キナーゼの働きとは?

このQ&Aのポイント
  • キナーゼは代謝の解糖系において重要な役割を果たす酵素で、リン酸基の転移反応を触媒します。
  • [case1] グルコースはグルコキナーゼによってリン酸基が付けられ、グルコース6リン酸になります。
  • [case2] ホスホエノールピルビン酸はピルビン酸キナーゼによってリン酸基がはずされ、ピルビン酸になります。
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キナーゼの働きについて

代謝の解糖系を勉強していて、疑問が生じました。 キナーゼはリン酸基を転移する反応を触媒する酵素だと認識しています。 しかし、以下のことを比べるとすっきりしません。 [case1] グルコースはグルコキナーゼ(肝臓の場合)により、6位の炭素にリン酸基が付き、グルコース6リン酸になります。 [case2] ホスホエノールピルビン酸(PEP)はピルビン酸キナーゼにより、PEPのリン酸基が1つはずれてピルビン酸になります。 [case1]と[case2]を比較すると、[case2]のほうはキナーゼが働いているのにリン酸基がはずされていることに疑問が生じました。 ピルビン酸ホスファターゼとはなぜ言わないのでしょうか。 アドバイスをお願いいたします。 (参考文献:生化学へようこそ 八木達彦著 P.92)

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noname#24872
noname#24872
回答No.1

>ピルビン酸ホスファターゼとはなぜ言わないのでしょうか。 フォスファターゼというのは、リン酸エステルを加水分解してリン酸とアルコールを作る酵素です。ピルビン酸はリン酸エステルではありませんから、「ピルビン酸ホスファターゼ」が不適切なのは明らかですね。 では「ホスホエノールピルビン酸フォスファターゼ」にすれば良いかというと、ホスホエノールピルビン酸のリン酸基はADPに移され、遊離リン酸は生じないため、この命名も不適切です。 通常はATPのリン酸が基質に渡される場合が圧倒的に多いので、この逆反応を触媒する酵素を分類する命名法が無いのです。 したがって生理的条件下ではピルビン酸からホスホエノールピルビン酸への反応は生じないのですが、命名法上はこちらの反応を触媒する、という意味の「ピルビン酸キナーゼ」という名前が付いているわけです。

skyship29
質問者

お礼

a6m2nさん、ありがとうございました。 勉強不足で、誤った記載をしていました。 すみません。

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