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どのような統計分布?

stomachmanの回答

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  • stomachman
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回答No.2

 これは数学じゃないような気がする。  フツーはphotomultiplierの出力(pulse height)から、検出した総エネルギーを求め、これを蛍光のエネルギー分布の平均値で割るんだと思いますが、この装置で測れるのは「1個もphotonが検出できなかった確率」だけなんですから、かなりpoorな情報しか得られません。  まず、発生してるのに検出できない(検出器の開口に飛び込まない)、という検出効率を補正する必要がある。不感時間補正とは別物ですし、1個以上のphotonが検出された頻度はこの補正には何の役にも立ちません。  それから、サンプルに不純物がありますと、こいつが励起されてしばらくしてから自然放射するためにかなり(数百nsとか, msとかの)遅延した蛍光を出す場合があります。幸いにして同じ条件で繰り返し計測をやっていますから、遅延した蛍光も平均すれば毎回測っていることになります。(もしphotomultiplierに不感時間があるのなら、こっちはまさしく「不感時間補正」の問題です。)  さて、もしそういう心配をしなくて良いのだとすると、1発のパルスで平均x個、分散xのポアソン分布に従う数の蛍光photonが「一斉に」発生するとして、0個のフォトンが「発生」する確率Px(0)は Px(0) = exp(-x) ですから、 x = -ln Px(0) ってことでしょう。(繰り返しますが、実際に測れるのは0個のフォトンが「検出」された確率であって、Px(0)ではない。)  xが大きくなるとPx(0)はどんどん小さくなりますので、正確に測るのは難しい。そしてPx(0)の僅かな違いでもxでは大きな誤差になります。だったら、入射パルスの強度とxが比例することを利用して、例えば Px(0)≒1/e になるまで入射パルスを弱くしてやる方が良いと思いますね。具体的には入射光を鏡かレンズで広げてやって、被検体との距離を変えれば良いのではないでしょうか。  状況が複雑なようですから、ちょいと自信なしです。

38endoh
質問者

補足

 ご回答ありがとうございます。学部時代に勉強をサボって,未だ数学的な処理が苦手な 38endoh です。stomachman さんにはいつもお世話になり,大変感謝しております。  まず,フォトンカウンティングの測定ですが,これは通常のホトマルでの電圧測定が困難な,非常に微弱な蛍光しか発しないサンプルに対してのみ補助的に使用しております。よって,x は大きくても 0.5 以下程度,すなわち1パルスの入射光で1フォトン発生するかしないか,といったレベルの蛍光を検出しております。  この様な蛍光強度の小さい領域では,カウント数と蛍光強度とはほぼ比例関係にあると考えていますが,この度,測定範囲のダイナミックレンジを拡大する必要性が発生したため,x が大きい領域でもある程度議論ができるような補正式を導出することになりました。  次にカウント方法について,カウンターには入射パルス光のトリガー信号に同期したゲート信号を入力しており,蛍光が発する瞬間(100ns)しかゲートを開いておりません。そして,一回のゲートオープンを一回の測定としているため,「Px(0) = 0個のフォトンが検出された確率」と見なせるのではないかと考えています。

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