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日の出と日の入について

puni2の回答

  • puni2
  • ベストアンサー率57% (1002/1731)
回答No.2

おっしゃる通り,日出・日没の最早・最晩と夏至・冬至との間には,多少のずれがあります。 昼夜の長さのピークは,夏至・冬至と一致します。 「天文データノート」(誠文堂新光社)という本の2001年版によると(2002年版は出ていないようです), 日出が最も早い日  那覇6月10日,熊本6月12日,東京・名古屋・大阪6月13日,仙台6月14日,札幌6月15日 夏至 6月21日 日没が最も遅い日  札幌6月27日,仙台6月28日,東京・名古屋・大阪6月29日,熊本6月30日,那覇7月2日 日没が最も早い日  那覇11月30日,熊本12月4日,名古屋・大阪12月5日,東京12月6日,仙台12月7日,札幌12月9日 冬至 12月22日 日出が最も遅い日  札幌1月3日,仙台1月6日,東京・名古屋・大阪1月7日,熊本1月9日,那覇1月13日   となっています。年により1日2日前後のずれはあるでしょう。 このような現象が起きる理由を簡単に説明しましょう(ちなみに1993年度の大学入試センター試験の地学にも出題されました)。 (1)太陽の日周運動には「均時差」がある。 日本の標準時は,明石市を通る東経135度が標準になっており,この子午線上では,ちょうど12時に太陽が南中する,とよく言われます。 とすると,東京(東経139度45分とします)は明石市より東にあるため,南中時刻も早くなり,時間にして19分早い11時41分に南中することになります。 ところが,実際にはどうでしょうか。 1年を平均すれば確かにその通りですが,日々の南中時刻を見ると(参考URL) 1年を通してゆるやかなカーブを描いています。 明石市における南中時刻が,12時からどれだけずれているか,という値を「均時差」といいます。(天文学的には本末転倒というか因果が逆というか,変な定義ですがかんべんしてください) 東京でいえば,南中時刻と11時41分との差が均時差です。 均時差そのもののグラフは http://www3.justnet.ne.jp/~yoshida-phil-sci/qa_a18.htm にあります(図4)。当然ながらさっき見たグラフと同じ形です。(ただ,均時差の本物の定義の関係で,グラフの上下は南中時刻と逆です) (2)均時差はなぜ生じるか。 簡単にいうと,「地球の公転軌道が円ではなく楕円であること」「地軸が公転軌道に対して直交しておらず23.4°傾いていること」が原因です,。 と書いただけでは分からないですね。一応の説明は,上で図4を見たページにありますが,それでもかなり難しいです。(高校の地学の教科書では,均時差の原因までは深入りしません。) より詳しい説明は球面天文学の専門書を見るのがよいでしょう。 (3)均時差があると,なぜ日出・日没のピークがずれるのか。 たとえば,冬至の前後の日出について考えてみましょう。 横軸に日付,縦軸に日出の時刻をとったグラフを書いてみます。 もし均時差がなければ,冬至のときに最も朝が遅くなる,つまりグラフの極大となります。 実際には,冬至の前後数日間は,日出時刻の変化は非常にゆるやかですので,毎日ほぼ同じ時刻に上ってくるといっていいでしょう。 ところが,この時刻に均時差が加わります。(厳密には均時差を引きます←これも定義の関係) 先程の南中時刻を見ると,12月から1月にかけては,南中時刻が毎日少しずつ遅いほうへとずれていっています。 ということは,南中だけでなく,日出も日の入りも,全体として,毎日少しずつ遅れることになります。 したがって,本来なら(というか均時差がなければ)冬至の日でピークを迎えたはずの日出の時刻のグラフは,冬至を過ぎてもまだ遅いほうへとずれていきます。 最も朝が遅くなるのは,冬至を過ぎて,本来の日出の時刻が早まって行くペース(グラフの傾き)が,南中時刻の遅くなる傾き(の絶対値)を上回ったときです。 これが1月上旬になるわけです。 同様に考えると,日没が最も遅いのは逆に冬至より前にずれます。 なんとか分かりやすくと思ってがんばって書いていたら,長くなってしまいました。

参考URL:
http://members.jcom.home.ne.jp/seijun/center/tigaku/syogaku/nantyu.html
homyu
質問者

お礼

大変詳しい回答ありがとうございました。専門レベルでもあり難しいのですね。 またよろしくお願いします。

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