの建物は図書館かどうかは判らないのです」
4.毎日遊んでばかりいて、子供の世話をしない彼女は、母親らしくないですね。
「子供の世話をしない彼女が、その子供の叔母さんかもしれません」
5.私の住んでいる町は小さくて、映画館らしい映画館もありません。
「私の住んでいる街は映画館ではないのです」
6.彼の取った態度は男らしい。
⇒「あの人のとった態度は男らしい」となると、「あの人が男かどうかは未だわかりません」
7.彼女の声がきれいで、女らしい。
⇒「あの人の声はきれいで、女らしい声だ」となると、その人がボーイソプラノの男の子の場合もあります。
8.今年は雪らしい雪が一度も降らなかった。
⇒「今年」は「雪」ではありません。
9.最近は朝晩涼しくて秋らしい日が続いていますね。
(季節は初夏)最近は朝晩涼しくて、これから夏だというのにどこか秋らしい日が続いています。
10.このアメリカの映画はとても雄大な感じがして、アメリカの映画らしい映画です。
⇒このアメリカ映画と限定してあれば良いのですが、
「この映画はとても雄大な感じがして、アメリカ映画らしい映画ですね」「いいえ、これ、イギリスの映画ですよ」
11.彼の男らしいさっぱりとした態度が気に入った。
⇒「彼」ではなく、「この人の男らしいさっぱりとした態度が気に入った」「冗談じゃないです、私、女です」
12.あの人は今年25才だが、青年らしい活発さが全然ない。
⇒これは「あの人」=「青年」ですね。
13.わたしは政治家らしいタイプの人と結婚したくない。
⇒その人がお断りしようとしている人が「政治家」であるかどうかは判りません。
★このように一見、【△=らしいの前の○○】に見えますが、実は【△=○○らしい□□を持ってる人】なのです。
その2.
>>1.Aさんは日本人である。
>>「Aさんは日本人らしい顔をしています。Aさんの顔を見ると、日本人であることがすぐ分かります。」
「日本人特有の顔つきをしている」という意味を表したい時に、「日本人らしい顔をしている」はあまり言わないのでしょうか。
⇒そうですね~、日本人が外国人を評するときには、「あの人、イタリア人らしい顔をしている」と言うよりも、「あの人はイタリア人の顔をしている」「あの人は中国人の顔をしている」と言うかもしれません。
「日本人らしい仕草」「日本人らしい考え方」などは使いますが、「日本人らしい顔」は?どうでしょうか。
その3.
>「Aさんは中国人ですが、日本的な顔をしています。」
Aさんは日本人である場合、「日本的な顔をしています。」とも言えるのでしょうか。
⇒最近は日本人の中にも変化が出てきており、外国人的な顔の若い人々が増えてきています。
そのような意味からも、「日本人らしい」という表現がなにを基準にするのかすら怪しくなってきているとも言えます。
⇒したがって、日本人の中でも「昔ながらの日本人の顔」「多くの人たちが考えている日本人の顔立ち」「外国の方々が想像している日本人的な顔」をしている人と言う意味で、日本人にも使うことは出来ます。
その4.
>>3.Aさんは日本人である。
>>「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。さすが日本人です! 」
このシチュエーションで考えると、「Aさんのこのしぐさは日本人らしい仕草ですね。さすが日本人です!
⇒「さすが茶道をたしなんでいらっしゃる方です」
とか、「さすが日本の代表的な文化である茶道で培われた方の仕草は違いますね」
★「さすが日本人です」はあまりにも範囲が広すぎて、日本人全てが茶道をたしなんでいるわけでもなく、さすが日本人と言われてもぴんとこない場合の方が多いのではないでしょうか。
★ただ、この茶道の会場にいる人だけに限定し、多くの外国人の中に、一人の日本人が混ざっていた場合などであれば、「やはり日本人は違いますね」と言う意味での「さすが日本人ですね」との表現でもおかしくありません。しかし、ここでの例文のように、日本人全般を意味した「日本人」を取り上げた「さすが日本人」は別の解釈になる場合の方が心配されます。
★★
「らしい」は前後の言葉との関連、その言葉を使う「時」と「場」など、幾つかの条件と共に意味合いがはっきりしてくる言葉です。
状況をきちんと把握して使用すれば非常に細やかなニュアンスを醸し出すことが出来ます。
ますますのお勉強を。
投稿日時 - 2006-07-02 13:03:40
お礼
shigure136さん、早速のご返事ありがとうございます。「らしい」について大変勉強になりました。私は「らしい」という言葉に対する感覚も変わりました。一つ一つ違う例を挙げて説明していただきすごく頭に残りました。四つの追加質問は全部すっきりになりました。大変参考になりました。
励ましていただきありがとうございました。日本語の勉強、頑張ります!
