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風が吹けば桶屋が儲かるって?
TCMの回答
続報です。 東海道中膝栗毛の二編下(享和三年、1803年)、蒲原宿の木賃宿で六部さん(六十六ヶ国霊場巡礼をする人)から、やたらと風が吹いた年に箱屋を始めたという話を聞いた弥次郎兵衛は「ハテ風がふいたによって、箱屋とはどふいふあんじだの」と訊ねます。すると六部さんは、風が吹くと砂ぼこりが立って目にはいり・・・鼠が箱をかじるので箱屋が儲かるという例の話をします。 しかし膝栗毛は、それ以前の洒落本や狂言などに取材しその内容を利用しているようです。この箱屋の話も、世間学者気質の巻三(明和五年、1768年)に、「したがけふの大風で土ほこりが立ちて人の目のなかへはいれば、世間にめくら(ママ)が大ぶん出来る。そこで三味線がよううれる。さうすると猫の皮がたんといるによって、世界中の猫が大分へる。さうなれば鼠があばれ出するによって、おのづから箱の類をかぢりおる。ここで箱屋をしたらば大分よかりさうなものぢやと思案は仕出したも、これも元手がなうては埒明かず」とあるそうで、こちらの方が古いですね。 さあ、こうなるとどこまで溯ることができるのか、原典にあたって調べるしかなさそうですね。御伽衆による醒睡笑(寛永五年、1628年)、きのふはけふの物語(寛永十三年、1636年)くらいまで遡行する必要があるのか。あるいはそれ以上か。うーん、こりゃ大変ですぞ。(^o^)
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お礼
ご回答ありがとうございます。 「やじきた」より古いものもあったんですね。 となると、江戸時代初期に原典があり、そこから色々な話に派生していったということでしょうか。 それほど色々なところで使われたということは、よほど人々の興味をひいた話だったんでしょうね。 これは本格的に調べていかなくては判りませんね。 ご協力いただいた皆さんありがとうございました。 もし、決定的な事が判りましたら質問者宛てにメールいただけると幸いです。 とりあえず、この場は終了とさせていただきます。