投稿日時 - 2006-07-02 20:43:32
「…らしい」「…ぽい」といった接尾語の形だけで、その本来の属性を指定させるのは難しいでしょう。条件を際立てるために副詞をつけると分かり易くなります。
>「Aさんは日本人らしい顔をしています。Aさんの顔を見ると、日本人であることがすぐ分かります。」
─Aさんたら<いかにも>日本人らしい顔立ちですから、あの人の顔をみれば日本人だとすぐ判ります。
─<どうみても>日本人って顔付きのAさんですから、一目(会っただけ)ですぐ日本人だと知れました。
─Aさんの顔付きはいかにも日本人なので、一目でそれと判りました。
>「Aさんは中国人です。日本人らしい顔をしています。日本人とよく間違えられます。」
─Aさんは中国人なのに、その顔立ちは<あたかも>日本人そのものですから、よくそのように間違えられます。
─中国人のAさんですが、その顔立ちは<まるで>日本人なので、よく間違えられます。
>「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。さすが日本人です! 」
─Aさんは、そんなしぐさからして、<いかにも>日本人らしさが漂っています。根っからの日本人だと納得しました。
─Aさんは、その立ち居振る舞いからして、<もう>日本人そのものです。さすがは生粋の日本人だと感心しきりでした。
─そのさりげないな挙措からして、Aさんこそは<まさしく>日本人(の中の日本人)なのでした。
─その実に堂に入った身ごなしからして、Aさんはもう、<完全に>私の理想のイメージ通りの日本人そのものでした。
>「Aさんのこのしぐさは日本人らしいですね。どこで覚えてきたのでしょうか。」
─Aさんのその所作など、<まるで>日本人みたいですね。どこで身につけたものでしょう。
─その挙措からして、Aさんは<あたかも>日本人のようですね。どちらで仕込んだものでしょう。
─その物腰など<もはや>日本人並です。あるいは本場仕込みでしょうか。
>「日本人っぽい」などの言い方もあるのでしょうか。
基本的には名詞や動詞について、そのような状態を帯びていたり(「熱っぽい」「油っぽい」)、そんな傾向がある(「怒りっぽい」「忘れっぽい」)という用い方に留めておいたほうが無難でしょう。
投稿日時 - 2006-07-02 00:17:02
お礼
毎度お世話になります。
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。副詞と合わせて文例を教えていただき大変参考になりました。
本当にありがとうございました。
投稿日時 - 2006-07-02 11:34:48
ある集団があって、ある人がその集団に属しているとします。(たとえば、Aさんが日本人であるという場合。)
この場合に、
「Aさんは、日本人らしい」
というと、Aさんは日本人という集団に共通する特徴をたくさん持ち合わせている、というようなニュアンスの言い回しになります。
一方、その集団に属していない人がいるとします。(たとえば、Bさんが中国人である場合。)
この場合に、
「Bさんは、日本人らしい」
という表現では違和感があります。
Bさんは、日本人という集団に属していないからです。
この場合は、
「Bさんは、(日本人ではないのに)まるで日本人のようだ」
というように言います。
「Bさんは、日本人っぽい」
というのは、これの砕けた表現です
投稿日時 - 2006-07-01 13:36:06
お礼
ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。簡潔で理解しやすいと思います。「Bさんは、日本人らしい」という表現では違和感があるのですね。大変参考になりました。
本当にありがとうございました。
投稿日時 - 2006-07-01 22:39:27